原体験を理科教育に生かすカリキュラムの基礎的研究
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(2) 原体験を理科教育に生かすカリキュラムの基礎的研究 教科・領域教育専攻 自然系(理科)コース. M95608C 国眼 厚志 1、はじめに 理科教育において体験が重要であること は言うまでもない。しかし、現状の観察・ 実験の多くは検証的なものであり、多分こ うなるだろうという予測がつくことが多 い。したがって先入観の枠内での確かめに. が増えた今、この原体験の教育への有効な 導入が望まれる。本研究では原体験が認識 の原点であり、科学の基盤であるととら え、これをどのように理科教育に結びつけ るかを検討し、原体験を始点とするカリ キュラムの作成を目指した。. 過ぎないものが多.く、子どもの意欲がわき. にくい。科学の体系を理解させ、基礎基本 を徹底させるには有効であるが、感性や思 考力、創造力を育成するには不向きな場合 も多い。探究的な能力を修得するためには まったく新しいものに突き著たb、次にど うなるかを考えさせるとともに観察・実験 の方法、材料を子どもに考えさせたり、選 択させる方が効果が大きいと考える。ま た、視聴覚機器や写真技術の発達でVTRや パソコン、雑誌類から得る情報により容易 に間接体験できる環境のため、児童生徒は 体験した気になってしまい、逆に直接体験 の機会を奪っている可能性も否めない。 本研究ではこれらの課題を解決する試み として原体験を理科教育に生かすことを考 えた。原体験とは「生物やその他の自然 物、あるいはそれらにより醸成される自然 現象を触覚・嗅覚・味覚をはじめとする五 官(感)を用いて知覚したもので、その後 の事物・事象の認識に影響を及ぼす体験」 と定義され、従来の自然体験や直接体験の 考え方と異なり、教育以前の体験として幼. 児期から小学校低学年までにさせることが 適当と考えられて吟た最も基本的な体験の 総称である。「動物に触る」 「葉のにおい を嗅ぐ」など、これら原体験の一つひとつ には目的や方向性はなく、今まで教育とし ての評価はなされていなかった。しかし、 生活環境の急変で自然への接触が少なく、 自然物に触れる体験がないまま学齢期に至. る子どもが多くなり、その親もさらに教師 等指導者も体験の少ない世代に属する割合. 2、原体験の類型と具体的内容及び体験の. 場の設定および試行 原体験は自然物を対象とし、触覚、嗅 覚、味覚を重視した直接体験である。実際 の運用.として具体的に七つに分類した 俵)。これに飢えや渇きなどの不快体験や. 情感体験(合わせてゼロ体験と呼ぶ)を含 め、これらすべてを体験させることを理想 表 原体験の類型と具体的内容 原体験の具体的内容. 原体験の類.型. 火体験. 火起こしをする、火を保つ、火遊びをする、火で照らす、火で暖をとる ーき火をする、火で動物を捕まえる、火で料理をする. 石体験. 石を投げる、石を積む、石で絵を描く、石の臭いを嗅ぐ、石をなめてみ 驕A石器を作る、てこやころに使う、石で作る、石をさがす. 土体験. 土の上を素足で歩.く.どろんこ遊びをするト土の臭いを嗅く,土を燃や. キ,土で作る.砂鉄を集める.鉱物を見つける.斜面を滑る. 水体験. 雨に濡れる、自然水を飲む,水を手で運ぶ、川で遊ぶ、海で遊ぶ、水圧 ナ遊ぶ、雪や氷で遊ぶ、川を渡る. 木体験. 樹皮に触れる、本に触れる、木の臭いを嗅ぐ、樹液に触る、朽ち木に触 驕A木の芽を食べる、木の花を食べる、木の実で遊ぶ、木の葉で遊ぶ. 草:体駿.. 草を食べる、草むらを愛く、草をちぎる、草いきれを.感じ.る、草笛を鳴 轤キ、草で’作る、草を投げる. 動物体験 ゼロ体験. 動物を捕まえる、虫で遊ぶ、曳を食べる、動物の臭いを嗅ぐ、声を闘 ュ、飼膏する、動物を探す 曙やみを歩く、日の出を見る、飢えを感じる、渇きを懸じる、孤独を感. カる. とし、その場を考案、設定した。具体的に は①青少年のための科学の祭典、青少年科 学体験祭り②自然体験セミナー③子育て学 習センター④小学校科学体験、中学校科学 教室を試行の場とした。 原体験を用いたプログラムはこれらの試 行の結果、子どもの興味を引き起こし、さ らに次の体験をしてみたいという意欲を喚 起することができた。.
(3) 3、カリキュラムの作成 多岐にわたる原体験を理科教育に生かす ためにはモジュール学習が最適と判断し た。モジュール学習は学習者がモジュール 教材によって主体的、個別的に学習するこ. 國譲的. 磯蕪難謬 ∼. 糟. 一. 圃. 一. とができる。体験の度合いの異なる子ども に対し多くのモジュール教材を設定するこ とで学習者はそれを自由に選択し、配列す ることが可能になり、個に応じた独習カリ キュラムを編成することができる。個々の モジュールは目標一門四一評価という単純 な教育システムとした。本研究では、この モジュールカリキュラムの始点をすべて原. ?チ. 体験におき、 「カエルに触る」 「土のにお. 図2 カリキュラムの. いを嗅ぐ」「チガヤの花穂をかむ」といっ た基本感覚を用いた単純な体験を設定し た。さらに原体験からより能動的に自然に 関わろうとする体験を基本体験と定義し た。基本体験は、具体的には自然物を探し たり、遊んだり、利用したり育てたりする 体験を指す(図1>。「触る」「嗅ぐ」と いった原体験に対し基本体験は「○○をし よう」という目的を持ち、原体験に比べよ り教育に近いかたちと考えられる。この基 本体験も生活様式の変化により現在では意 図して行わない限り体験されにくくなって いる。したがって本研究では基本体験を 「得る」 「遊ぶ」 「育てる・利用する」と. 三段階に分け、①原体験②基本体験第一段 階「得る」③第二段階「遊ぶ」④第三段階 「育てる・利用する」⑤学習体験、と体験. かし. 学 習体験. 内容教科(理科、社会). る. ケ具教科(国語、算数) 人間教科(体育、芸術) ・ 嚇 膠 ,. た. 冒 ,. 蝿轣A栽培. 基本体. 道具作り. 間. ゙料→石、土、木、草 生き. 験. 、. _. ,. ニ購i鋤 セミマクロ的構造. の内容を配列し(図2)、易から難へ、単純 な体験から複合体験へ能動的に進んでいく ことのできるように設定した。この考えで 七つの原体験を始点とするモジュールカリ キュラムを考案し、単純な体験や遊びから 自然物に興味を持たせ、その不思議さや多 様性を理解させるとともに、理科学習とし て抽象化をさせる方向性を導いた。. 4、おわりに モジュールカリキュラムの利点は学習者 が主体的にモジュールを選択できるところ にあるが、逆に多様なモジュールを数多く 設定する必要性が求められる。現状の学校 教育における理科学習としては時間的にも 人員的にも即実現させることは困難である が、学校週5日制完全実施を見据えた生涯教. 興味→動物、遊び. 重ねている。. る 畠. P. 障. 儒. 「. 狭義. 暫. 暫 − 一. b 巳 .. 巳. ・ 馬 “ ■ “ ■ 甲 , 曹 冒 一 囚 百 暫 【 一 . . . 隔. 動物. ま として. ず生き. 視覚、聰覚を用いる(ア クセサリー的感覚). 子 ど もの発. の原. G、嗅、味の感覚で動物. 体 験. のヒ. る. 的に生きる(基本感覚〉. 達. 主任指導教官 山田 卓三. ト. 図1 子どもの発達と体験. 呉誇回. 育の領域では実現可能と考える。 また、自然物だけを対象とするのではな く、音、光、電気、物質、化学変化などの 分野も実物に触れ、実演や製作を通してエ ネルギー概念、物質概念を獲得することが 可能と考える。多くの開発者が提示した教 材をどのように扱うことが理科教育として 効果があるか、データベース化し、検討を. 学問としでの探究 入文、社会、自然科学. に 生 き. 1人. 1薫藩鰻_..一._隣.. 指導教官. 山田 卓三.
