論 説
親 会 社 と そ の 一 〇 〇 % 子 会 社 と の 問 の 法 律 関 係 に 関 す る } 考 察
加 藤 一 駆
第 嘲 序
哺現行商法は明治三二年に制定され︑その後数次の大改正があったが︑昭和四九年塁るまで親会社と子会社との関係を律した規定はまったくなかった︒
昭和四九年の商法改正において︑親会社と子会社の関係について次のような規定がおかれた・笙に︑甲株式ム底社が乙株式会社の株式または乙有限会社の出警数の過叢を有している場合に・甲会社を親会社︑乙ム溶社を子ム遮社と定め︑甲ム寛社の監査役は︑その霧を行うため必要あると蓬乙会社に纂の報告を求め・乙会社の霧および髪の状況を調査することができるという︑いわゆる子会鋳査権が与えられ^漉(商法二七四条ノ三第}︑二項)︒なお︑乙会社が丙株式ムム社の株式もしくは薯限会社の出資暴の過半数を有しているとき・または
押 縫 縁 筆 豫 雛 縁 た は 出 資 口 数 の 過 半 数 を 有 し て い ー き に も ︑ 甲 ︑︑ ー 鶴 係 は 親
第二に︑親会社の監査役は︑子会社の取締役支配人その他の使用人を兼ねることができないとされた(二七六条)・
(217)
1
これは・監査役の地位の独立性を保つためである.子会社の取種等は︑結局は親会社撮締役の支配を受ける立場
に鋤 ヨ妻 難 縫 誰 難 控薙 難 踊 蕪 舞 雛 二項 )・ 子会 嚢
期に保有するものとして取得しているからである︒
二もっとも﹁株萎社の貸借対照表及び損益計算港関する規則﹂(いわゆる﹁計算童︑類規則﹂)においては︑昭和三
八年の製時から・貸借対照表には・襲社また孚会社に対する義繧は他の金銭債権と区別して記載しなけれ
ばならないこと(九条三︒条)・金銭債務ξいても同様とすること三九条︑三︒条)︑損益計算書には︑墾社また
は子会社との営叢引による取引高を注記しなけれぽならない.三四・条)窺定されていた︒
そ し て ・ 昭 和 四 九 年 改 正 に よ り ・ 窺 則 の 題 名 が ﹁ 株 奏 社 の 貸 借 対 照 表 ︑ 損 益 計 算 書 及 び 附 騒 響 に 関 す る 規
則﹂に改められ・貸借対照表には︑子会社の株式または持分を他の株式または持分と区別して記載しなければならな
いこと(二三条)・附属明細選は・支配盤および子会社に対する穰の明細︑子会社の株式または持分の明細︑支
配株主との間の取引の明細を記載しなければならないこ三四五条項三︑四号︑二項)窺定された︒
三その後・昭和五六年の商法改正において︑次のよう窺定がおかれた︒
笙に・子会社は原則として親会社の株式を取得することが歪された(二二条ノニ)..﹂れは︑芳が他方を支
配できる震に株式を保有した場盒おいて︑被支配会社斐配会社の株式を保享る.︑とは︑追株式取得の際に
生ずる弊害である・資本の空洞化︑株主総会決議の歪曲化︑内部者取引のおそれが生ずるからである︒
親 会 社 と そ の1・・%子 会 社 との 間 のpe=関 係 に 関 す る 適 察
第二に︑株主の取締役譲毒の閲覧または謄写の漿について︑これ姦判所の許可にかからしめたうえ・会社またはその親会社︑子会社に著しい墾圃を生ずるおそれがあるときは︑裁判所はこれを許可することができないこととされた三六︒条ノ四甕項)︒もっとも︑靭﹂の規定は︑埜の取締役︑監査役に対する質問楚ついて・とくに親会社または子ム調社の利益を叢し︑︑︑れを制限した翌の規定が設けられていな℃い厘(二三七条ノ三)・小数埜の帳簿閲覧楚ついても撰である.﹂と(二九三条ノ七)との均衡からいうと問題がないわけではな(い)・
四さらに昭和五七年︑計簿類規則は﹁株式会社の貸借対照表︑損益計響︑纂馨嚢び附属明響に関する規則﹂と改題され︑貸借対照表には︑親会社の株式は覇譲の部に他の株式と区別して記載しなければならないこと(秦二項)︑営業墾口芝は︑親会社との関係︑妻な子会社の状況︑上位七名以上の大埜およびその持株数と当該大株主への出資の状況を記載しなけれぽならないレ﹂ととされた(四五奎項三ゼ号)・さらに附属明響には・支配株主に対する霧の明細︑章会社が享る当該会社の株式の数(四七条七・八号)・小会社以外の会社は・担保として取得している親会社の株式の明細︑子ム試社との間の纂取引の明細︑享会芝対する債権霧の増減(四八条U項一号︑三号)を記載しなければならないこととされた︒
な お ︑ 昭 和 五 七 年 に 制 定 さ れ た ﹁ 大 会 社 の 監 査 報 告 書 に 関 す る 規 則 ﹂ に お い て は ・ 会 社 が し た 子 会 隻 榛 主 と の 通 例 的 で な い 取 引 ξ い て 取 締 役 の 霧 違 反 が あ る と き は ︑ 監 査 役 は 監 査 報 薯 に 他 の 妻 と 区 別 し て 記 載 し な け れ
ばならない.﹂ととされた(七条項三号)︒切⑫
五右にみるよう窺子会社の閲の規制については︑未だ商法における実体的窺定霰発的であり・計讐魏則‑
