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丹沢の石英閃緑岩東南縁部における御坂層の変成岩類について

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(1)36. 丹沢の石英閃緑岩束南橡部における御坂暦 の変成岩類について 見. 上. Metamorphic. Misaka. of the. 敬. Rocks. Tanzawa. in the. Southeastern. Margin. Quartz-diorite Massif. By. Ke]'zo. MIKAMI. Abstract ln. the. present. various. paper. metamorphic of TaIIZaWa. margin. Tbe. described. are. Series. quartZ・diorite. associating. theirmineral. this. of basaltic lava-丘ow and. th声. along. area. to. consisting. of. SOutheastern. derived. are. from. the. pyrocrastics. andesitic. and. dikes, are from divided, and Aft)PhiboliteActinolite・green and. into. compositions,. characters. massif.. in. rocks. diabase. petrograpbical. distributed. rocks. metamorpbic. Misaka. the. schist・Facies. The. former,. green. consisting. the quartz-diorite. of intermediate. mainly is. hornblende,. common. massif.. latter. consist声rr)ainly of actinolite. It is noteworthy that these lacking. metamorphism In Table -. occupies. metamorpbic. the the. very. contact Aarea,. outer. rocks. are. of and. utterly. scbistosity.. These. and. to. restricted. The. and. plagioclase. their. metamorphic due to l. are. metamorpbic. seem. rocks the. shown. intrusion. the. minerals. to. be. products. of. contact. of quartz・diorite. of the. main. original. rocks. derivatives.. 丹沢の石英閑寂岩捧南部の御坂盾変成岩矧こついて臥中川涜域で,故珍健一博士に よつてくわしい研究がなされている。1)なお,中川上流,等沢附近の石英閃緑岩質入に 伴つた混成現象について拭, ′ト島丈兄氏によつて研究され2)また本岩休北部(道志がわ) の変成岩頴に国して臥最近加轟剛専科こよつて,その性質が次第に明らかにされつbあ. る.3)しかし,この岩体東部の変成岩掛こ関して昧,まだ全く報潰されていない.4)した (1)_ E. SUGI; Jap. Journ. Geol. Geogr. 9 (1931), P. 87. (2) ′ト島文見;広島大学地学研究弔告,欝2号(1952),pp. (3)加納博;地球秤学,葬2号(1950), pp. 4ト50,その他。. 1113..

(2) 37. 丹沢の石英閃放岩東南綾部における御壊暦の変成岩親について. がつて,故杉博士によつて分帯された変成相が,東部地域でどのように変つてゆくか, ということをま,かなり興味のあることであるo. 筆者昧, 1950年以来,フォッサ・マグナ火成作用綜合研究の一部として,主として乃 沢東中部の御坂屠の火成作f17jについて研究しているが,妄の過程で,この石英閃緑岩体 東縁部に昧,比較的細腰の角閃岩類が分布していること,杉博士による中川流域'D結晶 片岩頬杖,この地域までおよんでいないこと,などを明らかにした.5) 昨年以来,この地域の,主として原岩の問題に閑聯して調査する横会を得たので,千 察的なもので昧あるが,一応現在までの観察結果を報肯して御批判を仰ぎたいと思う。 この研究にあたり,終始御懇篤な御指導馴、ただき,なぁこの原稿をみていただい また,渡部景隆氏から抹,官位学的の面から有 た鹿間数授・年来講師に厚く感謝するo 益な御指導を,フォッサ・マグナ研究会の会員諸氏から昧,度々の討論と助言在小ただ いた.この横会にあつくお礼を申上梓たい.なお,実験窒で格別の御陵宜を与えて下さ った,本学永海助教授,および野外調査に,かわらざる好意をもつて御旗跡Fさつた,寄. 小学校長熊沢長男,寄中学校長安慮長一の両氏ならびに両校願員の声々に,心からお礼 を中土伊たいと思うo 本研究の一部昧,文部省科学研究費によつて行つたものである。. 質. Ⅰ.地. 説. 概. 調査地域昧,石英閃緑岩の東南縁部にあたり,ほほ岡山(1169m)-ゆうしん肘自研一 熊木沢上流-塔ケ寂(1491m)をtSすんだ内がわの区域である。 これからのペるように,乃沢暦鮮6'にぞくする岩石昧,いずれも類似した基性の火山 砕眉岩類,およぴこれと同賞の盈性火山岩類から梼或されており,なお,かなり強い熱 水作用をうけて変質し,さらに,多くの断層によつてその構造がみだれている上に・地 形的にもけわしいので,地皆の追跡が不可能のことが少くない.とくにこの地域ht・そ. の大部分が,以下にのペるように,かなわの程度に変成作用をうけているので,その地 質を明らかにすること抹,多くの困難がある. 筆者昧,丹沢来年部全般の地質調査から集塊岩替にある程度0)連続性があるというこ とを知り,一応これを鍵落として,また,変成岩類でも多かれ少なかれその原岩の組織・ 構造をのこしているということから,できるかぎ9これを原岩にもどして・次のような. 盾序7)およぴ第1図に示すよう海原岩地質図凌つくつた.. (4)た藍し・総括的な論文として M.. ¥OSHII;. 3rd 、Rec・. Pan・Pac・. Scie・ Cong・. Vol・. 58, No・. Tokyo 682,. (1926), Vol・. 1其の他o. P・ 294その他o. (5)見上敬三;地質学雑誌(1952), (6)見上野三; (1952),前出 Vol・ 58・ No・ 681, P・ 渡部景隆・兄上敬三・大野勝次・篠木嶺ニ;地質学凝議(1952), (7)ここに示した地層名は,いずれこV)地域をも含めた丹沢東平音階般の坤質を明らか忙一得 た時には,当然改めねばならないと思われるものがあるが,今回は一応この地域にl;B定されて. いるので,単に記載の便宜上から,岩質によるメンバーの単位で,仮に命名したものである。. 218・.