(4) 目次. はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 1. 第1章現在の子どもの自然物に対する体験の調査・・・・・・・・・… 2 1、調査の方法・・・・・・… e・・・・・・・・・・・・・・… 2 (1)身近な動物や植物についての調査 (2)動物体験、植物体験及び地域差についての調査 (3)指導者に対する調査 2、結果・・・・・・… 一e・・・・・・・・・・・・・・・・… 2 3、考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 8. 第2章 原体験を理科教育に生かすための試行・・・・・・・・・・… ユ0 1、方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… ユ0 (1)出展ブースにおける試行 (2)自然体験セミナーにおける試行 (3)子育てセンターでの試行 (4)小学校親子科学体験、中学校科学教室での試行 2、結果及び考察・・・・・・・・・・・・・・・… ■・・・… ユ1 3、討論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 23. 第3章 原体験を理科教育に生かすカリキュラムの作成・・・・・・…. 29. ユ、カリキュラムとモジュー一一Lル・・・・・・・・・・・・・・・・…. 29. (1)カリキュラム論 (2>モジュール (3)スコープとシークエンス 2、カリキュラムの作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… (1)カリキュラムのマクロ的構造 (2)カリキュラムのセミマクロ的構造 (3)カリキュラムのミクロ的構造 3、 言寸論・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …. 32. 4 3. おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 謝辞・…. ■“・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 引用文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 46. 48 49. 資料. 資料1 資料2 資料3. 「原体験:の類型と意義、及びその具体的内容」 「自然観察で楽しく遊ぼう」から抜粋明治図書1996. 「原体験を始点としたミクロカリキュラム例」. 山田卓三,東山明監修 國眼厚志編著.
(5) はじめに. 理科教育において体験が重要であることは言うまでもない。ある新しい内容について学 習するときには、話だけでなく観察や実験、実習を通して体験をさせ、そこから事実を導;. き出そうとする工夫が為されている。このような明確な目的をもった観察、実験は児童生 徒がその内容を理解する上で大変重要である。しかし、現状の観察、実験の多くは検証的 なものであり、多分こうなるだろうという予測がつくことが多い。したがって先入観の枠 内での確かめに過ぎないものが多く、子どもの意欲がわきにくい。科学の体系を理解さ せ、基礎基本を徹底させるには有効であるが、感性や思考力、創造力を育成するには不向 きな場合も多い。探究的な能力をつけさせるためにはまったく新しいものに突き当たり、 次にどうなるかを考えさせるとともに観察、実験:の方法、材料を子どもに選択させる方が. 効果が大きいと考える。また、視聴覚機器や写真技術の発達でVTRやパソコン、雑誌類 から得る情報により容易に問接体験できる環境のため、児童生徒は体験した気になってし まい、逆に直接体験の機会を奪っている可能性も否めない。. 本研究ではこれらの課題を解決する試みとして原体験を理科教育に生かすことを考え た。原体験とは山田によると「生物やその他の自然物、あるいはそれらにより醸成される 自然現象を触覚・嗅覚・味覚をはじめとする五官(感)を用いて知覚したもので、その後 の事物・事象の認識に影響を及ぼす体験」と定義され(・)、従来の自然体験や直接体験の. 考え方と異なり、教育以前の体験として幼児期から小学校低学年までにさせることが適当 と考えられていた最も基本的な体験の総称である。「動物に触る」 「葉のにおいを嗅ぐ」. など、これら原体験の一つ一つには目的や方向性はなく、今まで教育としての評価はなさ. れていなかった。また、動物と遊び、植物に触れ、石を投げ、火を起こすなどの原体験は 生活の中でごく普通に行われているものと考えられ、とりたてて教育の範疇に、まして や、学校教育の中に位置づけられるものではなかった。しかし、生活環境の急変で自然へ の接触が少なく、自然物に触れる体験がないまま学齢期に至る子どもが多くなり、その親 もさらに教師等指導者も体験の少ない世代に属する割合が増えた今、この原体験の教育へ の有効な導入が望まれている。本研究では原体験が認識の原点であり、科学の基盤である ととらえ、これをどのように理科教育に結びつけるかを検討し、原体験を始点とするカリ キュラムの作成を目指した。. 1.
(6) 第1章 現在の子どもの自然物に対する体験の調査. 子どもの自然体験の不足が言われ始めて久しいが実際にどの程度であるのだろうか。こ こでは身の回りの動物や植物について小学生、中学生、大学生の体験:の有無を調査した。. また、子どもの体験が意欲的になるかどうかは指導者らの体験の影響が大きいとも考え、 現場の保母、幼稚園教員、小学校教員についても調査した。. ユ、調査の方法. (ユ)身近な動物や植物についての調査. 中学生と大学生を対象に身近な動物や植物を並べ、実物に対してその名称が認識できて いるかをテスト形式で調査した。. (2)動物体験:、植物遊び体験及び地域差についての調査. 兵庫県内小学生に対し動物体験や植物体験:、遊びの体験の程度及び都市部、農村部など の地域差について調査した。. (3)指導者に対する調査 小学校教員、幼稚園教員、保育園保母、及びそれを目指す学生を対象に動物体験、植物 遊び体験、動物の好嫌度を調査した。. 2、結果 (1)中学生については兵庫県養父郡八鹿町立八鹿中学校3年生90人(男子45人、女子 45人)を調査対象とした(図1)。この中学校は県北部の過疎の農村地域に位置し、豊か. 謬111. 1萎. 國. 婆i o. 婆・ζ・;契勤就皐虎 冠. ヘ. ウシ. リ. リ ガ. 動物の種類. 図1 動物認識率調査の様子. ガ. エサ. 図2 八鹿中学校3年生による動物の認職率 2.
(7) な自然環境の中にあるため身近な動物の識別は容易と考えた。用いた動物は①ヤマカガシ ②シマヘビ③カスミサンショウウオ④イモリ⑤ヤモリ⑥アマガエル⑦ヒキガエル⑧トノサ. マガエルの8種類である。どの動物もこの地域に多数生息している爬虫類、両生類であ る。①∼⑧の動物をケースに入れ机上に置き、一人ずつ入室させ、用紙にそれぞれ動物の 名称を書かせ、その結果をグラフに表した(図2)。アマガエル、トノサマガエル以外は 認識率は低く、毒蛇としてぜひ認識させておきたいヤマカガシに至っては一人としてその 名称を答えられなかった。また、イモリ、ヤモリなど知識としては両生類、爬虫類として. テストでは答えられる動物も実物を見てその名称が浮かぶ生徒は半数から3分の1以下で あった。. 次に同様な形で兵庫教育大学学校教育学部の1回生144人(男子41人、女子103人)を 対象に植物、動物に対する認識を調査した。彼らの多くは将来、教職に就くことを希望し ており、自然物を扱うことの重要性については十分意識しているものと思われる。用意し た植物は①マツ②ヒノキ③シロツメクサ④ヒガンバナ⑤スギナ⑥エノコログサ⑦ハハコグ. サ⑧ヨモギ⑨ツユクサ⑩タンポポ(セイヨウタンポポ)の10種類であった。動物は①シ マヘビ②アオダイショウ③サワガニ④ザリガニ(アメリカザリガニ)⑤サンショウウオ (カスミサンショウウオ)⑥ヒキガエル⑦トノサマガエル⑧ショウリョウバッタ⑨トノサ. マバッタ⑩コオロギ(エンマコオロギ)の10種類である。これらはどれも大学構内で採 集したものであり、ほぼ、全国的に生育するものであると考えた。5人ずつ講義室から退 出させ、テーブルに並べた 植物やケースに入れた動物 の名称を用紙に書かせた (図3)。植物についてはマ. ッ、シロツメクサ、ヨモ. ギ、タンポポの認識は良い が、同じ裸子植物のヒノキ や教材として教科書にも出. igg. 隠ll rr, gg. 邑ll i:. o. ;1募1鶯1辮弓il.li宴葬売1蕪1 植物・動物名. てくるスギナ、春の七草の 図3 兵庫教育大学1回生による植物、動物謙識子 一つであるハハコグサの認識率はかなり低いものであった。タンポポの認識率は良いがこ れをセイヨウタンポポと書けた学生はわずか16%だけであった。 動物の認識についてはザリガニ、コオロギがほぼ100%に近かったがサンショウウオ、 ヒキガエル、トノサマガエルなどの両生類、シマヘビ、アオダイショウなどの爬虫類の認 3.
