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慢性肝疾患における肝静脈の形態と血流の検討

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Academic year: 2021

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70 9%で間質浸潤型は全例1cm以下. pw(+)症例結果:、 肉眼的にもpw(+)が推測された.10US症例結果: 肉眼的,組織学的に,10USの誤差は1cm以下,全例 pw(一). 〔結語〕USは膵尾側切離線を決定する上で有用であ り,US上の腫瘍尾側辺縁からの2cmに,尾側断端1cm を加味した3cm尾側の切離線の設定で,大多数の症例 は尾側断端癌遺残を陰性にできる. 20.慢性肝疾患における胆嚢形態および機能の検討 (消化器内科) 五十嵐裕章 〔目的・方法〕慢性肝疾患患者の胆嚢形態および機 能が健常者とどう異なるかを,超音波断層法を用いて 検討した.対象は正常25例,CH 23例, LC 26コ口ある. 〔結果〕形態面では,胆嚢最大断面積は3群間で有 意骨なし,長径短径比はLC群で低下し,胆嚢の球形化 が見られた.肝床部胆嚢壁は,CH群で軽度, LC群で 高度の肥厚および壁の不明瞭化,不整が見られ,収縮 前不整のない症例においても収縮後は不整像の出現を 見た.機能面では,セルレイン0.1μg/kg/M後,最大 収縮時間は3群山に有意差なし.最大収縮率は,差は なかったが,特にLC群で非常なバラツキが見られ,最 大収縮率と形態(断面積,長径短径比,断面積),およ び肝機能(ICG, PT, CLEなど)との相関を調べたが, 有意なものはなかった. 〔結語〕慢性肝疾患における胆嚢は球形化,壁肥厚・ 不整が特徴的で,機能(収縮率)は良好・不良のバラ ツキが顕著であった. 21.B型肝炎特異的キラー丁細胞の臨床的意義につ いて (消化器内科) 春田 郁子・小幡 裕

B型慢性肝炎患者(B−CH)末梢血リンパ球には

HBV関連抗原を表出する細胞に対する細胞障害機能

を有し,HBV関連抗原とMHCクラス1抗原を同時

に認識するキラーT細胞(CTL)が存在する現象が認 められる.無症候性キャリアー(ASC)においても,

末梢血リンパ球のHBV抗原特異的CTL活性を測定

しB℃H野老との比較検討を行った. 〔方法〕1)標的細胞;Myeloma cell(ARH 77)に 遺伝子導入によりHBsおよび。抗原を表出する細胞 を作製し標的細胞とした(S6, C4).2)Effector細胞; ASC, B−CHの末梢血リンパ球を用いた.3)測定; 51brを用いた細胞障害試験でCTL活性を測定した. 〔結果・考察〕ASCのS6, C4に対するCTL活性は 6.2±3.0%,10.9±5.6%で,B−CH 22.0±4.8%, 21.6±4.8%に比し有意に低かった.この結果より,

HBVに特異的なCTL細胞が肝炎発症に関与してい

る可能性が強く示唆された. 22.HBs抗原特異的抑制性丁細胞の誘導の機序に 関する研究 (消化器内科) 鈴木 義之

HBs抗原に対する免疫学的非応答性においてHBs

抗原特異的抑制性T細胞が重要な働きを担っている ことは既に報告してきた.今回,我々は,この抑制性 T細胞の誘導にCD4(十)suppressor−inducer T細胞 およびDQ抗原の関与が示唆されたので報告する. 〔方法〕In vitroにおけるHBs抗体産生;HBs抗体 を有する健常者にHBワクチンを接種し,その末梢血 リンパ球を,0.2μg/mlのHBs抗原と0.5μg/mlの

PWMを加え培養し,3日後に洗浄し,抗原を加えな

い状態で7日間培養後その培養上清中のHBs抗体価

をELISA法を用いて測定した. 〔結果〕高濃度のHBs抗原存在下で培養したT細胞 を加えるとHBs抗体産生のみ著しく抑制された.こ の抑制活性は,CD8陽性細胞により担われ,この誘導に はCD4陽性細胞が必要である.さらに,その誘導の過 程においてDQ抗原が関与している可能性が示唆され た. 23.超音波検査によるB型慢性肝疾患の肝実質像 と肝癌発生状況について (消化器内科) 森屋真理子 〔目的〕超音波検査によるB型慢性肝疾患の肝実質 像について,病理所見および肝癌発生状況を検討する. 〔方法〕①非癌部肝実質像を3型に分類し病理所見 と対比.対象は,B型慢性肝疾患合併肝癌切除例24例. ②各肝実質像と肝癌発生状況を比較.対象は,B型慢 性肝疾患141例. 〔結果・考察〕①肝実質像は,1)均一または点状, 2)網目状,3)散在性の結節像に分類された.②2型, 3型と進むに従い,LCの比率が高く,その超音波像は 病理所見におけるmacronodular thin septalで実間 質の境界が整であることを反映していることが示唆さ れた.また肝癌合併率は上昇した.以上より,超音波 像から肝病態が推測され,2,3型では丹念な超音波 検査を要すると考えられた. 24.慢性肝疾患における肝静脈の形態と血流の検討 (消化器内科) 安藤 洋子 〔目的〕超音波パルスドブラ法を用いた肝静脈の血 流波形と血流量の検討より慢性肝疾患の病態を把握す 一938一

