(原案) (平成 25 年度~平成 33 年度)
20
0
0
全文
(2) 目. 次. 1.策定の趣旨 ............................................................................................................................... 1 2.整備計画の体系 ........................................................................................................................ 1 3.施設整備の現状と課題 ............................................................................................................. 2 4.施設整備の基本的な考え方 ...................................................................................................... 8 5.施設整備の計画 ........................................................................................................................ 9 Ⅰ Safety 危機管理による安全重視の水道 ............................................................................... 9 Ⅰ-1 施設・管路の耐震性の向上 ....................................................................................... 9 Ⅰ-2 応急給水拠点・緊急対応設備の整備......................................................................... 9 Ⅱ Stability 安定的な給水の確保 ......................................................................................... 12 Ⅱ-1 水道施設・管路の計画的な更新・改良 ................................................................. 12 Ⅱ-2 導・送水ルートの強化........................................................................................... 12 Ⅳ Service お客さまへのサービスの向上 ............................................................................. 15 Ⅳ-1 直結給水区域の拡大 .............................................................................................. 15 6.整備期間とスケジュール ..................................................................................................... 16 7.施設整備の推進方策について .............................................................................................. 17.
(3) 1.策定の趣旨. 本市の水道事業の目指す基本的な方向性につきましては、「枚方市上下水道ビジョン(水 道編)」(以下、「ビジョン」という。)で示していますが、ビジョンに基づき浄水場、配水 場や管路など施設の整備に関する今後9年間のより具体的な方向性を示すものとして「枚 方市水道施設整備基本計画」(以下、「整備計画」という。)を策定しました。 市民の皆様に安心して健康で快適な生活を送っていただくためには、安定的な水道 水の 供給は不可欠なものです。 整備計画は、ビジョンで示した「基本方向」、「基本施策」の施設整備に関するより具 体的な方向性を示し、「枚方市水道事業中期経営計画」(以下、「経営計画」という。) とともに安定的な水道事業の経営を目指すものです。. 2.整備計画の体系 水道ビジョン(厚生労働省) 第4次枚方市総合計画(第2期基本計画) 〔平成 21 年度~27 年度〕. 枚方市上下水道ビジョン 〔平成 25 年度~33 年度〕. 枚方市水道ビジョン. 枚方市下水道ビジョン. 実施計画. 枚方市水道施設整備基本計画 [平成 25 年度~33 年度] 枚方市水道事業中期経営計画[平成 25 年度~30 年度]. 1.
(4) 3.施設整備の現状と課題 (1)施設整備のあゆみ 水道事業を営むための施設は大きく分けて、浄水場や配水場などの施設(以下、 「水道施設」という。)と、送水管や配水管などの管路施設(以下、「管路」とい う。)があります。本市のこれらの施設の整備は、昭和7年の旧枚方町時代に事 業創設の認可を取得し、昭和9年から給水を開始して以来、これまで7次にわ たり拡張事業 1 を推進し、現在に至っています。(表-1、図-1) しかし、水道施設の半数以上が、建設後約 30 年を超え、老朽化が進んでいく なか、これまでは劣化状況を点検し、改良(維持補修)を行ってきましたが、 今後は耐震補強工事など耐震化への対応も急がれる状況となっています(表-2)。 また、管路についても、老朽・劣化にともなう更新工事・耐震化工事を進め てきました。 一方、市民・事業者等(以下、「お客さま」という。)への良質で安全な水の 供給を目的としてお客さまサービスの向上を図るため、昭和 60 年代前半までに 布設された鉛製給水管(鉛管) 2 については、漏水の防止と鉛の溶出対策を目的 に、その取替え工事を配水管の更新工事などと合わせて効率的に取り組んでい ます。. 1 水 需 要 の 拡 大 に伴 い 、施 設 を整 備 ・ 拡張 し 、給 水 能力 を高め る た めの 事 業の こ とで す。 2 鉛 製 給水 管 は、材質 が軟 ら かく 加 工 が容 易 なた め、水道 が 普及 し 始 めた こ ろか ら 広く 使われ て い まし た。しか し 、. 腐 食 に よる 漏 水事 故 が多 いこと や 鉛 が溶 出 する な どの 問題が あ り 、現 在 では 給 水管 工事に 使 用 され て いま せ ん 。. 2.