(8) 識の低さが目立っていた。. (2)兵庫県立南但馬自然学校の協力を得て兵庫県内の小学生に対して動物、植物体験:の. 有無を調査した(2)。対象は神戸・阪神地域(都市的地域)456人(男子233人、女子223. 人)、但馬地域儂村地域)419人(男子220人、女子199人)、導引地域(中間的地 域)403人(男子200 動物を捕まえた体験. 人、女子203人)であっ nt lgOoO. た。この調査研究は地域「 ;. 80 t. 別に集計することにより1護7・ 霧60. 子どもたちの育った環境. 1i 50. と動物、植物体験:とがど. 募40 響30. のように影響しているか. ぎ1。. ’. む. 0. を考察することがねらい. であった。まず動物を捕. 勤書興i タボ ?吉上. ル拷ル亙 ズゲ ; シ. ヨ. らえた体験を全児童につL一・._. 皇多ζ変ピ安ミ劣茎;; 動物の種類. 糊す含 芽 ク. l l i ii 一一一・一一一. 図4 対象児童全員による動物を捕まえた体験のある割合. いて動物の種類ごとに 1”””. 調べ集計した(図4)。. l. バッタやトンボ、コオ. ii . ioo. 繁go. ロギなど昆虫類を捕ま. 嬬. えた体験のある児童が. 験、。. 翁40 貧ll. 生類、爬虫類ではカエ. 乙10. 0. でカメ、トカゲ、ヘビ などは大変少ない。さ らにこれを地域別に集’. 騰一 而. 2 so. 多い。これに対し、両. ルが6割を越えた程度. 動物を捕まえた体験. L. び隙隙雑二二二二嬬夢;二軸 タボ 攝 ルよ多ル皇ズゲ; 彗 ヨ. シ. ク. 動物の種類. 冷した(図5)。ホタル 図5 地域別、動物を捕まえた体験のある割合 のように水環境に左右される動物は但馬地域に体験した児童が偏るが、必ずしも農村地域 の児童が動物体験が豊:富とは言えなかった。20種類の動物のうち、農村地域である但馬. 地域が他の2地域に比べ体験が多いと言えたのはクワガタ、ホタル、アリジゴクの3種で あった。. 4.
(9) 木や竹や草を使って遊んだ体験. 木や竹や草を使って遊んだ体験. 1舞. ゆむ 塞,。 器、。. 櫨阪神. /L・,71?. 罰。。. 口但. 貧、。. 零ll. さ o. 騨壽驚盆. 1罵舟砲笛ll磁冠夏llll. 地域. 遊びの内容. 図6 地域別、木や草で遊んだ体. 図7 地域別、遊びの内容ごとの体験の割合. 次に植物体験であるが、木や竹、草を使って遊んだ体験があるかを調査した(図6)。. どの地域も8割を越えており、地域差は見られなかった。これだけを見ると植物遊びの体 験:は予想に反して豊かであるかのように考えられた。しかし、具体的な遊びの内容を分. け、市域別に集計するとその実体が推測された(図7)。竹トンボ、竹馬、笹舟、紙ダマ. 鉄砲といったよく用いられる竹遊びでさえも全体で3割にも届かない低率であった。草相 撲、タンポポ遊び、首飾り、草笛では1割あるかないかの状況であった。これらのうち全 体としてどれか一つくらいは遊んだ体験はあるがその一つ一つの植物遊びの体験の状況は 食べた葉や実の種類. 葉や木の実を食べた体験. 謂 aT ,,. 1. 寒100 器70. 覧80. 奮::. 藷60. 甕、。 量・・. 暮40. : 20. 竃20. 0. 一”. 阪神 東 但 全 神戸 播 馬 体. @i. F 1 i・ >1 ・1 /; i 7J li Z一 Ui i・ ;?,. 地域 棄や実の種類. 図8 地域別、葉や木の実を食べた 図9 地域別、植物ごとの食べた体験の割合. 大変な低率であると判断せざるを得なかった。 次に植物の葉や実を食べた体験:について地域別に集計した(図8)。農村の但馬地域が. 8割を越え、神戸・阪神地域に比べ有意差があった。しかし、これも食べた葉や実の種類 ごとの集計すると植物における味体験の貧困さが伺えた(図9)。ノイチゴについては比 較的多くの味体験があったがあとはどれも1割にも満たないものであった。 5.
(10) (3)富山県高岡第一学園幼稚園保母養成所及び兵庫県立南但馬自然学校ユ日研修Bに参 加した小学校教員の協力を得て指導者の動物、植物体験の有無を調査した。対象は同養成. 所の学生27人、保母15人、幼稚園教員44人、小学校教員59人であった。はじめに所属別 の動物体験の有無を調査し集計した(図10)。動物を捕まえたり触ったり遊んだりした 所属別の動物体験. 所属別の動物の好き嫌い. 100. 100. go. 体. 嫌 90. ぴ の. い 80 と 70. し 70. 突、。. 園学生. 願保育園. 努・・. 管60. 国学生. 馨・・. ロ幼稚園. 歪、。. 圏保育園. ロ幼稚園. 型40. ロil学校. 二3。. ロ小学校. 霧ll. E2。 10. W l. 0. 媛12el・ll. カ. エ. ル. ト. ア. 柔弓 ゴ. ダ シ. カ エ ル. ン ゴ. ム. ヘ ビ. 誓1}. ト カ ゲ. ト. ザ. カ. ン. リ. ブ. ボ 翌シ盆. ヨ. 動物の種類. 動物の種類. 図10 所属別、動物の種類ごとの触った体験のある割合. 図11所属別、動物ごとの嫌いな人の割合. 所属別の贈物飼育意欲. 100. 体験を尋ねたものであるが、全体とし. 90. て小学校教員の割合が高かった。それ. 響,Q 蔑、。 困学生. 雪,。. ■保育團. でもトカゲ、サンショウウオ、イモ. ロ幼稚團. 型4。. ロil学校. 二. 53。 20. リ、ヤモリ、ヘビの体験が少ないのは 共通しておりカエルや昆虫、ザリガニ. 10. 0 カ. ヘ. カ. エ. ビ. ブ. ル. トザサイヤカトカウこ ス フ ド ネ 茶1穿ζF,F,メ霧1茎7 蚕ナ雪ζ. ト 亭 ソ. 一. ヨ. ビ. ウ. リ. ウ. 動物の種類. の体験:が多かった。次に所属別に動物. の好き嫌いを尋ね、集計した(図 11)。嫌いと答えた動物がヘビ、トカ. 図12 所属別、動物ごとの飼う意欲のある割合. ゲ、イモリ、サンショウウオに多く、. 所属別の梱物遊びの体蕨 年齢別植物遊びの体験. 100. P9. 体’. 警・。. 啓・。. 失1:. 鷲. 団学生. e保育園. 努・。. 囚∼20歳. 努・・. 陶21歳∼30歳 □31歳∼40歳. ロ幼稚園. 製40 三30. 餐4。. as t]学校. ロ41歳∼. ;/ ig. さ2。. E 16. 10. 0. 0 醤. ほ. クシ. け. オ エカ. 舟諺首開 冠メ. 撲コ. ほ. オ. 窪亥篠沓. ウノ. エカ. のンラ 笛ドス ウノ. 樒物遊びの租類. 槽物遊びの種類. 図13 所属別植物遊びごとの体. クシ. 笛 舟 サ・窟. 図14 男女別植物遊びごとの. 図15 合. 6. 年齢別植物遊びごとの.
(11) 体験の少ない動物とほぼ一致していた。. また、園児や児童に「『飼って欲しい』と持って来られたらどうするか」と尋ねたのに 対し「飼おうと思う」と飼育に意欲を見せた割合を調査した(図12)。やはり、ヘビ、 サンショウウオ、イモリ、ヤモリ、トカゲ、カナヘビが低率であった。 今度は植物遊びを体験:した割合を所属別、男女別、年齢別に調査、集計した(図 13,14,15)。遊びの種類は竹笛、笹舟、シロツメクサの冠、オオバコの相撲、カラスノエ. ンドウの笛の5種類について調査した。どの集計でも竹笛やカラスノエンドウの笛といっ た「音もの」の遊びの体験が少なかった。一般的に植物遊びは女性の方が体験が多いと考 えられるがこの二つについては男性の方が体験が多かった。年齢別に見るとやや年配の方 が体験が多いことがわかった。. 次に植物遊びの体験を植物の種ごとにいくつできるか尋ねた(図16,17,18)。縦軸の数. 値はレンゲ、スミレなど具体的な植物名をあげ、それから連想される遊びを書かせ、その 数を一入当たりに平均したものである。男性よりも女性の方が多いのは予想されたとおり 植物遊びができる数(男女別). 樋物遊びのできる数(所日別》. sll:. .II:. 茗,.、. 言1.、. 齪. 蒙1.・. 馨1・・. 團. 窪. 雲 華1:l. igl: eg.:. e,.4 0,. y! 歪 ; 斐 芋 Yi 乞 芽. ;ζ多斐49,だ目貫。ラ,6勇)〈 ゲレ. ゲレ. タ 重 6雪‘サ呂㌣ヤキ. T 重 5沓. ?。ラ,言雪)K. ≦サ目㌣ヤキ. 裡物の種類. 植物の種類. 図17 所属別植物ごとの遊びのできる数. 図16 男女別植物ごとの遊びのできる数. 櫨物遊びのできる数(年齢尉}. rll: 署,.4. 1国∼2歳. 雲1・・. ’ 圏21継30歳 霞. ’ロ31歳∼40艘. i’. …ロ41teb一. F1:. e o.,. 0.2. 興;al Y・寝7・ラ・anX. ゲ. ぢ 重 1/i{紹㌣ヤキ. レ. 櫨物の種類. 図18 年齢別植物ごとの遊びのできる数. 7.