(2)

71 る. 〔方法〕健常者(N群)20例,慢性肝炎(CH群)25 例,肝硬変(LC群)20例を対象とした.超音波パルス ドブラ法を用いて右肝静脈血流波形を3型に分類し, 各型問でICGR、5値albumin値を対比した.また同部 位でのpulsatility index(PI)および血流量を算出し 各々と病理組織所見を対比した. 〔結果〕①肝静脈血流波形は二峰性の波型にわずか に逆流を認める1型,二峰性の波形に逆流を認めない II型,わずかに波うつか正常波を示すm型に分類され

た.②N群では1型が多くLC群ではIII型が多かっ

た.③III型は二型に比しICGR、5値は有意に高くalbu− minは有意に二値であった.④LC群ではN群に比し PIは有意に低く,右肝静脈血流量は有意に高値であっ た. 〔結語〕肝静脈血流波形・血流量の測定は肝の病態 把握の一助となる. 25.ヒト膵液の抗菌活性の検討 (消化器内科,*中央検査部) 吉田 憲司・菊池 賢*・白鳥 敬子・ 土岐 文武・渡辺伸一郎・神津 忠彦・ 竹内 正*・小幡 裕・清水喜八郎* 〔目的〕急性増悪を繰り返す慢性膵炎に対して,十 二指腸内細菌の膵管内への逆行性の進入などの関与も 考えられている.そこで膵液のEoo1疹に対する抗菌活 性の有無を検討した. 〔方法〕慢性膵炎1群・II群患者,健常例に,セク レチン試験を施行し,得られた膵液を且lterに通し,菌 の除去を行った.この膵液に,E60〃を接種,37.0℃ にて培養を行い,経時的に生菌数を測定した. 〔成績〕健常者では膵液の濃度依存性に,E60」ゴの 発育を抑制した.慢性膵炎1群II群では,この抑制作 用は認められなかった. 〔結論〕健常膵液はE601ゴの発育を抑制するが,慢 性膵炎患者膵液では抑制を認めず,健常老に比し慢性 膵炎患者ではE601ゴの感染を受けやすい可能性が示 唆された. 26.有二二弁移植術を施行した食道アカラシア症例 の検討 (二二医科大学第2外科) 門馬 公経・小原 靖尋・宮田 秀夫・ 門脇 淳・田島 芳雄 食道アカラシアに対して有茎胃弁移植術を施行した 症例の術後成績について検討した. 対象症例は8例で,手術時の年齢は23から62歳,男 性2例,女性6例である.術後経過観察期間は1年2 ヵ月から8年1ヵ月である.これら症例に対して,術 前後の臨床症状,食道X線造影,内視鏡検査,内圧検 査,24時間pHモニターリングを行い,術前後の病態を 検討した結果,以下の結論を得た. 本術式は,LESPを優位に低下させ,食物摂取に関し てはほぼ満足する結果であった.しかし,術後比較的 早期から胃食道逆流現症を認めSavary−Miller分類 でStage I∼IVの逆流性食道炎の所見を認めた.従っ て,長期予後を良好にするためには,逆行性食道炎を 防止する対策が必要であると思われた. 27.4年5カ月間経過を観察した早期食道癌の1例 (中山記念胃腸科病院) 小島原典子・林 恒男・田中精一・ 磯部さく子・佐藤 秀一・武雄 康悦・ 今里 雅之・太田代安富・吉田 基巳・

呉鳥山・高石祐子

(東京女子医大消化器外科) 井手 博子 症例は,79歳,男性.昭和61年検診の上部消化管造 影で胃角部の異常を指摘,内視鏡検査で早期食道癌を 発見された.高齢であり,自覚症状が全くないため積 極的治療を行わず,自然経過を観察した. 内視鏡的には,o・IIbで,経過中わずかな拡大傾向と 表面の粗造さの増大を認めたのみで進行は非常に緩や かだった.生検組織学検査では,角化傾向の乏しい中 分化型扁平上皮癌だった. 早期食道癌の長期生存例に関する若干の文献的考察 を加えて報告した. 28.頚部食道における異所性胃粘膜島 (浦和市立病院消化器内科) 藤倉信一郎・中村 真一・ 横山 聡・田宮 誠 頚部食道における異所性胃粘膜島は先天性であると する説が主流である.しかし我々はこの説に疑問を抱 き,上部消化管内視鏡検査例185例を対象として検討し た. 年齢分布は高齢老に多く(30歳未満:2/44例,4.5%, 30歳以上:15/141例,10.6%,なお11例が60歳以上), 個数も高齢者に多かった(30歳未満:2例/1個.30歳 以上:9例/1個,3例/2個,3例/3個).食道全体 における胃粘膜上皮の分布は頚部食:道に17例,食道下 端に32例だが,中間部には皆無であった. これらの結果は頚部食道胃粘膜島が先天性であるよ 一939一

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