第4章 コマンド
4.5 clgetoralog - Oracle データベース調査資料採取
3.6 ログファイル
PRIMECLUSTER Wizard for Oracle では、次のディレクトリにログファイルを出力します。
・ /var/opt/reliant/log 配下
RMS および userApplication が動作している間、特に userApplication の状態遷移が行われた場合に、追記型で出力されますが、
RMS により使用量管理が行われています。
参考
詳細は、PRIMECLUSTER RMS の導入運用手引書を参照してください。
・ /var/opt/FJSVclora 配下
RMS および userApplication が動作している間、出力されますが、一定量に到達するとそれ以上は増えず、最も古いログから順に
削除されます。
- Oracle インスタンスリソース
1つにつき、最大 5.5MB (スタンバイ運用、Oracle RAC スケーラブル運用、シングルノードクラスタ運用共通)
- リスナーリソース
1つにつき、最大 4.5MB (スタンバイ運用、Oracle RAC スケーラブル運用、シングルノードクラスタ運用共通)
- Oracle ASM インスタンスリソース 1つにつき 0.0MB (出力なし)
- Oracle Clusterware リソース 1つにつき 0.0MB (出力なし)
ただし、監視タイムアウトを検出した場合、次のログファイルが追記型で作成されます。
- FJSVclora_<SID>_idto.trclog
- FJSVclora_<LISTENER>_ldto.trclog
これらは、1回の監視タイムアウトにつき62バイト増加します。なお、これらのログは RMSの管理外のため、RMSによる使用量管理 は行われません。
マルチテナント機能を使用したデータベースの場合、次のログファイルが作成されます。
- FJSVclora_<SID>_pdbmon.log
Oracle インスタンス1つにつき、最大10.0MB (スタンバイ運用、シングルノードクラスタ運用共通)
10MB(約5日分のログ)を超えると1世代分バックアップを作成してログファイルを再作成します。
バックアップファイル名は以下の通りです。
FJSVclora_<SID>_pdbmon.bklog
注意
これらのログファイルは、トラブル発生時の調査資料となりますので、不用意に削除・編集しないでください。
第 4 章 コマンド
4.1 hvoradisable - リソース監視の中断
実行ユーザー スーパーユーザー 形式
/opt/FJSVclora/sbin/hvoradisable userApplication Resource /opt/FJSVclora/sbin/hvoradisable -a [ userApplication ] 機能説明
本コマンド実行ノード (ローカルノード) 上に存在する指定された Oracle インスタンス、Oracle リスナーリソースの監視を中断します。
Oracle データベースの保守等で Oracle インスタンス、リスナーの停止を行いたい場合に使用します。userApplication が停止中/
起動中の両方で使用できます。
userApplication が停止中に使用した場合、次に userApplication を起動した時、Oracle インスタンス、リスナーの起動を行わずに、
リソースの状態が Warning になります。
userApplication が運用中に使用した場合は、すぐに監視を無効にします。このときリソースの状態は Warning となり、Oracle インス タンス、リスナーを停止しても、リソースは Warning のままとなります。(userApplication 運用中に使用する場合、リソースの状態が Warning になったことを確認して Oracle インスタンス、リスナーの停止を行ってください。)
userApplication を停止、または Faulted 状態をクリアすると、リソース監視の中断設定は、自動的に解除されます。
参考
- Oracle ASM インスタンスリソース、Oracle Clusterware リソースは監視が行われませんので、本コマンドによる監視の中断は必
要ありません。
Oracle ASM インスタンスリソースについての詳細は、“2.4.2 Oracle ASM(Automatic Storage Management)を使用する場合”を 参照してください。
- マルチテナント機能を使用したデータベースの場合は、本コマンドによりPDBの監視も中断します。
パラメーター
userApplication Resource
userApplicationには、監視中断するリソースが含まれる userApplication 名を指定します。Resourceには、監視中断する Oracle インスタンスリソースや Oracle リスナーリソースいずれかのリソース名を指定します。
userApplication と Resource には、ローカルノードに存在するものを指定してください。
-a [ userApplication ]