(12) であるが、保母、幼稚園教員の平均が小学校のそれに比べ全体的に低い数値であった。年. 齢別では30代40代の数値が高かった。. 3、考察 これらの調査結果から、今の子どもには自然体験、特に動物や植物に触れ合う体験は希 薄であることがわかる。以前なら当然のように行われてきた植物遊びや竹や木を使っての. 工作、動物を捕らえたり葉や実を採って食べるといった体験は大変少なくなってきてい る。しかもそれが都市部のみならず農村部でも少なくなっており、ホタルを捕まえるなど. 特別に自然環境が左右する場合を除き農村部の子どもの体験は都市部のそれと比べそれほ ど優位ではなかった。この減少に歯止めをかけ、自然体験の場、特に動物や植物など生き た実物に触れさせる場を設定し指導し得るのは両親、特に母親と保母や幼稚園、小学校の. 教員である。しかし彼らの多くは体験の少ない世代に属し、実物を知らないため、自然の すばらしさやおもしろさを十分に子どもに伝えることができないと考えられる。動物の飼 育を例にとってもアンケートの結果によると飼育がしゃすい、しにくいという目安より指 導者の好き嫌いによって飼う飼わないが決定されている。また植物遊びにおいては広範囲 に分布し、遊び材料としても多くの実例集に載っているような植物であっても、できる遊. びの数が平均すると1に満たない数となっている。このため子どもの自然体験は次第に少 なくなり、今後もこの傾向はさらに進むことが容易に予想される。. 体験不足な子どもたちに豊富な体験を与えるためには、体験不足な指導者であっても手 軽に効果的な体験教育のできるシステムやカリキュラムを用意する必要がある。ただ闇雲 に自然物への体験を進めるだけでは目標も定めにくく効果は薄い。野外に出て「さあ自然. 体験をしなさい」では子どもは何をして良いのかわからず、自然体験への興味はさらに薄 らいでしまう可能性が高い。そこで筆者は自然体験のカリキュラムに原体験の視点を用い. た。原体験とは触覚・嗅覚・味覚を伴う直接体験である。五感の中で特に触・嗅・味を強 調したのはこれらの感覚は下等動物にも備わっている基本的な感覚だからである。我々人 間は情報の9割以上を視覚と聴覚で得ているので見たり聞いたりしただけではよほどイン パクトの強い情報でないかぎりすぐに忘れてしまう。それに対し触ったり、においを嗅い だり味わったりした体験は一度の体験で長期記憶になることが知られている。この触覚・. 嗅覚・味覚を基本とする原体験を具体的に実践することで、失われ欠けている自然物への 直接体験を行わせるのが効果的であると考えた。. 原体験は自然物に触る、嗅ぐといった体験なのでこれをそのまま実践するには具体性に 8.
(13) 表1原体験の類型と具体的内容. 原体験の類型. 原体験の具体的内容. 火体験. 火起こしをする、火を保つ、火遊びをする、火で照らす、火で暖をとる ーき火をする、火で動物を捕まえる、火で料理をする. 石体験. 石を投げる、石を積む、石で絵を描く、石の臭いを嗅ぐ、石をなめてみ 驕A石器を作る、てこやころに使う、石で作る、石をさがす. 土体験. 土の上を素足で歩く、どろんこ遊びをする、土の臭いを嗅ぐ、土を燃や キ、土で作る、砂鉄を集める、鉱物を見つける、斜面を滑る. 水体験. 雨に濡れる、自然水を飲む、水を手で運ぶ、川で遊ぶ、海で遊ぶ、水圧 ナ遊ぶ、雪や氷で遊ぶ、川を渡る. 木体験. 樹皮に触れる、木に触れる、木の臭いを嗅ぐ、樹液に触る、朽ち木に触 驕A木の芽を食べる、木の花を食べる、木の実で遊ぶ、木の葉で遊ぶ. 草体験. 草を食べる、草むらを歩く、草をちぎる、草いきれを感じる、草笛を鳴 轤キ、草で作る、草を投げる. 動物体験. 動物を捕まえる、虫で遊ぶ、虫を食べる、動物の臭いを嗅ぐ、声を聞 ュ、飼育する、動物を探す. ゼロ体験. 暗やみを歩く、日の出を見る、飢えを感じる、渇きを感じる、孤独を感 カる. 欠け、何をして良いのかわからないことになる。山田らは原体験を具体的に火体験、石体 験、土体験、木体験、草体験:、動物体験に分類した(3>。これは人類の進化の過程を考慮. した追体験であるとも言える。この七つの原体験に情感体験や不快体験(あわせてゼロ体 験:)を加え、これら入つのどれもできるだけ行うことが必要だとしている(表!)。. 原体験はもともと教育としての評価の対象外のものであった。カエルに触る、煙たさを 感じる、クスノキの葉のにおいを嗅ぐなど一つ一つの原体験には目的も方向性も持たな. い。したがって教育の場での導入は難しかったわけである。しかし、自然体験が少ない今 の子どもたちにとって自然物に触ったり味わったりすることは特別のことである。今まで 原体験はあって当たり前のことであった。原体験があることを前提に教育は進められてき た。したがって教育には原体験は必要なかったのである。今はこの原体験が揺らいでい る。そのときだからこそ可能な限り、指導者によって体験の場を設定しなければならない と考えている。. 9.
(14) 第2章 原体験を理科教育に生かすための試行. 具体的な原体験の内容については表ユに示したが、それを実際にどのように子どもにさ せるかという方法論が問題となる。そこでいくつか原体験を実践する場を設定し、実際に 子どもを対象に試行し、その反応を調査した。. 1、方法 (1)出展ブースにおける試行 科学技術館主催「少年のための科学の祭典」、科学協会主催「青少年科学体験:まつり」. でブース(出店形式)を開設しその中で体験させる(表2)。子どもたちはブースを自由 に回り興味あるブースでその展示物を操作したり触ったり製作したりする。その様子を観 察し、アンケートをとることで原体験の効果を考察する。 表2 科学の祭典、科.学体験まつりの出展ブース(原体験関係) ブース名.. 原体験類型. 動物体験. 小動物に触れてみ. @. よう. 体験の内容 小動物に触れてみよう ヘビ、イモリ、ヤモリ、サンショウウオ、カ Gル(.ヒキガエル、ウシガエルなど)といった多くの子どもたちが今. ワで触れた体験のない、どちらかというと嫌われている両生類やは虫 ゙を中心に飼育ケースに入れて展示し、来場者に実際に触れてもら 、。. 動物体験. 糸つむぎをしよう. 火体験. 火起こしをしよう. 羊毛をくしでほぐしてつむぎ車に引っかけ、回してよりを作り糸にす 驕B50∼70cmくらいになると2本目束ね、よりを戻すと毛糸にな 驕B羊毛とつむぎ車を用意しこの行程を体験させる。 舞切りや、火打ち金を使って火種を起こし、火ふき竹で風を送って炎 ノする。できるだけ単純な装遣で人類が火を手に入れた偉大な発明を ヌ体験させる。. 草体験. 木体験. 触覚・嗅. o・味覚単. ニの体験. 竹笛を鳴らそう、. 嵩Jを鳴らそう. どんぐりで遊ぼう. 五感の不思議をさ. @ ぐろう. リード笛、ウグイス笛、キジ笛、ヤマドリ笛、ケーナ、ハランのラッ pなど身近な素材で意外な音の出る笛作りを体験する。 どんぐりゴマ、どんぐりやじろべえ、どんぐり笛、どんぐりぐるぐる ネど身近な素材で素朴なおもちゃを作り、遊ばせる。. 野菜{フルーツ、一類、豆類などを触ったり嗅いだり味わったりしな ェら何であるかを当てる。. (2>自然体験セミナーにおける試行. 原体験を実施するには室内で材料を調え、ブース形式で行うよりも山や川など野外に出 かけ、その場の生きた自然と接する方が効果的であることは言うまでもない。しかし、野 外での原体験を教育として行おうとすると運営上いくつかの間題がある。一つは子どもの 10.