(3) 38. 序. 鍋 割 凝 衣. 岩犀. 鍋 別 条 現. 岩. 暦. 世 伝 主疑衣. 岩. 暦. I. 乃沢犀群. ). (塔ケ音読亜暦群下部). 断暦. 熊. 木. 凝. 衣. 岩. 層一. (暦準未詳). 熊. 木. 集. 塊. 岩. 層・. (. -断. 暦. 雨山各種凝衣岩犀. ). ,;. (. ). †/. 逢お・こすLらに伴う火成岩類として,細粒ないし斑状輝線岩・粗粒玄武岩の熔岩涜,粗 粒ないし塊状輝緑岩・角閃原岩・輝岩などの岩阪急たをま岩蘇があb.,また,石英閃緑岩を 貫く角閑吟岩の岩泳がある。 以下,各屠の岩貰およlぴ構造軌簡単にしるすと次のようになる. 融u各撞凝衣岩骨:厚さ1OOOm以上o 上下限末調乱 寄沢上酪小次などをその. +. ooL、 oo. i. o. X. 3(. n. xヽ. ¥ ¥. &. I. X I. @. A X ′. J(. #. X. ・x ¥. #. X. X. ¥. 次. x. ”. \. ′. x. J. 諸㌘. dゝJi. ′≠7 血色. ._JA血. I. h4也. 4 A. X. .よA あ4. 摩]∼ll.A 4. ト、. 山. ちoo. 俸1図. 剖.tu_. a A. 内 耳ノ. ノ也ムA /iL. ”. x_(. 4▲'.. `弓. 1. 7品′∫. *'. >r. a. -血4;'\. /4. i). a:. ′. ノ. さ. Jて. I:I >R. X. -. ▲d. 令 ㌔ {o. *. X X. ii:-aAd:7・A(1. 斗. 3;. ¥. ”. X. ゝ. 3(. X. X. 地斜卸イ卑世. 3I. J(演. oO. 米. X. X. こ ̄.1 ま車. X. 汰. 米カ. ∼. A. 乙尺. ¥. X. 竹ん. &. 0. 0. ∼. 葱ぎ. 3(. X. こ〉l. 3(. X べ. * x. O. ヲxx¥米社 X. メ. Oく)i. Jゝ. EヨF EヨFJ 南J ∈∃D 垣I Ejc [司L,囲ld 田B [ミ]K組G 臣∃A. 丹沢石英閃紋岩束両線部原岩地質図(1952,兄上)0 A;南山各種凝灰岩暦B;熊木集塊岩層C;熊木凝灰岩暦D;世伝凝灰岩暦 E;鍋劉集塊岩層F;鍋劉凝灰岩暦G;石英閃紋岩 Ⅰ;輝放岩J;輝岩. K;断層. H;細粒石英閃放岩. L;走向・傾斜. 模式地とし,主として暗緑色またわ黄寂色の,安山岩-玄武岩質集塊岩・細粒-粗粒畝 卦火山磯凝衣岩ないし凝衣角磯岩など0)薄暦の互臥所J&に5-10m巾の黒色また拭 淡緑色の,斑状もしく昧無珍品輝線岩・粗粒玄武岩の熔岩軌岩床を爽み,組粒石英閑寂.

(4) 39. 丹沢の石英閃紋岩東南線部に38ける御坂暦の変成岩類について. 岩・輝岩・角閃緑岩の岩放で賢かれているo 石英閃緑岩との接触部乱数ケ所で観察されるが,多くの場合断屠で接し,なお,小断 唇によつて,構造的にかなりみだれているが,一般走向N50oE,傾斜60o士Sで・全体的. に見ると単斜構造をなしている。世伝腰衣岩軌銅割築塊岩臥鍋割凝衣岩暦と払井 沢世伝御料地東南部から玄創l悼横切り,さらに鍋割山西方を過ぎて寄沢上流に通ず. る-,.ほ線輪北性め断骨(推定1部実在)8)によつて,また熊木集塊岩臥熊木凝衣岩骨と 払カネノキダナの沢上流から玄倉川に通ずる,ほ棒東西性の断骨(推定1岳陣在)に よつて,それぞれ境されている。. 一本皆の大部分昧,変成作用をうけて,諸種の変成岩美削こかわつているo †熊木集塊岩暦:調査地で厚,さ約400m以上o下限不明o玄創.1および熊木沢に泊つ て模式的に分布し,石英閃緑岩で貫かれ,次の熊木凝衣岩層に整合におおわれているo. 主として塊状の輝線岩一玄岩武質の滞塊岩からできているが,しばしば暗緑色姐粒一 組粒凝衣岩の薄骨を介在し,なお,これらの間に数枚の輝線岩の熔岩涜(約3m内外の 厚さ)を爽み,非常に多くのアプライトの小岩臨で貫かれているo 構造的に払多くの断暦によつて,かなりみだれているが,全体として,北束傾斜で,. その走向昧南北性から北西へ,そしてその北で再,J:南北方向へと転移する波曲構造を哀 しているo. このような洪曲部で昧,北東方向の断骨がやや規即的に生じているo. 本暦も変成作用の結鼠径述するように,種々の変成岩芙割こかわつている○ 熊木凝衣岩盾:玄倉川を模式地とし,厚さおおよそ420m以上o上限未調査o線色 ないし暗緑色また昧淡緑色の,ち密な紅粒凝衣岩(泥質,桂質のものも含ts)と粗粒凝衣 3-5m. 岩の蕗盾(10-50cm)の五暦.上部で紫色基性安山岩質集塊岩9'を昧さむ./なお, 巾の数枚の輝線岩の熔岩流および輝線岩・角閃蛤岩などの岩敗亡3-5m巾のものが多い が,玄倉川上流で,. 60mにおよぷものがある(第1因参)昭)〕があるQ. 本官臥玄倉川沿いで,意向N45oW,傾斜45o士N,熊木沢でN55oW, その北でNIOoW,. 60o士Nから. 45oNで,全体的に臥今のべた熊木巣塊岩暦と共に軽く波曲してい. る○. 本官の大部分も変成作用をうけて,主に陽転石からなる変成岩類にかわつているol 世伝凝衣岩暦・鍋割築塊岩唇・鍋割凝衣岩骨:いづれも調査地域の東縁部を占めてわづ かに分布している。 ・世伝威衣岩屠軌暗緑色の細粒ないし粗粒顔衣岩の互盾で,すでにのペたような潮ヒ 性の断盾できられているが,調査地域の南凱足柄上那寄村栢郷北方の寄沢(中津川) に拾つた地域を模式地として広く分布する凝衣岩暦10)の北方延長と考えられ鍋割沢か ら世伝御料地南東谷にわづかに分布している。この上に整合に重なる儲割集塊岩骨払. 塊状の安山岩一玄武岩質集塊岩からできているが,これも南部の四十八川瀬に沿つて (8)この断層ほ,寄沢から飼劉西南方までわ,数本の断層が並行して生じ,約50-80m巾のづ、 規模の破砕背がみとめられ,これに倍つた諸岩若は,角線状に破砕されているo一. (9)この集塊岩は,熊木沢でわ,かなり厚くなる傾向があるo (10)前に報督した,塔ケ掻亜暦群下部の,各種凝灰岩暦に相当する〔兄上敬三・,. (1952),前即.