における開示窺定はそれよりも相当に先行しているとはいうものの︑必ずしも羅的であるとはい.兄ない︒
このような法制下において・親会社が子ム苫社の株式の一・・%を有している︑いわゆる完全露社ξいては︑種
種の葎関係において・これを子会社とみるかそれとも親会社そのものとみるかという賜がある.甲会社のδ︒
%子会社である乙ω会社と乙②会社とが︑丙会社の株式の五・%ずつを有している場合の甲会社と丙会社ξいても
同様である︒
このよう霧盒おける問題は証叢引法︑税法さらには企萎計上もあるのであるが︑本稿は︑商法における
法律関係に限り・さらに親会社︑子会社とも株式会社である響ξいて藁するものである︒
(‑) ち難 羅 難 灘 雛 ・撫 馨 鞍 讐 る藁 蕪 遷 総 ま舞 難 凝 が蒙 概 犠 馨 鞭 鷲 獺蕪 懸 蘇 難 嚢 勃諺 嚢 ざ れを する のは 緯 礫 難 難 織 噛 鱗 織 難 繍 蕪 微
ことにより・親会社における監査が製肘されることを堕﹂うとしたものである︒
麟 鐸 縫 難 抑雛 麟 鞭 難 難 鰻 朧 謬
4親会社 とそ の1・。%子 会 社 との 間 の灘 関 係燗 す る湾 察
鵜鵜譲渡の場舎も(二︒五条)︑質入れの場A・も(二︒七条)︑株萎付が盛条件毫ていて・窺的要件が里であるという
(5)舞 講 糞 織 鍵 伽霧 灘 羨 葺 哩騒 轟 難 (6 ) 検 灘 難 雛 饗 額 蛤 薄 韓 鰻 ︑社 お ‑ ひ 子 会 社 の 利 益 の 面 か ら ど の ー に制 限 ー い ー を 褻 (7 ) が 嚢 舞 繋 蕎 雛 蝋胸 畿 難 舗 雛 鵬 鐵 鵬 確 な い ー 見 あ そ の
第 二 各 種 規 制 に 関 す る 問 題
欄 定 款 所 定 の 目 的 に つ い て 灘 灘 纏 鞭驚 繕
2判例は︑頁してA試社の権利能力は定款所定の晶によって制限されるという立場をとっている・もっとも・判
5
0221)
'
例は・当初・この昌の範囲をきわめて厳格疑していたが︑経済取引の実態に即さないため︑.﹂れを広く蟹する‑
筋鴛 韻難 譲 簾 齢 蹴㍊ 蠣 讐 纏 雛 籍 姪難 鰍 鞭 ㈲
要な行為であれば・すべてこれに包含されるものと解するの霜当とする︒そして必要なりや否やは︑当該行為が目
的遂行上現実に必要であったかどうかをもってこれを決すべきではなく︑行為の嶺的窪質に即し︑抽象的に判断
されなければならないのであるL(酷判昭四五ニハ三四民集二四巻六量三五頁)としている︒
学説においては・通説は・会社は一定の目的をもって設妾れ︑社員はその昌のため鐘用される.﹂と姦待し
て出資したのであるから・この社員の利益を保護する必要があり︑また︑会社の目的は登記によって公示されるから
会社と取引する者に不利益を与えることはないことを理由として判例と里の結論をとる︒
これに対して・会社は・公益法人と違って︑活動の範票広汎なこと︑その存在が私益的なものにすぎない.﹂と︑
乱用の危険が大きいことなどから︑昌による会社の権利能力の制限を否定する見解︑会社の権利能力は定款所定の
目的によっては制限されないが・すべての会社に通ず至般的魯利の目的によって制限されるとする見解︑定款所
定の昌はたん倭関の権限に対する制限として悪薯に対して主張しうるにすぎないとする見解が有力になりつつ
あるが・妾論としてはともかく︑会社の昌が登記され第三者に対抗しうるとされている.﹂と(三条)から︑こ
のような説は解釈論としてはやや無理がある︒
しかし・いずれにしても・現在は︑判例上︑ある行為が定款所定の畠の藷外と判断される.﹂と縫とんどなく︑
したがって・これによる能力制限の原則箋質的に廃棄され乏至っているという.﹂とができる(鈴森雄.新版会社
法九〜一二頁)︒
親 会社 とそ の100%子 会 社 との 間 の法{関 係に 関 す る一 考 察
.﹂のような学説︑判例の展開のもとでδ○孝会社の定款の目的は親会社の定款の目的とどのような関係になけ
ればならないであろうか︒
3実務においては︑会社は種々の理由からδ○%の子会社を設立して事業を営むことがある・たとえば・新規事
縫 謹 難 編 矯 を 鰹 幾 め ︑ 銀 行 ︑ 保 除 証 拳 電 塑 ガ ス ︑ 鉄 道 会 社 の ‑ ‑ に 免 許 事 業
.﹂の場A.に︑子会社の目的が親会社の目的の範囲内にあるか︑少くとも関連行為として解しうるのであれば賭な
いのであるが︑その藷外であれば︑親会社の取締役はその埜総会の承認をうけることなく・勝手に妻の拡大を
することができることになってしまうのではないかという問題がある︒
レ﹂れは︑前述の会社の権利能力は定款所定の目的によって制限されるかどうかというのとは・やや異なる魑であ
る︒会社の権利能力が定款所定の目的によって制限されないという説をとったとしても︑取締役は法令および定款の定めを遵守して会社のため忠実にその職務を遂行する霧を負うのであるから(二五四条ノ=一)・定款所定の目的外の新規事業を行おうとするときは定款変更の手続きをとるべきだからである︒
