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高知工科大学 システム工学群 電子工学専攻 真田研究室

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Academic year: 2021

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欠陥を作り込んだLSIの特異なIDDQ変動

高知工科大学 システム工学群 電子工学専攻 真田研究室

1150153 森津房貢

1.はじめに

本研究は、LSIの劣化兆候を検知することを目的 とする。故障解析の分野では、原因場所の特定や、

劣化兆候の検知などがある。本研究は、LSIに熱に よるストレスを加え、劣化の加速を促し、電源電流

(IDDQ値)の変化によって解析してく。また、検 知方法として、相関関数を用いて角度による検知を 行い、経過を収集していくのを研究テーマとした。

2.実験手順

図1の順に研究を行っていく。

最後の劣化の兆候を検知するために、収集したデー タを相関係数で顕在化する。(1)式

𝜃=arccos(r)…(1)

を用いる。

1 実験フロー

3.実験結果

120℃、8ⅴで2時間置きに計測することにした。その

結果、20.5時間後に変化が見られた。しかし、256パタ ーンで256回のIDDQを測り、128パターン目までは完 全にショートとみられるOverFlowとでた。そこで、2 時間確認のために加速試験行った。すると、試験前と値 があまり変わらない正常の値を返した。再度試験を再開 した。再開してからは試験前と変わらず、さらに20時 間、2時間置きに計測した。また、37.5時間後に論理は すべてLに落ちグラフも変化が見られた。(図2)

再度試験を行うと、試験前データと近くなり論理も元に 戻る。ここから約40時間試験前データと近いデータが 続いた。そして、89.5時間後に37.5時間後と同じ変化 が見られ、論理もすべてLに落ちていた。確認のためさ らに2時間加速させたが、試験前と同じ値に戻った。故 障に至るまで数回論理が異常をきたす。

図2 加速データの流れ(この後、80時間加速を継続し て行っている)

4.まとめ

加速試験を通して、LSIは劣化に至るまでに、20.5時間 後や37.5時間後、89.5時間のようなIDDQ値の増加や 論理異常を起こす。しかし、再度加速させると、試験前 データの値と近くなり、戻ることが判明した。この現象 は、他のLSIも起こる。LSI自体が、チップの破損やピ ンが折れるといったことが起こらない限り、急に故障す ることが少ないのではないかと考えられる。だが、劣化 の顕在化という面では、明確な実測データが得られなか った。今後の課題として、劣化によってIDDQ異常、論 理異常をもたらした回路が回復する現象について注目し ていきたい。それは、一般に考えられることとして、一 度劣化によってすべての出力がLに変化することはショ ートに違いないからである。

参照

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