(5) 広く分布する集塊岩唇11)の延長であり,さらに,これを重合におおう鍋割腰衣岩昏(上. 部未調査)ち,主として暗青色ないし暗線色の組粒凝衣岩簸であるが,南部の水如i[ に沼つて分布する厚い細粒凝衣岩骨12)の北方延長の一部で患いかと考えられるもーので ある。. これもの屠昧,それぞわ数枚の輝線岩の熔岩涜を爽み,多くの輝線岩の小岩晩で貫か. れてい争oなお・世伝凝衣岩鼠鍋割集塊岩昏を貫いて,石英閃緑岩の一驚相と思われる, 数多くの断督で切ら咋,なお,-世伝. やや細粒あ石英閃緑岩のかなり大きい岩体があるo. 凝衣岩軌鍋割集塊岩骨の一部乱世伝御料地南束谷附近で,ーかなり複雑した構造を示 しているが,全休として南から順次北-,北東-南北-北東-と波曲し,東がわに傾斜 する単斜構造をなしている.細粒石英閑寂岩の周縁灘で払-ごく軽変q)変成作用をう けてい争o ⅠⅠ・未. 変. 成. 岩. 琴. 本地域の未変成岩類(第2図)に昧,雨山各種凝衣岩暦の一部およ-ぴ世伝凝衣岩原・鍋 割集塊岩盾・鍋割凝衣告暦の大部分と,これらに伴う火成岩額,ならびに石英閃緑岩を貫 く角閃緑岩があるが,この角閃埼岩を除くと, (i),その性質が一般に基性であり,なお, 有色鉱物昧輝石(普通輝石,稀に紫蘇輝石を含む)また昧その結晶フラグメントにかぎら・ れていること,I(ii),練泥・緑廉・沸石・蛇紋石化,珪質化などがきわめていちぢるしく, 斜長石昧多くの場合ソ-シュライト化し,砕屑岩類の基地部およぴ輝石の一部昧,しば しば蘇泥石にかわb,また,石英・寂泥石.蛇紋ff・沸石忽どの二次的鉱物から成る球か構 造13)が多く,ことに集塊岩の磯部で払この構造がいちぢるしくみとめられること,など の共通した性質がある。 したがつて,これらの末変成岩顛を3つに大別し,今のべた共通の性質を除いたおも. な岩石学的性質について,以下のベて見たいと思う。. 本山棒層革類:琴泥・寂廉化された暗緑色また杜黄緑色の凝衣質基増中に,衣紫色黒 紫色濃緑色の,玄武岩・輝線岩・また拭輝石安山岩の角磯ないし頭角磯(数mmO)ものか ら15cm大)と,斜長石,輝石,石英,磁鉄鉱などの結晶フラグメントがある. これらの磯を題下で見ると,多かれ少かれ塊状構造をなし,. ZjEE晶として斜長石およぴ. 輝石があるo斜長石昧大体An5)からAn6O位の成分のもので,ブル′ヾイ卜. バソトア}L'バイトーカルスバット式双晶,稀に寮片双晶がみとめられるo. カ't,ス. 多くの場合,. 線廉石・綿雲母壌質物などの微粒から成る-憧のソ-シュライトや,またわ方解石にか わつているo輝石紘普通輝石で,安山岩質のものに多少の紫蘇輝石を含むo石基糾白子 木状斜長石(一部のものでその成分紘大体An56-An59),普通輝石,磁鉄鉱を主成分と (ll)これは・同L.く塔ケ獄重層群下部の,卦Ⅰ集塊岩層である(同1.前出). (12)塔ケ塩亜暦群の,細粒凝灰岩暦に相当する(同上前郎o (13)これらの事実と,この球か中心部にほしぼLぼ斜長石の大形地形の結晶がみとめられるこ となどから,この斑か構造は,斑晶鉱物または結晶フラグメントが,これらの二如勺鉱物rLよ つて置きかえられたものと思われるが,このよう拭丸い球状をなした原因についてE2.まだわ かつていない。.

(6) 41. 丹沢の石英閃駄岩東南綾部における御旗暦の変成岩類について. し,輝線岩質のもので紘オフイチック石理を示すものが多いo安山岩質のも甲で昧,石 基紘一般に黒色ち密で,しばしば流理構造がみとめられるo 基地部の斜長石フラグノン一抹,かなり自形を呈する大形のものから,やや細長い形. の′ト晶まであり,その成分杜大体An50からAn9)位のものを含む。大形0)もので昧, その中心部抜かな少変質しているが,外がわ昧新鮮で,果帯憐造を有するものがある. カルスバット式双晶をなすものが多いム. 基地部の輝石も普通輝石のフラグメントがぁ. いが,一方において紫蘇輝石もわりに多く含まれているo 輝線告類:斜長石の大形頗晶を伴つたもの(Z}f状輝線告)から,無鍵晶細粒のものま であり,. しかし成分 -尭割こ前者昧岩放として,後者紘熔岩流として慶するものが多いo 的に娃全く差異がない.黒色ち密であるが,変資すると淡緑色となり,細粒凝衣告にき. わめて類;臥してくるo 成分鉱鞄杜斜長石(大体An70位のもの),普通輝石質輝石,妨衣 石,磁鉄鉱などで,稀に石英針竿う(石英輝線岩)o 斜長石昧自形拍子木状のものが多く,アル′でイトカルスバツr・アルバイトーカルス ・寸ツト式双晶があり,これと年自形よた昧粒状の輝石とで,かなり昧つきりしたオフイ チック石理をなすo. 以上の輝線岩類のほかに,線色の非常に粗粒な,一種の粗粒玄武告があるo. これは,. 輝石の一部が角閃石に変化(クラライ=ヒ)しているほか拭,今のべた輝線告とほとんど 差異がない。. 角閃埼岩:. 2-5m巾の小岩放で石英閑寂告を貫く。衣緑色,か怒りち密で,今まで. のペた告石に比べて,新鮮で,それほど変質していない.斑状構造をなし,班晶として 丸味をおぴた大形の斜長石と線色の角閃石がある。斜長石昧ほ操An22-An45. 附近の. もので,アルバイト,カルスバット,アルバイトーカ)Lスバツt・式双晶があり,しばしば. 衆片双晶がみとめられる。多くの場合,寂旋石や方解石にかわ少,角閃石もまた緑泥石. 線廉石,方解石に変化し,所々沸石晩できられている.石基杖,終斑晶状の短柱状また わ細長い形の斜長日,緑色角閃石,拍子木状斜長日,磁鉄鉱からなり,斜長石に昧班晶 と同様の双晶がみとめられる。石基角閃石も大部分縁泥石に変化している。. ⅠⅠⅠ.変. 成. 岩. 類. (1)変成相の区分. 本地域の変成岩類昧,ザでにのベたように,比較的軽度の変成作用によつてできたと 思われるものが多く雨LLj各種凝友告昏にぞくする一部の角閃告類を除けば,もとの組織 およぴ構成鉱物を存し,かなりその原岩を推定し得ることができるo. これにしたがつて. その好岩を大別すれば,それぞれの屠にぞくする玄武告ないし基性安山岩質集塊乱同. 質の火山磯凝衣告また時凝衣角磯告,細粒一組粒各種姦衣告類およぴ粗粒玄武告,輝線 岩類などで,これに輝息角閃;I岩から導かれたものをよぢえている. これらの変成岩類昧,角閃告相と陽起石線色片岩相にわかつことができる.ここで角 閃岩相としたもの昧,斜長石,普通角閃石を主成分とするもq)で,第2,図に示した過少,.