(15) 掌握と安全への配慮である。野外は危険がつきものであり、多少の怪我や痛みは仕方がな いがやはり大怪我になると責任問題に発展する。もう一つは野外は教材の宝庫であり予想 していたもの以外に子どもが興味を持つことが多く、予定通りには進みにくいことであ る。生物も多様でありどんな質問をしてくるのかわからないという不安が頭をもたげる。. これらの理由で野外の体験学習の実施が十分に行われていない現状がある。本研究では試 行の一環として兵庫県小野市好古館が主催する自然体験セミナー「自然に触れよう原体 験」を企画、実施した。試行のプログラムは①川遊びの水体験②河原の石体験③魚とり、. 水生昆虫さがしなどの動物体験④滝登りの土体験⑤竹切り、けん玉作りなどの木体験⑥笛 作りの草体験である。自然のすべてを教材にするのでは焦点がぼけてしまい、目的がわか らなくなる。また、あまりにプログラムに忠実過ぎると子どもの意欲を削ぎ、野外の原体 験の趣旨に反するので大まかなプログラムと時間配分の兼ね合いを考える必要があった。. (3>子育て学習センターでの試行. 原体験は本来学校教育以前の体験であることを考慮すると、それを行うのは幼児期から 小学校低学年の時期が望ましい。多様な自然物に先行知識や先入観なしに触れ、それらを 用いて遊ぶ活動をさせることは自然に興味を持たせるためにも望ましいことである。兵庫 県では他県に先駆けて全市町に専任の両親インストラクターを配置している。若い母親の 自然離れにより子どもを自然に触れさせる機会の少なくなった現状で少しでも自然物を用 いた体験をさせて欲しいとの依頼から養父郡八鹿町および同郡関宮町において母親と幼児 対象に小動物に触れる体験や植物遊びの体験を行った。. (4>小学校親子科学体験:、中学校科学教室での試行. 以上の試行はすべて学校外で行ったものである。しかし原体験を学校の理科教育として. 生かすためには学校内での試行を行う必要がある。小学校は高砂市立曽根小学校でPTA主 催の親子科学体験で「小動物に触れてみよう」のブースを開設した。中学校は尼崎市立園 田東中学校で科学クラブを中心に動物体験を行った。. 2、結果及び考察 (1) 「青少年のための科学の祭典東京大会」において「小動物に触れてみよう」 「糸つ. むぎをしよう」「どんぐりで遊ぼう」の各ブースにおいて体験直後にアンケートを行っ た。はじめに過去動物に触った体験を尋ねた(図19)。サンショウウオやヘビに触った 11.
(16) 体験が少ないのは第1章の事前調査と変わら. 表3 動物体験アンケート対象人数 動物. カエル. イモリ. 調査し. 65. 18. ス人数. サンショ. Eウオ. 7. ヘビ. カメ. ヤモリ. 75. 55. 11. カナヘ. ザリガ. @ビ. @ニ. 14. 53. ないが、カエルに触れた体験のある子どもが 少なかった。東京にはトノサマガエルがい ないためでもあると思われるが、その他カ. 動物に触った体験. 徽. メ、ヤモリ、カナヘビなどは大都会であっ. 讐,。。. ても意外に高い数値を示していた。逆説的. 突7096. 9畿. 圖. 響幾 箪叢. に言えば身近に自然があることと自然体験:. があることは必ずしも一致しないことが言 える。. 働. 空{ ルリ. 「・二二安芝夕げ リ2葦 動物名. 図19 過去、動物に触った体験のある割合. 次に動物に触るときどう思ったかを尋ね た(図20)。「ワクワクした」「怖かっ た」ともに生き物に大きな興味を示したも のであると言える。. また動物に触ってみてどう思ったかを尋ねた(図21) 。カエルとザリガニで若干「触. らなければ良かった」と後悔する者が出て. いるがどの動物についても8割以上が触っ て楽しかったと答えていた。ここで特に顕 著なのが事前調査では嫌いと答えた人が多 かったヘビやイモリ、カナヘビなどの動物 が「とても楽しかった」と答える率が高い ことであった。あまり触れる機会がない動 物、先入観で怖い、気持ち悪いと認識して いる動物ほど触れてみた満足感が大きいと 図20 動物に触るときの気持ち. 考えられる。触った体験の一番多かったザ リガニは満足感が一番低い数値となった。. さらに触った後「またその動物に触りたい か」と今後の動物に対する意欲を尋ねた (図22)。これも「絶対に触りたくない」 「あまり触りたくない」とネガティブな回. 答をした人はほとんどなく、「機会があれ ば触りたい」さらに積極的に「採集などし 図21触ってみて思ったこと. 12.
(17) て触りたい」とこの動物に触れる原体験を. またその動物に触りたいか. 行ったことで以後の動物体験に対する意欲. 100%. を示したことが伺えた。. 80% ●範対に触りたくない. 姦・。・. 圏あまり触りたくない. 今度は「どんぐりで遊ぼう」のブースに. □どちらとも旨えない. 翁、。%. 圖機会があれば触りたい. 合. おいてどんぐりに触ったことがあるかを尋. ■採集などして触りたい. 20%. ね、年齢別に集計した(図23)。秋の自然. o%. 空華 ウy含安芝山ピ ルリ. 遊としてよく用いられるどんぐりという素. 「 ・筐. 材はどの年齢においてもかなりの高率で. 動物一. 触った体験があることがわかる。次にどん. 図22 次回の動物体験への興味. ぐり遊びの中でどんなことをしたかを尋ねた(図24) o. どんぐりに触ったことがあるか. igg. コマは比較的多くの子どもが体験していたがそれ以外の. 覧ll. 遊びは極端に少なかった。やじろべえや笛、人形作りな. 棄:l dk4 i. gg. }ロi]. ど一世代前の人たちであれば必ず遊んだものだと考えら れるが、あとはただ集めるだけ、転がすだけというのは. ii. かなり貧弱であった。遊びを教えてもらっていないこと. ・操省:E・f あ. は いん. な. が一番大きな理由であると考えられる。. 図23 過去、どんぐりに触った. 今回行ったどんぐりクルクルはやじろべえの原理を用. 体験の有無. いるが銅線のらせんを回って下りるように工夫したものである(図25) 。製作した後の 印象は全体的に「楽しかった」という感想がほとんどで、その他の意見も「こんな遊びが できるとは知らなかった」という 今までに行ったどんぐり遊び. む. 簑四. ・鴇“闇・・.鱈臨県L・、・帖・・、. @ @. ・・M門“‘、・・鯉隔鶴・闇眺い鴇’E’「軌間陣叩弾脇鼎”噛冒閣凹丁帖. ’可酷帖. 馬梱亨」L ■,【『「、”凧…,1田」’四一」「m「一“ド菖脇‘一. 灘繊. 噛い“L噛. 芒 t. 十 lil. 5. 圏∼4. 鍵鱗. N tls3NiJN 4 L. 口小4∼. 梅§. 磯・彗笛蕨. 人 そ び形 の 遊 他. 図25 どんぐりグルグル. どんぐり遊びの種類. 図24 年齢別、どんぐり遊びごとの体験した割合. 驚きが多かった(図26)。. 「糸紬をしよう」のブースにおいて糸を紡ぐという行為、やり方を知っていたかどうか 13.
(18) 灘穰. どんぐりに触ったことがあるか. 100. 讐. 90 答 80 え 70 た 60. ∵「、欝響魅:・「. 幽∼小. 割. 50 40. 1. 合. 閣小3∼小4. □小4∼. % 30. 20 10. ). L. 0. ・謀ll・1. 図27 どんぐりコマを作っている様子. 図26 年齢別どんぐりグルグルを作った印象. を尋ね、集計した(図28)。今回の糸つむぎは羊毛をほぐし、つむぎ車に引っかけて回 して糸をよって紡いだ。中学生以上であるとかなりの人数が糸を紡ぐということについて 知っていたと予想されたが、どの年齢層においても変化はなく、一般的に糸はどのように うまく紡げたか. 糸細のやり方を知っていたか. 100 @. 該100. ト. 当 90. 該80. す. 学,。. る. 更・。. 人 70 数 60. 80. 囲∼小2. 画小3∼小4. 贅・・. 口tlz5∼ttN 6. 口中学生∼. 叉4。 :3。. 巴20 10. 50. @㌔ @’ A「. v. ’ヒ. はあ. が紡. r. ク. と. 田中学生∼. 3. r ヒ 「1. O. r ㍉. @ 」. @’ 、 “. ゴ1. r. う た難 でう 紡 ぎま きけし つきま つげ たく たどか たなく たな. 1鮮1・ll麦1. てあい いりだ る知二. C 、. 秩Df. 霧10. F. P. @L @二. e’. ur. 0. 口’1、5∼’IN 6 @ 旨. り 40. あ 30 い 20. L. 囲∼小2. ■小3∼小4. の わ. そ の 他. ででつかはか. つと. 図28 年齢別つむぎ方法の体験. 図29 年齢別糸つむぎの満足度. 糸を紡いでみた印象は. 100. 「−. P皿. P. 國「「「,「. P泊 ゴ. 「「. ’. 一 一. @ @ @. 該go. . 、 L. す 70 更、。. 團∼小2 國tJt3∼tlt4. 贅・。. 1. 更4。. 、. 口功、5∼1』、6. N中学生∼. 員30. 52Q 10. 、. v’. 0 しと. かて っも た楽. ・蟻ll. そ の. 他. 図31糸つむぎをしている様子. 図30 年齢別つむいだ後の感想. 14.