.︑れについて法務省民蕎の見解はδo%子会社の目的は親会社の目的の藷内でなければならないとしている(要霧昭五八.八三五号四〇頁)︒そして︑公証人が会社設立の際の原始定款を認証する際に・発起人に他の株式会
社がなっているときは︑設立する会祉の目的が他の株式会社の目的の範囲内であるかどうかを確認したうえ定款の認証をすべきものとしつつも(法薯畢局長回答昭一蓋・六λ民甲西二二号)︑設立登記申請の際には・登記官は・法鋤
藻 付 書 類 か ら ム 瓜 社 設 立 の 発 起 行 為 ︑ (け な わ ち 子 ム 選 目 票 翼 社 の 目 的 に 包 含 さ れ て い な い こ 姦 ら か で な ⑫
しカぎり申請を受理すべきものとしている(法務省民蕎長回答昭五六・四二葦四⊥δ八七量・7
もっとも・登記上の問題としては・δ○%子ム柱というものも︑実質をいっているのであって︑株式会社の設立
手続きからいえば・夫以上の誕人があり︑その者は少なくとも森呈の株式裂人になるのであるから︑形式
上は・申請の墜︒︒孝会社とちものは存在しない(例外として︑甲の下にいずれも甲のδ・%子会社であるA︑
B・C・D・E・Fがあり・甲・A・B・C・D・E︑Fが発起人となぞ乙会社を設立するというような.﹂とであれば形式上も乙は甲の
δ︒%雲社ということができるが・実務上はこのようなことは享ない)︒δ○%子会芝す乏は︑設立登記後︑
親会社となるべき会社が・他の株主から株式茎部取得するという形式によって行われるのである︒実務上はしぼし
ば・親会社となるべき会社は当初から発起人になっていないことさえある︒そもそも前記回答が発起人である会社の
引受株数の多少を問わず公証人に右のような審査霧を負わせているのは行きすぎであるし︑さらに会蔑立後の株
式の全部取得による子会社化ということを考・蓉と︑その実効性に疑問がある︒しかも︑会蔑立後の定款変更に
よる目的事項の変更登記の際には︑公証人竺切関与せず︑登記官が親会社の晶の薩内かどうかを知りうる書面
は添付されないから(親子会社の関係にあることも分らない)︑なおさらである︒
また・親会社の目的が子会社の権利能力を制限すると解すると︑子会社と取引をする者は親会社の定款の目的まで
調査しておかないと・不測の馨を被るおそれがある︒ところが︑会社登記讐は︑その会社の笙が誰であるかは
記載されておらず︑外部から親子会社の関係が分る仕組みにはなっていない︒
私は・設立の際に一〇〇%子会社の目票親会社の晶の薩内にあるべきであるという点には蔑である譜訟
証人や登記官の審査の対整なるべきものではなく︑取締役の忠実霧の問題としてそうあるべきであると考︑乏︒
また・その場盒親会社は自らその妻を営むのではなく︑δ○%子会社とはいっても別会社で行うのであるから︑
親会社の昌を・そのようなものとして許されているかどうかという観点から︑いっそう広く解すぺきであるし︑ま
た︑いったん子会社が設立された以上は︑子会社の権利能力が親会社の目的によって制限されることはないと解すべきである︒
親会社が︑δ○孝会社の株式の一部を他に蓬して︑そうではなくなり︑その後またそれを買戻すというような.芝も起りうるのであるが︑そのつど親会社の目的による制限がかかったり︑かからなくなったりするのも不都合
である︒
親 会 社 とそ のgoo子 会 社 との間 の 法律 関 係 に 関す る一 考 察
(‑)蚕的凝由としては︑新規棄が既存の妻とまったく餐であるため︑先行きについて危険集あり撤退する可饅があるため・墾祉より低し労働条件で労働者を使用したいため︑定年退職者の処遇のため・不餐部門切離しのためなどの理象ある・(2)公証人の箋と登書の審喜の間に糞があるのは︑商萎記法により登記藷の際の添付書類は法定され・登書はそれの詮よぞ箋しなければならないとされているからである.しかし︑釜人の審査の響でも・子会社の目的が親ム霧目的外であると判断できるこ
麩 藤 韓 疑 難 難 麩 磯嘱 御3 独 鎌 筋無 脇鵡 類 助 紹 簿 雑 鹸 粒搬 馨 諺 藷 観 隷
鰐 輸 軽 灘 蓼 戴 離 ピ 羅 羅 鰻 錯 難 惣 類 を 添 付 す る ︑︑‑ は な い. し た が っー 省 篶
(3)
と鵬撃︑.︑のような義務と解する.︑とは︑子会社が相応以上の収益をあげている以上は︑この霧選よる馨賠償建響ないこ
二 親 会 社 株 式 の 取 得 に つ い て
‑会社が昌株式を取得する.︑と竺定の藷ある場合を除いて歪されているが(三︒条)・昭和五六年の商法
整で原則として発行済株式襲の五髪で自暴式を質受けすることが認められた反面(同条の改正)・子会社が親会社株式を取得する.︑とも一定の藷ある場合を除いて禁止された(二=条ノニ)・
0225)
9
ところで右の改正前も︑δ○%子会社が親会社株式を取得した髪・に穎会社が自ら株式を取得したのと同じく
解すべきであるとすること糞論はなかったが(竹内昭夫・整会社法解説八六頁︑稲護雄.改正会社法二査)︑.あよ
うな事例が・右の改正は従来窺製緩和する響ではないので︑従前どおり三〇条違反と解すべきか︑それとも