ローカルノード上に存在し、かつuserApplicationに指定された userApplication に属する全ての Oracle インスタンスリソース
や Oracle リスナーリソースの監視を中断します。
userApplication が省略された場合、本コマンドはローカルノード上の全ての Oracle インスタンスリソース、Oracle リスナーリソー スの監視を中断します。
終了ステータス 0 : 正常終了 1 : 異常終了
2 : 異常終了(-aオプション指定時に、いくつかのリソースの監視中断に失敗)
注意
本コマンドの実行タイミングに注意してください。状態不整合や意図せぬリソース異常を引き起こす場合があります。
・ 本コマンドを userApplication の状態遷移中に実行しないでください。
・ 本コマンドを RMS 停止中に実行しないでください。
・ 本コマンドの実行直後に、userApplication の起動や停止を行わないでください(5秒程度の間を置いてください)。
・ リソース監視の中断が有効になったことを確認後、Oracle インスタンスやリスナーの操作を行ってください。
以下のいずれかの方法でhvoradisableコマンドによるリソース監視の中断が有効になったことを確認してください。
- syslog に “INFO: 0101: Fault Watching is disable”または“INFO: 0101: Fault Watching is disabled” のメッセージが出力された こと。
- リソースが Warning 状態に変わったこと。
- clorainfo -m の結果が disable に変わったこと。
4.2 hvoraenable - リソース監視の再開
実行ユーザー スーパーユーザー 形式
/opt/FJSVclora/sbin/hvoraenable userApplication Resource /opt/FJSVclora/sbin/hvoraenable -a [userApplication ] 機能説明
hvoradisable コマンドによってリソース監視が中断されたローカルノード上の Oracle インスタンスリソース、Oracle リスナーリソースの 監視を再開します。userApplication が停止中・起動中の両方で使用できます。
userApplication が停止中に使用した場合、hvoradisable コマンドで設定された監視無効設定を解除します。
userApplication が運用中に使用した場合は、すぐに監視を再開します。そのため、Oracle インスタンス、リスナーを手動起動した 状態で、本コマンドを実行してください。(この場合、リソースの状態が Warning から Online になることを確認してください。)
参考
- Oracle ASM インスタンスリソース、Oracle Clusterware リソースは監視が行われませんので、本コマンドによる監視の再開は必
要ありません。
Oracle ASM インスタンスリソースについての詳細は、“2.4.2 Oracle ASM(Automatic Storage Management)を使用する場合”を 参照してください。
- マルチテナント機能を使用したデータベースの場合は、本コマンドによりPDBの監視も再開します。
パラメーター
userApplication Resource
userApplication には、監視再開するリソースが含まれる userApplication 名を指定します。 Resource には、監視再開する Oracle インスタンスリソースや Oracle リスナーリソースいずれかのリソース名を指定します。
userApplication と Resource には、ローカルノードに存在するものを指定してください。
-a [ userApplication ]
ローカルノード上に存在し、かつ userApplication に指定された userApplication に属する全ての Oracle インスタンスリソース
や Oracle リスナーリソースの監視を再開します。
userApplication が省略された場合、本コマンドはローカルノード上に存在する全ての Oracle インスタンスリソースや Oracle リス ナーリソースの監視を再開します。
終了ステータス 0 : 正常終了 1 : 異常終了
2 : 異常終了(-a オプション指定時に、いくつかのリソースの監視再開に失敗)
注意
本コマンドの実行タイミングに注意してください。状態不整合や意図せぬリソース異常を引き起こす場合があります。
・ 本コマンドを userApplication の状態遷移中に実行しないでください。
・ 本コマンドの実行直後に、userApplication の起動や停止を行わないでください(5秒程度の間を置いてください)。
・ 監視中断中、Oracle インスタンスやリスナーを手動停止していた場合、本コマンドの実行前に手動起動してください。
・ 以下のいずれかの方法により、hvoraenableコマンドによるリソース監視の再開が有効になったことを確認できます。
- syslog に“INFO: 0102: Fault Watching is enable”または“INFO: 0102: Fault Watching is enabled”のメッセージが出力された こと。
