家畜衛生学雑誌41-2表14.ai
K
199pDIC
ISSN 1347−6602 昭和62年6月9日学術刊行物認可
家畜衛生学雑誌 家畜衛生学雑誌
Vol.41 No.2 2015. JUL.
日 本 家 畜 衛 生 学 会
The Japanese Society of Animal Hygiene
The Japanese Journal of Animal Hygiene
家畜衛生学雑誌 第
41 巻第2号 二〇一五年七月日本家畜衛生学会
日本家畜衛生学会第82回大会 要旨集
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家 畜 衛 生 学 雑 誌
日本家畜衛生学会 発行
President : Junsuke SHIRAI( )
Vice President : Shigeru MIYAZAKI ( )
Editor-in-Chief : Shigeru MIYAZAKI( )
Editorial Board : Norihide KAKIICHI( )
Shinji TAKAI( )
Hajime NAGAHATA( )
Sadao NOGAMI ( )
Tsuguaki FUKUYASU ( )
Tadao WATANABE( )
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
The Japanese Journal of Animal Hygiene
Published by the Japanese Society of Animal Hygiene
理 事 長 :白井淳資 副理事長 :宮﨑 茂 編集委員長 :宮﨑 茂
編集委員 :柿市徳英・高井伸二・永幡 肇
野上貞雄・福安嗣昭・渡邊忠男
「家畜衛生学雑誌」第41巻第 2 号の送付にあたって
会員の皆様におかれましては,ますますご清栄のこととお慶び申し上げます.
ここに,「家畜衛生学雑誌」第41巻第 2 号を刊行する運びとなりました.本号は第82回大会の講演要旨号です.第 82回大会では,教育講演 1 題,一般講演 6 題のご発表がありますので,ご参加の皆様の積極的なご討論をお願いいた します.また,「家畜衛生フォーラム2015」の開催を予定している12月18日の午前中には第83回大会を開催いたしま すので,こちらでの一般講演発表についても積極的なエントリーをお願いいたします.
前号でもお知らせしましたが,残念ながら「家畜衛生学雑誌」への原著論文投稿が低調です.「家畜衛生学雑誌」
の更なる充実のため,学会役員一同,努力や工夫をしていきたいと思いますが,何よりも会員の皆様のご支援が重要 です.会員の皆様からの積極的なご投稿をお願いいたします.
日本家畜衛生学会理事長 白井淳資 家畜衛生学雑誌編集委員長 宮﨑 茂
(日本家畜衛生学会副理事長)
日本家畜衛生学会・学会費納入のお願い
ご承知のように学会は会員の皆様からの会費をもって運営されています.学会の運営を円滑に運ぶために速やか に,所定の会費の納入をお願い申し上げます.
*学会費は正会員4,000円,学生会員2,000円となっています.
日本家畜衛生学会 理事長 白井淳資
00
口座記号 口座番号(右詰めで記入) 金額料金 特殊
取扱
千 百 十 万 千 百 十 円
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加入者名通信欄ご依頼人 受付局日附印
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(電話番号 − − ) おところ(郵便番号 − )
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払 込 取 扱 票
口座記号番号加入者名金額料金特殊取扱ご依頼人
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受 付 局 日 附 印
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円
千 百 十 万 千 百 十 円
おなまえ
郵便振替払込請求書兼受領証
記載事項を訂正した場合は︑その箇所に訂正印を押してください︒切り取らないで郵便局にお出しください︒
各票の※印欄は︑ご依頼人において記載してください︒
裏面の注意事項をお読みください。
これより下部には何も記入しないでください。
(消費税込み)
様
様
日本家畜衛生学会
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4 3 1 7 1 3 0 0 2 4 0 3 4 3 1 7 1
日本家畜衛生学会
平成 23 24 25 26 27 年度
( ) 計 円
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また、本票を汚したり、折り曲 げたりしないでください。
・この払込請求書を郵便局の派遣 員にお預けになるときは、引換え に預り証を必ずお受け取りください。
この受領証は、郵便振替の払込 みの証拠となるものですから大切
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家畜衛生学雑誌
第41巻 第 2 号 2 0 1 5
目 次
〈第82回大会一般講演要旨〉
Actinobacillus pleuropneumoniae血清型14の莢膜多糖合成遺伝子領域の遺伝子構成について
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・伊藤博哉 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26〜27 次世代シークエンスを利用した牛下痢便サンプルのウイルス遺伝子全長解析による牛感染性下痢症の原因解析
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長井 誠・島田紗彩・大松 勉・青木博史・
増田恒幸・高井 光・水谷哲也・白井淳資 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28〜29 野外より分離したMycoplasma spp.の消毒剤に対する感受性調査
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・井口真里奈・樋口豪紀・岩野英知・廣瀬和彦・
樺山 淳・清水敦之・篠塚康典・河合一洋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30〜31 牛乳汁中のNAGase活性値と体細胞数との関係
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・井上和貴・篠塚康典・河合一洋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32〜33 牛の性判別精液によるIVF胚の胚盤胞率の比較と卵管移植法の検討
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・磯日出夫・原田宗範・内山史一・原田友美・坂和由紀 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34〜35 脱酸素剤が食肉の色調に及ぼす影響
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・和賀正洋・押田敏雄・坂田亮一 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36〜37
〈第82回大会教育講演要旨〉
デングウイルス感染症
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大松 勉 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39〜40
会員へのおしらせ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41 家畜衛生学雑誌投稿規程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42〜43 日本家畜衛生学会会則 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
家 畜 衛 生 学 雑 誌
Vol. 41 No. 2 2 0 1 5
Contents
〈Abstracts of oral presentations on 82nd academic meeting〉 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23〜37
〈Abstract of the educational lecture on 82nd academic meeting〉
Dengue
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Tsutomu Omatsu ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39〜40
Information for Members ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41 Instruction for Authors ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42〜43 The Regulations of The Japanese Society of Animal Hygiene ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
Jpn. J. Anim. Hyg.