(7) 42. 兄. 上. 三. 敬. 石英閃緑岩接触部から約50-500mの範囲にわたつて分布している.ま.た陽起石線色∫ 片岩相拭,主として陽起石からできている変成岩類を一括したもので,角閃岩相の外が わにかなりの巾で帯状に分布している14) (第2図).これら各相相互およぴ生の岩石拭. 地封伽イ専政. 求 ×. 〟. ゝ. .x. x. A. X. X. X. \ y. ヾ X. ”.. *. × y. A ゝ. ×. X X. X. ぺ. ×. ■. ′′ベ. 九. ′. ′. X. X. 雷 ;峠 *. X. X. x. y. x. y. X. *. X ×. x. ×. ×. x ぺ. ぺ X. x. X. 〃91. 求. y. ×. ゝ X. A. ゝ. X. 田. X. Y. ゝ. TX. ×. y. X. ∼. X ¥. 芝. A. y. X. ;白し. ”. ヽ. x4*写 ≠オん. X. X. オ. > ゝ. ㌔. >. _=!. l. X. x. × ¥. y. X. y・_/×. ll. *. 由5 田4 ∈∃ぅ 助2 叫エ. ワよ.. 〉く α.. 朝室 山三. * 久X. 杏 A. 汰. 山. I. OOO. 7M.. 500. 第2図. 丹沢石英閃緑岩東南線部変成相区分図(1952,見上). 1;角閃岩相の岩石 2;陽起石緑色片岩相の岩石 3;未変成の岩石. 4;石英閃放岩. ■. 5;細粒石英閃練岩. それぞれ漸移する15) 地域的に,東部と南東部をくらべると,原岩の性質・構造にもよるが,東部の方が変成 度低くかつ変成相の巾が広いという差異がある。 変成岩類の模式埼昧,寄沢上洗および玄倉川沿岸で,第3因縁,寄沢上流の雨山各種凝 衣告骨の1部(第1および第2図の,. a点よわb点まで)について,石英閃緑岩接触部か. ら攻執こ遠ざかるにつれて,原岩の性質により,変成作周がどのようにかわつて行くか. をやや段式的に示したものである。 以下,各変成相にぞくする諸種の変成岩類を,原岩にしたがつて区分し,それぞれが,. 率のおののプァ=<-スの中で,どのよう削生質をもつているかを,順次のべて見たいと 思う。. (14)ここで区分した角閃岩相ほ,杉博士(前出)のArnphibolite・Facies才3よ,びTra.n申tional Faciesに,陽起石経年片岩相は,Actinolite・green schist・Faciesに相当するものと思われる. ただL,本地域では,片状構造を示すものは全くみとめられない。. (15)わずかの巾であg,移化相として区別する必要はないと思われる..

