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久田欣一 (金沢大学)

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Academic year: 2021

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特別講演Ⅱ

第3S回米国核医学会報告

久田欣一

(金沢大学)

を受ける。アマーシャム社が現在治験を行ってい るPPN1011と類似のPhosphine化合物であり、

その優劣が今後興味が持たれる所である。

3.MobiIeSPECT、三検出器型SPECT 今回のSNMでは商品展示場内での写真撮影は 禁止された。各社のSPECT特に三検出器型SPECT については、東芝のほか、ピッカー,トライオニ ックス,シーメンスと各社が派手に宣伝合戦を行 っていた。日本では現在東芝の9300Aが20台稼 働しているが、米国は筆者の推定では、既に合計 130台以上の普及を見ており、ヨーロッパにも入 り始め、中国でも設置の動きがある。今後各社互 いに競争して性能アップしてもらいたいものであ る。展示会場に入り切らなかったものとして、場 外の広場に大型トレーラを改造して、アメリカ東 芝は9300Aを搭載して、販売の意欲を示してい たが(図8)、日本ではこの様な形は無理であろ う。その他各社も競って類似のものを展示してい た。

4.アデノシンSPECT

昨年本稿で紹介したアデノシンはFDA認可を 受け広く米国内では普及するに至った。基本的な 事項は昨年稿を再読して頂くとして、副作用は運 動負荷に比し軽微で診断率は運動負荷と同じで、

ディピリダモール負荷とも有意差がなく、ディピ リダモールより血中半減期が短いので、コントロ ールしやすいと云うのが一致した見解であったの で、日本でも使用出来るようにすると良いと思わ れる。特にTeboroxime(Cardiotec)は心筋からの 消失が早いので、図9の様なプロトコールで、安 静と薬剤負荷を短時間に繰り返すのは良い方法で はなかろうか。実際の例を図10に示す。

5.新しい展開

動脈硬化等のイメージングは核医学者の永年の 夢であったが、MGHグループはアテローマ(粥 腫)に対するモノクローナル抗体Z2D3(IgM)を 開発し、クラス切り換えZ2D3-IgGF(ab'たが 家兎の実験的な粥腫モデルでテストされた。バル ーンカテーテルにて下行大動脈の内皮が剥離され、

正常食事、2%コレステロールまたは6%ピーナ ッツオイル食事(4~8週)群に1311またはl23I -Z2D3(Fab12が注射され、正常大動脈に比し 傷害部は4倍の集積を示し、史上始めて図11の如

く、家兎での体外イメージングに成功した。

今回は1991年6月10日-14日の間シンシナテイ 市コンベンションセンターで開催された。シンシ ナテイ市は人口約45万、金沢に似た規模の静かな 町、19世紀初期、蒸気船がオハイオ川を往来しは じめたことから歴史が始まる。初期ドイツの影響 を強く残す都市、野球シンシナテイレシズの本拠 地でもある。

横河一GE事件の影響からか、心なしか日本か らの出席者は少なかった様である。しかしProf Wagnerのハイライトでの紹介のように日本から の発表は大変注目を引いたと思われる。

1.全般的印象

新しい放射性医薬品の開発は、化学的容易さか らヨード1311,1231によるものが次々と進んで おり、また実用化した際の、入手の容易き,画像 の良好さより99mTc化合物キット化の動きも盛ん である。相変わらず、脳血流,心筋血流トレーサ ーの開発が盛んであり、また脳,心筋レセプター に対する1231リガンドの研究も継続して行われ ている。一方モノクローナル抗体の研究はヨーロ ッパに比べて遅れ勝ちに見えるが、図1,2に見 られるように、心筋壊死,各種のがんに対してモ ノクローナル抗体が開発され、多数のジョイント ベンチャー企業や大手薬品会社も参入して、それ ぞれ臨床治験がLLⅢ相と進んでいるので、

何れ米国市場に現れ、日本へもその波は押しよせ て来よう。前立腺がん,腎がんの骨転移の診断に は骨シンチよりも骨髄免疫シンチの方が優れてい るという報告もあり、前立腺がん骨転移の例を図 3に示す。がん治療用のモノクローナル抗体の開 発も図4の如く各社の参入が見られるので期待し て良い。ProfWagnerのハイライトでは核医学 の使命は各種治療に対する非侵襲的モニタリング にあり、繰り返しイメージング出来、また定量化 できる事が大切であるとの意見陳述はまさに我が 意を得たりであった。

2.Q12

昨年紹介された99mTc-Q3はマリンクロット 社とシンシナティ大学、イタリヤのミラノ大学の 共同研究が更に大きく進んだ。沢山の類似化合物 の合成品の中から最終的にQ12が選ばれた(図 5)。注射1時間後の全身像を図6に、Cardiolite (MIBI)との比較を図7に示すが、99mTc-MIBIに 比して肝臓からの消失が速く優れているとの印象

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▲図1各種疾患とモノクローナル抗体開発各社。 ▲図2各種疾M1とモノクローナル抗体開発各社。

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▲図3前立腺がん’11・転移

右の骨スキャンよりも左の免疫シンチグラフィの 方が病巣検出に優れている。

▲図4各種がんに対する放射性核種モノクローナル 抗体治療薬開発各社。

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▲図5Q12の榊造式。 ▲図6Q12静注1時間後の全身スキャン。

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一方Cedars-Sinai&UCLAグループは99mTc

-抗フイブリンT2G1Sを開発し、犬で血栓を作 った実験で非侵襲的に図12の如くきれいな冠動脈 血栓を描画しておりγ臨床応用も近いかと思われ た。

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▲図7Q12とCardiolileの比較(il耐性60分後)

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▲図9Teboroximeによるイメージングプロトコール。 ▲図10Teboroximeによるアデノシン負荷前後の心筋 SPECT像,下壁の虚lliL部位1リjlUif。

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▲図11Z2D3でかすかではあるが大動脈アテローマ 部位が描iilliされた(家兎)。

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▲図1299imTc-抗フイブリンT2GlSによる冠動脈11[l 栓の明瞭な11'liilll(犬に作ったⅢ[栓)。

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参照

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