(5) 表-1. 拡張事業の変遷. 拡 張 事 業 名 創. 設. 事業開始年度. 事. 計画給水人口. 計画 1 日最大給水量. 業. 昭和 7年. 12,000 人. 1,680 ㎥/日. 第 1 次 拡 張 事 業. 昭和 26 年. 24,000 人. 3,600 ㎥/日. 第 2 次 拡 張 事 業. 昭和 30 年. 95,000 人. 19,000 ㎥/日. 第 3 次 拡 張 事 業. 昭和 36 年. 165,000 人. 59,400 ㎥/日. 第 4 次 拡 張 事 業. 昭和 41 年. 222,500 人. 89,000 ㎥/日. 第 5 次 拡 張 事 業. 昭和 46 年. 315,000 人. 126,000 ㎥/日. 第 6 次 拡 張 事 業. 昭和 52 年. 366,670 人. 158,300 ㎥/日. 第 7 次 拡 張 事 業. 昭和 57 年. 421,000 人. 193,200 ㎥/日. 第7次拡張事業認可変更. 平成 5年. 419,000 人. 206,800 ㎥/日. 図-1. 人口の推移と拡張事業の経緯 津 田 町 合 併. ( 万 人 ) 第 1 次 拡 張 事 業. 第 2 次 拡 張 事 業. 第 3 次 拡 張 事 業. 第 4 次 拡 張 事 業. 第 5 次 拡 張 事 業. 第 7 次 拡 張 事 業. 第 6 次 拡 張 事 業. 大 阪 府 水 受 水. 3. 第 7 次 拡 張 変 更.
(6) 表-2. 水道施設の現状及び改良状況. 施設名 1. 開設時期. 平成 25 年 3 月末現在. 経過年数. 改良等の状況 昭和 59 年 全面改修(取水口・沈砂池・管理棟)他. 磯島取水場. 昭和 36 年 3 月. 52 年. 中宮浄水場. 昭和 36 年 3 月. 52 年. (第二浄水場). (昭和48 年9 月). (40 年). 3. 大池配水場. 昭和 36 年 3 月. 52 年. 昭和 49 年 配水池増設. 4. 妙見山配水池. 昭和 36 年 3 月. 51 年. 昭和 41 年~ 配水池増設(3配水池)他. 5. 田口山配水場. 昭和 42 年5月. 45 年. 平成 22 年 緊急遮断弁設置(1号池). 6. 鷹塚山配水場. 昭和 44 年8月. 43 年. 平成 10 年 ポンプ棟・電気計装室. 7. 東部長尾配水場. 昭和 44 年 9 月. 43 年. 平成 19 年 耐震補強. 8. 尊延寺配水場. 昭和 45 年 8 月. 42 年. 9. 北部長尾配水池. 昭和 45 年 8 月. 42 年. 平成 17 年 耐震補強. 10. 長尾配水池. 昭和 46 年 9 月. 41 年. 平成 7 年. 11. 水道局庁舎. 昭和 48 年 11 月. 39 年. 平成 20 年 耐震補強(地上部分). 12. 楠葉配水場. 昭和 50 年 3 月. 38 年. 13. 東香里高架水槽. 昭和 50 年8月. 37 年. 14. 春日受水場. 昭和 54 年 9 月. 33 年. 15. 津田低区配水場. 昭和 59 年 5 月. 28 年. 16. 北山配水場. 平成 3 年 9 月. 21 年. 17. 長尾宮前配水場. 平成 7 年 7 月. 17 年. 18. 津田高区配水場. 平成 8 年 3 月. 17 年. 19. 国見山配水池. 平成 8 年 3 月. 17 年. 平成 10 年 8 月. 14 年. 2. 20. 中宮浄水場高度 浄水処理施設. 21. 香里受水場. 平成 10 年 11 月. 14 年. 22. 新穂谷配水場. 平成 14 年 6 月. 10 年. 23. 穂谷加圧ポンプ室. 平成 14 年 6 月. 10 年. 24. 氷室低区配水場. 平成 16 年 3 月. 9年. 25. 氷室高区配水場. 平成 19 年 4 月. 5年. 4. 昭和 40 年~急速ろ過池、沈澱池棟増設 昭和 55 年 水質試験棟 建設 平成 22 年 排水処理棟全面改修(脱水機 1 台増). 昭和 60 年~ 配水池増設、次亜 塩素酸ソーダ注入 室建設他. 電気計装室 建設 (休止中). 昭 和 56 年 ~ 配 水池 増 設(3 配 水池) 平成23年より更 新および耐 震化 工事 中. 平成 2 年. 配水池増設、ポンプ棟建設. 平成 21 年 配水池増設(緊急遮断弁付属).
