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x のファイルと設定の ESXi 5.x への移行

ドキュメント内 vSphere Upgrade - VMware (ページ 157-160)

Update Manager Client プラグインのアップグレード

ESX 4. x のファイルと設定の ESXi 5.x への移行

アップグレードプロセスでは、ESX ホスト構成の内容ができるかぎり保たれます。しかし、ESX 4.x と

ESXi 5.x のアーキテクチャ上の違いにより、ESXi のインストールウィザードまたはアップグレードウィ

ザードで移行オプションを選択しても、多くの構成ファイルは移行できません。

/etc/vmware/esx.confなどの VMware 関連ファイルは移行されますが、サードパーティのエージェントや スクリプトなど、既存の多くの設定は移行できません。

注意 4.x ホストがサードパーティ製の VIB やドライバなどでカスタマイズされている場合、標準の

VMware インストーラ ISO を使用してアップグレードすると、それらのカスタマイズが失われ、システム

が不安定になることがあります。その場合は、ESXi Image Builder CLI を使用して、該当する VIB やドライ バなどが含まれたカスタムの ESXi インストーラ ISO ファイルを作成します。Image Builder については、

vSphere のインストールとセットアップ』を参照してください。

表 7‑1. ESXi への移行またはアップグレード中に移行されるファイル

移行されるファイル コメント

/etc/sfcb/sfcb.cfg 移行されます。

/var/lib/sfcb/registration/repository/root/inte rop/*

移行されます。

/etc/logrotate.conf 移行されません。ESXi のログローテーションは以前の

バージョンと互換性がありません。

/etc/localtime 移行されません。タイムゾーンは ESXi ではサポートされ

ません。

/etc/ntp.conf 移行されます。

/etc/ntp.drift 移行されます。

/etc/ntp.keys 移行されます。

/etc/syslog.conf ESXi の場合は移行されますが、ESX の場合は移行されま

せん。

/etc/security/access.conf 移行されます。PAM 構成に必要です。

/etc/security/login.map

/etc/sysconfig/network 移行されます。サービスコンソールの仮想 NIC

(vswifs)は ESXi 仮想 NIC に変換されます。(vmks)

/etc/sysconfig/ntp 移行されません。

/etc/sysconfig/xinetd 移行されません。

/etc/sysconfig/console/* 移行されません。

/etc/sysconfig/i18n 移行されません。i18n は ESXi ではサポートされません。

/etc/sysconfig/clock 移行されません。タイムゾーンは ESXi ではサポートされ

ません。

/etc/sysconfig/crond 移行されません。

/etc/sysconfig/syslog 移行されません。syslog デーモンは以前のバージョンと互

換性がありません。

/etc/sysconfig/keyboard 移行されます。サポートされていないエントリはデフォル

トで英語に設定されます。

/etc/sysconfig/mouse 移行されません。ESXi ではマウスはサポートされません。

/etc/sysconfig/static-routes 移行されます。

/etc/sysconfig/static-routes-ipv6 移行されます。

/etc/sysconfig/network-scripts/route-$device 移行されます。

71. ESXi への移行またはアップグレード中に移行されるファイル (続き)

移行されるファイル コメント

/etc/ssh 移行されません。ESXi 5.x へのアップグレードまたは移行

によって影響を受ける SSH 構成 (P. 160) を参照してくださ い。

/etc/nsswitch.conf 移行されます。さまざまな構成で一般的に使用されます

が、Active Directory 認証で最も役立ちます。

/etc/yp.conf 移行されません。NIS は ESXi ではサポートされません。

/etc/krb.conf Likewise で Active Directory をサポートするのに必要で

/etc/krb.realms す。

/etc/krb5.conf /etc/krb5.acl /etc/krb5.keytab /etc/krb5.log /etc/krb5.mkey

/etc/login.defs 移行されません。このファイルは、maildir、パスワード

エージング コントロール、uid と gid の最小値/最大値の設 定、ユーザー削除コマンドなどの設定を制御します。

/etc/pam.d/* 部分的に移行されます。認証と認可に必要です。

注意 ESX 4.x の /etc/pam.d/system-auth 内にある設定 に加えられたカスタムの編集内容は、ESXi 5.x にアップグ レードすることで、デフォルト値にリセットされます。カ スタム値を維持するには、アップグレード後に手動でリ セットします。