日本家畜衛生学会 第82回大会
講演要旨集
主 催: 日本家畜衛生学会
と き: 平成27年 7 月11日(土) 総会13:00〜 発表会13:30〜
ところ: 東京農工大学農学部(京王線・府中駅あるいはJR中央線・
国分寺駅からバス約10分,JR武蔵野線・北府中駅から徒歩 約12分)
一般講演 13:30〜15:00
座長 山本孝史(前東京農大)
13:30〜13:45
1 . Actinobacillus pleuropneumoniae血清型14の莢膜多糖合成遺伝子領域の遺伝 子構成について
○伊藤博哉
座長 野谷あずさ(ゾエティス・ジャパン)
13:45〜14:00
2 . 次世代シークエンスを利用した牛下痢便サンプルのウイルス遺伝子全長解析 による牛感染性下痢症の原因解析
○ 長井 誠・島田紗彩・大松 勉・青木博史・増田恒幸・高井 光・
水谷哲也・白井淳資
座長 白井淳資(農工大)
14:00〜14:15
3 .野外より分離したMycoplasma spp.の消毒剤に対する感受性調査 ○井口真里奈・樋口豪紀・岩野英知・廣瀬和彦・樺山 淳・清水敦之・
篠塚康典・河合一洋
座長 宮﨑 茂(安全研)
14:15〜14:30
4 .牛乳汁中のNAGase活性値と体細胞数との関係 ○井上和貴・篠塚康典・河合一洋
座長 齋藤康倫(ちばNOSAI連)
14:30〜14:45
5 .牛の性判別精液によるIVF胚の胚盤胞率の比較と卵管移植法の検討 ○磯日出夫・原田宗範・内山史一・原田友美・坂和由紀
座長 柿市徳英(前日獣大)
14:45〜15:00
6 .脱酸素剤が食肉の色調に及ぼす影響 ○和賀正洋・押田敏雄・坂田亮一 休憩 15:00〜15:30
教育講演 15:30〜16:30
座長 野上貞雄(日大)
デングウイルス感染症 大松 勉 先生
【目的】
豚胸膜肺炎の起因菌Actinobacillus pleuropneumoniae(App)は莢膜多糖(CPS)の抗原性に基づき15の血清型に 型別される.血清型14を除く血清型のCPSの化学構造がすでに決定されており,化学構造に基づき 3 グループに型 別される(グループ 1 :血清型 1 , 4 ,12;グループ 2 :血清型 5 ,10;グループ 3 :血清型 2 , 3 , 6 〜 9 ,11,
13,15).一方,血清型 1 〜13のCPS合成遺伝子領域(cps)の塩基配列がすでに決定されており,cpsの遺伝子構成 で化学構造を推測することができる.今回,CPS の化学構造及び cps の遺伝子構成が未決定の App 血清型14の cps
(cps14)の塩基配列を決定した.本研究の目的は,( 1 )cps14の遺伝子構成を明らかにすることにより,CPSの化学 構造の推定及び血清型特異性の遺伝学的背景を明らかにすることと,( 2 )cps14の塩基配列を利用したPCR等によ る遺伝子レベルでの診断法及び莢膜欠損弱毒株ワクチン等の予防法開発に資することである.
【材料と方法】
cpxD 及び lysA 遺伝子(図 1 )の塩基配列を参考にして合成したプライマーを用い,App14血清型参考株から約 12kbのDNAをPCR増幅した後,cps14を含むPCR産物の塩基配列を決定した.
【結果】
1 . cps14(11,497 nt)の塩基配列は,Actinobacillus suis のcps と最も相同性が高かった(98%).cps14からは 9 つ のopen reading frame(orf)(cps14A〜cps14G)が検出され(図 1 ),これらのorfがコードする蛋白をそれぞ れCps14A〜Cps14G(表 1 )と名付けた.各orfのGC%は25〜33%であった.
2 . Cps14A の推定アミノ酸配列(aa 配列)は,App 血清型 1 , 4 ,12のリン酸基転移酵素 Cps1A,Cps4A,
Cps12Aのaa配列とそれぞれ98.8,98.1,93.2%の相同性を示した(表 1 ).Cps14B1のaa配列は,血清型 1 ,4 , 12の糖転移酵素CpsBのN末端領域のaa配列と,それぞれ49.9,52.5,35.5%の相同性を示した.Cps14B2のaa配 列は,血清型 1 の糖転移酵素 CpsB の中央領域と58.7%,血清型 4 ,12の CpsB の C 末端領域の aa 配列と,それ ぞれ55.8,33.1%の相同性を示した.一方,Cps14B3〜Cps14Gのaa配列と相同性を示すAppの蛋白はデータベー スに存在しなかった.
3 . cps14とA. suisのcpsの遺伝子構成は,非常によく似ていた(図 1 ).Cps14A〜Cps14GとA. suisのCPS合成関 与蛋白ORF1〜ORF7とのaa配列相同性は非常に高く,95.5〜100%であった(表 1 ).
【考察】
1 . cps14からは,血清型 1 , 4 ,12と同様に,リン酸化合物のリン酸を他の化合物へ転移して新しいリン酸化合物 を生じるリン酸基転移酵素遺伝子(cps14A)が検出された.したがって,血清型14のCPSは,リン酸基で結合 したオリゴ糖の繰り返し構造のCPSを発現する血清型 1 , 4 ,12と同じ化学構造グループに属する可能性が示 唆された.
2 . cps14B2及び cps14B3は,orf2に stop codon が入ったことで生じた psudogene であると推測される.cps14と A.
Actinobacillus pleuropneumoniae血清型14の 莢膜多糖合成遺伝子領域の遺伝子構成について
○伊藤博哉
(農研機構動物衛生研究所)
Key word:Actinobacillus pleuropneumoniae, serovar 14, capsular genetic organization, Actinobacillus suis
1
「日本家畜衛生学会第82回大会」要旨集 27
suisのcpsの遺伝子構成の高い類似性から,パスツレラ科属菌におけるcpsの進化について興味が持たれる.さら にcps14A〜cps14GのGC%(25〜33%)は,Appの全ゲノムのGC%(41%)よりもかなり低い事から,cps14は,
水平伝播で獲得した事が推察される.
3 .App血清型14のCPSとA. suisのCPSとの抗原性の交差について今後検討する必要がある.
4 .得られた塩基配列は遺伝子を利用した診断法及び予防法の開発に利用できると考えられる.
表 1 .Cps14A〜Cps14Gのaaと他の血清型AppのCps及びA. suisのORFのaaとの相同性(%)
図 1 . App血清型 1 , 4 ,12,14及びA. suisのcpsの遺伝子構成.同色及び同パターン の矢印は,各遺伝子がコードするCpsのaa配列に相同性が認められる遺伝子.白 色の矢印は,他の血清型のCpsのaaと相同性を示さない遺伝子.
【目的】
牛の下痢症は養牛経営において生産性の低減につながる要因である.牛の下痢症の原因はウイルスによるものが多 く,A群ロタウイルス,ウシコロナウイルス,ウシトロウイルス,B群およびC群ロタウイルスが知られているが,
現在でもウイルスの関与が疑われるが原因は特定さ れず,原因不明と診断される症例は少なくない.近 年,次世代シークエンサーの登場で,培養不能の病 原体のゲノム解析が可能となり,これまで原因不明 であった症例への応用が期待できるようになった.
そこで本研究では,これまで実体が不明であるウイ ルスで,牛の下痢症の原因となる可能性のあるウイ ルスの検索を目的とし(図 1 ),今回は牛の糞便を材 料とした次世代シークエンスによるウイルス遺伝子 全長解析法の確立と,それによるウシアストロウイ ルスの解析を実施した.
【材料と方法】
〈材料〉
次世代シークエンサーはイルミナ社の MiSeqを使用し,糞便は石川県 1 農場 7 頭,
北海道37農場子牛57頭,鳥取県 1 農場 3 頭を 用いた.