(8) 43. 丹沢の石英閃緑岩東南妹部における御坂暦の変成岩類について. (2)陽聖石線色片岩相の岩石 このファシースにぞくする岩石中で,もつとも多いの昧,細粒一粗粒凝衣告を原岩と するもので,雨山各種凝衣岩骨,熊木凝衣告盾の大部分がこれにぞくし,集塊岩,輝線岩, 輝岩,角閃玲岩などから導かれたものがわづかにみとめられる。 主要変成鉱物昧陽起石であるが,原岩によつて,斜良石,黒雲母,透輝石,寂泥石,描. 相石,緑廉石,掛こ曹長石,直閃石などが生じているoなお角ーXJ岩相えの馴ヒ部で杜,蘇 色普通角閃石もみとめられる。 火山砕層岩瀬よ少導かれた CTohi7n…んm9e血れt. 触etam叫血c叫72ea&乙s.. OOOo. 苑eLe19. a,GLi7W王iヱ亡.ef)iL*ote. actfnOII'te_ a(丈i71b乙こte.. oO()Oo ′ヽ′ヽJヽIヽ′ヽ/. 陽起石線色岩:生の集塊岩 とほぼ同性質の集塊岩質岩石. acilnOLiZe,epidote,官d3・. を原岩とする`もので昧,橡部. .ooo:oo.ooooooo. adlnDLLte,帥4JdJ,ePidofe,chZo,tLlte.. ′ヽ0′ヽo′ヽ○. レヽ′ヽ′ヽ/ヽ′ヽ′ヽ/ヽ. と基地部の区別ば,肉眼的に'. aL2L7)OZ.-fe_. 去安2諸賢/EfZ2L+++2q++/#+1TraTiZ{B{3+++++++++++++1. I/ヽJヽ′ヽ′ヽJヽJヽ′ヽ′ L/ヽJヽ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽ′〉. 不明りようであるが,磯部に. ;丘丘inCZdeノeP;dote.. Iヽfヽ′ヽLヽ′ヽ′ヽ′. Jヽ′ヽ′ヽJヽ′ヽ′ヽJ. ・払袈茨光盛夏詔窃覆夜霧空転. ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽJヽ/ヽ′. Jeo. ′ヽ′ヽ′ヽ′■ヽ′ヽ′ヽ′ヽ. OOOOO. 紘,まえにのべたような拭か. iadL.nOlt'te,epLd如・. ′ヽ′ヽ′ヽJヽIヽ′ヽ′. ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽ/. がいちぢるしいことで区別す. I I.  ̄ ̄すTerol汀苛 ̄ ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽ′\′ヽ′. 批詔琵亥左. ′ヽ′ヽJヽ′\′ヽ′ヽ ′ヽ/ヽ′ヽ′ヽ′ヽJヽ′. Jヽ′ヽ′ヽ′ヽJヽJヽ′ヽ. ることができる。一般に磯. I-i. :'wtL'no埠com等温bjtoeTムIende,. ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽ/ヽ′ヽ. の石基で拭,輝石よblかわつ. l ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽへ. adrnold.a,ept-d〆e,. ′ヽ′ヽ′ヽJヽ′ヽ′ヽ′. たと思われる緑色針状陽抱石. ん仁王I-no&fe.. :窒箪,砲dae?LdoteJ. 20C. --・----一-叫●. ・l∼. a q、. ,御ノ&T-doe, AdL770LJ.1e.{QmZ花QnIIOけ払I(功蛤.触dLJ7:tL.. ′ヽJヽJヽJヽ′ヽ′ヽJ. 寂廉石などがみられる。しば しば微餅晶状輝石のvl)クト. 胃p. を存し,なお斜長石拭おおtS pl&F;od:iAeS,e,3dd4s:?d乏澄Q2di' 竜. Jヽ′ヽ′ヽ/ヽ′ヽ′ヽ′. ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽ′. 革E]. 凌主とし,このほか,粒状の. ′ヽ′ヽ′ヽ^′ヽ′ヽ. ?. ′ヽ′ゝ′ヽJヽ′ヽIヽ/. R. to. S:. &dt7lOLiie,comnenholnb?ede,b10h'ホ. ねもとの柱状一拍子木状の形. 亀 を保ち,原岩に見られる耳フ tyn.couay4eS.eJ,L芸蒜謬¢ノん o;oo%oooog. fP e因,co. 甥;袈蒜h&QdTnz%e,a.. oooooo. 1. ィチック石理をのこしてい. る。今のべた二次的鉱物から 望琵$3eJMCnmd:ma芸蒜e'. d目80. oo5ooooo5o c因■。o ヽ′ヽ′ヽ′ヽ^′ヽ′. &oooo8O. b団〃o. JヽJヽ/ヽ′ヽIヽ. ._____.hー1. Jヽ′ヽIヽ′ヽ′ヽIヽ/ヽ. I. pL&瀦f鷲穿ii:hQ&p5g:St#ee.I 疎かの内がわt土同けて生L;. DLぬ. ′ヽ^′ヽレヽJゝ′. a団&. ? 0. 第3図. なおこのような拭かの外が i,zd;,:ios(i7J4;,e)”?,-;d7toe?霊謁. 妻iox:loo,oo*oo. わに拭,より細iい針状陽珪石. 南山各種凝灰岩暦(1部)の原岩柱状図及びそ. が,ことに密集してとりかこ. の変成鉱物. んでいるo一般に角閃岩杜に. a;石英閃放岩 密細粒凝灰岩. は岩腺. 成る球かをも. 無色ないし淡緑 鴛芸sei;mnn8q?e7oylLbLde' 色針状陽起石が,多くの坂合. LJ.JヽJヽ′ヽ/ヽ′ヽ. b;基性隻塊岩. e;ノ火山硬凝灰岩 g;アプライト腺. d;敵 c;粗粒凝灰岩 f;輝放岩の熔岩流又. 近いもので昧,石英粒,陽起 石からなる球かの中心部に,. 柘栂石の大晶が包裏さ水てい るo以上の石基中に昧,かなり新鮮別由形.斜長石と,やや丸昧をおぴた普通輝石(稀に紫 蘇輝石)の残斑晶がみとめられる(図版A)o 角閃岩相に掛、部分で紘しばしば普通角閃.

(9) 44. 兄. 上. 敬. 三. のクt)ツトが生じている(図版B). 基地部昧,大部分針状陽珪石からなり,斜長石フラグメン川1にも淡緑色針状陽起石, 緑熊石の′ト晶が生Ljているo しかし,かなり不均一の,生の凝衣岩に共通した構造をの こし,寂泥石,磁鉄鉱,黒色壁状物?が不規見Tj8こ集つたところがある(図版C)-. 次に基性避欠岩類から導かれた陽監石緑色宕は,. (i),針状陽起石をその主成分とし, (iii),. かなりの緑廉石小品を生じている土と(ii),輝石のvl)クーがみとめられること, 多くの磁鉄鉱およぴ鐘状物が不規則に散在していること,. (iv),石英粒から成る拭かま. た昧茎陰部に,針状陽EE石およぴ多くの寂旗日,稀に柘栂石の小品がみとめられる土と など,今のベた集塊岩質岩石から導かれたものとほほ同一の性質を示す(図版D)0 稀に斜長石フラグメント中に.ガイキロプラスチックに,石英およぴ粒状斜長石(アル バイト・カルスバット・アルバイ卜-カルス′ヾト式双晶)が,また角岩閃相に近い部分で 紘,時に菓片状の線色普通角閃石や褐色の黒雲母が生じている.なお一部に,石衣質の 部分から生じたと思われる,石英・寂熊石・柘柏石・透輝石の寄木状集合体が,褐色,淡黄 色の晩状また昧vンズ状(巾,. 5-20cm)に生L;,アプライトの小泳で切ちれているo. 玄倉川上流で昧,すでに報肯したように,16)雨山各性凝衣岩盾にぞくする黒色泥質細粒凝 衣岩から導かれたと思われる陽起石緑色岩中に,黒雲母・斜長石・直閃石から出来ている 楕円形集合体が,スポットをなしてみとめられる. 粗粒一班状輝線岩から導かれた陽起石緑色岩:衣黒色ち密な岩石で,生の輝線岩の. 変質したi一種の変輝線告(meta・diabase)とよばれるような憎質のもので,かなり明 i)よ七原組敵をのこしているo斜長石昧ほとんど再結晶の形せき拭なく,やや丸昧をお ぴた不規則な形,細長い形の・ト晶が多いが,大形斑晶状のものもある.輝石昧大部分線 色よた紘淡線色の陽起石にかわつているが,なおそのv. 1)クトがみとめられる(図版E)0. また陽僅石の1部昧,鴇色の小さい菓片状黒雲嘩にかわり,両者が不屈見Ilな形で密集す るこ 土のほれ緑廉石,磁鉄鉱があり,しばしば石英ブールがある.稀に緑色普通角 閃石がみとめられ皇た玄倉川上涜の,熊木凝衣岩厚を貿く本岩の岩晩[ljに,石英・柘楯 石・緑廉石の粒状集合休が,巾1cm内外の泳状をなして生じている。 輝告質の岩石から導かれた陽起石緑色岩:暗緑色粗粒の岩石。小沢で,田山各種凝衣 岩盾を貫き,石英閃緑岩と抹断屠で座する岩泳(第1図参照)で,かなり大形の陽起石. の変状鍵晶およぴ針状陽由石,磁決儀を主成分とし,稀に寄木状斜長日のブ-ルがある. またわずかであるが,濃緑色の粒状緩泥石の小品の集合したスポットが生じているo 本岩払変状騨晶状の大形陽妃石の中に,しばしば輝石(普通輝石質)のv. 1)クトi;てみと. められる'=とから,かh:り盈性のものであり,恐らく昧滞日を主成分とした輝告質の岩. 石から導かれたものと思われるのである(図版F)0 以上挙抄たもののほかに,玄倉川上流の雨山各種凝衣岩官を買いて,巾 ょって1m柁の不規則にわかれた泳状をなして,. 4m,部分に. 1種の角閃玲岩からかわつたと一息わ. れる揚超石緑色岩(第1図×印)があり,この岩石中にも,斜長石・直閃石・黒雲母の 組合わせをもつ,径4mm大の楕円形をした集合体がみとめられるが,これについて昧, (16)見上敬三;地質学雑誌(1952),Vo!.58,No.686,p.516・.

