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初期不整を有する

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Academic year: 2022

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(1)I‑019. 土木学会中部支部研究発表会 (2012.3). 初期不整を有する LP 鋼板の I 形断面における挙動特性. 1.はじめに. 長野工業高等専門学校. 学生会員. 松野健太. 長野工業高等専門学校. 正 会 員. 永藤壽宮. 表1. 各部諸元と使用した鋼の材料特性. 橋梁の建設においてコストの削減が望まれている。. 高さ. 幅. 厚さ. これに対し、LP 鋼板(圧延変厚鋼板、Longitudinally. ウェブ. 2400. 2400. 85. Profiled plate)が注目され、これが有効であること. 上下フランジ. 2400. 1560. 85-91. が知られている。LP 鋼板とは、長手方向に連続的に. 材料. SS400. 板厚を変化させた圧延鋼板のことで、応力分布に応. X 方向の弾性係数. 205000 N/mm^2. じた断面を有することによって理想的な応力負担が. XY 内面のポアソン比. 0.29. でき、鋼重低減や加工数削減によるコスト削減が期. 降伏強さ. 282.69 N/mm^2. 待できる。. X 方向の熱膨張率. 1.2e^-5 K. 質量密度. 7858 kg/m^3. 効果係数. 0.85 N/A. 2.目的 初期不整を有する LP 鋼板について、不等曲げ問 題や2軸曲げ問題の弾塑性有限変位解析を行う。 本研究では不等曲げを受ける LP 鋼板を用いたI 形断面を対象とし、SolidWorks を用いて数値シミュ レーションを行い、得られた解析結果より不等曲げ、 2 軸曲げなどを受ける鋼I形断面のフランジとウェ ブの相互拘束効果、また力学的挙動特性を明確にし、 解析結果より、挙動・耐荷力特性等について調査す ることを目的とする。 3.解析対象と方法 1)モデル. 図1. 初期たわみ. モデルはI形断面ばりを対象とし、上下フランジ を変厚断面とする。上下フランジは中央部で断面が 最大となるように設定する。各部諸元と使用した鋼 の材料特性を表 1 に示す。 2)初期不整 参考論文より、図 1,2 に示す初期たわみと残留 応力をモデルに与えることにより初期不整を有す るモデルとする。残留応力については、平均値をそ の値とする。 3)拘束条件 拘束条件は、モデルの両端において鉛直方向およ. 図2. び水平方向に変位しないよう軸方向以外を拘束し、 ‑37‑. 残留応力. N/A.

(2) I‑019. 土木学会中部支部研究発表会 (2012.3). モデル中央では軸方向に変位が生じないものとし. 解析結果. て拘束する。 4)荷重状態 荷重状態は限界状態の力学的挙動とその特性を 得るため、両端に全塑性モーメントを作用させる。 また、軸方向圧縮力または水平方向の曲げモーメン ト、ねじれ荷重などを考慮した不等曲げ状態、2 軸 曲げ状態についても解析を行う。 5)解析方法 前述のとおり SolidWorks を用いて非線形静解析 を行う。荷重増分法を用い、反復解析手法として Newton-Raphson 法を用いる。また、Von-mises を降伏判定式とする。 図3. 初期不整を考慮しないモデル. 4.解析結果 右に解析結果を示す。各モデル上段は左が応力図、 右が変位図を示す。下段は左が 350N/mm2 以上の 応力の等位面、右が 20mm 以上の変位がある部分 を示している。ただし、変位を 10 倍した変位図で ある。 図 3 は初期たわみ、残留応力を考慮しないモデル である。応力状態、変位ともに対称的な結果を得る ことができた。図 4 は初期たわみのみを考慮し、残 留応力を含まないモデルである。応力、変位ともに 偏りがあることが分かる。図 5 は初期たわみ、残留 応力を含むモデルで、応力、変位ともに図 3,4 よ りも大きな範囲に及んでいることが分かる。詳細は. 図4. 初期たわみのみ考慮するモデル. 発表時に譲る。 5.今後の展望 各モデルに対し不等曲げ、面内曲げとねじれ荷重 を載荷し解析を行い検討する。また、ウェブやフラ ンジの無次元幅厚比のパラメーターを変化させて、 塑性限界曲線を描き現在の強度式の検討を行う。 参考文献 (1)座屈設計ガイドライン、改訂第 2 版、土木学会 2005 (2)永藤ほか:曲げを受ける鋼 I 形断面の塑性限界 幅厚比に関する研究、鋼構造年次論文報告集、 2005. 図5 ‑38‑. 初期不整を考慮するモデル.

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