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画像計測による疲労き裂進展速度の推定手法 名古屋大学

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Academic year: 2022

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(1)I-B124. 画像計測による疲労き裂進展速度の推定手法 名古屋大学. 学生員○. トピー工業(株) 正. 員. 判治. 剛. 名古屋大学. 正. 員. 舘石. 和雄. 山田. 聡. (株)ビーエムシー. 正. 員. 阿部. 允. 1. はじめに 近年,鋼橋の使用年数や大型車の交通量,重量の増加に. 16. 50. 伴い,多くの鋼橋に疲労き裂が発生している.補修・補強. :グラインダー 処理. 12. 200. P. の順序やその必要性の有無などを決定するためには,き裂 の進展性に関する検討が必要である.従来,応力拡大係数. 200. るので,応力拡大係数から疲労き裂の進展性を定量的に評 価することができる.しかし,実橋にみられる疲労き裂の. ケーブル. 100. 500. とき裂進展速度の関係はパリス則により明らかにされてい. ビデオカメラ. S映 像. P. 応力拡大係数を求めることは一般的に容易ではない.そこ. 116. マイクロスコープ. で本研究では,応力拡大係数を簡易に推定する手法として, 図1. マイクロスコープを用いた画像計測によってき裂開口変位 を測定し,それより応力拡大係数を推定する手法を提案し. 表1. 試験体と記録方法(unit:mm). マイクロスコープの仕様. た.提案した手法を用いて応力拡大係数を推定し,応力拡. 撮像素子. 1/2 インチCCD. 大係数とき裂進展速度との関係から,き裂進展速度を推定. 有効画素数. 850×954. する手法の有効性について示した.また,実橋に適用する. レンズ倍率. 175 倍. ためには,き裂開口幅が終始変化している動画像からき裂. 重量. 約 8.3kg. 進展速度を推定する必要がある.そこで,試験中に記録し. レンズ部寸法. 径:35mm 全長:260mm. 図2. た動画像からき裂開口変位を推定し,その精度を検討した. 2. 試験方法. に 0〜224KN(0〜200MPa)の繰り返し荷重を与え,1000 回毎に試験を止め, き裂先端を静止画像として記録し,1000 回毎のき裂の伸びを測定した. 同時に,静的な荷重を載荷し,そのときのき裂の開口状態も静止画像とし て記録した.また,疲労試験中のき裂の開口状態を動画像として記録した.. 画素濃度(0〜100:白〜黒). 100. 試験体および画像記録方法を図1に示す.疲労き裂を発生させた試験体. 濃度の最大値の 90%. 80 60 40. き裂開口幅. 20 0. これらから,き裂開口変位を測定し,き裂進展速度を推定した.使用した. 0. 10. 図3. 3. 画像処理方法 静止画像. 20. 30. 画素番号. マイクロスコープの仕様を表1に示す. (a). 記録した画像. き裂開口幅と画素濃度. 撮影した画像の例を図2に示す.記録した画像をグレ. y1. ースケールに変換し,各画素の濃度を 0〜100 までの数値で表した.き裂 荷重載荷. 開口幅を測定するために,画素の濃度を1列とりだし,グラフ化した(図. y2 :移動前の印. 3).そして,本研究では,濃度の最大値の 90%をしきい値とし,それ以. :移動後の印. 上の濃度領域をき裂部分と考えることとした. (b). 動画像. 画像処理ソフトを用いて 1 フレームずつ解析を行った.. 図4. 動画像の処理方法. 今回は図4に示すように,き裂を挟むように付けた 2 つの目印の相対変 位 ( y2. − y1 ) を求めた.この処理を繰り返し行うことで軌跡を求め,その軌跡からき裂開口変位を推定した.. キーワード. き裂進展速度,画像計測,疲労き裂. 〒464-8603. -248-. 名古屋市千種区不老町. 名古屋大学大学院土木工学専攻. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) I-B124. 4. き裂進展速度の評価法 無限板中に存在する半無限き裂において,き裂開口変位 v と応力拡大係数 K の関係は次式で近似できる2).. KⅠ = 2G. v 2π r (κ + 1). (1). KⅠ:モードⅠの応力拡大係数, G :せん断弾性係数, r :き裂先端からの距離, κ = (3 −ν ) /(1 + ν ) ν :ポアソン比(=0.3) また,き裂進展速度 da / dN は次式で求められることがわかっている(日本鋼構造協会) .. da / dN = C (∆K n − ∆K thn ). (2). C :定数(= 1.5 × 10 −11 ), n :定数(= 2.75 ), ∆K th :下限界応力拡大係数範囲(= 2.9 MPa m ) 式(1)から求めた応力拡大係数を式(2)に代入することによって,き裂進展速度を求めることができる. 5. 試験結果 静止画像. 応力拡大係数と荷重は線形の関係にあり,低荷重の領域で も直線上から外れてないので,計測の精度は高いと考えら れる.また,その応力拡大係数から推定したき裂進展速度 と,1000 回毎に記録した画像から実測したき裂進展速度の 関係を図6に示す.き裂進展速度の実測値と画像計測によ. 40 35 30 25 20 15 10 5. 210337回時 218494回時 226494回時 236494回時. 0. る推定値とはよく一致しており,本手法が有効であること. 0. がわかる. (b). 206337回時 214474回時 222494回時 232494回時. 45. 応力拡大係数と荷重の関係を図5に示す. 応力拡大係数(MPa√m). (a). 25. 50. 75. 100 125 150 175 200 225 荷重(kN). 動画像. 動画像からき裂開口変位を推定した結果 図5. を表2に示す.静止画像から測定したものとよく一致して 0.01. 6. まとめ 本研究では,マイクロスコープを用いた画像計測によっ てき裂開口幅を測定し,それより応力拡大係数を求めた. そして,応力拡大計数とき裂進展速度との関係からき裂進 展速度を推定した.その結果,画像計測より推定したき裂 進展速度は実測したものとよく一致しており,実用上十分. き裂進展速度(mm/cycle). おり,動画像への本手法の適用性は高いと考えられる.. 応力拡大係数と荷重の関係 実際に測定したき裂進展速度 (実測値) き裂開口変位から推定したき裂 進展速度(推定値). 0.001. 0.0001. 0.00001. 0.000001. 205000. 215000. な精度であると考えられる.また,動画像から推定したき. 225000. 235000. 245000. 繰り返し数(回). 裂開口変位は静止画像から測定したものとよく一致してお り,動画像にも本手法が適用可能であると考えられる.今. 図6. き裂進展速度と繰り返し数の関係. 後は,本手法の実橋への適用性についての検討が必要であ 表2. ると考えている. 【 謝辞】本研究の一部は文部省科学研究費補助金基盤研究C 謝辞】 (2)(代表者. 舘石和雄)の援助を受けて行ったものである.. 【参考文献】 1) 舘石和雄,小山田拡人,魚本健人,足立一郎:画像計. 動画像の処理結果 3Hz 動画像 静止画像. 5Hz 動画像 静止画像. き裂開口変位(mm). 0.0279. 0.0276. 0.0254. 0.0250. 応力拡大係数 (MPa√m). 44.9. 44.5. 44.2. 43.5. 0.0005. 0.00048. 周波数. き裂進展速度 測定値 0.00053 0.00051 (mm/cycle) 0.000542 実測値. 0.000502. 測による応力拡大係数の簡易測定手法,鋼構造論文集, Vol.6,No.23,pp.99-104,1999. 2) 岡村弘之:線形破壊力学,培風館,1998.. -249-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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