(10) 45. 丹沢の石英閃緑岩東南綾部における御坂暦の変成岩類について. すでに報肯したからここで昧省略する17) (図版G)o (3)角閃岩相の岩石 熊木集塊岩層の大部分,雨山各種超衣岩暦,熊木凝衣岩盾の1部およぴこれらに伴う 火成岩類が,これにぞくし,中性ないしやや基性の斜長石,緑色普通角閃石によつて特徴 づけられる。しかし,これをくわしく見れば,原岩の構造およぴその性質によつて,こ. の鉱物組合わせおよぴその変成慶に,-かな少の相違がみとめられる.一般に,輝線岩, 粗粒玄武岩等の火山岩類ならびに,一部の火山砕屑岩類の基地部から導かれた岩石で 机上記の鉱物を主成分とした,いわゆる角閃岩にかわつ七いるが,火山砕屑岩類を原 岩とする大部分のもので昧,多少共針状陽起石が洩存し.陽起石線色片岩相から角閃岩 相A.の移化相的の性質がみとめられるo. なお,このような火山砕屑岩類の磯部で昧,多. くの損合,変成鉱物として斜長石+透輝石の組合わせを有しているが,しばしば残存組 紡がみとめられる。 石英閃緑岩との接触部附紀でをもこの岩体のAplitic. faciesが,岩臨また昧泳状をな. して,角閃岩類を切り,なお度々のべたような,主として柘栂石・透輝石から成る褐色の 不規則レンズ状のバッチがみとめられる。. 角閃岩:この箆の岩石で,斑状よたわ無班晶輝線告からみちぴかれたものと思練れ るもので妊,いずれも共通して,ア)i,バイトカルス′ヾツ卜アルバすト-カルスバット式 双晶のみられる斜長石(その成分は大体中性長石から曹次長石までのものをふくむ)と, 緑色普底角閃石の寄木状組綴を示しているが,輝線岩組織の見られるものも象る.この ほれ磁鉄鉱,燐衣石があり,なお,菓片状褐色黒雲母や石英ブール刻字うことがあ+る (図版H)o. しばしば斜長石の艶状変晶を生t3,わりに斑状構造をもつものがある.こ. のような斜長石蚊状変晶で昧,かなり鯨状構造がみとめられ多くの虜合,緑色粒状普. 通角閃石によつてかこまれ,皇た,長柱状-短柱状の無色ないし淡緑色角湘石を包裏し ている。18). 陽起石緑色片岩相に近い部分で帆以上のほかに,陽EE石の針状結晶がみとめられ る。. 次に粕粒玄武岩から導かれた角調岩昧,衣黒色,かなり粗粒で,斜長石(大体An50位. の成分と思われる)と普通角閃石との寄木状組織を示しているが,部分的に不規則な形 のス,<*oッり犬をなして,このス,'*oット内の緑色普通角閃石が,無邑の短柱状ないし丸味 をおぴたカミシグ角閃石にかわり,肉眼でも,このカミング角閃石と粒状斜長石から嘩 る径3-5mmの,衣黄色の拭かが,明りよにみとめられる.しばしばこのカミン,h'角 閃石に昧師状構造があり,粒状の斜艮石小品を包嘉している(図版Ⅰ)0 (17)見上敬三; (1952),前出。 (18)このような,ポイキロプラスチック角閃石は,ダラノブラステック角閃石灯比して,一般 にその色がうすいか無色のものが多い。.

