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軸箱加速度による軌道状態モニタリングは,既往

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月). Ⅵ‑276. 軌道検測車で測定された軸箱加速度によるレール凹凸評価の適用条件に関する検討 鉄道総合技術研究所 西日本旅客鉄道株式会社 1.はじめに. 正会員 ○松本 麻美. 田中 博文. 正会員. 桶谷 栄一. 原田 祐樹. 3.レール凹凸評価. 軸箱加速度による軌道状態モニタリングは,既往. (1)内軌波状摩耗と外軌波状摩耗の検出. の研究で適用可能性が示されており,新幹線ではレ. レール凹凸については,波状摩耗が発生する場所. ール凹凸評価に活用されている.しかし,在来線で. を考慮して,内軌波状摩耗はレール頭頂面中央を測. は,レール凹凸評価や道床状態の評価等への適用が. 定し,外軌波状摩耗が発生している一部区間につい. 検討されているものの,通常の軌道保守に有効活用. てはゲージコーナー部を測定した.図 2 に,曲線区. されるには至っていない.そこで本研究では,軌道. 間の内軌および外軌の平均レール凹凸と,それぞれ. 検測車で定期的に測定されている軸箱加速度を用い. の波状摩耗の波長に応じた BPF 処理を行った軸箱. たレール凹凸評価への適用条件を明確化することを. 加速度(前軸)との関係を示す.図 2(a)においては. 目的として,軸箱加速度の測定軸および測定速度の. 左右曲線ともに内軌側の測定結果を抽出し,図 2(b). 影響について分析した.. においては外軌側の測定結果を抽出した.同図より,. 2.調査概要と分析方法. 波状摩耗に起因するレール凹凸は軸箱加速度との相. 軸箱加速度とレール凹凸の関係を検証するため,. 関が高く,軸箱加速度によって内外軌ともに波状摩. 年間通トン約 400 万トンの単線区間で現地調査を実. 耗の大きさ(波高)を評価できることを確認した. 軸箱(SRS)σ [m/s2]. 施した.調査延長は 6km で,そのうち半径 600m 以 下の曲線(左 6 曲線,右 6 曲線)を分析対象とした. また,分析対象における軌道検測車の走行速度は 40km/h から 70km/h の範囲内であった.表 1 に調査 項目および分析内容を,表 2 にレール凹凸を評価す るためのレール凹凸連続測定装置. 100. ▲― 左曲線(R=0.95) ○… 右曲線(R=0.95). 75 50. 25 0 0.0. 1)および軸箱加速. 0.1 0.2 0.3 平均レール凹凸 [mm]. 度を処理した際のバンドパスフィルタ(以下「BPF」 軸箱(SRL)σ [m/s2]. 確認したレール状態および一般的な波状摩耗の波長 から設定した.区間統計量を算定する際のロット長 は 25m とした.また平均レール凹凸は,波状摩耗の レール凹凸を正弦波と仮定し,25m ロットの標準偏 を乗じて算出した.. 100. 軌道検測車. 分析内容 レール凹凸 レール凹凸等の確認 上り検測(軸箱後軸) 下り検測(軸箱前軸). 表 2 軸箱加速度の BPF 帯域一覧 評価項目 レール 凹凸. 主な評価項目(略名) 内軌波状摩耗(SRS) 外軌・直線波状摩耗(SRL). BPF 帯域 0.035-0.20m 0.20-0.45m. 0.4. 0.5. ▲― 左曲線(R=0.92) ○… 右曲線(R=0.88). 75 50 25 0. 0.0. 0.1 0.2 0.3 平均レール凹凸 [mm]. (b)外軌・前軸測定. 表 1 調査項目および分析内容 調査項目 レール凹凸連続測定装置 目視. 0.5. (a)内軌・前軸測定. という. )帯域の一覧を示す.BPF 帯域は,現地で. 差に. 0.4. 図 2 軸箱加速度と平均レール凹凸の関係 (2)軸箱加速度の前軸測定と後軸測定の相違 図 3 に,軌道検測車の軸箱加速度センサの設置位 置を示す.今回調査した線区においては,軌道検測 車が上り検測の場合は後軸,下り検測の場合は前軸 で軸箱加速度が測定されている. 図 4 に,内軌波状摩耗が発生している半径 300m. キーワード 軸箱加速度,レール凹凸,波状摩耗,軌道検測車,測定軸 連絡先 〒185-8540 東京都国分寺市光町 2-8-38 (公財)鉄道総合技術研究所 軌道技術研究部 TEL042-573-7278. ‑551‑.