〈方法〉
1 ) 次世代シークエンスによる遺伝子解析法 の確立:牛糞便から直接 RNA を抽出 し,MiSeqによる解析を行うマニュアル はなく,今回 RNA ウイルスを対象とし た解析法の確立を試みた.糞便中には宿 主由来や腸内細菌由来の遺伝子が多量に
含まれるため,シークエンス用のライブラリー作製前のサンプルにおいて,①宿主および腸内細菌DNA除去の 検討,② 2 本鎖RNAウイルス解析を目的とした 1 本鎖RNAウイルスの除去を検討した(図 2 ).③遺伝子解析
次世代シークエンスを利用した牛下痢便サンプルの ウイルス遺伝子全長解析による牛感染性下痢症の原因解析
○長井 誠1 )・島田紗彩1 )・大松 勉1 )・青木博史2 )・増田恒幸3 ) 高井 光4 )・水谷哲也1 )・白井淳資1 )
(1 )東京農工大 農学部・2 )日本獣医生命科学大学・3 )鳥取県倉吉家保・4 )石川県北部家保)
key words:bovine diarrhea, fecal sample, viruses, next-generation sequence
2
図 2 .次世代シークエンス効率を向上させるためのサンプル処理の 検討
図 1 . 糞便の次世代シークエンスによるメタゲノム解析を もとにした病原ウイルス検索のイメージ
「日本家畜衛生学会第82回大会」要旨集 29
ソフトを利用し,ウイルス遺伝子全長を得る方法を検討した.
2 ) ウシアストロウイルスの遺伝子全長解析: 1 )で確立した方法により,野外糞便材料を解析し,得られた遺伝子 情報を基にウシアストロウイルスの系統樹解析を実施した.
【結果】
1 ) ①宿主細胞および腸内細菌由来DNAは,抽 出した RNA を DNaseI で処理することによ り激減し,シークエンス効率の向上が図ら れた.② 2 本鎖 RNA ウイルス解析では,
DNaseI 処理した RNA を S1ヌクレアーゼで 処理することにより得られた遺伝子量は増 加し,ロタウイルスの遺伝子型解析におけ る精度も向上した(図 3 ).③遺伝子解析ソ フト(CLC Genomics Workbench)を用い,
de novo assemble,mapping to referenceにより 8 株のウシアスト ロウイルスの遺伝子全長を得るこ とができた.
2 ) ウシアストロウイルスの系統樹解 析では,遺伝子全長を解析するこ とで,遺伝子に組み換えの認めら れるキメラ株を発見した(図 4 ).
また, 1 株はブタアストロウイル ス 5 型と相同性が高く,同じクラ スターに分類された(図 5 ).
【考察】
今回,牛の糞便を用いた次世代シークエンス解析の手法を確立し た.宿主および細菌遺伝子の除去は目的のウイルス遺伝子配列を得る ために有用であった.ウシアストロウイルスは培養が困難で,野外に おける報告は少ない.今回の遺伝子全長解析では,全長を比較するこ とで遺伝子組み換えを有するキメラ株を確認することができ,部分的 な遺伝子解析よりも有用な情報を得ることができた.さらに遺伝子全 長がブタアストロウイルスに相同性を示す株が確認され,過去におけ る異種間伝播を示唆するウイルス株であることが判明した.以上よ り,糞便を用いた次世代シークエンス解析は,実体の知られていない ウイルスの疫学解析に有用と考えられた.
図 3 .ロタウイルスの遺伝子型解析における精度の向上
図 4 .ウシアストロウイルスの系統樹解析と相同性組み換え株の発見
図 5 .アストロウイルスの系統樹
【目的】
マイコプラズマ性乳房炎は,酪農経営に甚大な経済的損失を与える疾病であり,特に大規模農場を中心に発生が増 加している.早期に清浄化が達成される事例も報告されているものの,さまざまな事情で問題が長期化し,対策が遅 滞する農場も存在する.その原因の一つにはマイコプラズマは高度伝染性であり,搾乳環境,牛舎環境から容易に感 染することがあげられる.わが国においても乳房炎由来のマイコプラズマの抗生物質に対する薬剤感受性成績の報告 は存在するが,消毒薬に対する報告は存在しない.そこで本研究では,マイコプラズマ生体由来株および環境由来株 に対する消毒薬の感受性調査を行った.
【材料と方法】
〈材料〉
乳汁から分離されたMycoplasma bovis,Mycoplasma californicum 20株,飼槽,水槽から分離されたMycoplasma bovis 2 株を供試した.消毒薬については,畜産現場で一般的に使用されている,モノ,ビス−アルキルトルエン水 溶液(パコマ;Meiji Seikaファルマ),塩化ジデシルジメチルアンモニウム(アストップ;Meiji Seikaファルマ)を 使用した.
〈方法〉
マイコプラズマ増菌用培地で培養して得られた菌液1.5mlに6mlの滅菌蒸留水を加え 5 倍希釈菌液を作成した.96 ウエルマイクロプレート内で 5 倍希釈菌液(104個/well)をそれぞれ希釈しておいた消毒液に一定時間( 1 ,2.5,5 , 10,15分)感作させ,その感作菌液をプレート内の培養液に接種し最小殺菌濃度(MBC)を測定した.同プレート には,ポジティブおよびネガティブコントロールを置き,マイコプラズマの増殖にともない培地のpHが変動する性 質を利用し,フェノールレッドの色の変化によって判定を行った(図 1 ).
【結果】
乳 汁 由 来 の Mycoplasma bovis に 対 す る パ コ マ, ア ス ト ッ プ の MBC 分 布 を 表 1 , 2 に 示 し た. 乳 汁 由 来 の Mycoplasma californicumに対するパコマ,アストップの効果も含め,いずれも製品指示希釈倍数以上の濃度で殺菌 効果が認められ,感作時間が長いほど希釈倍数が高くても殺菌効果が認められた.また,環境(飼槽,水槽)由来の Mycoplasma bovisに対しても同様の効果が認められた.
【考察】
本研究により,パコマ,アストップいずれも製品規定の希釈濃度の使用でMycoplasma spp.を殺菌できることが明 らかとなった.マイコプラズマ性乳房炎の拡散は,感染乳汁や分娩後の子宮からの悪露などによる搾乳環境や牛舎環 境の汚染が原因と考えられている.今後,有効な消毒剤の使用法をさらに検討し,環境消毒も含めた防除対策が必要 であると考える.
野外より分離したMycoplasma spp.の 消毒剤に対する感受性調査
○井口真里奈1 )・樋口豪紀2 )・岩野英知2 )・廣瀬和彦3 ) 樺山 淳3 )・清水敦之3 )・篠塚康典1 )・河合一洋1 )
(1 )麻布大・2 )酪農大・3 )Meiji Seikaファルマ(株))
key words:Mycoplasma, disinfectant, bovine mastitis, environment
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「日本家畜衛生学会第82回大会」要旨集 31
表 1 .乳汁由来Mycoplasma bovisに対するパコマの効果(MBC分布)
表 2 .乳汁由来Mycoplasma bovisに対するアストップの効果(MBC分布)
図 1 .培地の色の変化の 1 例(左:パコマ,右:アストップ)
【目的】
牛乳房炎は,生乳生産上の最大の損耗要因であり,防除プログラムの実践により防除成果が期待されているもの の,依然として酪農家および臨床現場の獣医師を悩ませている疾病である.乳房炎に罹患すると,乳汁中の体細胞数 の増加が認められることから,体細胞数の測定は現在最も普及している診断方法である.一方で,乳汁中に含まれる ライソゾーム酵素の一つであるN-acetyl-β-D-Glucosaminidase(NAGase)もまた,乳房炎の病態を知るためのよい 指標となることが報告されている.NAGaseは炎症によって損傷を受けた乳腺上皮細胞から遊出するため,その活性 値は乳腺上皮細胞の破壊の程度をよく反映すると考えられている.加えて,乳汁中のNAGase活性値と体細胞数との 間には高い相関が認められるとの報告もある.