(19) してできているか知っている人は少なかった。次にうまく紡げたかどうかを尋ねた(図. 29)。作業としては小学生にとってやや難しい部類に属するかもしれないが指導者の介 助により概ね満足いくように製作できていた(図31)。小さな子どもは母親が手伝った 場合が多いため、うまくできた割合が高かったようである。自分で紡いだ糸はミサンガに して手首に巻いてあげたが、本当の羊毛から毛糸を紡ぐことがで、それが自分のものと なって持ち帰られることに多くの子どもは喜びを感じていた。体験した印象は全体の95 %以上が「とてもおもしろかった」 「おもしろかった」と答えており、学年が低いほどそ. の満足度は高かったが高学年の子どもや保護者も満足度は高かった。その他には「不思議 だった」という答えが目立ち、よれた糸が戻りながらきちんと毛糸になっていくようすに 驚きを感じていた(図30)。. 「火起こしをしよう」のブースでは戸外にも関わらず多 くの子どもが順番待ちをしており、人気が高かった(図. 32)。2人1組でペアを組み舞切りを用いて火種を作り、 できた火種を火口(ほくち)に入れて火吹き竹で風を送り炎. にする。この一連の過程に時間と手間がかかった。ライタ ーかチャッカマンでつければ一瞬でつくが、この「ボッ」 図32 霜起こしの様子. と炎になる瞬間が一番感動を与えたようであった。また、. 火をつけるまでにヒキリ板が摩擦で焦げるなんとも香ばしいにおい、まわりがだんだん熱 くなってきた様子や火種が火ロについて風を送るときにでる大量の煙の煙たさなど五感で 火起こし体験を味わっていた。. 「竹笛を鳴らそう」 「草笛を鳴らそう」は製作中心のブースであった。シノダケやウツ ギ、枯れたイタドリにハランや笹のリードをつけ、リV・一一・ド笛を作ったりハランのラッパや. 笹の葉でキジ笛を作った。子どもたちはどうしてこのような単純な機構で音が出るのか不 思議そうであったが、指導者の説明を一生懸命聞いて製作していた。となりの人の音が聞 こえるととても悔しそうに焦って作って いる姿が印象的であった。また、口で吹 く笛ではないが竹筒に油紙を貼り、リリ. アン糸をつけて串に軽く結わえ、結わえ た部分に松ヤニをつけ、振り回すとカエ ルの鳴き声がする。この「カエル笛」は ほとんど自然物だけで簡単にできるので 図33 五感の不思議をさぐろうの様子. 15.
(20) 大変人気があった。松ヤニについての質問が相次ぎ採集し再び製作しようとする意欲が伺 えた。. 「五感の不思議をさぐろう」は触覚、嗅覚、味覚だけで対象 物が何かを当てるゲームである(図33)。視覚、聴覚の発達 した我々は触、嗅、味の基本感覚だけで情報をとらえることが. 少ない。この3つの感覚がどのくらい鋭いかを再認識できるブ ースであると言える。このブースは3つに分かれる。 「触って.. 当てよう」のコーナーでは小麦粉、大豆、片栗粉など粉状、粒 状のものを箱に入れ、触るだけで何であるかを当てる。. 脳強雨. いで当てよう」のコーナーでは黒い穴の開いたフィルムケース に入れた柑橘系の果物や山椒、クスノキ、ワサビなどを入れて においを嗅がせて当てる。 「味で当てよう」のコーナーでは. 図34 タラヨウの葉で. 手紙を書こうの様子. 目をつむってロに入れた食止を当てる。単純なゲームである がそれぞれ答を用紙に書いて正解が示され、点数化されるの で自分の感覚に自信を持ち満足する入が多く人気があった。. 触、嗅、味の感覚を再認識する最も原体験的なブースであ る。. この他にも「化石のレプリカを作ろう」 「タラヨウの葉で 手紙を書こう(図34)」 「自然界のバランスを生かした工作 をしよう」 「花のしおりを作ろう」 「飛ぶ種子の秘密をさぐ ろう(図35)」 「古代食を食べて見よう」. 「草木染めをしょ図35飛ぶ種での秘密をさぐろう. う」など、石体験、木体験:、草体験のできるブースを開設し 多くの来:場者がそれぞれのブースで体験をした。 「青少年のための科学の祭典」ではこれ. ら自然物を直接扱うブースだけではなく生活科学、エネルギー、原子力、電気、環境、物 質の不思議など科学全般にわたっていくつものコーナーが用意され、それぞれに多くのブ ースが開設されている。. 1996年の科学の祭典全国大会(東京)の来場者アンケート(有効回答総数3078件)で 「最もおもしろかった」と回答したブースをコーナー別に集計した(表4)(・)。「F電. 気と磁気の世界」と「A,自然と友達になろう」のコーナーが人気が高いことがわかるが. ブース数が違うのでユブース当たりに換算すると「A油然と友達になろう」が特に「お もしろかった」という印象が残っていることがわかる。次に「A,自然と友達になろう」 16.
(21) の15ブースについてそれぞれ「最もおもしろかった」と答えた人数蝶計した(却. 表5 自然と友達になろうコーナー、. 表4 科学の祭典コーナー別人気度. ブース別人気心. 最もおもしろか. コーナー名. A B C. D E F. G H 1. J. 自然と友達になろう 暮らしと遊びを科学しよう 物質の不思議を探ろう 原子からのメッセージ エネルギーを感じよう 電気と磁気の世界 地球と環境を見つめよう 特別ステージ ミニステージ ワークショップ その他. ブースの数 @(個). チたと答えた人 @数(人). T45 @ 468 358 267 137 563 218. .一. ... 1ブース当た 閧フ人数(人). 13. 62 22 τ18. ブース番. 41.9 31.2. 15. 26 24. 1L1. 10. 13.7. 19 15 7. 29.6. 13.8. 14.5 8.9. 8. 2.8. 11. 10.7. 140. A1. A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 A9 A10 A11. A12. AB. A14. 最もおもしろ. ブース名. @号. ゥったと答え. @た人数. 五感の不思議をさぐろう 小動物に触れてみよう 植物で遊ぶ 自然界のバランスを生かした工作 化石のレプリカを作ろう 霞の明星・明けの明星を再現しよう 力二と遊ぼう 火起こしをしよう 牛乳パックで天体望遠鏡を作ろう ‘.二生物は1つの細胞から作られた. 一. ヒ. 一. 一. 一. 一. 一. 一. .. 一 一. 一. 36 70 40 20 56. 29 17 @. 66 .. .. 一. 、 「 一. 一. 一. 一. 1. Nの手のひらで発電 岩石の中から宝石を取り出そう 亜摸しろ熱気球をあげよう. 103 52 13. 砂金取り. 他のコーナーのユブース当たりの人数と比べると来場者の自然物への関心の高さが伺え た。. (2)1995年、96年と兵庫県小野市好古館主催の「自然に触れよう原体験」を企画し た。この企画は夏休みに1日かげて野外で自然に触れる体験を親子でするものである。小 野市は市街地に比べ農村地域が多く、親子ともに自然に触れる機会は十分あると思われた 表6 自然に触れよう原体験年度別、予定及び実施プログラム 95年予定. 95年実際. 96年予定. ・もんどりしかけ. 96年実際. ・もんどりしかけ. ・石投げ. ・石投げ. ・もんどりしかけ. ・水切り. ・もんどりしかけ. ・水切り. ・石投げ. 川. ・水ロケット. ・石投げ. ・水ロケット 、. ・水切り. で. ・箱眼鏡作り. ・水切り. ・石のひつくり返し. ・水ロケット. の. ・水中観察. ・水ロケット. ・タモでの魚すくい. ・石のひつくり返し. 原. ・箱眼鏡作り. ・湾上づくり. ・タモでの魚すくい. 体. ・アメンボで遊ぶ ・川渡りの冒険. ・水中観察. 験. ・モグサで火起こし. ・川渡りの冒険. ・川渡りの冒険 ・水生昆虫さがし. ・文鎮づくり. ・採集、観察、同定. ・川渡りの冒険 ・水生昆虫さがし ・採集、観察、同定. ・火起こし. ・ススキの鉄砲飛ばし ・滝登り 山での原体験. ・川沿い勧擦. Eトンボ取り E笹舟作り E竹切り E竹笛を作ろう Eぶんぶんゼミを作ろう Eチャカポコけん玉を作ろ. ・ヨシ笛 ・滝登り. Eザリガニ取り. E川沿い観察. E竹切り. E飛切り E竹笛を作ろう Eぶんぶんゼミを作ろう Eチャカポコけん玉を作ろう. E竹笛を作ろう Eぶんぶんゼミを作ろう Eチャカポコけん玉を作ろう E竹の輪けん玉を作ろう E紙ダマ鉄砲を作ろう. 、. 17. ・竹切り. E竹笛を作ろう Eぶんぶんゼミを作ろう Eチャカポコけん玉を作ろう.
