• 検索結果がありません。

高速度カメラによる飛砂速度の測定

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "高速度カメラによる飛砂速度の測定"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

高速度カメラによる飛砂速度の測定

      日本大学大学院理工学研究科  学生会員  ○藤澤  秀行       日本大学理工学部教授        正会員      久保田  進 

1.実験目的 

砂面からの高さごとの風速と飛砂速度の関係を調べることを目的とした。

2.実験方法 

風洞内に砂を平らに敷いた後、所定の風速で送風し、飛砂を生じさせた。風洞は幅 1.0m、高さ 1.1m、

長さ20m の吹き出し型風洞で側面がガラス張りになっており、外側から高速度カメラで内部の撮影を行 った。撮影部には砂面からの高さを示すための標識を取り付けたワイヤを張り、およそ5cm×10cmの範 囲を砂面から高さ5cmおきに撮影した。撮影速度は2000fps(コマ/秒)とした。今回は中央粒径が0.52mm(以 下D052と表記)・0.25mm(同D025)の砂及び風速操作盤の目盛(風速レンジ)がW40・W60のときの風速の 場合について実験を行った。得られた映像をもとに飛砂の速度を求め風速との関係を調べた。風速の測定 は熱線風速計により行った。表 1に実験のケースを、図 1に平面図を示す。

表 1  実験のケース 

ケース  解析範囲 (砂面からの高さ) 

備考

(風の摩擦速度

u

*)

D052W40  025 cm  1.04 m/s 

D052W60  0〜35 cm  1.98 m/s 

D025W40  0〜25 cm  0.96 m/s 

図 1  平面図  3.実験結果 

  撮影した映像を一コマずつ送って読み取った飛砂の 軌跡の一例を図 2示す。各々の砂粒子の軌跡の始点か ら終点までの距離を移動時間で除し飛砂速度を求めた。

砂面からの高さと風速及び飛砂速度の関係を図 3に 示す。図中の白丸は風速を、黒丸は飛砂速度を示す。

縦軸は対数軸であり風速には対数則が成立している。

高さ1cmごとに飛砂速度を平均したものとその高さ の風速を比較したものを図 4に示す。砂面上2.5cm以 下は風速データが無いため、図には含まれていない。

左がD052の砂の場合で風速レンジが異なるケースの 比較、右が風速レンジW40の風の下で砂の粒径が異な るケースの比較である。

        図 2  飛砂の軌跡の一例  (D025W40 の場合) 

キーワード  飛砂、飛砂速度、高速度カメラ

連絡先 〒101-8308  千代田区神田駿河台1-8-14  日本大学理工学部土木工学科海浜研究室 TEL03-3259-0677

2-162 土木学会第63回年次学術講演会(平成20年9月)

-323-

(2)

図中の関係式及び近似直線は最小二乗法により求めたもので、vは飛砂速度 (m/s)、uは風速 (m/s)を示す。

D052W40:v = 0.95u - 3.5 (m/s)      …(1) D052W60:v = 0.95u - 6.3 (m/s)      …(2) D025W40:v = 1.18u - 4.1 (m/s)      …(3)

図 3  砂面からの高さと風速・飛砂速度の関係   

W40

v = 0.95u - 3.5 v = 1.18u - 4.1

0 2 4 6 8 10 12

0 5 10 15

風速u (m/s)

飛砂速度v (m/s)

D052 D025

D052

v = 0.95u - 3.5 v = 0.95u - 6.3

0 2 4 6 8 10 12 14 16

0 5 10 15 20 25

風速u (m/s)

飛砂速度v (m/s)

W40 W60

図 4  風速と飛砂速度の関係  4.結論 

  図 3よりいずれのケースにおいても風速より飛砂速度の方が概ね小さいことがわかる。

図 4より飛砂速度と風速の関係を示す式が求められた。これにより風速または飛砂速度が分かればどちらの速 度も求めることができる。同じ風速が作用する点で飛砂速度を比較した場合、粒径が小さい方が飛砂速度は大き く、風速が大きくなるにつれその差は広がっている。また、D052同士での比較では飛砂速度の差は風速の大き さによらずほぼ一定となっている。すなわち摩擦速度の違いが式中の切片に、粒径の違いが傾きに表れているも のと推測できるが比較対象が少ないため更なる検証が必要である。

様々な条件下で実験を行い、幅広く適用できる関係式を確立することが今後の課題といえる。

謝辞:実験に当たっては斉藤慎吾君に手伝っていただいた。また、研究の一部は日本大学理工学研究所測量実習 センターの研究費による。以上の関係各位に謝意を表する。 

2-162 土木学会第63回年次学術講演会(平成20年9月)

-324-

参照

関連したドキュメント

・設計速度は 40km/h で計画している。制限速度は警察で指定するものであり、40km/h か、それ以下になる。制限速度が 40km/h

重量 4g ,鉛製)を使用した.飛翔体の主要寸法を図-2 に示す.これらの飛翔 体をそれぞれ,衝突速度約 700m/s および約 920m/s で鋼板に衝突させた.鋼板

ここに,x:貫入深さc m,N:先端形状係数,W:飛翔体の重量kgf, D:飛翔体の直径c m,V0 :飛翔体の衝突速度cm/sec,fc’:コンクリ ートの圧縮強度kgf/cm2

First, the penetration depth in concrete plate of past experimental results were compared with estimation by modified NDRC formula, and then, the applicability of modified

のブロックサンプリング供試体 Vs への伝播距離の影響である.両現場とも伝播距離が短くなると Vs が増加する傾向 がある.A

1.はじめに 1. 引抜き速度に応じて 引抜き速度に応じてスカート スカート・サクション基礎の ・サクション基礎の

を指摘した.足立 2も無次元粗度間隔を変化させて流速測定を 行い,底面付近の流速分布を対数則にフィットさせることで 相当粗度を算出し,無次元粗度間隔 λ / k

最大値は9.45kg/m 3 ,最小値は0.55kg/m 3 であった。P-106 海側西面は,浅い部分の塩化物イオン濃度に比較して内