• 検索結果がありません。

開水路桟粗度に加わる流体力と流れ構造との関係

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "開水路桟粗度に加わる流体力と流れ構造との関係"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)II-002. 土木学会西部支部研究発表会 (2010.3). 開水路桟粗度に加わる流体力と流れ構造との関係 九州工業大学工学部. 学生員. ○松本健太郎. 九州工業大学大学院. 学生員. 造士快竹. 九州工業大学大学院. 正会員. 鬼束幸樹. 九州工業大学大学院. フェロー会員. 秋山壽一郎. 1.はじめに 開水路底面に設置された桟粗度流れに影響を与えるパラメー タは,桟粗度高さを k ,桟粗度間隔を λ ,水深を H ,水路幅を B とした時,次元解析的考察より,無次元粗度間隔 λ / k ,相対水 深 H / k ,アスペクト比 B / H ,フルード数,およびレイノルズ. PC. urtra-sonic wave gauge. H. k y. k. 数と推定される. 冨永 1)は正方形桟粗度の無次元粗度間隔 λ / k を変化させると 共に相対水深 H / k も変化させ,レーザー流速計を用いた乱流計 測を行った結果,相対水深 H / k よりも無次元粗度間隔 λ / k が支 配的であることと,アスペクト比 B / H の影響が微小であること. λ x. 3-components load cell. を指摘した.足立 2)も無次元粗度間隔を変化させて流速測定を 行い,底面付近の流速分布を対数則にフィットさせることで 相当粗度を算出し,無次元粗度間隔 λ / k =8 で相当粗度が最大 になることを示した. 一方,開水路桟粗度流れに及ぼすフルード数の影響を検討し た研究は少なく,桟粗度からのはく離渦の挙動や水面変動,流 速変動,桟粗度に加わる流体力などについての検討は行われて いない.本研究は底面に桟粗度を有する開水路流において,瞬 間水深,瞬間流速,桟粗度に加わる瞬間抗力および瞬間揚力を それぞれ同時計測し,流体力と流れの構造との関係を解析した ものである.. 3-components electro magnetic current meter. case F01 F03 F05 F07. 1.5mm. 図‑1. 実験装置. 表‑1. 実験条件. λ/k. H/k. B/H. 8. 12. 0.83. 6. y F01 k. 0.2m/s 0.1m/s. water surface. 4 2. strip roughness 0. 0. 2. 4. 6. 8. 6. y F03 k. 2.実験条件および実験装置 図‑1 に示す長さ 4.2m,幅 0.1m,高さ 0.12m の水路底面に,高. 4. さ k =0.04m の正方形桟粗度を設置した.流下方向に x 軸, x 軸. 2. に直角上向き y 軸をとる.実験条件は表‑1 に示すように,無次. 0. 0.2m/s 0.1m/s. water surface. 0. 2. 4. 6. 8. y F05 k. 4. 置して桟粗度と接合した.流速測定は,3 分力計が設置された桟. 2. 0.2m/s. water surface. 0.1m/s. 粗度と 1 つ下流の桟粗度との間の領域において 101 点のメッシ 瞬間水深は超音波波高計を用いて計測された.それぞれの計測 は 100Hz で 40.96 秒間,同時に行われた.. 10 x / k 12. 6. 方向の瞬間抗力, y 方向の瞬間揚力が測定可能な 3 分力計を設. ュ状の計測点で 3 成分電磁流速計を用いて行い,桟粗度上部の. 10 x / k 12. strip roughness. 元粗度間隔 λ / k ,相対水深 H / k ,アスペクト比 B / H を固定し, フルード数 Fr を変化させた.上流から 3m 下流の底面下部に x. Fr 0.1 0.3 0.5 0.7. strip roughness 0. 0. 2. 4. 6. 8. 6. y F07 k. 10 x / k 12. 0.2m/s 0.1m/s. water surface. 4 2. 3.実験結果および考察. strip roughness. (1)時間平均流速および水面形 図‑2 に流速ベクトルおよび時間平均の水面形を示す.F01 お よび F03 では水面形はほぼフラットであるが,F05,F07 では桟. -179-. 0. 0. 図‑2. 2. 4. 6. 8. 10 x / k 12. 流速ベクトルおよび時間平均の水面形.