(22) が実施してみると魚釣りをしたことがある程度 で川の中に入ったり山で遊んだりした体験はほ とんど無い状態であった。場所の設定は午前中 は河原での水体験、石体験、及び動物体験が主 であった。午後は山での植物体験:を予定した。. 事前に用意したプログラム及び実際に行ったプ 図36 川渡りの様子. 熱難議懸羅灘 蠣灘難耀醸, 鱗. 懲. 馳・ittt. 鍵. 騨璽. ログラムを示した(表6)。 95年、96年夏もに川は加古川の河原(小野市粟生橋付近)を. 拠点とした。山については95年は社町朝光寺、96年は小野市万昌寺で行った。参加人数 は95年は親子24人、96年は親子22人であった。 95,96年ともに予定のプログラムを消化できなかった。つまり、1つのプログラムに予 想外に時間を費やし、どれかを省略しなければならない事態になったわけである。95年 は水ロケットに多くの子どもが興じたため時間を延長して行った。そのためアメンボ遊び. や火起こし、文鎮づくりを行っていない。同様に96年はもんどりを製作から行ったため 全体のスタートが遅れそしまった。また、川を渡った後の水生昆虫さがしに多くの子ども 興味を持ち、タイコウチやオオシマトビケラを. 図37 滝登りの様子 冒険もののプUグラムが人気があった。川渡り. は小学校4年生以上としたが1年生の児童もど うしても参加がしたいと言い、女子3人を除い て他は全員渡ることができた。96年は児童は全. 義黎灘・’. 員渡り、お母さんまで渡った。滝登りは朝光寺. 鑛. のつくばねの滝をロッククライミング風に登る ものである。危険防止のためにロープを張った が子どもたちはまったくロープを頼らずに登っ. 18. 図38 けん玉作りの様子.
(23) ていった。また、滝の上から逆に下りるコースも人気があった。このほか川沿い探検では 動物探しに夢中になり、カニやエビを捕まえた子どもから大きな歓声が聞こえた。普段は 危ないからという理由でさせてもらえないような体験をできるだけ安全に配慮して行わせ る体験に効果があると考えられる。小さな怪我を恐れることで体験させることを躊躇する ことが大きな怪我や事件を生じさせる要因であろうと考えられる。水ロケットも人気のあ. るプログラムであった。最近は100m級の高性能の水ロケットのキットが市販されている が、シンプルな水ロケットは発射の際にうまくしないと大きく水をかぶるため、支持する 方も必死であった。川の水を体中にかぶるような体験も水体験としては必要だと考えられ. る。感想の中で「水ロケットで水をたくさん入れると飛ばないことがわかった。(小6男 子)」というのもあり、ロケットの飛ぶ原理にまで考えを及ばしていた。竹で作る木体 験、草体験は材料を現地で調達する作業、作る喜び、できたもので遊ぶ楽しみ、そして最 後は家族へのお土産になるなどただ作るだけでないおもしろさがあった。感想でも「竹 笛、ウツギ笛、ぶんぶんゼミはうまくできたけどけん玉がうまくできなくて残念だった (小6男子)」 「自分で作った竹笛が鳴ったときがうれしかった(小3女子)」「チャカ. ポコけん玉を練習中です。最高連続12回できるようになった(小6男子)」など好評で あった。今回の竹工作ではナイフで怪我をした者が6人いた。16人の子どもの中で今まで. 参加者によるプログラム評価. 70. 評60 響・・ 交、。. 9とてもおもしろい 置まあまあおもしろい. 贅. ロふつう. 蓉30. 團どちらかというとつまらない 自ぜんぜんつまらない. 箪20 10. 0. £ 嚢 窃 沓 讃 畜 li 蓉 謬. 墓. だ. 零. ・ぢげ り ζ # 簗 り り 裁 tr 2k ㌫ ト リ 検 些 9 体験プログラム上. 図38 ’95自然に触れよう原体験 プログラム別人気門. にナイフを使ったことがある者は10人で、そのうち怪我をしたことがある者は2人だけで あった。小さな怪我を恐れずにナイフを使う訓練は大切であると考えられる。プログラム. 19.
(24) の中で箱眼鏡作りとそれを使った水中観察はやや不評であった。野外で牛乳パックを使っ て作り、それで水の中を観察するという静的な体験よりともかく川に入って石をひつくり. 返して魚や水生昆虫を捕まえるという動的な体験の方が意欲がわくようである。96年は この箱眼鏡をやめ、川を渡った対岸で水生昆虫の採集を行ったが、まず渡りきったという 満足感が行動を能動的にさせ、観察よりも捕まえてきて、種類別に水槽に入れるダイナ ミックさが子どもに受け入れられた思いがした。. (3)兵庫県養父郡入鹿町子育て学習センターにおいて自然遊び親子体験を行った(図. 39)。八鹿町は県内北部に位置し、農村地域 で自然は大変豊:富である。しかし、第ユ章に. おいて入鹿中学校の生徒がそうであったよう に、身近に自然があっても自然に触れる体験 が多いとは限らず、親が子どもを野外に連れ 出して五感で自然に触れる体験を行う機会は. 懸i. 図39 八鹿子育て教室の様子 少ないようである。冬季であったため野外遊. び、動物体験:はできないため植物遊びに限って行った。実施したプログラムは①竹笛、ス. トロー笛②ウグイス笛③どんぐり笛④どんぐりやじろべえ⑤どんぐりの念力遊び⑥どんぐ りコマ作り⑦どんぐりのイモムシ⑧ぶんぶんゼミの8つであった。材料の篠竹、どんぐり (マテバシイ)、シラカシの殻斗、松ヤニ、マダケについては大学付近で採集し、持参し. た。当日は40組の親子が参加し、自然遊びを行うということで他の講座より参加率は大 変高かったようであった。内容的には乳幼児がすぐに作ることのできるものばかりではな いため、母親が作り、子どもが遊ぶという場面が多かった。少しのコッを飲み込めば簡単 にできるものばかりであるため、母親は大変意欲的に取り組んでいた。途中に聞き取りで 調査を行ったが、どんぐり遊びについては集めてままごとをすることしか体験のない母親 ばかりであった。このことは第ユ章で科学の祭典でのデータと酷似していた。材料の入手 は容易であるが遊び方を知らないため、応用的な遊びへと発展せずに創作意欲につながら ないと考えられた。ストロー笛で少し力のいるダブルリードの笛を作り、その単純さに驚 きの表情を見せていたが、このダブルリードがタンポポ笛やカラスノエンドウ笛の原理で. あると気がついた母親は2名しかおらず、実際、タンポポ笛を吹いたことのある母親もそ の2名であった。. また、薬毒関宮町の子育て学習センターにおいて同様に親子自然体験を行った(図. 20.
(25) 40)。時期はまだ9月であったので両生類、. 爬虫類の動物体験を中心に試行した。参加は. 28組でこれも大変高い参加率であった。関 宮町は八鹿町よりもさらに自然の豊富な土地 であるが参加した母親は地元の人は少なく大 半は阪神地区など都市部から嫁いで来た人で あった。子どもの年齢層は八鹿町のそれより. さらに低く乳児から3歳くらいまでであっ. 図40 関宮子育て教室の様子. た。持参した動物は①シマヘビ(成体、幼 蛇)②アオダイショウ(成体、幼蛇)③ヒバカリ④カラスヘビ⑤カスミサンショウウオ⑥ イモリ⑦ウシガエル⑧トノサマガエル⑨イシガメ⑩クサガメの10種類でヘビは咬まない ように慣らした優しいものを選んだ。どれも自由に触れるように飼育ケースに入れて展示 し、母親や子どもに触らせた。先入観のない子どもほどどんな動物に対しても平気で触る ことができ、特にヒバカリのような小さなヘビに対しては「かわいい」とほおずりをする 場面も見られた。しかし叫び声をあげたり、恐がって後ずさりする母親の子どもは恐がっ て触ろうとしないのが特徴的であった。幼児の自然体験、特に動物体験に関しては母親の 態度が大きく影響を与えるということが考えられる。この子育て学習センターでの様子は 当日のケーブルテレビでも放映され、関宮町の多くの家庭から反響があり、その後も何度 か担当職員からヘビのなれ方や安全性の問題について質問を受けた。感想文を見ると「貴 重な自然体験をさせてもらった。」「こんなに自然がありな がら自然に触れることが少なくなっている自分に気がつい た」というのが多かった。. (4)小学校での試行は高砂市立曽根小学校PTA主催の 「親子ふれあい科学体験:」の場での動物体験であった(図. 41>。これは土曜休日の日に行われたため児童は自由参加で あった。この科学体験は全部で18ブースに分かれ、他のブー スはドライアイスロケット、光の万華鏡、空気砲、静電気で. 遊ぼう、ホバークラフト、100m濾水ロケットなど物理的な 内容が多かった。持参した動物は①シマヘビ(成体、幼蛇). ②カラスヘビ③アオダイショウ(成体、幼蛇)④ヒバカリ⑤. 図41 曽根小親子ふれあい. 科学体験の様子. 21.
