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VMware vCenter Server アプライアンスのアップグレード

ドキュメント内 vSphere Upgrade - VMware (ページ 129-132)

vCenter Server アプライアンスへのアップグレードでは、アプライアンスの新しいバージョンをデプロイ

し、既存の vCenter Server アプライアンスのネットワーク識別子をインポートできます。

注意 バージョン 5.0 から 5.5 へのアップグレードは、バージョン 5.1 から 5.5 へのアップグレードとは少し 異なります。バージョン 5.1 から 5.5 にアップグレードしている間は、ロール設定のオプションが使用でき ません。

VMware の製品バージョンには、vSphere 5.5 など、2 桁の番号が振られます。たとえば 4.1 から 5.0 へ、ま

たは 5.1 から 5.5 へと数字が変わっているリリースは、ソフトウェアの大幅な変更を含んでおり、以前の

バージョンからのアップグレードが必要になります。変更が小さく、アップデートだけで済むリリースは、

vSphere 5.1 Update 1 のようにアップデート番号で示されます。

バージョン 5.1 からバージョン 5.1 Update 1 へなど、vCenter Server Appliance のアップデートに関して は、VMware.com リポジトリからの VMware vCenter Server アプライアンスの更新 (P. 132)、圧縮された更 新バンドルからの VMware vCenter Server アプライアンスの更新 (P. 132)、および CD-ROM ドライブから の VMware vCenter Server アプライアンスの更新 (P. 133) を参照してください。

vCenter Server Appliance のバージョン 5.0 Update 1 以降、5.1.x、および 5.5 では、vCenter Server Appliance 5.0 で使用されていた IBM DB2 の代わりに、PostgreSQL が組み込みデータベース用に使用され ます。バージョン 5.0 からバージョン 5.5 にアップグレードするときに、vCenter Server アプライアンスで 組み込みデータベースを使用する場合、組み込まれた IBM DB2 データベースが PostgreSQL データベース に移行されます。既存のデータベースの構成状態が保存され、スキーマがアップグレードされて、vCenter Server Appliance 5.5 と互換性を持つようになります。

注意 IP アドレスが IPv4 に準拠している場合のみ、vCenter Server 5.5 は vCenter Server と vCenter Server コンポーネント間の IP アドレスによる接続をサポートします。IPv6 環境で vCenter Server システムに接続 するには、vCenter Server の完全修飾ドメイン名(FQDN)またはホスト名を使用する必要があります。

ベストプラクティスは、IP アドレス(DHCP によって割り当てられた場合に変わる可能性がある)の代わ

りに FQDN(すべてのケースで機能する)を使用することです。

vCenter Server Appliance のバージョン 5.5 は仮想ハードウェアバージョン 7 でデプロイされますが、これ は ESXi の仮想マシンあたり 8 個の仮想 CPU をサポートしています。vCenter Server Appliance で管理する ホストによっては、ESXi ホストをアップグレードし、vCenter Server Appliance のハードウェアバージョ ンを更新してより多くの仮想 CPU をサポートできるようにしたい場合があります。

n ESXi 4.x は、仮想ハードウェアのバージョンは 7 まで、仮想マシンあたりの仮想 CPU は 8 個までサ

ポートします。

n ESXi 5.0.x は、仮想ハードウェアのバージョンは 8 まで、仮想マシンあたりの仮想 CPU は 32 個までサ

ポートします。

n ESXi 5.1.x は、仮想ハードウェアのバージョンは 9 まで、仮想マシンあたりの仮想 CPU は 64 個までサ

ポートします。

注意 vCenter Server Appliance をハードウェアバージョン 10 に更新する場合は、vSphere Client を使用し てアプライアンスの仮想マシン設定を編集できません。これにより、管理用の vCenter Server Appliance が 配置されているホストに vSphere Web Client を使用して直接接続できないため、vCenter Server Appliance の管理に問題が生じる可能性があります。vCenter Server Appliance をハードウェアバージョン 10 にアッ プグレードしないでください。

仮想マシンの仮想ハードウェアバージョンを更新するには、『vSphere 仮想マシン管理』ドキュメントの仮 想マシン互換性レベルについての情報を参照してください。

注意 アップグレードにより、Microsoft Windows ホストで外部の vCenter Single Sign-On インスタンスを 使用するようにアプライアンスが再構成された場合、vCenter Single Sign-On ホストに名前が追加されてい ないユーザーは、アップグレード後、rootとしてログインできなくなります。デフォルトでは、Windows にrootユーザーは含まれません。