三一条ノニにδ○%子会社を除外する旨の規定が設けられていない以上︑形式的には同窪該当するのだから同
条違反とすべきかという問題が生ずる︒
もっとも・右の改正後は・自己株式も親会社株式も取得そのものは禁止されているのであるから︑私法上の問題と
しては・δ○%子会社が・親会社株式をその発行済総数の五髪こえて質受けする.︑とが認められるかという問題
になるむ
2これξいて立法担当官は﹁子会社にょる親会社株式の担保取得ξいては︑特に制限はされていない︒ただし︑
δ○%子会社ξいては親会社における自己株式の担保取得とあわせて整窺製され葱︑とになろう﹂(稲葉.山削
掲二八頁)と述べている・この見蟹一〇〇%子会社箋質的窺会社の一部であると考︑薫もので︑右の贅規
制は・婆社と子会社が覆取得した親会社株式の数が︑親会社の発行済株式総数の五%以内でなければならないと
するものである︒
なお・右の見解からは︑当然一〇〇%子会社が親会社株式を取得す登︑とは三〇条の問題となろう︒
3罰則ξいては・自己株式の場盒は刑事罰であり(四八六条)︑子会社による親会社株式の取得の場合は過料︑
(四九八奎項三号ノニ)という違いがある︒この違いは︑前者が刑葺件として馨の対象になり︑鷺は逮捕︑勾
留という篶力に服することになるのに対し︑後者は利害関係人の申立により非訟葎手続法により裁判所が決定す
るというものであることから︑いずれに該当するかξいては実務的には重大な関心を持たざるを得ない︒
親 会社 とそ の100%子 会 社 との 間 の法 律 関係 に関 す る一 考察
四八六条は︑その主体として﹁第四八六条第項二饗ル者﹂としており︑結局そのうちの取締役・清算人・その職務代行者︑支配人︑権限のある使用人ということになるが︑本例についていえば︑あくま霧会社のこれらの者という︑﹂とになる︒δ○%子会社といっても︑会社の機関としては別々に存在するのであるから・子会社の取締役等を親会社の取締役等と同一視することは︑とうてい不可能だからである︒
そうすると︑δ○%子会社による親会社株式の取得の場合には︑親会社の取締役等と子会社の取締役等の間に・共同正犯(刑法六・条)ないし教唆犯(圓法さ条)または鵡犯(同法六二条)の関係がなければ犯罪としては成立しない︑﹂とになる(子会社の取締役等は同法六五条の身分なき者の加功ということになる)・もっとも︑同条のもう;の要件である﹁会社ノ計讐於テ﹂については︑実質的な財産の一体性の観点からご○○%子会社が親会社株式を取得したときには︑親会社の計算において取得したものと解しうるであろう・結局︑翻の関係では︑δ○%子会社による親会社株式の取得は︑右のよう糞件を充たしているときには刑事禦適用されるが︑そうでない炎・(たとえば︑子会社の取蓼が親会社の取締役不知の間最得した響)は過料という
ことになる︒
4自己株式は︑流動護の部に他の株式と区別して記載しなければならないが(聾難規則三奎項)・親会社の貸借対照表の自暴蓬はδ○%子会禁取得している親会社株式が入らないことは当然であ(祝・しかし・親会社の附属明細芝は︑子会社が享る会祉の株式の数として記載されることになる(同規則四七奎項八号)・そして・子会社の貸借対照謬は︑親会社株式として︑流動塵の部に他の株式と区別して記藝れる(同規則三条二項)・また︑小会社以外の会社は︑附属明墾幽に︑担保として取得している畠株式及び親会藻式の明細を記載しなければならないが(同規則四八条一項一号)︑δo%子会社が担保として取得している親会社株式については・子会社の
11
0227)
附属明細書において親会社株式の明細として記載される.﹂とになる︒
これらの点では・親会社と子会社は厳然と区別されているという.﹂とになる︒
(︑)鞠 難 難 灘 緯 灘難 難 難 繰 灘
三競業取引および自己取引について
︑取締役が邑または第三者のためにする会社の営業の部楚辱る取引︑いわゆる競叢引をするには︑取締役
会においてその取引について轟董実を開がしてその承認を受けなけれぽならない.︺ととされ(二六四条一項)︑ま
た・取締役が邑または第三者のための会社との取引︑いわゆる自最引をするには︑取締役会の承認を受けなけれ
ぽならず・会社叢締役以外の者との間で会社と取締役との利霜反する取引をするときも同じであるとされている
叢 徳 獣 騒 麟 鷲 す纐 韓 菰 偽 禁 ︒ % 有 し て いる 場 合 匹 襲 撲 競 叢
引 ξ い て は ・ ﹁ た と 喬 会 社 が 同 種 の 纂 を 晶 と し て い て も ︑ 親 ム ム 社 の 取 締 役 が 子 会 社 の 袋 取 締 役 と 啄 り ︑ ま
た 孚 会 社 の 取 締 役 が 翼 社 の 袋 取 締 役 と な る に は ︑ 右 の 株 主 総 会 の 認 許 決 議 箋 ら な い と 解 し て よ い と 思 三 筆
者 注 ⁝ 当 時 は 就 任 ξ い て 笙 総 会 の 認 許 を 要 し た ). 両 会 社 は 完 全 に 讐 堕 体 で あ っ て ︑ そ の 間 箋 篁 利 葛 携