(2) II-002. 土木学会西部支部研究発表会 (2010.3). 粗度間で減少して桟粗度上部付近で上昇している. そのため,水面付近の流速ベクトルは水面形の影響 によって水面形に沿った向きをとっている.また, フルード数の増加と共に粗度前後で発生する上昇流 と下降流の強度も増加している.以上,水面形およ び平均流速ベクトルがフルード数の影響を受けるこ とが明らかとなった. (2)水面変動が桟粗度抗力および揚力に及ぼす影響. 0.6. 0.6 Rh, fx (τ ). F01. F05. F07. 0.3. 0. 0. -0.3. -0.3. -0.6 0. 0.4 τ (s) 0.6. 0.2. 水面変動と抗力変動 の相互相関係数. 相関係数 Rij (τ ) は次式で求められる. (1) 0.3. F03. 式(1)に示す τ は遅れ時間, wi ' , w j ' は wi , w j の. R max fy ,v. 標準偏差である.図‑3(a) ,(b)に式(1)において. 0.2. F05 F07. wi = h , w j = f x として求めた水面変動と抗力変動と の相互相関係数 Rh, fx (τ ) また,wi = h ,w j = f y として. F01. Rh , fy (τ ). 0.3. i 点の変動成分 wi と j 点の変動成分 w j との相互 図‑3(a) Rij (τ ) ≡ wi (t ) ⋅ w j (t + τ ) /( wi '⋅w j ' ). F03. -0.6 0. F03. F07. 0.4 τ (s) 0.6. 0.2. 図‑3(b). 4. F05. 水面変動と揚力変動 の相互相関係数. R max fy ,v. 1. F03. y k. y H. F05 F07. 2. 0.5. 0.1. 求めた水面変動と揚力変動との相互相関係数. Rh, fy (τ ) を示す.図‑3(a)に着目すると, τ =0s にお いて Rh, fx (τ ) の値は全フルード数で 0.06 以下であり, 水面変動が抗力変動に及ぼす影響はほとんど無いと. 0. 0. 2. 図‑4(a). 4. 6 x/k 8. ピーク値. R max fy ,v の. 0. 0. 2. 図‑4(b). 減衰過程. 判断される.一方,図‑3(b)に着目すると, τ =0s に. 4. 6 x/k 8. ピーク値. 0. R max fy ,v の. 移流過程. おいて Rh, fy (τ ) は各フルード数で最大値を示している.これは,水面の上下に伴い同時刻に揚力も上下しているこ と意味する.また,その値がフルード数の増加に伴い増加しており,F05 では約 0.14,F07 では約 0.25 である.こ れは,水面変動が揚力変動を F05 で 14%程度,F07 で 25%程度決定していることを意味する. (3)桟粗度抗力および揚力が乱流構造に及ぼす影響 図‑4(a) ,(b)に式(1)において,wi = f y ,w j = v として求めた揚力変動と鉛直流速変動との相互相関係数 R fy , v (τ ) の最大値の減衰および移流過程を示した. 図‑4(a)に着目すると,フルード数の増加に伴い粗度周辺での相関値が増加している.その値は,F03 で約 0.15, F07 で約 0.25 に達する.流下に伴い全てのフルード数でピーク値が減少するが, x / k =7 においても全てのフルー ド数で約 0.1 の値を有する.これは,粗度高さの 5 倍流下しても揚力変動が鉛直流速変動の約 10%を決定すること を意味する.また F01 は明確なピーク値が確認できなかったため示していない. 図‑4(b)に着目すると,F03 および F05 では鉛直方向への変化は少なく,ほぼ底面に平行に移流している.図‑2 のベクトル図から,F07 の水面形は粗度間では下に凸の水面形であり,それに伴い流速ベクトルが粗度間の上流側 では下に凸,下流側で上に凸となっている.したがって,F07 では流線の曲がりに応じてピーク値が移流したと考 えられる. 4.おわりに 本研究は底面に桟粗度を有する開水路流において,瞬間水深,瞬間流速,桟粗度に加わる瞬間抗力および瞬間 揚力をそれぞれ同時計測し,流体力と流れの構造との関係を解析したものである.以下に結論を示す. (1) 水面変動は抗力変動にはほとんど影響を与えないが,揚力変動には影響を与える.フルード数が 0.5 および 0.7 で揚力変動のそれぞれ約 14%,25%を水面変動が決定している. (2) 桟粗度上部の流体が上下することで揚力変動が発生する.桟粗度を越えた流れはフルード数が 0.1〜0.5 では鉛 直方向に大きな移動をせずに移流する.一方,フルード数が 0.7 の場合は,水面形に沿った形で渦が移流する. 参考文献 1) 冨永晃宏:桟粗度の相対桟間隔が開水路の乱流構造に及ぼす影響,水工学論文集,第36巻,pp.163-168,1992. 2) 足立昭平:人工粗度の実験的研究,土木学会論文集,第104号,pp.33-44,1964.. -180-.

(3)

参照

関連したドキュメント

デモに参加.. ンパ」 の2変数に, モデル全体での説明力向上のため に, 「請願書に署名」 とのファイ係数の値が0.227であ

まとめ 非圧縮で一様な

地震動に対する振動 x x o m K 相対変位 質点 質量 剛性 地動加速度 質点での応答値 変位 速度

二種類設定した。 数密度分布が一様であるもの $($ Casel $)$ 、 そして数密度分布が非一様にな るよう、 $-$ カ所 ( 幅

である. これに対して, MHD 一様乱流では , cohe $\mathrm{r}\mathrm{e}$ nt 微細渦の分布は完全にランダムではなく ,

図−3 は,各初期貯水位における最大流速の鉛直分 布を示す.底面流速計の最大流速は,初期貯水位を

実験では,上流から5mの付近において,図-2に示す ようにして PTV(Particle Tracking Velocimetry) による流 台形断面 (上底(B fu )15cm,下底(B fl

本水路の上流から5m付近の地点において,PTV法に よる流速計測および内部流況の可視化を行った.流速 計測には,トレーサーとして微細粒子(平均粒径