(7) 図-2. 送水系統図. ~. 取水・送水の流れ. 23 穂 谷 加 圧 ポ ン プ 室. ~. 22 新 穂 谷 配 水 場 19 国 見 山 配 水 池 25 氷 室 高 区 配 水 場 8 尊延寺配水場 10 長 尾 配 水 池. 18 津 田 高 区 配 水 場. (休止中) 24 氷 室 低 区 配 水 場. 9 北部長尾配水池. 7 東部長尾配水場. 17 長 尾 宮 前 配 水 場 13 東 香 里 高 架 水 槽 4 妙見山配水池 6 鷹塚山配水 16 北 山 配 水 場. 5. 12 楠 葉 配 水 場. 場 15 津 田 低 区 配 水 場. 3 大池配水場. 受水 5 田口山配水場 14 春 日 受 水 場. 大阪広域水道企業団. 例. (香里分岐). 取 水. 受水 水 1 磯島取水場. 凡. 21 香 里 受 水 場. 導水. 20 高 度 浄 水 施 設. 送水. 高度浄水施設. 受水. 2 中宮浄水場 11 上 下 水 道 局 庁 舎.
(8) 図-3. 施設高低図. 2.施設高低図. 22新穂谷配水場 H=192.3 L=187.3. 25氷室高区配水場上系 H=171.3 L=166.3. 150.00. 19国見山配水池 H=166.30 L=162.30. 25氷室高区配水場下系 H=152.3 L=147.3. 8尊延寺配水場 H=151.25 L=147.85. 7東部長尾配水場. H=113.80 L=109.80. H=114.34 L=110.34. 6. (休止中) 10長尾配水池. 18津田高区配水場 H=126.30 L=122.30. 24氷室低区配水場 H=114.34 L=110.34. 100.00 16北山配水場(高区) 高架水槽 H=73.16 L=70.16. H=81.30 L=75.00. H=95.80. L=83.51. L=85.30. H=66.32 L=57.82. 16北山配水場(低区). 12楠葉配水場. H=63.40 L=55.90. 6鷹塚山配水場. 3大池配水場. 着水井 H=30.50 L=24.50. 2系着水井33.02. 2中宮浄水場 最大渇水位=2.25. OP±0.00. H=63.69 L=59.19. 5田口山配水場 1系混和池34.24. 1磯島取水場. 4妙見山配水池. 高架水槽. H=80.97 L=72.47. H=80.91 L=77.91. 受水槽. L=63.50. L=54.16. 給水井=1.30. 15津田低区配水場 H=82.50 L=77.50. H=75.60. H=67.56. 50.00. 長尾宮前配水場. H=93.81. 9北部長尾配水池. 20中宮浄水場 高度浄水施設. H=28.84 L=28.74. 21香里受水場 企業団水. 14春日受水場. 企業団水. H=61.21 L=59.71 13東香里高架水槽.