(11) 46. 第1 ADOglomeratic. `虐. .”. The. other basic Pyrocl astics.. (basaltic toandesitic). Quartz. ♪lagioclasc,augile,. zeolite,. lorite,. hypersthene, magneiiie, chlorite, epidote, ・zeolitei ・calcite, etc.. ・calcite,. ・epidote,. ・. etc.. ・. epidote,. ・. Aclinolilc. epidote, mon bornblende.. te.. 〔Plagioclase,. 〔Plagioclas9,. gite,. '&; a-. zeolite,. quartz:,. maghetite,. au-. gnetite,. com-. ma・. quartz・. cblorite, epidote.〕. dS. PlagiolcILZSe, dioPsidc, com・ mom bernblende. bio†ite,. Plagioclasc, common blonde, diopside,. ・那met, aCtinoIite. augite, quしPlagioelase, magnetite, zeolite.コ artz,. magnetite,. 音篭 Note:. Minerals. plagioclase, te,・ garnet,. te,. 蓋・岩 i. AciinoliEc, common blende, biotite,. shown. in. epidote,. biotite,・. hoyn・. ・. horn・ diopside,. quartz,.epido・ antbo・. cblorite,. phyllite. 〔Plagioclase,. chlorite,. epidote.〕. .. ・. calcite, etc.. AcEinoliie, epidote,. garnet, hornblende, common albi・. 畳表. ∼o届. Original rocks. main. Quartz. Z・lagl'oclase, augl'te, hybersihenc, mageiile, ・ch-. O. +. of the. Matrix.. ∫.盟 h. +∼. Minera一s. Pebble. Plagioclasc, augile, magne・ liic, hypersthene, chlorite, quartz,. a. Rocks.. 作able 1). 表. ・. quartz;,. magnetite,. -augi・. cblorite.コ. quartz.. Plagioclase, common blonde, magnetite,. garnet,. quartz,. horn・ biotite,. actir101ite.. 〔Plagioclase.〕. actinolite.. 〔Plagioclase.〕. ltalics indicate. the. essential. minerals,minerals. w申〔コafe. 基性の火山砕層岩類より導かれた岩石:この種の岩石を原告として,此奴的変成慶 の低いもの(束部および南縁部の1部)で昧,練部紘一般に衣黒色で,主として石英粒か. ら成る球か(最大径約1cm)がいちぢるしく発注しており,なおその農地部昧,暗無色 また拭暗緑色で,′この両者の境罪昧不明りようであるが一応区別することができる.こ のような磯拭,多くの場合原岩の構造を存し,すでにのべたような移化相的性質を示し ている。19)ほとんど再結晶の跡がみとめられない長柱状ないし短冊形の斜長石と,数珠. 玉をつらねたよう夜形で生じている淡緑色粒状の透輝石,緑色短柱状普通角閃石,磁鉄 鉱を主成分とするが,時に斜長石の大形の斑状変晶を生t3,ま1=,第5図に示したよう. な緑色菓片状削、し長柱状普通角閃石(時に褐色賓片状黒雲母を伴う)のクT'ットがみ とめられるo. 以上のほかに,しばしば,むしろ有色鉱物として,数珠状の粒状透輝石を. 主とし・稀に緑色普通角閃石や時に針状陽起石の生じてヤ、る疎もみとめられる。今のペ た球か中に昧,時として,カルスバット式双晶のみられる斜長石や,輝石の残品がみと められ,なお,柘檎石,沸石等の大晶が生じている(図版J)。 基地部昧,一般に磯部より粗粒で,緑色普通角閃石,粒状斜長石,石英粒,磁鉄鉱,少 量の針状陽巴石などからできているが,多くの場合,斜良石,角閃石の多数密集しLTい. る部分と,右奥,斜長石変状境晶の多い,傍白部とが,不規則に組合わ31つた構造壷なし, 磁鉄鉱拭この擾自部にことに多く集り,またこのような部分に針状陽起石もみとめられ る。角閃石に富んだ基地で抹,磯部にみられたような,石英粒と長柱状また絃斐片状の 緑色普通角閃石とのクロットがあゎ,その場合,角閃石昧常も土その中央部に生じている. 稀に黒雲母ができている。 (19)ことrL,熊木沢合視点附近忙分布Tる,熊木集塊岩層の一部では,ほとんど原組織・原構成 鉱物を存し,変輝放岩(metadiabase)と思われるようなものがある。.

(12) 47. 丹沢の石英閃線岩東南綾部におげる御衣層の変成岩矯につレ、て and'their. Diabasic. Calcic. derivatives.. metamorphic. Rocks.. blagioclase,. gitic byroxcne; lilc,'apatite,. au・. magnc・ quartz,. dlloriteL,epidole, calcite,. Doleritic. zeo・. etc.. Pyroxenitic. Rot:ks.. Ca7cLIc blagioclasc, au・ (ur?1itizted), gilc magneliic, quartz, ch・ 1orite, epidote, zeolite,. AcIL'nolile, common hornblende plagio・ and biotite, clasp, tbopbyllite. 〔Magnetite.〕. Aclino7ite, p!agioc7ase, chlorite. 〔Augitic pyroxene,. ・. ・. ・. magnetite.コ. I. pyroxene,. ?. i. etc.. AcLinolilc, quartz, bio・ born・ tite, common blende, garne!, epi・ dote, diopside. 亡Plagioclase, augitic I. Hornblende. Porpbyrites.. Rock.. ・. magnetite,. epidote.コ Jniermcdiaic clasc, blonde,. blagioI hoyn・. common. bio・ magneiilc, モite, quartz, actinoli・ te.. relicts of original rocks,. Znlc〆mediaie ctase,. Ala9o・ ho7,n・. commoわ. blonde, cummingfonilc, biotite. magnctile.. those. marked. ・. occur. mainly. in the amygdules. For. as. veinllike. formsJ. 次に,主に石英閃緑岩との接触部附ifE8こ払上にのべた岩石よりもや奉変成慶の高む、 と■思われる変疲岩類があるo 肉眼的に,衣緑色の舗分と,かなり粗粒の,これよりも緑色がかつた部分とが,不明b. 〉. ような境で角線状をなしてみとめられ,なお,ニの両者に舛開陳に,大形の緑景色短柱 状角閃石が敷島次にあり,所J&に石英の白色の不規則なバッチがみとめられるo.20). 鐘下で乱この緑黒色部抹i線色普通角閃石に富み,これと,粒状斜長石,磁鉄鉱,少 量の石英粒等わ寄木状石埋を示し,典型的な角閃岩であるが,カルスバット双晶のある 斜長石や,角閃石の大形変状斑晶があわ,角閃石で昧しばしばその中心部に普通輝石の レ.)クttがあるo. 所hに石英粒の拭かがある.次緑色の傍白部臥かなり原形を保つ. た拍子木状から短冊形の斜長石と,丸味がかつた透輝石の小品,磁鉄鉱を主成分とし,わ ず如こ長柱状緑色普通角閃石がみとめられる.このような傍白部にも,しばしば大形 由斜長石の変状斑晶があれなお,石英粒から成る拭か構造が多くみとめられるo. これ. らの性質昧,すでにのべた砕層岩類の磯部からかわつた岩石と程,&の点で類似している (図版環)o. 角閃石に富む部分と,傍白部との墳鼎昧,鐘下で拭かなり明少ようで,漸移. し,かつ角閃石に富む部分の角閃石が境興部で妹次第に小粒となり,之に反して,傍白部 の粒状透輝石が噴泉部で陣より大形となる傾向がみとめられる.このような岩石が,何. から導かれたものか臥今の朗不明であるが,すでにのベたような砕層岩廟からかわつ た岩石の,磯部と基地部の性質から考えると,ほほこれと同性質(おそらく紘凝衣角磯 岩か火山磯凝衣岩等)の火山砕眉岩類からみちぴかれたもので各つて,蘇黒色部昧その. 基地部に,患た傍白部拭その練熟こ相当するものでわ別、かと思われるのセぁるo (2O)このような岩石は,とくに,両LIJ各種凝灰岩膚の1部をなLて,両Lh雅がわの堪現上の石 英閃緑岩との接触部に,かなり多くみとめられる..

