A-Cバイパス術後心機能の 改善・回復過程についての検討 沢重治滞川筋道雄;橋本琢生※
川尻文雄瀞三崎拓郎;岩喬溌 分校久志学※中嶋憲一ヂ※久田欣一※※
ACバイパス術前後の心機能及び術後心機能 の改善回復過程を知る目的で心プールスキャンを 用いた検討を行った。
〔対象と方法〕当科において1985年9月より1986 年6月の間に施行されたACバイパス症例のう
ちデータを取り得た20例を対象とした。内訳は陳 1日性梗塞を有するOMI群11例,梗塞巣を有さず 狭心症状のみのAP群9例で、平均年令はOMI 群56才,AP群59才であった。方法は20例全員に 術前及び術後1週,2週,4週目に心プールスキ ャンを行い、各種パラメータを測定し、安静時の 各パラメータの経時的変化を観察した。また術前 と術後4週にはエルゴメータによる運動負荷も併 せ行い、各パラメータの運動負荷時の変化を検討 した。測定されたパラメータは拡張終期容積(EDV),
駆出率(EF),最大駆出速度(PER),最大充満速度 (PFR),1/3最大充満速度(1/3FR)で、収縮機能の 指標としてEFとPERを、拡張機能の指標にPFR を、早期拡張機能の指標にl/3FRを用いて検討 した。
〔結果〕安静時EDVはOMI群,AP群とも術後 1週で最も減少し、その後徐々に増大する経時的 変化を示した。このとき心拍数は逆に術後1週で 最高となり徐々に減少した(図l(a))。
安静時EFはAP群がOMI群に比べて有意に高 値で、両群とも術前後において経時的変化は少な
く、ほぼ一定の値を保った(図1(b))。
安静時PERはAP群がOMI群に比べ、術前後 を通じて常に高値で収縮機能のより良好なことを 示した。またその経時的変化は、両群ともに心拍 数のそれと正の相関を有した(図2(a))。安静時 PFRはOMI群では、術前後での経時的変化が少 なくほぼ一定していた。AP群では術後若干の増 減を示したものの、いずれも有意差を認めなかっ た(図2(b))。
安静時1/3FRではOMI群,AP群とも術後1 週目では有意に低下するが、その後徐々に増加し、
術後4週目ではほぼ術前値に復した。これにより 早期拡張機能は、術後早期には低下するものの、
術後4週目頃にはほぼ術前の状態にまで回復する ことが示唆された(図3)。
収縮機能指標としてのEF及びPERの運動負 荷による変化を術前後で比較すると、EFはOMI 群,AP群とも術前には運動負荷にて減少してい たのに対し、術後は運動負荷によって両群とも増 加し、特にAP群において増加率の高い傾向が認 められた。PERにおいても同様に術前には運動 負荷にて低下したのに対し、術後は両群とも著明 に増加し、手術により運動負荷時の心収縮機能が 著明に改善していることが示された(図4)。
〔結語〕安静時の心機能は術前,術後を通じて AP群がOMI群よりも良好であった。
安静時EDVは術後減少するが、その理由の一 つとして術後頻拍の影響も考慮される。
収縮機能の指標のうち、安静時EFは心拍数の 影響を受けることなく術後もほぼ一定の値を示し た。一方運動負荷時EF及びPERは、術後著明 に増加し、収縮機能の改善を認めた。
拡張機能は術後早期には低下するが、術後4週 目頃にはほぼ術前の状態に回復した。
※金沢大学第一外科
※※同核医学科
9
(a)EDVdurIngrestbeforeandlw2w,4W,
arteroperation
10mm
I}
100
BeforelW2W 4W
HUB●
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T4glz-B TOgWb4
O4204 Ba213T
ロコgI4 T02U1oO
BZ:0.6 7729.0
(b)EFduringrestbeforeandlw,2W,4W,
afteroperation
●OMI OAP
000000876543
■□■●●■ {
Before
74212B TO217.4
1W
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2W
8327.4 7B211.9
4W 02畠8.5 7729.0 HR●
0
▲図1 ▲図2
ComparIsonofEFandPERduringrest andexercisebeforeandafterOperation
EF
Belore AIte「
堵FRduring『estbefo…ndlw2w,4W,
afteroperation
0000DOB7⑥543●■■ }とここ}’H}
sG召C-1 ●OMI
OAP 3.0
R-E R--E
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70全1正4
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Bユニ8.s
77倉9.0 30
2.0
▲図3 図4レ
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