おそれはないからである﹂とされるが︑邑取引については︑﹁同様に‑‑努の会社の取締役を兼ねている者が
親 会社 とそ の100%子 会 社 との 間 の法 律 関 係 に関 す る一 考 察
その芳または双方を代表して︑両会社の間の取引をなす場合にも︑取締役会の承認(商二六五)を必要としないものと解してよいのではないかと考︑薫︒︑﹂の馨︑その取引により親会社の利益において子会社に損害が加えられたとしても︑子会社を代表して取引した袋取締役の商法二六六条項四号または五号による会社に対する責任は問題
となり.差いであろう︒けだし︑.﹂の規定により・取締役の会社に対する責任を生ずるとしても・その貴任の原因たる取引自体が子会社の竺の埜たる親会社との間になされたものであるから︑当該の責任ξいては総株主の同意による免除(商二六六四)があるものと解芸れるからである︒もちろん︑会社がその取締役に対して有する馨賠償請求権はその会社の債権者に対する弁済の担保をなすものであるが︑その取締役の責任も総埜の同嘉あれば免除しうるものとされている以上︑右の結論を覆すことは困難であると思う︒しかし︑この場合においても・親会社との間の取引により子会社に響を加︑尺︑ひいて子会社の債権芝響を及ぼしたときは︑商法二六六条ノ三の定める要件が充たされるかぎり︑子会社を代表してその取引をした取締役は子会社の債権謹対して・同条による響賠償債権を免れる.﹂とはできないL(大隅墜郎﹁会社の攣関係と取締役の謹﹂商妻務昭四︒.δ.五⊥五合併号三五頁)
とされる︒
競叢引ξいて︑妾担当官は︑埜総会の奪を要するとしていた従前の法制下において・その認許を得る困讐の整︑会社の型閃と実質的に衝突するものであると狭く解釈していたことを批判し・﹁実際には・親会社の取締役が同種の纂を行享会社の代叢締役に就任するといξ﹂とはしばしば行われているところであり・取締役による競業には︑一般的に︑会社を害するおそれがあるからこそ叢な制限が付せられているのに・その制限手続きが実際には働かない.﹂ととなってしまっている︒⁝今回の改正においては・‑・・およそ形式的にも競業とみられるもの
については︑すべて︑それが会社にどのような利害を及ぼすかを嚢し︑これを承認するか否かを決定することのほ
13
(2:'9)
うが妥当であるとの立場がとられているL(一兀木伸・改正会社法逐条解説三六頁)と述べている.この見蟹らは︑﹃
︒︒%子会社という特殊霧盒ついてどう考えるのかは明らかでないが︑もし︑形式論によって︑.あような髪.
働
にまで取獲会の承認を要するものだとすると︑蕎できない.法が二六四条違反の効果として会社の介入権を認め(二六四条三項)・会社の損竃ついての推定を認めていることから三山ハ六条四項)︑実質的な利益と塁.の関塗則提
となっていると考えられるからである(同旨・大隅・今井・叢会社法論霧‑二〇七頁)︒
また・自己取引ξいて・大隅教授は︑競叢引の場合とは異り︑墾社の利益において子会社に墾自が発生する.︺
とがありうるものとしている・なるほど︑親会社が子会社に不当に高い価格で商・叩を売りつけたよう霧ム.には︑形
の上ではそれぞれ利益・響が塞するが︑δ・%子会社の損害は結局墾社の塁.になるということから︑実質
的には利益・損害とも塞していないと孝えるべきである.肇取引の場含でも︑袋取締役が大口の取引を親会社
に帰属させるか・雲社に霧させるかという点では利害の衝突が脅うるのであるが︑財産の実質的な薩から︑
蚕 的 な 利 害 の 衝 窪 な い と 琵 ら れ る の で あ り ︑ こ の 点 か ら ︑ 自 最 裂 競 叢 引 と は 別 に ︑ 取 締 役 の 暮 の 問 題
として取扱う必要はない︒
また・たしかに・子会社の羅者保護の問題はあろうが︑そのこと商遜す.⑳のであれば︑右の場合に︑雲社
の債薯は親会社そのものに請求できるのでなければ不徹底であるし︑そもそも二六四季二六五条は債警の利益
までは考えていず︑これは別の問題であると思われる︒
いずれにしても・自最引についても︑δ・%子会社の場合には二六五条の承認奏しないというのが一般的な
取扱いである(田袋嗣﹁親子会社の取締役の兼任最締役ハソドブックニ五責)︒
3ところで・附騒細謹は・会社と取締役との間の取引の明細(取締役が第三者のためにするものを含む)を記載し
親 会社 とそ の100%子 会社 との 間 の法 律 関 係に 関 す る一 考 察
な 慣 ば な ら な い .︑ と と さ れ て 蕊 (計 羅 規 則 四 茎 芸 号 ) ・ 取 締 役 に 関 す る か ぎ り は 商 法 二 六 五 条 と 同 趣 旨 誘 る か ら ︑ も と も 高 条 塞 つ く 籍 役 会 の 承 認 を 受 け る ン﹂ と を 芒 な い 取 引 に つ い て は 記 載 す る 必 要 は な い と 解 す る (稲 葉 . 鶏 三 九 頁 ︑ 須 藤 純 正 ﹁ δ ♀ セ ン 圭 選 た め に す る 取 締 役 の 自 最 引 と 附 属 明 響 の 記 載 ﹂ 肇 霧