(9) (2)施設整備の現状と課題 現在の本市の水道施設や管路は、整備を進めてきた結果、昭和45年にはほ ぼすべての市域において水道を供給できるようになりました。しかし、施設の 半数以上が建設後30年を超え老朽化が進んでいます。また、東日本大地震な ど大型地震などの災害に備えた対応を求められる時代でもあります。 このような状況を踏まえ、今後も市民の皆様に良質な水道水を安定的に供給 するために、施設の持続的かつ適切な維持が求められており、そのためには次 の3つの大きな課題があります。. ① 水道施設・管路の老朽化対策 本市の水道施設は、法定耐用年数 3を迎えた施設が数多く、老朽化が進んでい るため、これまでは改良や維持補修で対応してきましたが、それにも限界があ り施設の更新が必要になってきています。管路についても、老朽化により漏水・ 出水不良・赤水発生などの原因になっていることから、更新・改良を進めてい ますが今後も計画的に進めていく必要があります。 また、給水管についても一部、鉛管が残存していることから配水管の更新に 合わせて鉛管解消事業を進めていかなければなりません。. ② 施設・管路の耐震化 東 日 本大地震などの 大型地震への対応は ライフラインを預か る水道事業 者として重要な課題であり、水道施設・管路の耐震化を進めていく必要があ ります。. ③ 施設の代替機能の確保 震災等緊急事態による施設の停止、管路の被害に備え、送水管の二重化など 施設の代替機能の確保は、安定給水を続けるための重要な課題です。これまで に中宮浄水場~田口山配水場間や田口山配水場~北山配水場間などの送水二重 化に取り組んできましたが、新たな送水ルート、主要管路の二重化に向けた整 備等、水道管網の機能強化を図っていかなければなりません。 3. 地 方 公 営 企業 法 で定 め られた 耐 用 年数 の こと で す。. 7.
(10) 4.施設整備の基本的な考え方 (1)ビジョン、経営計画との関係 水道事業の施設整備の課題である施設・管路の老朽化対策、耐震化、代替機 能の確保に対応するため、ビジョンで示した基本方向(6 つの S)及び基本施策、 経営計画で示した主要施策について、施設整備に関係の深いものを整理すると 表‐3 のようになります。 これらについて具体的な内容を次項で「施設整備の計画」として示します。. 表-3 ビジョン 基本方向 Ⅰ.Safety. 経営計画 基本施策. Ⅱ.Stability. 主要施策. 施設整備計画. 2.施設・管路の ④施設・管路の耐震性 Ⅰ-1 施設・管路の耐. 危 機 管 理 に よ る 耐震性の向上 安全重視の水道. 整備計画. の向上. 震性の向上. 3 . 応 急 給 水 拠 ⑤応急給水拠点・緊急 Ⅰ -2 応 急 給 水 拠 点・緊急対応設備 対応設備の整備. 点・緊急対応設備の. の整備. 整備. 5.水道施設・管 ⑦浄水・配水施設等の Ⅱ-1 水道施設・管路. 安 定 的 な 給 水 の 路 の 計 画 的 な 更 更新・改良. の計画的な更新・改. 確保. 良. Ⅳ.Service. 新・改良. ⑧管路の更新・改良. 6.送水ルートの ⑨送水ルートの強化. Ⅱ-2 導・送水ルート. 強化. の強化. 12.快適な給水 ⑲ 直 結 給 水 審 査 対 象 Ⅳ-1直結給水審査. お 客 さ ま へ の サ 水圧の確保. 区域の拡大. 対象区域の拡大. ービス向上. (2)計画期間. 整備計画の計画期間はビジョンに合わせ平成 25 年度から平成 33 年度までと します。. 8.