- リソースが元の状態("Online"、"Offline")に変わったこと。
- clorainfo -m の結果が enable に変わったこと。
4.3 clorapass - 監視用パスワードの登録
実行ユーザー スーパーユーザー 形式
/opt/FJSVclora/sbin/clorapass 機能説明
本コマンドは PRIMECLUSTER Wizard for Oracle が使用する Oracle データベースの SYSTEM ユーザーのパスワードを登録しま す。ディテクタは Oracle インスタンスの監視のために SYSTEM ユーザーを使って接続を行います。このためディテクタは SYSTEM ユーザーのパスワードを必要とします。
パスワードが設定されていなければ、ディテクタは SYSTEM ユーザーのパスワードとして“manager” を使用します。
本コマンドは、任意の1ノードで実行してください。
パラメーター なし 終了ステータス
0 : 正常終了 0 以外 : 異常終了 コマンド実行例
# /opt/FJSVclora/sbin/clorapass
Enter OracleSID > ora (ORACLE_SID を入力 例:“ora”)
Enter Password > ****** (SYSTEMユーザーのパスワードを入力 例:“oracle”)
Re-enter Password > ****** (SYSTEMユーザーのパスワードを再入力 例:“oracle”)
finished
参考
・ クラスタ運用中に Oracle SYSTEM ユーザーパスワードを変更する場合は、“3.3 クラスタ運用中の Oracle SYSTEM ユーザーパス ワード変更手順” を参照してください。
・ clorapass コマンドが取り扱うパスワード文字列については、以下を参考にしてください。
- 使用できる文字は、ASCII文字コードの16進値21, 23-3f, 41-7e(10進値の33, 35-63, 65-126)です。
- 全ての非引用識別子:英数字、アンダースコア(_)、ドル記号($)、シャープ記号(#) abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ0123456789_$#
- 引用識別子のうち、以下のもの
!%&'()*+,-./:;<=>?[\]^`{|}~
- 空白、タブ、アットマーク(@)、マルチバイト文字は使用できません。
- 引用識別子を含む場合、および英字以外で開始する場合、全体を二重引用符(")で括る必要はありません。
- 最大63文字まで指定可能です。(Oracle データベースの仕様は最大30文字です)
・ マルチテナント機能を使用したデータベースを作成した場合は、CDBのSYSTEM ユーザーのパスワードを登録してください。PDB のローカルユーザーのパスワードを登録する必要はありません。
注意
スケーラブル運用の場合、Oracle SYSTEM ユーザーのパスワードは Oracle RAC インスタンス別に登録する必要があります。例えば、
DB_NAME=ora、ORACLE_SID=ora1、ORACLE_SID=ora2 の場合、本コマンドを2回実行し、ora1 と ora2 に対してパスワードを登録 してください。
4.4 cloracpy - Oracle データベース設定ツール(待機ノード用)
実行ユーザー Oracle ユーザー 形式
/opt/FJSVclora/sbin/cloracpy 機能説明
本コマンドを使って、Oracle データベース設定に必要な運用ノード上のファイルを tar 形式にバックアップすることができます。本コ マンドを使用してバックアップしたファイルを待機ノード側で展開することで、ファイルコピー、リンクの設定が行えます。
- 本コマンドの使用条件 - スタンバイ運用である
- Oracle Database ソフトウェアを各ノードのローカルディスクにインストールしている
- 運用・待機ノードの $ORACLE_HOME、$ORACLE_BASE の設定が同一である
- 1:1 運用待機のように、運用・待機ノードの Oracle データベース構成が同一である
- 運用ノードでのデータベースの作成や設定が完了している
- Oracle ユーザーで実行する
- Oracle ユーザーの環境変数に $ORACLE_BASE、$ORACLE_HOME、$ORACLE_SID の設定がされている
- 本コマンドで tar 形式にまとめるファイル
- $ORACLE_HOME/dbs 配下のすべて
- $ORACLE_BASE/admin/$ORACLE_SID 配下のすべて - $ORACLE_HOME/network/admin 配下のすべて - $ORACLE_BASE/diag 配下のすべて
これらは、/tmp/oracle.<$ORACLE_SID>.tar ファイルにまとめられます。この tar ファイルを運用ノードから待機ノードへ転送し、そこ で“tar xvf /tmp/oracle.<$ORACLE_SID>.tar”コマンドを実行すると、上記のファイルが待機ノード上で展開されます。