昭五九.九三五.茜食)︒しかし︑子会社の側で支配株主との間の取引の明細について記載すべぎことは・二六五条とは直接関係のない規定であるので︑どのように解すべきであろうか・妾担誉は﹁これ(馨注⁝取灘のこと)との横並びで︑支配埜盛覆についても︑会社綾撰実体ξいての規制をしていないが・麗明響には同じ範囲の取引を記撃べきものとされている﹂と述べており︑やはり同じ扱い︑すなわちδ○%奨社との取引については記載の要がないことになるものと思われる︒(‑ ) 三 謂 縫 蒙 鑓 韓 噂 麟 籍 鴛 蟹 叢 慧 卿 慧 離 ‑ 解 釈 が あ るが ︑ 正 し い. こ れ 簿
(2)同規則四八条項三暑﹁子会祉との纂取引の明細﹂として記載する必要はある・
四営業譲渡について
‑株式会社が蘂の全部または肇な一部を譲渡するには︑株主総会の特別決議が必要である(二四五奎項喜)・,﹂れは営羨票会社讐の藷量大な影響を及ぼし︑株主にとって笑な利害関係があるからで・この手続は営業譲渡の効力要件と解されている︒
と.﹂うが︑δ○%子会社に対し.﹂れを謬する場合には︑この手続きが不要ではないかという魑がある・.︑れについて﹁纂謬は︑会社のム・併が組織誘・団体法的なものであるのと違って・行為法的・取裂的籍
(231)
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のものであるから・その意味では会社の業務警の問題に属するが︑実質的に考えると︑会社は纂譲婆よっても蛉
その妻のあり方に渠的な変更を生ずる場合があるので︑このような纂譲婆取締役会の権限からはずして笙
総会の特別決議を要するとしたものであるが︑実質的に完全な里体をなしていると認められるδ︒%所有摯会㈲
社間の箋譲渡の場盒は︑事業の渠的変更を生ずるものとはいえないので︑笙総会の特別決議を要しないLと
する見解がある(田代有嗣︑新版親子会社の法律四六〇頁)︒
しかし・これに対して﹁商塗翠会社ξいて直接的または間接的窺定した条文をみてみますと︑その数は少
なく・三一条三の子会社による親会社の株叢得の歪︑二茜条ノ三の墾社の監査役の子会社調査権︑二七
六条ノ六の子会社株式の評煙関する四力条にとどまり︑二四五条項の適嬰除外する規定縫かれており喜ん︒
したがって形式的には一〇〇%所有摯会社間の営業譲渡であることを理由に︑株主総会の特裂藝不要とす登︑
乏はならないと考えます・また︑実質的にも︑いか穎会社と子会社が経済的に同一体であるとはいっても︑両者
が法律的にはまったく別個の独立した人格で蓼﹂とは否定でき喜ん︒墾社の株主は子会社に対して︑た皇
○○%子会社であってもその塗と同一の地位に立つとはいえませんし︑現在のδ・%子会社が将来ともδ︒%
子 会 社 で あ り つ づ け る と い う 保 障 は あ り 喜 ん . 墾 社 の 纂 の 全 部 ま た は 轟 な る 一 部 を 嚢 す る .﹂ 壷 ︑ 婆 社
の利害・ひいては株主の利竃大きく影響します︒Lとして株主総会の特別決議を必要とするという見蟹ある(会社これは法質疑応箪昭和五八年版九査)・一〇〇%子会社を形式的にみれば別個の人格である.︑とは当然であるから︑
財産の腰関係という蚕論を主張する説に対しては説得力のある理由にはならない︒右の見解で注目すべき点は︑
現在の一〇〇%子会社が将来ともそうであるという保障はないという︑一点である︒
2田袋髪婆社と一〇〇%子会社との間に利虫箱反することはなく︑また実質完全里体であるので︑その間
親 会社 とそ の100%子 会 祉 との 間 の法 律 関 係 に 関 す る一 考 察
の財産の移動は同歪業内の纂移転とひとしく︑親会社︑子会社とも繰主総会の特別決謹不要であるとしておられるのであるが(δ・%子会社の葎・霧山ハ董︑纂謬の後︑親会社が所有するδ○%子会社の株式を他に譲渡したり︑その子会社が響をして第三者に割当てをして︑そうでなくなったような場合・またδ○%子会社が譲受けた営業をさらに他へ嚢したような響についてはどうなるのであろうか・その段階で親会社の埜総会の特別決議が必要だという.﹂とにはならないと思うが︑もしそうだということになると・もしその決藁得られなかったときは︑法的安定性の観占州から当初の纂譲渡が遡って無効になるとは︑とうてい芒えないであろう・いずれにしても︑困難な問題が生ずる︒
3たしかに︑親会社とδ○%子会社との間の自最引とか競叢引において取締役会の承認を不要とするのは・両社の髪の養堕体性という理由に基づいており︑纂譲渡ξいても同じことがいえるというのも・一理あるかe﹂とくであるが︑一歩踏み.﹂むと︑財産の舞堕体性から︑営羨馨為がなかったのと同じことになるのか・株主総会の決議があったのと同じことになるのか︑それともその他の理由づけがあるのか不明である・自最引および肇取引は︑本来︑会社対会社としては︑そのよう叢引をすることについては何ら制限はないのであるが︑取締役が両社を霧していることから利害衝案生ずるために︑その霧している取締役に対する規制として設けられた規定であって︑その立法馨から︑形式的にはそうであっても実質的に利害袈が生じト羨いような揚合には︑この規定が適用されないと解釈することは︑ぎわめて合理的である︒