開始する前に

n vSphere ネットワーク上のすべてのマシンの時計が同期していることを確認します。vSphere ネット

ワーク上の時刻の同期 (P. 60) を参照してください。

n vCenter Server Appliance で vCenter Single Sign-On の外部インスタンスを使用している場合、アップ グレード先の vCenter Server Appliance のバージョンと同じバージョンに Single Sign-On をアップグ レードします。

n 既存の vCenter Server Appliance 用の vCenter Server SSL 証明書が適切に構成されていることを確認し ます。当社のナレッジベースの記事 2057223 を参照してください。

n vCenter Server データベースをバックアップします。

n vCenter Server Appliance のスナップショットを作成します。

手順

1 vCenter Server アプライアンスの新しいバージョンをデプロイします。

新しいアプライアンスにはデフォルトのネットワーク構成が設定されており、vCenter Server サービス の構成は解除され、無効になっています。新しいアプライアンスで NFS を構成する必要はありませ ん。この構成は、アップグレード時に自動的にコピーされます。

2 新しいアプライアンスが、少なくとも古いアプライアンスと同じ容量の RAM と同じ数の CPU を備え ていることを確認します。

3 古いアプライアンスにディスクを追加した場合、または古いアプライアンスの VMDK のサイズを増や した場合は、少なくとも古いアプライアンスと同じディスク容量が確保されるように新しいアプライア ンスを再構成します。

4 古いアプライアンスと新しいアプライアンスの両方に、それぞれ個別のブラウザウィンドウで接続し ます。

5 新しいアプライアンスの vCenter Server セットアップウィザードで、エンドユーザー使用許諾契約書 に同意します。

このウィザードは、初めてログインしたときに自動的に起動します。以降のログインでは手動で起動で きます。手動で起動するには、スタートアップページの [ユーティリティ] セクションにある起動ボタ ンをクリックします。

6 新しいアプライアンスの構成オプションパネルで、以前のバージョンからアップグレードを選択しま す。

7 新しいアプライアンスで、次へをクリックします。

8 バージョン 5.0.x からアップグレードする場合:古いアプライアンスのアップグレードタブで、アプ ライアンスロールとしてソースを選択し、ロールの設定をクリックします。

9 新しいアプライアンスで、ローカルアプライアンスキーをコピーします。

10 前の手順でコピーしたキーを古いアプライアンスにインポートします。

n バージョン 5.0.x からアップグレードする場合:古いアプライアンスのアップグレードタブに移 動し、信頼の確立サブタブに移動します。リモートアプライアンスキーフィールドにキーを貼り 付け、リモートキーのインポートをクリックします。

n バージョン 5.1.x からアップグレードする場合:古いアプライアンスのアップグレードキーボッ クスにキーを貼り付け、キーをインポートして vCenter Server を停止するをクリックします。

11 古いアプライアンスで、ローカルアプライアンスキーをコピーします。

12 新しいアプライアンスで、前の手順でコピーしたキーをアップグレードキーボックスに貼り付け、次 へをクリックします。

セットアップにより、古いアプライアンスの SSL 証明書のチェックが実行されます。問題が検出され ると、セットアップウィザードによって、問題を説明するパネルが表示され、新しいアプライアンス の新しい自己署名証明書を生成するオプションが提供されます。

13 現在の証明書を維持し、発生した問題を手動で修正する場合は、vCenter SSL 証明書を交換する チェックボックスのチェックを外します。

バージョン 5.1.x のアプライアンスからアップグレードしている場合は、アップグレードされたアプラ イアンスで既存の Single Sign-On 構成が使用されます。手順 15 に進みます。バージョン 5.0 のアプラ イアンスからアップグレードしている場合は、ウィザードによって[SSO 設定]パネルが表示されま す。

14 バージョン 5.0 のアプライアンスからアップグレードしている場合は、Single Sign-On の外部インスタ ンスを使用するか、組み込まれているバージョンを使用するかを[SSO 設定]パネルで選択します。

外部 Single Sign-On インスタンスを選択する場合、外部 Single Sign-On のバージョンが 5.5 であるこ とを確認するためのチェックが実行されます。バージョンが 5.5 より前の場合、エラーメッセージが表 示され、アップグレードは続行されません。

15 新しいアプライアンスで、次へをクリックします。

16 ソースアプライアンスによって管理されたホストのリストを確認し、アップグレード前チェックを実 行するホストを選択します。

アップグレードに伴う問題が発生する可能性を最小限に抑えるには、すべてのホストに対して、あるい は少なくとも最も重要なホストに対してアップグレード前チェックを実行します。

17 ソースアプライアンスホストのアップグレード前チェックを確認し、操作前にエラーを修正します。

18 ソースアプライアンスおよび外部データベースのバックアップまたはスナップショットを取ったこと を確認し、次へをクリックします。

新しいアプライアンスが古いアプライアンスをシャットダウンし、古いアプライアンスのネットワーク ID を引き継ぎます。古いアプライアンスが動的なアドレス割り当てを使用するように構成された場 合、新しいアプライアンスも動的なアドレス割り当てを使用します。インポートが完了すると、新しい vCenter Server アプライアンスが起動します。

19 アップグレードが完了したら、閉じるをクリックします。

vCenter Server アプライアンスがアップグレードされ、新しいアプライアンスが再起動します。

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