細胞分裂 人の体細胞は23対の染色体を持つ2倍体( 2 n )である 染色体はDNAがコイル状に折りたたまれて凝縮したもので、細胞分裂時に出現する。通常の 細胞核ではDNAはほどけて拡散しているので染色質(クロマチン)と呼ばれる。人の染色体に は44本の常染色体(22対)と2本の性染色体(1対)がある。1本は父方から、1本は母方に由 来するので2倍体である。 体細胞の有糸分裂 体細胞は分裂に先立ってDNAが複製されて全く同じ2本の染色体がつくられ、4倍体(4n)と なる。細胞分裂が始まると太くなり、赤道面に並んで、紡錘糸により左右に分かれる。細胞質の くびれができて細胞が2分して、もとの細胞と同じ染色体数を持つ細胞が複製される。この細 胞の遺伝情報の変化はない。この分裂様式を有糸分裂という。 生殖細胞の減数分裂 生殖細胞は2回の減数分裂によって染色体数が半減する分裂(n)である。これを配偶子と呼 ぶ。配偶子は受精によって体細胞と同じ2倍体となる。分裂に先立って体細胞と同じくDNAの 複製が起こり、4倍体となるが、染色体同士の接合によって、父方、母方双方の遺伝子の組み 換えが行われる。その後、紡錘糸によって左右に引き裂かれ、2つの細胞に分裂(2n)する。こ の分裂した細胞の染色体のDNAは接合と分離のために、元の染色体とは異なるっている。続 いて2回目の細胞分裂が起こるが、この時の分裂では染色体数の複製は行われないので1回 目の細胞分裂によって誕生した細胞の持つ染色体が半分(n)となる。父方、母方の染色体の 接合位置はランダムに起こるので遺伝子の多様性が生じる。この染色体の分離が正常に行わ れないと、過不足が生じて染色体の数的異常が起こる。ダウン症候群では21番常染色体が1 本多いトリソミーとなる。
細胞分裂
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