し か る に ︑ 轟 な 纂 鍵 に つ い て 埜 総 会 の 義 を 必 警 す る の は ︑ 鍵 人 と 馨 人 と の 間 で 利 薔 突 が 生 ず る 鰯 と い う か ら で は な く ︑ 取 締 役 は 株 主 か ら の 信 任 に 基 づ い て そ の 纂 を 自 ら 覆 箋 務 執 行 を し な け れ ぽ な ら な い と こ ろ ︑ こ れ を 他 に 謬 す る と い 鼻 例 の 謹 を と る の で あ る か ら 埜 の 利 蓼 保 護 す る 必 要 が あ ザΦ か ら で あ る ・ か り に π
譲受人がδ︒%子会社であっても︑いったん嚢されたのちは︑その纂ξいて親会社の笙の支配は及ばないB
ことになり・また親会社の取締役の経纏も間接的にならざるをえないのであるから︑この場盒右の手続を不要と鋤
することは︑きわめて問題である︒G
実体から考えてみても・自最引とか競叢引は原則として個別の完結的な取引であるから︑その取引が行われる
ときに養的な利害の衝突がなければその後に問題が生ずることはない.もっとも︑.あ響でも霧界でしばしぼ
行われる蒙契約謹基づく継続的な取引については︑δ・%子会社でなくなった時に︑その後の取引について取
締役の承認を受けなければならないと考えられる︒
こ れ に 対 し 量 覆 纂 嚢 は ・ 将 来 に わ た っ て 会 社 の 基 盤 量 大 な 影 響 を 及 ぼ す も の で あ っ て ︑ そ の 影 響 は い わ
ぽ継続的なものである︒
以 上 の 理 由 か ら ・ 現 行 法 の も と で は ・ 婆 社 と 一 ・ ・ % 子 会 社 と の 間 で あ っ て も 主 嚢 纂 嚢 ξ い て は 笙 総
会の決議が必要であると考える︒
能 灘 慧 難 雛 饗 額 掃 鶴 繋 獣 は 不 毒 る 余 地 篭 親 会 社 の 取 締 役 会 の決 議 ξ て ︑実
質的には子会社の株主総会の意思も決定されていると考えられるからである︒
五取締役の報酬について
︑取締役の報酬ξいては定整その額を定めないときは株主総会の決議をもって.︺れ姦めることとなっており
(二六九条)︑監査役についても同様である(二七九条一項)︒
親 会 社 と そ の100%子 会 社 との 間 の 法 律 関 係 に 関 す る̲̲..考察
上場会社においては定款で右の報酬額を定めている例讐無であり︑株主総会で定めた場合の決議の効力ξいての期間的限界に疑問がないわけではないが︑実務上は改訂の決藁なされるまでは効力が永続するものとして扱っ
ている︒
2と.﹂ろで︑ある会社の取締役がδ○%子会社の取締役を兼務してー典型的な場合は代叢締役を兼務しているときー両方から報酬の支払を受けているときに︑法的な問題はないのであろうか︒子会社の埜総会において報酬額の決議をするときに︑株主として出席するのは親会社の袋取締役のみであって・親会社の株主が関与する余地はまったくない︒そこにおいては︑後にそこから報酬をもらうこととなる者あるいはその者と同じ側に立つ者の意思によって︑その金額を定めうることとなる︒
同じょうな︑﹂とは︑たと︑潅代叢締役がδ○%株式を所有している会社︑あるいは代叢締役と他の取締役のみが株式を有している会社においても起りうる賭であるが︑この場盒は︑報酬の過大支払による財産の減少は・その有する株式の価値の減少となるのみであって︑他人の財産を侵害するわけではない・もっとも・取締役が過半数
の 株 式 を 有 し ︑ 他 は そ れ 以 外 の 者 が 有 し て い る と 芝 過 大 姦 酬 禦 決 議 さ れ た 場 合 に は 讐 の 利 益 を 害 す る こ と に
なるのであるが︑.﹂の髪・には特別利害関係人の議決権行使による不当決議として取消の対象になりうる(取締役の報酬額の決遷ついて︑.︑れを否定する見蟹あるが︑取締役である埜縛別利害関係人となるというのが通説である(藷政宏.注釈会社法㈲八責)︒もっとも︑上場会社では︑通常︑取締役である株主の鍵権の占める割合はわずかなものであり・結果に影響する.﹂とはまったくないので︑否定説も︑その限りでは妥当である.しかし︑前述のよう糧端な場合に否定説が適当では㈱ないことは らかである む
ところが︑設問の場倉は︑過大支払による子会社の財産の減少は︑終局的には親会社の笙の財産の減少となる欝
のであり・親会社の埜が・これに反対するどころか︑当初からまったく関与することができないようになっている
というところに重大な問題がある︒
そこで・子会社の報酬額は親会社の報酬額に含まれるべきであるという見蟹ある.いいか︑κれば︑親会社享会
社の支払報酬額を合笹ても・墾社における決嚢酬額の灘内でなければならないというものである..﹂の場ム.