現在,市販されている血清用NAGase活性値測定キット(β-N-Acetylglucosaminidase Assay Kit:Sigma-Aldrich, Inc.)は,細胞溶解物,組織ホモジネート溶液およびライソゾーム断片におけるNAGase活性値の測定が可能である が,乳汁中のNAGase活性値の測定に関する報告は少ない.そこで,本研究ではNAGase活性値測定キットを用いた 乳汁中のNAGase活性値測定法の確立を検討し,得られたNAGase活性値と体細胞数との相関を確認し,さらに,乳 房炎の予後判定や診断的スクリーニングの野外応用の可能性について,若干の検討を行ったので報告する.
【材料及び方法】
① 乳汁中のNAGase活性値測定法の確立
供試乳汁として2013年 9 月に麻布大学に乳房炎検査のために送付されてきた乳汁 2 検体を供試した.供試乳汁 の一部は3,000rpm,10min,20℃の条件下で遠心分離後,沈渣ならびに乳脂質からなる上層を除去して乳清を得 て,乳汁とともに試験に供試した.本試験では供試試料と基質溶液とを反応させるSample区(以下SP区),基 質溶液と未反応のBack Ground区(以下BG区)の 2 試験区を設け,SP区の吸光値からBG区の吸光値を減じて 得られた値,ならびに標準値を用いてNAGase活性値を算出した.なお,反応温度および時間はそれぞれ37℃,
10minの条件で統一し,波長405nmにおける吸光値を測定した.
② 乳汁中のNAGase活性値と体細胞数の相関
NAGase活性値と体細胞数の相関関係を確認するため,2013年 7 月から2015年 3 月までの期間に乳房炎検査の ため送付されてきた乳汁316検体,および麻布大学付属動物病院に入院した乳房炎罹患牛より採材した乳汁149検 体,合計465検体を試験に供試した.乳汁中体細胞数は,デラバルセルカウンターDCC(DeLaval社製)を用い て,河合らの方法に準じて測定した.乳汁中NAGase活性値は①の方法に準じて測定した.
③ 乳房炎の治療経過に伴う乳汁中のNAGase活性値の推移
乳房炎の治療経過に伴う乳汁中のNAGase活性値の推移をみるために,乳汁からStreptococcus uberisが分離 された乳房炎罹患牛 1 頭の 2 分房乳について,経時的に乳汁を採取し,体細胞数の測定ならびに乳汁中の NAGase活性値を測定した.
牛乳汁中のNAGase活性値と体細胞数との関係
○井上和貴・篠塚康典・河合一洋
(麻布大学)
key words:bovine mastitis, somatic cell count, N-acetyl-β-D-Glucosaminidase
4
「日本家畜衛生学会第82回大会」要旨集 33
【結果】
① 供試した乳汁 1 検体の SP 区および BG 区の吸光値は,乳汁;1.344±0.021(平均値 ± 標準偏差)および1.150±
0.015であり,乳清;0.071±0.001および0.138±0.001であった.また,もう 1 検体の SP 区および BG 区の吸光値 は,乳汁;1.344±0.021(平均値±標準偏差)および1.150±0.015であり,乳清;0.071±0.001および0.138±0.001 であった.得られた吸光値から算出した乳汁中のNAGase活性値は,それぞれ,乳汁;−39.3 nmol/ml/min,乳 清;13.6 nmol/ml/minと,乳汁;42.0 nmol/ml/min,乳清;35.5 nmol/ml/minであった.
② 乳汁中のNAGase活性値と体細胞数との相関を確認したところ,強い正の相関(相関関数:0.762,P<0.01,ス ピアマンの順位相関係数検定)が認められた(図 1 ).
③ 乳房炎の治療経過に伴う乳汁中のNAGase活性値は,いずれの乳房から採取した乳汁においても,体細胞数の推 移と連動した推移が認められた.
【考察】
乳汁および乳清を用いて乳汁中のNAGase活性値を測定したところ,乳汁の吸光値はバラつきが多く,算出した活 性値が負の値になる結果が得られた.この理由として,乳汁中の乳脂質およびカゼインミセル等の影響があげられ る.そのため,これらの影響を除去するため,測定には乳清を用いることが有用であると考えられた.また,本試験 で測定した NAGase 活性値が体細胞数と強い相関が認められ,更に乳房炎罹患牛から経時的に採材した乳汁中の NAGase 活性値が体細胞数と同じ推移を示した.このことから,本試験における測定方法で得られた乳汁中の NAGase活性値は,乳房炎の診断方法として有用であることが示唆された.
図 1 .NAGase活性値と体細胞数との相関
【はじめに】
近年,牛の受精卵移植分野ではOPU技術の普及と性判別精液の一般使用によりIVFによる乳牛雌受精卵の作成が 行われている.しかし,IVFによる胚盤胞までの発生率は体内胚に比べて低くバラツキが大きい.凍結保存による損 傷が大きい.受胎率が低いなどの問題がある.また性判別された凍結精液を利用すると胚盤胞率はさらに低下すると 報告されている.一方,北欧の大学では腹腔鏡下卵管移植による媒精培養で安定した成績を報告しているが,詳細に ついては不明である.そこで今回演者らは通常精液と性判別精液用いたIVF胚の胚盤胞率の比較と外科的に卵管移 植する術式の検討を行ったので報告する.
【材料および方法】
胚盤胞率比較試験:屠場由来のホルスタイン種卵巣より吸引した卵丘細胞多く持つ卵子を供し,成熟培養 1 日行い それぞれ通常精液と性判別精液の 2 群に分けて媒精を行い,媒精日を 0 日とし,両群の受精後の卵割を確認したもの を用いた.その後 6 〜 9 日間培養したものをそれぞれ胚盤胞発生検査にて比較した.
卵管移植法試験:ホルスタイン種の第 1 〜 2 腰椎間硬膜外麻酔後,右大腿部上部約20cm切開し,卵巣および子宮 角を体外に露出し,卵管に移植する操作と外科的術式難易度を検討した.
【結果】
胚盤胞率比較試験:通常精液群(表 1 )と性判別精液群(表 2 )による胚盤胞率はそれぞれ17.5%(n=18),1.72%
(n=15)であった.性判別精液群の胚盤胞率は有意に低かった.