(13) 見.  ̄48. 上. 三. 敬. 以上のペた各種の変成岩類の原岩およぴその変成鉱物を総括すると,第1表に示した 逸りになる.. (4)地. 史. 要. 約. 杉博士抹,中川淀城0)変成岩類の研究から,寂色片岩相およぴ陽超石野色片岩相にぞ くする岩石昧,ニれ在勤力変成作用の産物とし,角閃岩相えの移化相ならびに角調岩相 の岩石臥偏圧の影響よりもむしろ後の石英閃緑岩の貰入に伴つた熱的作用の産物とし たu21). 当地域に妊,これらの片状構造を示す変成岩類縁全くみとめられず,石英閃緑岩の ほは周縁部に滑つて,すでにのべたように,わずかの巾で,角閃岩相,陽逸石線色片岩相 の岩石があり,なお,これらの変成岩類に妊,機械的に変形されたと思われる組織もみ とめられないo私払 これらの変成岩類の成尚について昧,丹沢全体の変成作用の本質 が解明与れ削、限り,軽hしく簡ずべきで昧ないと考えているが,一応現段階で昧,こ の地域の変成岩額が,主として石英閃緑岩の買入による勲的作用の結果生成さ申たもの と考えることが,一番妥当のように思われるのであるoなお,アルカ1)性溶液の作用,ら しく抹,輝線岩その他の貰入岩体の影響拭,ほとんどないか,あつてもごく軽微のもの であつたと思われる。. 一応ニのような考えに立つて,これまでのベてきたことから,この地域の地史を要約 すると,次のようになるのでわないかと思われる.. (i),丹沢官許下部皆の堆積,主として玄武岩また昧身性安山岩質0),爆発性火山活動 が行わわたが,時としてこれT同性質の熔岩涜を洗出し,なお,しばしばこれと葉百似の′)、 規模の火山活動の跡が,岩泳また昧岩床としてみとめられるo. 丹沢暦群下部屠の堆積. 紘,すでにのベたように,漸新中新統にぞくする可能性が強い.22)(ii),これらの堆積中 あるい抹その後,これらの岩石昧,熱加性の強い変質件用なう打て,種々の程度に変質 した。. _(ii),その後,石英閑寂岩の大規模な質入が行われ,その接触部の諸岩石抹,その. faci9Sが,主に岩体周縁部 熱自勺作用をうけて種hq)変成岩類を生L;.なおそのAplitic. を貫t/や.この石英閃録告送入の満期払下部中新世後,下部鮮新鮮前おそらくわ中部 (iv),その後,東西性の断乱さらlこ南北性の廟骨が生t3, ・p郵世前であると思われるo また石英閃緑岩逆入後,角邦分岩の小規模の滞動があつたと尽われ.早. ・IV.. .%. #. (1)乃沢の石英閃緑岩東南地境に昧,軽寛の変成作用の結果できたと思わ1TLる,各種 の変成岩類が,ほほこの岩体周縁部に溶つて分布してb'、るo. これらの変成岩類の原岩札. 丹沢昏群下部に相当すると思われる,基性火山岩およぴその火山砕屑岩類から導かれた もので,かな少複雑した構造で分布している. (2)これらの変成岩新札その鉱物成分から,角閃岩相と陽趨石緑色片岩相に区分さ (1931),前出o (21)臥SUGIi (22)渡部農隆,兄上敬三,大野勝衆,篠木嶺二;. (1952),前出。.

(14) 冗. MID;AMI. Sec.. A′-F. 下方ニコルのみ. ×58. ⅠⅠ. Plate. I.

(15) E.. Sec.. MIEAMI. G・-E. 下方ニコルのみ. ×58. ⅠⅠ. Plate. II.

(16) 49. 丹沢の石英閃線岩束南鹿部rLおける御坂骨の変成岩戦ついて. しかし,かなり移化相的性質を有している岩石もみとめられるo. れるo. (3)これらの変成岩薫別こ昧,片理構造が全くみとみられず,機械的変形作用をうけた と思われるような跡も存在しない.現段階で昧,このような各種の変成岩類昧,主とし て石英閑寂岩の買入に依る熱的作用によつて生成されたものと考えられることがもつ とも安当であると思われる。 最後に,中川洗域q)陪晶片岩類と本地域の変成岩類と昧,成因自勺にどのような開係が あるかということ杜,丹沢の陪晶片岩類の成因をたしかめるためにきわめて重要なこと がらであるが,これらのことに?いて杜,今後の研究によつてあきらかにしてゆきたい と思う。. 図. 版. の. Pl;斜長石,. A:集塊岩中の輝線岩雄から導かれた陽起石敗色岩o B:. Aと同じo. 角閃石,陽起石のクロットo. 明. 説. Aら;陽起石o. Qt;石英,Pl;斜長石,. Ac;陽起瓦Ho;普通角. 閃石。 P(;斜長石,. Qt;石英・. c:集塊岩の基地から導かれた陽起石鉄色岩.. Ac;陽起石,Ep;放縦右,. Ch;紋泥石。. D:粗粒凝灰岩から導かれた陽起石放色岩.. Qt;石英,. Ac;陽起石,. Mg;磁鉄鉱,. Pe;基性火III. 岩から導かれた陽起石岩捷o Pl;斜長石,. E:細粒輝駄岩から導かれた陽起石線色岩。. Bi;黒雲母,. Ac;陽起瓦Au;普通輝. 石質輝石のレ9クト,Mg;磁鉄鉱o Ac;陽起石,. F:輝岩質の岩石から導かれた陽起石線色岩o. Au;単斜輝石のレ9クト。. G:角閑吟岩から導かれた陽起石岩中に見られる,科長石一黒雲健一直閃石の楕円形集合体o 斜長石, Bi;黒雲母, ATl;担閃右, Ac・,陽起石. fl:輝織岩から導かれた角閃岩o. i:粗粒玄武岩から導かれた角閃岩。. Pl;斜長石,. Bi;黒雲軌Ho;普通角閃石,. Pl;斜長石,. Mg;磁鉄鉱o. Hb;普通角閃石,Cu;カミング角閃石,. 磁鉄鉱占 ∫: 集塊岩申の輝線岩硬から導かれた透輝石岩o K:. Qt;石英,. Pl:斜長石,. Pl;. Di;透輝石。. 劉生め火Lll砕膚岩床岩石から導かれた変成岩.右手部;角閃岩質部,左宇部;透輝石岩賞 部o Qt:石英,Pl;斜長石,Ho;普通角閃石, Ei;透輝石;黒点;磁鉄鉱o. Mg;.

(17)

表 作able 1) Minera一s of the main Original rocks ADOglomeratic Rocks. (basaltictoandesitic) The Pyrocl other basic

参照

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