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論 文 内 容 要 旨

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Academic year: 2021

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論 文 内 容 要 旨

論 文 題 目

The redox function of apurinic/apyrimidinic endonuclease1/redox factor-1 (Ape1/Ref-1) modulates helper T cell response through modifications of antigen presenting cells.

Ape1/Ref-1

のレドックス制御機能は抗原提示細胞を介してヘルパ

T

細胞の反応を調節する)

責任講座: 免疫学 講座

氏 名:

Akhter Nasrin

【内容要旨】

1,200

字以内)

『背景』Apurinic/apyrimidinic endonuclease1/redox factor-1 (Ape1/Ref-1)は

DNA

復機能やレドックス調節機能、転写因子制御機能を持つ多機能蛋白である。免 疫系では、免疫グロブリンのクラススイッチや

CD40

を介する

B

細胞の活性化 に必須の分子であることが知られている。しかし、ヘルパーT細胞の活性化や分 化における役割はよくわかっていない。

『方法と結果』本研究では、Ape1/Ref-1 のレドックス阻害薬である

E3330

を使

って

Ape1/Ref-1

のヘルパーT細胞の免疫応答における役割を解析した。

卵白アルブミン(OVA)蛋白に得意的な

T

細胞受容体遺伝子を遺伝子導入さ れたマウス(OT-IIマウス)由来のヘルパーT細胞(OT-II細胞)を

OVA

存在下 に抗原提示細胞(APC)により刺激した。E3330 存在下に実験を行ったところ、

予想に反して、OT-II 細胞からのインターフェロン

γ

(IFN-γ)産生が亢進した。

E3330

IFN-γ

産生亢進作用は、APCを用いない抗

CD3

抗体と抗

CD28

抗体を 用いた

T

細胞活性化刺激では認められず、一方、APCのみを

E3330

で前処理し てから

OT-II

細胞と反応させても認められた。これらの結果は、E3330

OT-II

細胞に直接作用しているのではなく、APC

Th1

誘導機能を亢進させているこ とを示唆した。そこで、E3330による

APC

の変化を調べてみた。Toll 様受容体

(TLR)リガンド依存性の

MHC

クラス

II

や副刺激分子、

CD80、 CD86

の発現に は変化がなかった。次に、

Th1

誘導に重要なサイトカインであるインターロイキ

12(IL-12)分泌や IFN-γ

分泌も増加せず、逆に減少する傾向にあった。しか

し、IL-12の遺伝子活性化について解析した結果、E3330

IL-12

p35

p40

それぞれをコードする遺伝子(Il12aIl12b)のいずれも転写活性化を促進して

いた。

IL-12

遺伝子は

p38 MAPK

シグナルにより正に調節されることが知られて

いるが、

E3330

p38 MAPK

の活性化を増強することも確認された。したがっ

て、E3330により、IL-12は遺伝子が活性化しているにも関わらず、細胞外への 分泌が減少していた。そこで、IL-12

APC

表面への発現量を調べたところ、

E3330

により有意に増加することがわかった。これらの結果は、

Ape1/Ref-1

のノ ックダウン

APC

を用いた実験でも確認された。

『結論』この研究は、Ape1/Ref-1レドックス制御能が

APC

内において

IL-12

細胞表面への発現量を抑制し、結果的に

Th1

レスポンスを負に制御しているこ とを初めて示した。

(2)

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