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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

Novel anti-FOLR1 antibody-drug conjugate MORAb-202 in breast cancer and non- small cell lung cancer cells

(新規抗 FOLR1 抗体-薬物複合体 MORAb-202 の乳癌および非小細胞肺癌細胞における効果発

現機構の検討)

掲載雑誌名 Antibodies

専攻名 外科系外科学(乳腺外科学分野) 松永有紀

論文要旨

癌治療薬として抗体薬物複合体(Antibody drug conjugate: ADC)の開発が進められて いる. 葉酸受容体α(FOLR1)は, 上皮由来の悪性腫瘍で特異的に発現し, ADCの標的と期 待されている. 本研究では, 乳癌および非小細胞肺癌細胞株を用いて新規抗FOLR1抗体- エリブリン複合体であるMORAb-202の抗腫瘍効果の発現機序を検討した.

乳癌細胞株7種および非小細胞肺癌細胞株9種を用いてFOLR1発現をウェスタンブロッ ト法とリアルタイムPCR法で, 細胞増殖抑制効果をMTT法で検討した. 共培養モデルを用 いてバイスタンダー効果を, フローサイトメトリーを用いて細胞周期に与える影響を評価 した. 乳癌細胞株(T47DおよびMCF7)を用いて同所異種移植マウスモデルを作成し, MORAb-202の効果を検討した.

MORAb-202は, FOLR1を発現する乳癌細胞株に対し選択的に細胞増殖を抑制した. FOLR1 を発現するHCC1954細胞とFOLR1を発現しないMCF7細胞を, トランスウェルを用いて共 培養すると, MORAb-202MCF7細胞の増殖を抑制した. MORAb-202の抗FOLR1抗体-エリ ブリンを繋ぐリンカーが, HCC1954細胞内で解離し, エリブリンが周辺細胞に影響を与え たことが示唆された. MORAb-202は, エリブリンと同様にT47D細胞に対しG2-Mで細胞周 期を停止させアポトーシスを誘導した. 担癌マウスモデルでは, T47D腫瘍, MCF7腫瘍は, 共にMORAb-202投与によって腫瘍増大が抑制された.

MORAb-202は, FOLR1発現乳癌に対し抗腫瘍効果を有する可能性が示唆された.

参照

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