• 検索結果がありません。

自然科学研究科産業創成工学専攻

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "自然科学研究科産業創成工学専攻"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

氏 名 授 与 し た 学 位 専攻分野の名称 学 位 授 与 番 号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文の題目

論 文 審 査 委 員

片岡 範生 博 士 工 学

博甲第3635号 平成20年 3月25日

自然科学研究科産業創成工学専攻

(学位規則第5条第1項該当)

YAGレーザを用いた高硬度・高機能材料への精密微細加工に関する研究

教授 宇野 義幸 教授 塚本 眞也 教授 藤井 正浩 准教授 岡田 晃

学位論文内容の要旨

本論文は,産業界で精密微細加工に適すると言われているYAGレーザを用いて高硬度・高機能材料へ 微細加工を行なった結果について述べたものである.

まず,LD励起QスイッチYAGレーザを用い超微粒超硬合金への微細穴加工の検討を行った.加工され

た微細穴内部を詳細に観察するために,新たな手法を考案することにより加工された微細穴の評価を行 った.その結果,パルス繰り返し数を低く設定すれば,加工穴内部に生ずるクラックや再凝固層を抑え られることもわかった.また,貫通穴形成に至るまでのレーザ光照射時間は加工穴内部の膨らみに影響 する重要因子であり,レーザ光照射時間が短い場合は穴内部の膨らみが生じないことがわかった.そこ で,短時間照射を2回行う二段階照射法を適用することにより,加工穴内部の膨らみを抑制でき,良好 な出口穴形状が得られることを明らかにした.

次に,Qスイッチ発振のYAGレーザの基本波,第2,第3,第4および第5高調波を用いて窒化アル ミニウムに対する微細穴加工を行い,レーザ光の波長が加工特性に及ぼす影響について実験的検討を行 った.その結果,「レーザ光照射により飛散した加工粉」,「レーザ光照射による微細穴加工の穴形成」,

「レーザ光照射による微細穴加工の加工速度」,「レーザ光照射による微細穴加工のアシストガスの影 響」,「レーザ光照射による微細穴加工のプラズマの影響」について,それぞれの特性又は特徴について 明らかにした.

さらに,単結晶サファイア基板のスクライビング加工を目的として,LD励起Nd:YAGレーザの第3高 調波による単結晶サファイアへの微細加工について実験的検討を行った.また,その割断特性について も曲げ試験を行うことにより検討を行った.その結果,単結晶サファイアへのスクライビング加工にお いて,平均出力が変化すると加工溝深さに影響するが,加工溝幅に対する影響はほとんど無い.レーザ 光走査方向に断続的な穴あけ加工の集合体ともとれる針山形状が形成され,その発生はレーザ光のショ ット数に依存しない.高パルス繰返し加工では,加工溝幅の低減や加工壁面の変色層の低減が可能とな ることから,単結晶サファイアのスクライビング加工には有用な条件であることがわかった.また,レ ーザスクライビング加工後の割断工程における破断荷重は,溝の先端形状より溝深さに大きく影響され る.レーザスクライビング加工におけるサファイア基板の熱影響層では,構成元素以外との結合はなく,

クラックや転移等の結晶欠陥を含む多結晶化された構造となっていることを明らかにした.

(2)

論文審査結果の要旨

本論文は,産業界で精密微細加工に適すると言われているYAGレーザを用いて高硬度・高機能材料へ 微細加工を行なった結果について述べたものである.最初にLD励起QスイッチNd:YAGレーザ基本波を 用いて超微粒超硬合金への微細穴加工について検討を行った.ここでは,加工された微細穴内部を詳細 に観察するための新たな手法を考案することにより加工された微細穴断面の評価を行った.その結果,

パルス繰り返し数を低く設定すれば,加工穴内部に生ずるクラックや再凝固層を抑えられることがわか った.また,貫通穴形成に至るまでのレーザ光照射時間は加工穴内部の膨らみに影響する重要因子であ り,レーザ光照射時間が短い場合は穴内部の膨らみが生じないことがわかった.そこで,短時間照射を 2回に分けて行う二段階照射法を適用することにより,加工穴内部の膨らみを抑制でき,良好な出口穴 形状が得られることを明らかにした.次に,Qスイッチ発振のNd:YAGレーザの基本波,第2,第3,第 4および第5高調波を用いて窒化アルミニウムに対する微細穴加工を行い,レーザ光の波長が加工特性 に及ぼす影響について実験的検討を行った.その結果,高次高調波を用いれば,光子エネルギーが分子 の結合エネルギーを上回り,光化学反応で加工が進行することを明らかにした. 最後に,単結晶サフ ァイア基板のスクライビング加工を目的として,LD励起Nd:YAGレーザの第3高調波による単結晶サフ ァイアへの微細加工について実験的検討を行った.その結果,平均出力が変化すると加工溝深さに影響 するが,加工溝幅にほとんど影響しないこと,直線偏光の場合は溝の先端で曲がりが発生することもあ るが,円偏光の場合には直進性の高い溝が形成されること,高パルス繰返し加工では,加工溝幅の低減 や加工壁面の変色層の低減が可能となること等を明らかにした.また,レーザスクライビング加工後の 割断工程における破断荷重は,溝の深さに大きく影響されること,サファイア基板の加工変質層は,構 成元素以外との結合はなく,クラックや転移等の結晶欠陥を含む多結晶化された構造となっていること を明らかにした.以上のように,本研究はYAG基本波およびその高調波(第2から第5)は高硬度・高 機能材料の精密微細加工に優れた特徴を有することを明らかにした点で,工学的および工業的に寄与す るところが大きい.よって,本論文は博士(工学)の学位に値するものと認められる.

参照

関連したドキュメント

定は慎重に行う必要がある.このような Nd:YAGレーザーを用いた治療課題を解決

【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施形態に

静電気学会誌,43, 1(2019)49 研 究 室 め ぐ り 1 .はじめに

クロビームによるサブミクロンスケール領域のX 線 回折評価を可能とする.本実験では,as-bonded お よび ODA-treated サンプルを対象として,それぞれ

Android ではメモリの不足等により,サービスとして実行 中のアプリケーションが OS によって終了させられてしまう

まず,「地下水環境保全」に対しては,酒造用として採水されている兵庫県西宮市内に

1. ペンタフルオロエチルベンゼン誘導体の金属マグネシウムによる炭素-フッ素結合の切断を基軸 とする,1-トリメチルシリル-1,2, 2,

磁束線格子構造因子の横成分における振る舞いを,定性的に評価する事ができ有益である.しかし,一軸 異方的超伝導体における