(2) 土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月). Ⅵ‑276. の曲線における軸箱加速度のパワースペクトル. いる場合,両者の関係には大きな差はないことがわ. (PSD)の例を示す.前軸,後軸ともに空間周波数. かった.また,図 7 に,軸箱加速度をレール凹凸で. 6[1/m]程度(波長 0.17m 程度)の帯域にピークが. 正規化した値と測定速度の関係を,レール凹凸の大. 見られるが,後軸と比べて前軸のほうがパワーが大. 小別に示す.この結果からも,曲線部を上述の速度. きい.また図 5 に,後軸で測定した軸箱加速度と平. で走行している場合,両者の関係に軸箱加速度の測. 均レール凹凸の関係を示す.図 2(a)と同様に左右曲. 定速度による顕著な差は確認されず,またレール凹. 線ともに内軌側の測定結果を抽出した.同図より,. 凸が大きいほど検出誤差が小さくなることがわかっ. 後軸で測定した結果は、前軸で測定した結果と比較. た. 軸箱(SRS)σ [m/s2]. して,ばらつきは大きかった.これは,レールと車 輪の接触位置が前軸と後軸で異なっており,前軸に 比べて後軸は内軌波状摩耗が発生しているレール頭 頂面中央から少し外れた位置で接触しているためで あると考えられる.これらの結果より,レール凹凸. 100. 25 0 0.0. 出精度は高くなると考えられる.. 103. PSD [(m/s2)2/(1/m)]. 前軸 後軸. 300 250. レール凹凸 0.05-0.10mm 0.1-0.2mm. 200. 平均+σ 平均 平均-σ. 150 100 50 0. 0.4. 0.5. 300 250. レール凹凸 0.2-0.3mm 0.3mm以上. 200 平均+σ 平均 平均-σ. 150 100. 50 0. 30 40 50 60 70 80 90. 30 40 50 60 70 80 90. 速度 [km/h]. 速度 [km/h]. (a)レール凹凸小 1. 軸箱/レール凹凸 [(m/s2)/mm]. 軸箱/レール凹凸 [(m/s2)/mm]. 下り. 図 3 軌道検測車の軸箱加速度センサ設置位置. (b)レール凹凸大. 図 7 速度と軸箱加速度/レール凹凸との比較. 10. 4.まとめ 軌道検測車で測定された軸箱加速度にレール凹凸. 100 1. の波長に応じた BPF 処理をすることでレール波状. 30. 5 10 空間周波数 [1/m]. 摩耗を把握できることを確認した.なお,軸箱加速 度を後軸で測定した時は,前軸で測定した時と比べ. 図 4 軸箱加速度のパワースペクトルの例 軸箱(SLS)σ [m/s2]. 0.1 0.2 0.3 平均レール凹凸 [mm]. 図 6 速度別軸箱加速度と平均レール凹凸の関係. ↑加速度センサ設置軸. 102. 速度60[km/h]台(R=0.93) 速度50[km/h]台(R=0.93) 速度40[km/h]台(R=0.97). 50. 評価には前軸で測定した軸箱加速度を用いた方が検 上り. △ ◆ ■. 75. 100. てデータのばらつきが大きくなることから,レール. ▲― 左曲線(R=0.80) ○… 右曲線(R=0.45). 75. 凹凸評価には前軸で測定した軸箱加速度を用いた方. 50. が検出精度は高くなると考えられる.また,軸箱加. 25. 速度の測定速度による顕著な差は確認されず,レー. 0 0.0. 0.1 0.2 0.3 平均レール凹凸 [mm]. 0.4. ル凹凸が大きいほど検出誤差が小さくなった.. 0.5. 今後は,現地確認の結果や床下画像を用いて検討 を進め,道床状態の評価等を含めて軸箱加速度を活. (内軌・後軸測定). 用できる範囲を明確にする予定である.. 図 5 軸箱加速度と平均レール凹凸の関係 (3)軸箱加速度の測定速度による検出精度. 参考文献. 図 6 に,軌道検測車の走行速度別に分類した軸箱. 1)田中博文,清水惇:波状摩耗管理のための可搬型. 加速度と平均レール凹凸の関係を示す.同図より,. レール凹凸連続測定装置の実用化,鉄道総研報告,. 曲線部を 40km/h から 70km/h の範囲内で走行して. Vol.29,No.8,pp.35-40,2015.. ‑552‑.

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