(11) 5.施設整備の計画 Ⅰ. Safety 危機管理による安全重視の水道. Ⅰ-1. 施設・管路の耐震性の向上. (1)浄水・配水施設 老朽化が進んでいる既存の浄水・配水施設については、災害時の影響の大 きさ、施設の重要性を勘案し、特に市役所や関西医大病院などの防災拠点に 給水している施設を優先的・計画的に更新・改良に合わせて耐震化に取り組 みます。 ◎主な浄水・配水施設の耐震化(補強・更新)工事 春日受水場、鷹塚山配水場、津田低区配水場、妙見山配水池、中宮浄水場(管理棟) ◎主な老朽施設の更新工事 中宮浄水場他各施設における、電気・機械機器及び設備 中宮浄水場更新計画の策定. (2)管路 基幹管路の整備や老朽化した管路の更新にあわせ、耐震化に取り組みます。 ◎主な配水管路の整備工事 中宮浄水場~田口山配水場区間、招提中町地区、招提東 町地区、長尾家具町地区、 高野道地区、招提田近地区、香里ヶ丘~北中振間、香里園町地区、第二京阪道路区 間内(杉~長尾東町間)等. ◎送水管の耐震化工事 中宮浄水場~田口山配水場間の旧送水管の更新 ◎主な配水管の耐震化および更新工事 船橋本町地区、長尾家具町地区、招提田近地区、招提中町地区、渚東町地区、長尾 台地区、長尾谷町地区、村野南町地区、伊加賀西町地区、伊加賀本町地区、出口地 区、山之上北町地区、宮之下町地区、茄子作北町地区、香里ヶ丘地区等. 9.
(12) Ⅰ-2. 応急給水拠点・緊急対応設備の整備. 災害発生時の応急給水に対応するため、基幹的な配水施設等に緊急遮断弁を 設置し、応急給水拠点として整備を進めてきましたが、今後も整備を進め、災 害時に断水地域への給水に必要な応急給水量の確保に取り組みます。 (1)緊急遮断弁の設置 地震など災害発生から 6 日間、市民が最低生活水準(炊事、洗面、トイレな ど)の維持ができる給水量を確保することを目標に、緊急遮断弁を設置し応急 給水拠点の整備・拡大を図ります。現在、緊急遮断弁は、9 施設 11 か所に設置 されていますが、平成 33 年度までに 14 施設 16 か所に増設します。(表-4) 表-4 緊. 急 設. 施. 設. 遮 置. 名. 断 箇. 弁. その他. 所. 称. 長尾宮前配水場、楠葉配水. 現 状 ( 平 成 24 年 度 末 ). 応急給水拠点の現状と計画. 貯水量 10,794 ㎥. 施. 設. 名. 称. 中宮浄水場・高度浄水処理施施設. 貯水量 5,400 ㎥. 場、新穂谷配水場、津田高区 耐震性貯水槽3箇所. 配水場、国見山配水 池、. 300 ㎥. (伊加賀小 学校、中部区. 氷室低区配水場、. 画第2公園、車塚公園). 氷室高区配水場、香里受水 場、田口山配水場 計. 10,794 ㎥. 5,700 ㎥. 24 年度末 合 計 16,494 ㎥(市民 1 人当り 40 ㍑) 施. 計 画 ( 平 成 25 年 か ら 33 年 度 ). 設. 名. 称. 貯水量. 施. 設. 名. 称. 春日受水場、鷹塚山配水場、 16,220 ㎥ 北山配水場、津田低区配水 場、妙見山配水地. 33 年度末 合 計 32,714 ㎥(市民 1 人当り 80 ㍑). 10. 貯水量.
(13) 表-5 第 1 段階. 第 2 段階. ~3日目. ~6 日目. 経過日数. 3 ㍑/人・日. 目標給水量. 応急復旧目標と応急給水の将来目標. 応急復旧状況に応じ順次、平常時の. 概ね平常時の給. 給水量確保に向け給水量を拡大. 水量を確保. 20 ㍑/人・日. (生命維持に最. (最低生活水準. 低限必要な水. を維持するのに. 量). 必要な水量). ※参考 100 ㍑/人・日 (通常の生活で丌便であるが生 活可能な水量) 200 ㍑/人・日 (ほぼ通常の生活に必要な水量). 給水方法. 復旧作業. 図-4. ・拠点給水 ・運搬給水 ・ボトル配付 ・市民備蓄 ・状況把握 ・資機材調達. ・拠点給水 ・運搬給水. ・重要施設 ・管路. ・拠点給水 ・運搬給水 ・仮設給水栓等 ・通常の給水 ・重要施設・管路・仮設給水栓設置・管路 ・応 急復旧 概ね 完了 ・恒久復旧・漏水調査. 応急復旧の流れ(イメージ図) 第 1 段階. 第 2 段階. 配水場 避難所. 配水場. 一般住宅 避難所. 一般住宅 給水車 病. 給水車 病. 院. 一般住宅. 一般住宅. 院. 一般住宅 一般住宅 通水 給水車. 給水車 一般住宅. 一般住宅. 11. 断水.