卵管移植法試験:右大腿外側を縦20cm 切開し,中臀筋,副殿筋,深殿筋を分離切開して卵巣,子宮角を露出し た.続いて卵巣采の卵管腹腔口を探索し卵管内にガラスピペットにて生理食塩水0.5ml注入した.切開部位には主要 な神経,動静脈があり,十分な注意を要とした.閉腹時の縫合には術創から骨盤隔膜まで深さがあり難易度は高かっ た.また,硬膜外麻酔よって術中の疼痛管理は十分であった.
【考察】
IVFに性判別精液を使用すると胚盤胞までの発生率は低く,さらに凍結保存すると生存率も低下するので一般に普 及しない問題がある.腹腔鏡下卵管移植法では80%以上の優良体内胚を得ることが報告されているが,普及には初期 投資が大きく,卵管移植技術が高度なために大学研究者に限られている.よって,今回の試験結果から屠場由来卵や OPUによるIVFを体内胚の性質を持つものに変える方法として外科的卵管移植培養法は有用であり,胚の増産に大 きく貢献できると考えられた.今後,外科的卵管移植法による媒精培養と移植成績を検討したい.
牛の性判別精液による
IVF胚の胚盤胞率の比較と卵管移植法の検討
○磯日出夫・原田宗範・内山史一・原田友美・坂和由紀
(磯動物病院)
key words:sexed semen, IVF, blastocysts rate, oviduct culture
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「日本家畜衛生学会第82回大会」要旨集 35
表 1 .通常精液群の結果
表 2 .性判別精液群の結果
【背景と目的】
消費者は,鮮やかな赤色の食肉を鮮度が高いと判断し選択する傾向がある.鮮度の低下によって食肉の色調が劣化 しない場合には,消費者がその鮮度を誤認する恐れがある.そのため,食品衛生上の寿命を上回って好ましい外観を 維持するのは望ましくない.一方,賞味期限内において食肉色調を良好に保つことは経済的あるいはフードロス低減 に重要である.食肉の色調はミオグロビン(Mb)と呼ばれるヘム色素が中心的役割を担っている.このMbを安定 に保つことを目的として,包装体内のガスの構成比率に注目した研究が活発に行われており,酸素ガスの最適濃度に 関する検討や一酸化炭素(CO)についてその効果が報告されている.
近年EUを中心に脱酸素剤を入れるアクティブパッケージが浸透しつつあり,良好な赤色が長期間保持されること が報告されている.ヘム色素である Mb は酸素濃度の低下に伴い酸素が脱離し紫赤色の還元型ミオグロビン
(RdcMb)を生じるため,脱酸素剤を入れるパッケージ法では酸素濃度の低下に伴い紫赤色に変化すると考えられ る.また,RdcMbがその色調本体であっても自動酸化が起こるために長期間保持されるとは考えづらい.そこで,
本研究ではまず脱酸素剤を使用したアクティブパッケージ法によって得られる赤色の分光特性とその色調安定性を検 証した.次に当該色調の本体であるMb誘導体の抽出ならびにその発生機構について検討し,脱酸素剤による色調保 持効果について考察した.
【材料と方法】
1 .試料の調製と退色試験
豚ロース芯を約5mm にスライスしたのち,15×
22cm の袋に以下の条件で含気包装し10℃,2000lx の条件のショーケース内で退色試験を実施した.そ の試験区分を表 1 に示す.
2 .色調および色素の評価
分光測色計(CM-2002,コニカミノルタ)を用い て色調(L*,a*,b*値)ならびに反射スペクトルを 測定した.また色素の評価として,pH6.8のリン酸 緩衝液(40mM)で抽出した食肉抽出溶液を用い
て,色素酸化の指標となるメト化率を算出した.次に,食肉抽出液をハイドロサルファイト Na によって還元 し,ろ過した溶液の吸収スペクトルから,カルボキシミオグロビン(COMb)を定量した.
3 .COの生成と定量
COの標準ガスとして,ギ酸を濃硫酸によって脱水した際に得られる気体を水上置換して用いた.COの濃度 はガス検知管(ガステック)によって測定した.
脱酸素剤が食肉の色調に及ぼす影響
○和賀正洋1 ,2 )・押田敏雄1 )・坂田亮一1 )
(1 )麻布大獣医・2 )伊藤ハム)
key words:meat color, carbon monoxide, deoxidizer, carboxy myoglobin
6
表 1 .退色試験の試験区
「日本家畜衛生学会第82回大会」要旨集 37
【結果と考察】
色調安定性を高める効果が認められたのは,ガス置換型の脱酸素剤を大気と共に充填した試験区SAのみであった
(図 1 ).試験区SNおよびNNではRdcMbを主体とした色調へと変化し,また,試験区NAではオキシミオグロビン
(OxyMb)を主体とする色調が認められた.SAでは 4 週以上もの間,色調はピンク〜赤色を維持したのに対し,そ れ以外の試験区では 1 週程度で完全に退色した.以上の結果から,ガス置換型の脱酸素剤は酸素を吸収するととも に,食肉の色調を安定化させるガスを放出していると考えられた.
ヘム色素の分析において,いずれの試験区においてもMbの抽出性は良好であり変性は認められなかった.また,
保存期間中にSAではメト化が進行しない特徴が認められた.SA区の抽出液を還元した結果,通常の食肉で認めら れるOxyMb,MetMb,RdcMb以外に,COMbの存在が示唆された.COMbはMbにCOが配位した誘導体であり,
その親和性の高さから酸素配位型のOxyMbよりも非常に安定であることが知られていることから,COの発生がSA 区で色調安定性が増加した原因であると考えられる.SA 区ヘッドスペースの CO を定量したところ,その濃度は 800ppmであった.標準ガスを用い,ヘッドスペースのCO濃度を800ppmに調整した場合,SA区と同様に食肉の色 調安定性が高くなった.
以上の結果から,ガス置換型の脱酸素剤を同梱するアクティブパッケージ法では,脱酸素剤が酸素を吸収した際に 放出するCOがMbを安定な誘導体とすることで色調を安定化していることが分かった.このように,精肉に対する 脱酸素剤の使用はその鮮度を誤認させると考えられる.一方で塩漬食肉製品の色調本体のニトロシルミオグロビン は,その配位子である一酸化窒素がCOよりもMbに対する親和性が高いため,置換は起こらない.このため,塩漬 食肉製品に退色防止目的で脱酸素剤を添付した場合には,食肉製品中にCOMbが形成されることはないと考えられ る.
図 1 .退色試験中の赤色度の推移
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シマカやヒトスジシマカである.日本にはネッタイシマ カは常在しておらず,ヒトスジシマカが主たる媒介蚊と なる.
3 .デングウイルス感染症の臨床症状 デングウイルスに感染した場合,多くは不顕性感染と なる.発症した場合,デング熱とデング出血熱という 2 つの病態を示す.デング熱は一過性の熱性疾患で,イン フルエンザ様症状を呈する.突然の高熱から始まり,多 くの場合,疼痛(頭痛,眼窩痛,筋肉痛,関節痛など)
を伴う.発症 3 〜 4 日後から発疹やリンパ節の腫脹が出 現する.これらの症状は 7 〜10日間程度で消失し,患者 は後遺症もなく回復する.デング出血熱ではデング熱と 同様の症状が経過した後,血漿漏出や出血傾向を特徴と する症状を示す.継続的な嘔吐や重度の腹痛,呼吸困難 が認められる場合もある.循環不全となり,それが改善 されない場合には,ショック症状を示し,時に死に至 る.また,デング出血熱患者では血小板が減少し,出血 班や鼻血,消化管出血などが認められる場合もある.