/etc/hosts.allow 移行されません。

/etc/hosts.deny 移行されません。

/etc/ldap.conf 移行されません。LDAP は ESXi ではサポートされませ

/etc/openldap ん。

/etc/sudoers 移行されません。SUDO は ESXi ではサポートされませ

ん。

/etc/snmp/snmpd.conf /etc/vmware/snmp.xml に移行されます。

/usr/local/etc/ 移行されません。

/etc/rc.d/rc*.d/* 移行されません。ESX と ESXi の rc.d スクリプトの間には

互換性がありません。

/etc/xinetd.conf 移行されません。xinetd は ESXi ではサポートされませ

ん。

/etc/motd 移行されます。システムが ESX 5.x にアップグレードされ

たことを示すメモが付加されます。

/etc/likewise/* 移行されます。Likewise 構成のために使用されます。

/etc/vmware/vmkiscsid/* 移行されます。

etc/vmware/init/* 移行されません。Init スクリプトは互換性がありません。

/etc/vmware/esx.conf 移行されます。

/etc/vmware/pci* 移行されません。

/etc/vmware/simple.map 移行されません。新しい simple.map ファイルが生成され

ます。

/etc/vmware/license.cfg 移行されません。アップグレード時に評価モードタイマー

がリセットされます。

71. ESXi への移行またはアップグレード中に移行されるファイル (続き)

移行されるファイル コメント

/etc/vmware/vmware.lic 移行されません。ESXi 5.x のアップグレードは評価モード

にリセットされます。

/etc/vmware/hostd/* 移行されます。

/etc/vmware/hostd/config.xml 移行されません。このファイルは、現在 ESXi との互換性

がありません。

/etc/vmware/hostd/proxy.xml 移行されません。このファイルは、現在 ESXi との互換性

がありません。

/etc/vmware/vmauth/authentication.conf 移行されます。Likewise 構成のために使用されます。

/etc/vmware/vmauth/provider.xml

/etc/hosts 移行されます。

/etc/resolv.conf 移行されます。

/usr/lib/vmware 移行されません。

/etc/fstab 部分的に移行されます。NFS エントリのみが ESXi に移行

されます。

/etc/passwd 部分的に移行されます。root ユーザー パスワードのみが保

存されます (可能な場合)。

/etc/shadow

/etc/groups 移行されません。

ESXi 5.x への移行またはアップグレード後の、ファイアウォール構成の変更

ESX/ESXi 4.x から ESXi 5.x への移行またはアップグレードにより、ホストのファイアウォール構成に対し

ていくつかの変更が加えられます。

ESX 4.x から ESXi 5.x に移行すると、ESX 4.x のルールセットリストが、ESXi 5.x の新しいルールセット リストに置換されます。/etc/vmware/esx.confファイルの次の構成は維持されます。

n 既存の有効または無効のステータス。

n esxcfg-firewallによって追加された allowedip。

ユーザーによって追加されたルールセットファイル、および ESX 4.x でカスタマイズされたファイア ウォールルールが移行後も維持されることはありません。移行後の初回起動時、ESX 4.x

の/etc/vmware/esx.confファイルにエントリがなかったルールセットについては、ESXi 5.x のファイア ウォールによって、デフォルトの「有効」ステータスが読み込まれます。

ESXi 5.x への移行後、ESX 4.x の/etc/vmware/esx.confファイルで blockIncoming 値と blockOutgoing 値 の両方のデフォルトポリシーが false に設定されていた場合にのみ、ESXi 5.x ではデフォルトのブロックポ

リシーが false (デフォルトですべてのトラフィックを許容)に設定されます。それ以外の場合、デフォル

トポリシーではすべてのトラフィックが拒否されます。

ESX/ESXi 4.1 のesxcfg-firewallコマンドを使用して開かれたカスタムポートが、ESXi 5.x へのアップグ レード後も開いた状態を維持することはありません。構成エントリは、アップグレードによってesx.conf ファイルに移されますが、対応するポートは開かれません。ESXi のファイアウォール構成の詳細について

は、『vSphere セキュリティ』ドキュメントを参照してください。

重要 ESXi 5.x の ESXi ファイアウォールは、ネットワーク単位での vMotion トラフィックのフィルタリン

グを許可しません。そのため、vMotion ソケットへの受信接続が行われることがないように、外部ファイ アウォールにルールをインストールする必要があります。

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