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論文内容要旨 論文題名

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

Extracellular matrix loss in chondrocytes after exposure to interleukin-1

in NADPH oxidase-dependent manner

(軟骨細胞におけるインターロイキン-1

刺激後の NADPH-オキシダーゼに 依存した細胞外基質の減少)

掲載雑誌名

Cell and Tissue Research (投稿中)

歯科補綴学 船登 咲映

内容要旨

変形性関節症(OA)は、関節軟骨における軟骨細胞の細胞死と基質タンパ ク 質 の 減 少 を 主 要 な 病 態 と す る 疾 患 で 、 発 症 に イ ン タ ー ロ イ キ ン -1



(IL-1

)などの炎症性サイトカインや活性酸素種(ROS)の関与が指摘 されている。軟骨細胞培養系に IL-1

を添加すると、細胞死と細胞外基質 の減少が観察された。共同研究者の安原らは軟骨細胞で活性酸素産生酵素 である NADPH オキシダーゼ(NOX)が細胞外基質代謝の調節に関与すること を見出している。(第 25 回日本骨代謝学会)さらに吉村らは、IL-1

刺激 した軟骨細胞が食細胞型 NADPH オキシダーゼ(NOX-2)の発現を介して細 胞死を誘導することを報告した(J Biol Chem 286:14744-52, 2011)。そ こで今回、IL-1

刺激後の軟骨細胞における細胞外基質の合成と分解にお ける NOX-2 由来の活性酸素の役割を明らかにすることを目的として研究 を開始した。マウス軟骨細胞様 ATDC5 細胞を IL-1

で刺激すると主要な軟 骨基質タンパク質であるタイプⅡコラーゲンとアグリカンの mRNA 発現が 抑制されたが、NOX-2 の siRNA はこれらの遺伝子発現に影響を及ぼさない ことから、これらの軟骨基質タンパク質の発現低下に NOX-2 は関与しない ことが明らかとなった。一方、NOX 阻害剤あるいは ROS 消去活性を有する N-アセチルシステインは、IL-1

によって引き起こされる細胞外プロテオ グリカンおよびヒアルロン酸の減少を抑制した。このことは IL-1

によっ て発現誘導される NOX-2 由来の ROS が、IL-1

刺激後の軟骨基質の分解に 関与することを示唆する。さらに、軟骨細胞のヒアルロニダーゼ活性は NOX 阻害剤により抑制された。NOX 活性に依存して細胞内外の酸性化が起 こったため、酸性に至適 pH を持つヒアルロン酸分解酵素活性が上昇しヒ

(2)

アルロン酸分解が亢進していることが示唆された。以上より、IL-1

刺激 により NOX-2 活性に依存したヒアルロン酸分解酵素活性の上昇が細胞外 基質分解をもたらすことが示唆された。今回発見した細胞外基質の減少メ カニズムは有効な治療法がない変形性顎関節症(顎関節症Ⅳ型)の治療へ の応用が期待できる。

参照

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