(14) Ⅱ. Stability 安定的な給水の確保. Ⅱ-1. 水道施設・管路の計画的な更新・改良. (1)浄水・配水施設等の更新・改良 浄水施設・配水施設については、中宮浄水場をはじめ半数以上は開設後 30 年以上経過し老朽化が進んでおり、経営とのバランスに配慮しながら更新、 改良計画を整え、施設の耐震化と合わせて計画的・効率的に取り組みます。 主な浄水施設・配水施設の更新・改良工事についてはⅠ-1 に記載しています。. (2)管路の更新・改良 管路(導水管、送水管、配水管)も施設と同様に老朽化が進んでいるため、 耐震化と合わせ計画的・効率的に整備を図ります。整備にあたっては、現施 設の更新・改良、または別ルートでの整備など効果的で効率的な整備を進め ます。 また、漏水の防止と鉛対策を目的に配水管の更新に合わせ鉛管解消事業を 進めます。主な管路の更新・改良工事についてはⅠ-1 に記載しています。. 12.
(15) 鉛管解消の目標(表-6) 表-6 鉛製給水管率. 鉛製給水管率. 現在(平成23年度末). 平成33年度目標. 22%. 12%. 鉛管解消を表す指標として前施設整備基本計画では、市内全域の鉛製給水管 の解消件数から割り出した「鉛管解消率」を用いており、それにより平成27 年度末に90%を数値目標として公表しておりました。 しかし、日本水道協会の水道事業ガイドラインに基づく業務指標(PI)と して広く用いられ、他市との比較が容易になることから「鉛製給水管率」を今 回の改定により採用し、新たに数値目標を設定するものです。 なお、 「鉛製給水管率」とは、市内全域の給水栓数に対して使用されている鉛 製給水管件数の割合を示す値です。. 【参考】 平成 23 年度末 鉛製給水管率=鉛製給水管使用件数÷全給水栓数×100 =33,834÷151,374×100 = 22.4 %. 鉛管解消率=鉛管解消件数÷鉛管使用全体件数×100. 13.
(16) Ⅱ-2. 導・送水ルートの強化. 災害時等に、基幹的な水道施設、管路に被害が生じても、バックアップ(代 替)が機能するように既存の導・送水管とは別のルートに新たに導・送水管を 構築し二重化を図り、緊急時における給水の確保に取り組みます。 これまでに中宮浄水場~田口山配水場間や田口山配水場~北山配水場間など の送水二重化に取り組んできましたが、磯島取水場~中宮浄水場を結ぶ導水ル ートと春日受水場と基幹配水場である津田低区配水場を結ぶ送水ルートについ て各々バックアップ機能の整備を図るため、新たなルートへの導・送水管の整 備に取り組みます。 (図-5) ◎二重化工事 磯島取水場~中宮浄水場間の導水管の新設 春日受水場~津田低区配水場間の送水管の新設. 図-5. 送水施設のバックアップのイメージ 新穂谷配水場へ. 尊延寺配水場 氷室高区配水場へ. 氷室低区配水場. 東部長尾配水場 国見山配水池へ. 津田高区配水場 長尾宮前配水場. 既設口径 800mm送水管. 春日受水場. 津田低区配水場. 新設送水管. 14.