にも・子会社の支払報酬額は・子会社の決議報酬額の灘内でもなけれぽならないで遭う(上田明信﹁取纏.監査
役報酬の霧﹂七責は・萎社の取種に対する報酬は︑墾社の定款または埜総ムムの議をも必要とするものと解すべきで
ある・しというが・これは必ずしも墾社の株主総会において親窪の取締役の報酬攣別に子ム調社の取締役の報酬額を決義しなけ
ればならないという趣旨ではないと思われる・お手盛の農をさけると写﹂とであれぽ︑親会社と子会社の分を別々に決議する
必 継 韓 葬 社 の 戴 は ・ 馨 の 株 糞 に お い 窺 会 社 の 報 酬 驚 饗 議 さ れ る べ ぎ で ︑ 吻
それをもって足るという見蟹ない・これは子会社の機関をまったく無視するもので︑とうてい認めるわけに嫡ねカ
ないからである︒
し か し ・ こ れ に 対 し て は 二 ・ ・ % 子 会 社 と い っ て も 嬰 社 の 役 塁 部 し か 霧 し て い な い 場 合 も 憲 っ 湊 兼
務していない場合もある・このような場盒まで親会社の笙総会の決議藁するというのは行ぎすぎではなしカと
も思われる︒
3δ︒%子会社といっても独自讐萎展開して︑それ相当の利莚出していることも珍しくはない.法人税等
の負程別々にしているのであるから︑このよう霧盒子会社霜嶺の役員報酬を負担するのは︑むしろ当携
ことである・藝社の埜総会が規制しないと他窺制する者がいないため華盛の危険がある.﹂とはそのとおりで
親 会 社 とそ の100%子 会社 との 間 の法 律 関 係 に関 す る一 考 察
あるが︑ある会社の機関で決定された妻について他の機関でも決定されないと効力が生じないとか︑そのことを他
の機関で決定すべきだというようなことは︑立法論としてはともかく現行法の解釈としては無理である︒
役員報酬については︑もっと大きな問題として使用人兼務の場合の使用人給与という問題がある・これらの問題を
合わせて立法措置を講ずる必要があろう︒
4附属明細書には︑取締役および監査役に支払った報酬の額をそれぞれ記載しなければならないこととされているが(計讐類規則四七奎項=号)︑親会社の附属明細謹δ○%子会社において支払った分も加算して記載すべき
かという問題がある︒しかし︑定款または株主総会で決定された報酬枠との関係で︑その必要はないと解する︒ただ
し︑注記する等の方法でその実態を親会社の株主に知らしめるというようなことは望ましい方向として考えられよう︒
六その他の問題について
‑計算書類規則による親子会社間の債権︑霧︑取引高の記載ξいてはδ○%子会社だからといってこれを除
外することにはならない︒右の記載の趣旨は︑親子会社間の債権債務についてはいずれか一方の財産状況の悪化によ
り他方も同様となり回収不能となる危険が高いこと︑架空の計上がされるおそれがあることなどから定められているものであるから︑一〇〇%子会社の場合には記載する必要性がむしろ高いのであり︑親子会社間の取引は・それとして厳然と存するものだからである︒
2株主の蕎権︑帳簿閲覧権の限界として︑δ○%子会社に対するものは︑当該会社に対するものと同様に扱うぺきであるか︒同様の問題は証券取引塗九四条に基づく﹁上場株式の議決権の代理行使の勧誘に関する規則﹂八条
一項による株主から会社に対する資料請求についても存する︒
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これらはいずれ歯難問題であるが︑株養問権ξいていえば︑δ○%子会社の問題が二三七条ノ三の親会
社旨身の問題となるかということであるが︑たんに形式的に裂社の.﹂とであるといって.﹂れを避ける.﹂とはでき
ないであろう︒
しかし・播閲覧権と勧誘規則ξいていえば︑一〇〇%子会社といっても︑その帳繧︑親会社の帳簿とは別に
保管されているのであるし(とく窺会社と子会社が別の場所にある響)︑それを保管てい務孚会社の取締役であ
るから・株主から饗社に対する請求が子ム答社の取締役に及ぶとするのは無理があると考︑薫︒これを拒絶した場合
の過料の規定を考えるとなおさらである︒もっとも︑そうだとすると︑親会社の取締役は︑子会社を利用して親会社
の笙から不馨な妻を墜いするおそれもあるが︑これはまた別の問題として解決すべきものである︒
(1)親会社と子会社の取締役を兼任しているときは︑別の解釈の余地がある︒
第 三 ま と め
呈嶺したように二〇〇%子会社を親ム本社と同一視するかどうかは︑それぞれの葎関係ごとに異なり︑霧
上混乱が生じていることも無視できない.今後の立礎おいて親ム耳社と子会社との関係ひいては一︒︒%子会社と
の関係が一定の思想のもとに規定されることが望ましい︒
しかし・法務省畢局華墓から今後の改正問題として昭和五九年五月公表された﹁大小(公開.非公開)会社区
分妾及び合併に関する問題点﹂においても︑右の問題には触れられていない.中期的な検討課讐でもなれぽ幸い
である︒
(1)少なくとも開示に関しては︑一〇〇%子会社は親会社と同じように取扱う必要があると考える︒
親 会社 とそ の100%子 会 社 との 間 の法 律 関 係に 関 す る一 考 察
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