1 .はじめに
昨年,約70年ぶりに国内でのデング熱が確認された.
デング熱はデングウイルスにより引き起こされる蚊媒介 性の感染症で,熱帯・亜熱帯地方を中心に流行してい る.日本国内では,1940年代以降,海外の流行地への渡 航者が現地で感染し帰国後に発症する輸入症例は報告さ れていたものの,国内での感染例は昨年まで報告されて いなかった.今回,昨年度注目されたデングウイルス感 染症について,基礎情報から新しい診断法やワクチン開 発の現状について紹介する.
2 .デングウイルス
デングウイルスは,日本脳炎ウイルス,西ナイル熱ウ イルス,黄熱ウイルスなどと同じフラビウイルス科フラ ビウイルス属に属するウイルスで, 1 型〜 4 型までの 4 つの型がある.デングウイルス感染症には森林型の感染 環と都市型の感染環があり,森林型感染環ではサル−蚊
−サル,都市型感染環ではヒト−蚊−ヒトという感染環 を形成している.都市型感染環の主な媒介蚊はネッタイ
デングウイルス感染症
大 松 勉*
Dengue
Tsutomu Omatsu *
(*Research and Education Center for Prevention of Global Infectious Diseases of Animals, Tokyo University of Agriculture and Technology)
家畜衛生学雑誌 41,39〜40(2015)
教育講演
大松 勉(おおまつ つとむ)
神奈川県出身.
2003年に東京大学農学部獣医学課程獣医学専修を卒業,2007年に東京大学大学院農学生命科学研究科にて博士号 を取得.同年より国立感染症研究所ウイルス第一部第二室にて研究員として勤務.蚊媒介性ウイルス感染症に関 するワクチン検定業務や実験室診断業務に従事すると共に,研究課題としてデングウイルス感染症の動物モデル の確立と新規診断法の評価に取り組む.2010年から大塚製薬株式会社にて新薬開発に従事する.2012年より東京 農工大学農学部附属国際家畜感染症防疫研究教育センターに所属.ヤギを中心とした家畜感染症の新規診断法の 確立,野生動物から新規病原体の検出,衛生管理に関する疫学分析などを行っている.
*東京農工大学農学部附属国際家畜感染症防疫研究教育センター家畜感染症経済分析学研究部門講師
4 .診断の重要性
デングウイルス感染症に対する治療法は確立されてお らず,その致死率は10%を超えている.しかし,適切な 時期に適切な対症療法を行った場合には致死率を 1 %以 下に減らすことは可能とされている.そのため,早期診 断は非常に重要となる.国内で実施されている実験室診 断はウイルス分離検査,RT-PCRによる遺伝子検査,血 清学的検査がある.さらに,2013年にウイルスの非構造 タンパク質(NS1)を対象としたウイルス抗原検出法が 追加された.NS1は感染初期に血中に認められるウイル スタンパク質であり,ELISA による検出であるため,
簡便な早期診断が可能となった.これは新たなウイルス 侵入が起こった場合の感染拡大の制御に大いに役立つと 考えられる.
5 .重症化のメカニズムとワクチン開発 デングウイルスに対するワクチン開発はデングウイル スが分離同定されて以降,現在まで進められているもの
の実用化に至ったワクチンは存在しない.その理由とし て,デングウイルスの遺伝子的にも抗原性的にも異なる 4 つの型すべてに対して有効なワクチンが必要であるこ と,重症化のメカニズムが不明であること,などが挙げ られる.
デングウイルス感染症の重症化メカニズムはいまだに 不明な点が多く,ウイルスの病原性因子,宿主側の遺伝 的要因,異なる型の再感染などの様々な要因が関与して いると考えられている.特に,再感染時に重症化する割 合が初感染に比べて20〜80倍高いことから,再感染時に 起こる抗体依存性感染増強(ADE)が重症化に関与し ていると考えられている.従って,開発が求められてい るワクチンは全ての方に対して同等の防御免疫を長期間 誘導するワクチンの開発が求められている.現在開発が 進められているワクチンは,サブユニットワクチン,
DNA ワクチン,不活化ワクチン,弱毒キメラワクチン があり,一部は第三相臨床試験まで進んでいるものもあ る.今回,臨床試験の詳細についても紹介したい.
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会 員 へ の お し ら せ
①「家畜衛生フォーラム2015」開催について(案)
主催:日 本 家 畜 衛 生 学 会 共催:(一財)生物科学安全研究所 後援:農 林 水 産 省(予定)
テーマ:「家畜疾病の診断法の新しい潮流」
日時及び場所
日時:平成27年12月18日(金)13:30〜17:30 場所:Meiji Seikaファルマ(株)本社講堂 東京都中央区京橋 2 − 4 −16
(東京メトロ銀座線・京橋駅徒歩 1 分JR東京駅・八重洲口徒歩10分)
家畜疾病の摘発、蔓延の防止および清浄化のためには、正確かつ迅速 な診断が重要です。本フォーラムでは、近年の新知見・新技術に基づき 新たに開発された最新の診断法ならびにそれらの将来展望、さらには正 確な診断のための精度管理の向上に向けての取り組みについてのフォー ラムを企画しました。
プログラム
座長:明石 博臣 先生(東京大学名誉教授)
演題と講演者:
1 ) マルチプレックスPCRによる大腸菌の全O血清型の網羅的型別法の開発 井口 純 先生(宮崎大学)
2 ) ヨーネ病の迅速・高感度な診断法の開発にむけて 永田 礼子 先生(農研機構・動物衛生研究所)
3 ) 唾液を用いたPRRSウイルス抗体および遺伝子の検出 會田 恒彦 先生(新潟県農林水産部畜産課)
4 )次世代シークエンス技術の微生物感染症診断への応用 黒田 誠 先生(国立感染症研究所)
5 ) 家畜疾病の診断における検査精度の管理(検査の信頼性確保に向けて)
福田 苗美 先生(生物科学安全研究所)
② 第83回大会
「家畜衛生フォーラム2015」の開催日に、フォーラムと同じ会場で午前中の開催を予定しています。詳細について は暫く、お待ち下さい。
東京国際フォーラム
八重洲南口
みずほ証券
三井住友銀行 パシフィックセンチュリー プレイス
パイロット みずほ銀行
フィルムセンター
ブックセンター八重洲 八重洲通り
鍛冶橋通り
昭和通り 中央通り 常陽銀行
福岡銀行
3番出口
A5出口
京橋K-1ビル
Meiji Seika ファルマ株式会社
山形銀行 ローソン
しんきん信託銀行
秋田銀行
JR 東京駅
東京メトロ銀座線 京橋駅
都営浅草線 宝町駅
「家畜衛生学雑誌」投稿規程 1 .本誌には原則として,家畜衛生に関する総説,原著
論文,短報を掲載する.なお,原稿は編集委員会事 務局へ電子メール添付(PDF ファイル)で提出す る.印刷原稿 3 部(うち 2 部は鮮明なコピーでもよ い)の書留郵便あるいはレターパックによる提出も 可とする.