(17) Ⅳ. Service お客さまへのサービスの向上. Ⅳ-1. 直結給水審査対象区域の拡大. 共同住宅等中高層(3 階以上)の建物については、貯水槽が設置されていま すが、貯水槽の衛生問題の解消、お客さまへのサービスの向上、省エネルギー 対策等を図るため、管路の更新等による配水管網の整備及び当該整備に伴う配 水区域の再編により、直結給水の可否の審査対象区域 4の拡大に努め、地理的条 件などにより困難な地域を除いた全給水世帯数に対する審査対象区域内世帯数 割合100%を目指します。 5(図-6). 図-6. 直結給水のイメージ図. 貯水槽加圧ポンプ式. 直結直圧式. 貯水槽加圧ポンプ式. 直結増圧式. 4 配 水 管 網 が 整 備済 み で条 件 を満 た せ ば直 結 給水 が 可能 な区域 5 高 架 水 槽 、 加 圧系 統 など 直 結給 水 が 困難 な 施設 が ある ところ や 、 直結 給 水に 必 要な 水圧が 安 定 しな い 地域 は 直結. 給 水 が でき ま せん 。. 15.
(18) 6.整備期間とスケジュール. 基本方向. 基本施策. 浄水・配水施設の 耐震化及び更新・改良. Ⅰ(Safety) 危機管理によ る安全重視の 水道. 施策の概要. 整備スケジュール(案) 前. 実施. 水道施設・管路の 耐震性の向上 水道施設・管路の 計画的な更新・改良. Ⅱ(Stability). 管路の耐震化及び 更新・改良. 実施. 鉛製給水管の解消. 実施. 安定的な 導・送水ルートの強化. 給水の確保. 導・送水ルートの. 実施. 二重化 応急給水拠点・緊急対応設備 の整備. 配水施設への 設置 緊急遮断弁の設置. Ⅳ ( Service) お客さまへの. 快適な給水水圧の確保. 直結給水審査対象区域 の拡大. サービス向上. ■. 概算事業費 約 270 億円(事務費を除く). 16. 拡大. 期. 中. 期. 後. 期.
(19) 7.施設整備の推進方策について 本計画に基づき施設整備を推進するにあたっては、経営環境及び事業の進捗 状況等を勘案し、常に事業実施手法等について検討・検証するとともに、社会 経済情勢の変化への的確な対応に努めます。 また、それぞれの事業については事業の査定時に新たに策定された中期経営 計画との整合性を確認し、事業費の平準化に取り組み、経営とのバランスに留 意します。 そして、PDCA(PLAN-DO-CHECK-ACTION)サイクルによる事業の進捗管理と 適切な評価・点検を行い、効果的・効率的に施設整備を推進します。(図-8) なお、事業の進行管理にあたっては、経営評価システムにより、その評価に あたっては、水道部による「自己評価」と有識者・市民で構成する「枚方市上 下水道事業経営委員会」による「外部評価」を実施し、事業効果の客観性を高 めていきます。. 図-7. 施設整備の推進イメージ. 枚方市水道施設整備基本計画 [平成25年~33年度]. 短期整備事業計画. 実施計画(前期) (平成 25~27 年度). 実施計画(中期). 実施計画(後期). (平成 28~30 年度) (平成 31~33 年度). 17.
(20) 図-8. 各期の施設整備の検証イメージ. 計画の立案 (PLAN). 計画の改善. 計画の実行(事業化). (ACTION). (DO). 事業の分析・評価 (CHECK) ●経営評価システム ・水道部自己評価 ・外 部 評 価. 18.
(21)
関連したドキュメント
海岸事業費 補助率差額 除く 農業生産基 整備事業費 補助率差額 除く 農山漁 地 域整備事業費 農業施設災害復 事業費 農業施設災害 連事業費 補助率差額 除く
施設・機械整備委 企画管理部長 審議役、研究領域長及び農 中期計画における施設の整 業務推進室
計 都市公園整備事業費 消防水利整備事業費
7%
・都市再生緊急整備地域〔西-1、2 地区〕基盤整備工事(平成 19
既成市街地における ・都市公国の整備 ・高度処理等の水質対策
●公共下水遈事業 実施 処理場&改築更新工事' 面整備&茂 神島外,
・狩野川流域関連公共下水道事業については、管渠建設事業等に 1, 106, 248千円を投じ、夏梅木汚水幹線枝線、大場川汚水幹線枝線等