(26) ヤマカガシ⑥イシガメ⑦クサガメ⑧スッポン⑨カナヘビ⑩ヤモリ⑪イモリ⑫カスミサン. ショウウオ⑬トノサマガエル⑭ウシガエル⑮ヒキガエル⑯マウスの16種類であった。児 童の参加は約600人でこれは全校児童の6割に当たる数字であった。 この日は開始30分 前から同校体育館で準備をしていたのだが動物を広げるとすぐに子どもが集まり、「触ら せて」とせがんできた。開会のあいさつもそこそこに動物体験のブースは子どもが絶える ことがなく、大盛況の状況であった。今回の特徴としてはじめからずっと動物ブースに居 座る子どもが多く、ヘビやカメ、カエルやネズミを抱えて満足していた。ヘビやカエルは 変温動物であるため長時間人間の体温にさらすわけにはいかないので適当な時間が来たら 飼育ケースに戻すのだが、初めからいた子どもは体温の変化に気づき、少し高くなったら 自分から戻そうとする行為を示した。今回は学校であることも意識してカメ、ヘビ、サン ショウウオやイモリの雌雄の判別方法を説明した。ヘビやマウスにどうしても関心が集ま りがちであるが雌雄の違いについて説明した後はイモリ、サンショウウオにも触り、雌雄. の確認をする子どもが目立った。マウスはヘビの餌なのでその紹介のために10匹程度持 参したのであったが女子を中心にその可愛らしさと暖かさが人気を呼び、2時間ずっと抱 いていた子どももいた。. 中学校での試行は尼崎市立園田東中学で行った(図42)。都市化が進み周囲に自然は 少なく、生き物に触った体験がない生 徒が多いからと理科担当教諭の依頼を. 動物に触った体験 ILI7i8g. ゴ. 受け、ヘビ、カエル、サンショウウ オ、イモリ、ヤモリ、カメ、ザリガニ. などを持参した。対象は中学3年生32. 苗. 巾. ゴ. kz・g. 謙§. 1. g/ fi. 人ですでに動物の種類と生活の単元は. 5. 含 空 {. 学習済みであった。実物を見せる前に. ル. リ. 芝。91安,タヨ リ. ウシ. ヘ. ガ. 動物の種類. 図43 園田東中学校における動物体験の割合. ヘビの体表イメージ : iOO L 一 冒 F} ∼ F. 皿. } 四 「. 馳 一 「 「 ・. 管80 ft 60. 誇4。. 劉20 .’. 図42 園田東中学校. @o. 競㌶契雰礪 図44 触れる前のヘビの体表イメージ. 科学教室の様子. 22.
(27) いくつかの質問を用意した。その内容は①生き物に触った体験の有無②生き物の表皮をさ わるとどんな感じか③両生類やは虫類に関する知識の有無であった。はじめに園田東中の 生徒の動物体験:について尋ねた(図43)。第!章の科学の祭典(東京)で調べたものよ. りかなり低いのがわかった。ヘビの体表はやはり「ヌルヌル」であるというやや湿った粘 膜系のイメージを持っていることがわかった(図44)。また、学習したはずのイモリ、 ヤモリについても知識としては両生類、は虫類という区別はつくが具体的な違いが頭の中 に浮かんでいなかった(図45)。「イモリはお腹が赤くて」ということを答えた生徒は わずか3人であった。サンショウウオの名前は知っているがサンショウウオ=オオサン. ショウウオのイメージが生徒の頭の中にあることがよくわかる。また、これも第1章で教 員対象の予備調査でも出てきたが、カナヘビはヘビの仲問であると考えている生徒がほと んどであることは残念なことであった。生徒たちは全員意欲的に動物に触ろうとし、その 際、雌雄の区別、生殖器の位置、カエルの鳴かせ方、、カメやヘビの交尾の仕方などの説明. を行った。最後に、動物に触れてわかったことを尋ねると「ヘビの呼吸をしているようす が手に取るようにわかった。肺がとても大きいのだろうか」「ヘビは大変力強いのがよく 生徒の誤解. 動物に触ってわかったこと(自由寵述). 100 r・・一’. 20. 80 叢. 覧15 是、。 灸. 姦 蟄. 寮. 6io. ヰ. 藝. 20 o. 難聴ll謙1棄1. o. がカ うのカ ・齪意・オン 思… 仲ナ メいり オオシ ついルへててに ・(・ 奈一がと;@・・ ジ ヤ らンウ いいは て たる吸 は でのモ 疑シウ ・足・ き中り だヨオ た類ビ と盤 でのイ ウはサ. 蕎 弩彗. 蒙禁 藻穏瑞. わかった内容. 誤解した内容. 図45 動物体験による学習への転移の内容. 図44 動物についての誤解調査. わかった」など多くの答えが返ってきた(図45)。. 3、討論 以上の試行結果から実物に触れ、ヌルヌル、サラサラ、フワフワ、ツルツルといった感. 23.
(28) 触、ブルブルと震える振動、冷たい、ぬるい、熱い、痛い、煙たいという感覚を体感し、 ッンとくるにおい、焦げたにおいを感じたりすることで対象の物体や製作、また、体験そ のものに対して意欲を感じ、新たなる興味を持って取り組もうとしていることがわかる。 ヘビやトカゲ、イモリ、サンショウウオなどは嫌いな動物の中で常に上位に位置する物で ある。それが触ってみると「とても楽しかった」と満足度が高いのもこれら嫌われている 動物で、さらに今後「採集してみたい」「機会があれば触りたい」「飼育してみたい」な どこれらの動物に対しての関心が高くなっていく。特にヘビはその態度変化が激しく、咬 まないことがわかると、もう他の人には渡したくなくなってしまう様子が実演の場で感じ ることができる。マウスも嫌われ者の一つであるがひとたび手の上に乗せると30分過も ユ時間でも撫でていたくなる。確かに飼育や採集に関しては子どもたちが思っているほど 簡単なものではなく、そう思う気持ちは一時的なものであろうが、動物への興味、関心が 以前より増したことは明らかである。原体験とは基本的には自然物に対し触覚、嗅覚、味 覚を中心とした五感を用いて行う直接体験である。原体験は教育以前の体験として評価の 対象外であった。カエルに触る、ヘビを持つ、クサガメのにおいを嗅ぐなどが一つ一つの 原体験である。そこには触ったから何がわかるか、においからどうなのか、といった発展 性や学習へのつながりはないものとしていた。しかし、試行の結果、原体験:を行うことで 子ども自身が「さらに知りたい」 「もっと体験したい」 「自分で行うには」という上位の. 体験への方向性を持つことから、これはそのままでも十分に教育、とりわけ理科教育とし ては有効に活用ができると考えられる。動物体験に限っても、幼児期や小学校低学年の時 期は、ただ触っただけ、ッンとくるにおいを嗅ぐだけでも十分であり、興味を持たせるこ とに終始するだけで構わず、質問に答えるだけで十分満足する。中学年から中学、高校生 に対しては触らせることをスタートととして興味を持たせたのち、説明を加えることでさ らに効果的な学習体験となる。両生類、爬虫類の分類、イモリ、ヤモリ、サンショウウ オ、ハツカネズミ、クサガメ、カナヘビなどの名前の由来を少し話すだけでさらにその興 味は増していく。体温や、食性、餌、食物連鎖、. 生態系、力強い背骨、鳴き袋の存在、交尾の様 子、呼吸方法、雌雄の別とその調べ方、採集方法欝.,. 翻篇鰐繧糠論膿葱三蓋畷脳. 感触の体験とその説明内容の知識を同時に得るた めその知識は生きた知識となり長期記憶が可能で. 図46 カエルの催眠術のかけ方. 24.
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