2 .投稿論文は他誌に未発表であること.また,筆頭著 者および連絡著者(コレスポンディングオーサー)
は本学会会員に限るが,共著者は非会員でも差支え ない.共著者が非会員の場合は 1 名につき,3,000円 の投稿手数料を徴収する.
3 .掲載論文は総説,原著論文,短報とし,編集委員会 が掲載の採否を決定する.
4 .投稿論文は和文または英文とし,次の指示(記述順 序など)に従うこと.
1 ) 論文原稿は別に定める注意に従って作成するこ と.用紙サイズはA 4 とし,和文の場合は30字 で25行程度,英文の場合はダブルスペース(70 字で25行程度)とする.
2 ) 和文の場合も句読点は,「 ,」,「 .」を用いる こと.
3 ) 論文原稿は第 1 ページに表題,著者名,所属機 関名およびその所在地を和文と英文で記載する とともに,連絡著者とその電子メールアドレス を記載する.また,和文の場合は20字,英文の 場合は40字以内の略表題(running head)を記 載する.
4 ) 原著論文の構成は原則として,Summary(本 文が和文の場合も英語),序文(Introduction),
材料および方法(Materials and Methods),結 果(Results), 考 察(Discussion), 引 用 文 献
(References),要旨(本文が和文であっても英 文であっても,和文の要旨)とする.ただし,
謝辞は,別項目を設けず,本文の最後に 1 行の 空白をとった後に記載する.
5 ) 英文 Summary は250語以内,和文要旨は600字 以内とし,それぞれの最後の行に 5 つ以内の Key words(キーワード)をつける.
6 ) 英語論文および和文論文の英文 Summary は,
投稿前にしかるべき校閲を受けること.
7 ) 原著論文で刷り上り 6 頁(30文字 ×25行=750 文字で,図表を含めて12枚程度)までは,印刷 費を本学会で負担する.ただし,超過ページに ついては,その費用を著者の負担とする.な
お,総説についてはこの限りではない.また,
カラーや特殊な用紙での印刷は,その費用を著 者の負担とする.
8 ) 使用する動植物・微生物などの学名はイタリッ ク体で表記する.
9 ) 度量衡の単位,略記は SI 単位系を基本とし,
以下の例に従う.
[例] m,cm,mm,µm,nm,kg,g,mg,µg,ng,
L,mL,µL,nL M,mM,µM,%,cm2,m3, hr,min,sec,OC,pH,Pa(血圧はmmHg,
生体内圧力はTorr)など.
10) 表および図(写真を含む)は用紙 1 枚に 1 つと し,個々に番号と表題を記入し,投稿原稿の最 後に添付する.
11) 引用文献は下記の例にならって,アルファベッ ト順にならべ,本文中では1 ), 3 − 6 )のように上 付き(superscript)で記入する.ただし,著者 名 は 3 名 ま で と し, 4 人 目 以 降 は 省 略 し,
「ら」,「et al」で示す.
[例]
雑誌
1 ) 内田孝治・藤井武・高山公一ら(1991)ブロ イラーにおける実験的大腸菌症に対するラノ フロキサシンの治療効果および用量設定試 験.家畜衛生研究会報.33,19-24.
2 ) Oshida, T., Fukuyasu, T., Kohzaki, K., et al.
(1993) A new treatment system for animal waste water using microorganism, soil and vagetation. Asian-Australasian Journal of Animal Sciences. 6, 205-209.
電子ジャーナル
3 ) Wilson, D.J., Rood, K.A., Bunnel, J., et al. (2014) Johne’s disease, mycoplasma and BVD in Utah-Bulk tank milk testing and comparison to previous regional prevalence and individual herd results over time. Journal of Veterinary Science and Technology. 5 :182.
doi: 10.4172/2157-7579.1000182.
単行書
4 ) 伊予部志津子(1980)薬剤耐性因子(R)の 検出法,薬剤感受性測定法.22-48頁.三橋 進編,講談社,東京.
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論文原稿を作成する上での注意 1 ) 執筆にあたり,投稿規定をもう一度,熟読するこ
と.
2 ) 各行の行末での強制改行をしないこと.
3 ) 投稿論文が和文,英文のいずれの場合も数字,欧文 は全て 1 バイト文字(いわゆる半角)で入力するこ と.ただしかっこ( )は 2 バイト文字(いわゆる 全角)とする.「µ」(マイクロ)は半角立体で入力 すること.
4 ) 投稿論文原稿は PDF ファイルとして事務局まで電 子メールで提出すること.その際には必ずパスワー ドロックし,パスワードは別メールで事務局まで連 絡すること.特段の理由がある場合は,印刷原稿 3 部(うち 2 部は鮮明なコピーでも可)を事務局まで 書留郵便あるいはレターパックで送付すること.
5 ) 写真は印刷に耐えうる鮮明なものを使用すること.
6 ) 図は,Microsoft PowerPoint,Excel,Adobe Photo shop,Illustrator等のソフトウェアで作成するのが 望ましい.
7 ) 論文受理後の最終原稿は,Microsoft Word(あるい は Microsoft Word 互換ソフトウェア)ファイルと して提出する.ただし,Microsoft Word 互換ソフ トウェアを使用した場合は,Microsoft Word で正 しく表示されることを確認すること.グラフィック ソフトウェアで作成した図データは,jpeg,tiff 等 の汎用フォーマットで提出する.
日本家畜衛生学会 編集委員会 5 ) McDonrd, P. (1976) Trends in silage making,
Microbiology in Agriculture, Fisheries and Food. pp109-121. Shinner, F.A and Carr, J.G.
eds. Acad. Press, London, NY.
12) 図はグラフィックソフトウェアで作成することが望 ましい.手書きで作成する場合は,そのまま製版で きるよう,白色紙または青色方眼紙にタイプやレタ リングなどにより作成する.
13) 投稿原稿が受理(掲載決定)されたならば,著者は すみやかに最終原稿の Microsoft Word ファイルを 電子メールで提出すること.図については,グラ フィックソフトウェアで作成したファイルも併せて 提出する.
5 . 短報は,その内容を成績および考察(Results and Discussion)としてまとめ,要旨(Summary)は 英文では200字以内の和文,和文では100語以内の英 文をつける.原稿の長さは刷り上りで, 2 頁以内と する,その他の規定については原著の場合に準じ
る.
6 . 総説の構成については特に規定を設けないが,引用 論文の記載法は原著論文の場合に準じることとす る.
7 . 別刷りは50部に限り無料とする.追加分についてそ の費用を著者の負担とする.
8 . 本誌の発行は原則として,年 4 回( 4 月, 7 月,10 月および 1 月)とする.
9 . 編集委員会事務局を下記に置く.
〒252−0132
神奈川県相模原市緑区橋本台 3 − 7 −11 (一財)生物科学安全研究所内 日本家畜衛生学会編集委員会 Tel 042(762)2775
Fax 042(762)7979 E-mail:[email protected] 附則
本規定は,2015年 1 月 1 日以降の投稿論文に適用する.
日本家畜衛生学会会則 (総 則)
第 1 条 本学会は、日本家畜衛生学会(英文表記:
The Japanese Society of Animal Hygiene)(以 下、「学会」とする。)と称する。
第 2 条 学会の事務局は、原則として理事長の所属す る機関におく。
第 3 条 学会は、家畜衛生とその関連領域における学 究の向上を図り、畜産の進歩発展に寄与する ことを目的とする。
第 4 条 学会は、前条の目的を達成するために、次の 事業を行う。
(1) 研究発表会及び学術講演会等の開催 (2) 学会誌「家畜衛生学雑誌」の発行 (3) 学会の発展に貢献した者への表彰 (4) その他学会の目的達成のために必要な事業 (会員および会費)
第 5 条 学会の会員は正会員、学生会員、賛助会員お よび名誉会員より構成する。
(1) 正会員:学会の趣旨に賛同し、会費を納 入した個人
(2) 学生会員:学会の趣旨に賛同し、会費を 納入した学生、大学院生
(3) 賛助会員:学会の趣旨に賛同し、その事 業を援助するため所定の会費を納入した 個人又は団体
(4) 名誉会員:学会に永年功労があり、総会 において承認された個人
第 6 条 会費は正会員にあっては年額4,000円、学生 会員にあっては年額2,000円、賛助会員にあ っては 1 口年額10,000円とし、毎年 7 月末ま でに納入するものとする。
(役員および役員会)
第 7 条 学会に次の役員をおく。
(1)理 事 長 1 名 (2)副理事長 1 名 (3)常務理事 若干名 (4)監 事 2 名 (5)理 事 35〜45名
第 8 条 理事長は常務理事の互選により選出する。
2 .理事長は学会を代表し、会務を総理する。
3 .理事長は常務理事の中から庶務・会計を担当 する事務局担当者を委嘱する。
4 .理事長は第 4 条の事業を達成するための常設 の学術委員会、編集委員会およびホームペー ジ管理委員会を設置する。
(1)委員会の委員は原則として理事長が常務 理事の中から指名する。但し、常務理事 会が必要と認めた場合は会員の中から指 名することが出来る。
(2)委員会の委員長は、委員の互選により選 出し、理事長が指名する。
第 9 条 副理事長は常務理事の互選により選出し、理
事長を補佐する。
第10条 常務理事および監事は理事の互選により選出 し、総会において承認を受ける。
2 .常務理事は常務理事会を組織し、理事長を補 佐し、学会の運営に関して第 4 条の事項を行う。
3 .監事は理事長を補佐し、会務と会計を監査する。
第11条 理事は理事長が委嘱し、総会の承認を受ける。
2 .理事は理事会を組織し、理事長を補佐し、学 会の運営に関して第 4 条の事項を行う。
第12条 役員の任期は 2 年とし、再任を妨げない。
2 .役員の補欠又は増員は、第 8 条第 1 項、第 9 条、第10条若しくは第11条の規定により選任 し、その任期は前任者又は現任者の残任期間 とする。ただし、常務理事会が会務の運営に 支障がないと認めたときは、この限りでない。
第13条 常務理事会および理事会は理事長が随時招集 する。
(総 会)
第14条 通常総会は毎年 1 回、理事長が招集する。
第15条 理事長が必要と認めた場合は、臨時総会を招 集することができる。
第16条 総会では次の事項を議決する。
(1) 事業計画および事業報告に関する事項 (2) 予算および決算に関する事項
(3) 会則の改正に関する事項
(4) その他、学会の目的を達成するために必 要な事項
(会 計)
第17条 学会の経費は会費その他の収入をもって、こ れにあてる。
第18条 会計年度は 4 月 1 日より、翌年 3 月31日ま でとする。
附 則 (1) この会則は平成14年 7 月 6 日より施行 (2) 学会設立時の役員は家畜衛生研究会(以する。
下「研究会」と略す)の役員が暫定的に 就任することとし、理事長は研究会の会 長が、常務理事は研究会の幹事が、理事 は研究会の評議員が、監事は研究会の監 事がそれぞれ就任する。
(3) この会則は平成15年 7 月 5 日に改正し、
同日に施行する。
(4) この会則は平成16年 7 月 3 日に改正し、
同日に施行する。
(5) この会則は平成17年 7 月 2 日に改正し、
同日に施行する。
(6) この会則は平成21年 7 月 4 日に改正し、
同日に施行する。
(7) この会則は平成23年 7 月 2 日に改正し、
同日に施行する。
協賛団体・企業一覧
日本家畜衛生学会は以下の各団体・企業からの協賛を受けています.ここに記して謝意を表します.(五十音順)
(株)インターベット (株)科学飼料研究所
共立製薬(株) コーキン化学(株)
住化エンバイロメンタルサイエンス(株) ゾエティス・ジャパン(株)
田村製薬(株) 日本イーライリリー(株)
(一般財団法人)日本生物科学研究所 日本全薬工業(株)
日本ハム(株) バイエル薬品(株)
ベーリンガーインゲルハイム・ベトメディカルジャパン(株) Meiji Seikaファルマ(株)
家畜衛生学雑誌 第41巻第 2 号
平成27年 7 月10日発行(会員配布)
発 行 日本家畜衛生学会 理事長 白井淳資
〒183−8509 東京都府中市幸町 3 − 5 − 8 東京農工大学農学部獣医伝染病学講座内
☎/FAX:042−367−5935(042−367−5780)
ホームページ:http://www.kachiku-eisei.jp/
e-mail:[email protected] 振替口座:00240− 3 −43171 印 刷 所 明誠企画株式会社
〒208−0022 東京都武蔵村山市榎 2 − 25 − 5
☎ 042−567−6233 FAX 042−567−6230
日本家畜衛生学会入会のすすめ
The Japanese Society of Animal Hygiene
日本家畜衛生学会は家畜衛生とその関連領域における学術の交流を 図り、畜産の進歩発展に寄与することを目的とした学会です。
<主な活動>
・ 年2回(7月、11月)の研究発表会 ・ 年1回のフォーラム(11月ごろ)の開催 これまでの主なテーマ「狂犬病」、「口蹄疫」、
「鳥インフルエンザ」、「BSE」、「家畜ふん尿」など ・ 年4冊の機関誌「家畜衛生学雑誌」の発行 ・ 学会賞の授与
年会費4,000円(但し、学生は2,000円)
御請求戴ければ、見本誌を贈呈します!! Hpで活動内容がご覧になれます!!(日本家畜衛生で検索)
日 本 家 畜 衛 生 学 会
〒183-8509 東京都府中市幸町3-5-8 東京農工大学農学部獣医伝染病学講座内 TEL / FAX:042−367−5935(042−367−5780)
http://www.kachiku-eisei.jp/
e-mail:[email protected]