ん。
2. X (U) 指定を使った G74 指令を通じて,サイクル加工が遂行されます。
4.1.2 複合形固定サイクル
端面突っ切りサイクル(G74)
G74 で呼出されるサイクルでは,正面切断サイクルを実行するために,Z 軸に平行
なペック動作を繰り返しています。
図 4.26 端面突っ切りサイクルの切削パス
方法
G74 R... ; R: 後退量(d)
この値はモーダルで,GUD7,
_ZSFI[29] を使ってプリセットすることができます。ここで設定した値は NC プログラム指令で上書きすることができます。
G74 X(U)... Z(W)... P... Q... R... F...(f) ;
X: 始点 X (アブソリュート位置)
U: 始点 X (インクリメンタル)
Z: 始点 Z (アブソリュート位置)
W: 始点 Z (インクリメンタル)
P: X
軸方向の切込み量(Δ
i) (符号なし)
Q: Z 軸方向の切込み量(Δk)
(符号なし)
R: くぼみのある場所の後退量(Δd)
(符号なし)
F: 送り量
(注)
1. e および Δd の両方がアドレス R で定義された場合,その意味はアドレス X (U) が現れることによって指定されます。X (U) が指定されると,Δd が使
用されます。
外径突っ切りサイクル(G75)
G75 サイクルは,X 軸に平行なペック送り動作を実行しながら,外径突っ切りサイ
クルを実行します。Z 軸に平行に端面突っ切りサイクルを実行する G74 サイクルに 比べ,G75 サイクルでは,サイクルが X 軸に平行に実行されるということを除い て,同じ動作を実行します。
図 4.27 外径突っ切りサイクルの切削パス
方法
G75 R... ;
G75 X(U)... Z(W)... P... Q... R... F... ;
アドレスの意味は,G74 サイクルと同じです。
4 つの切削セクタが使用可能です。
4.1.2 複合形固定サイクル
自動ねじ切りサイクル(G76)
G76 では,直線ねじまたはテーパねじ切りの自動ねじ切りサイクルを呼出します。
これはねじの角度に沿って切込みを実行するものです。
図 4.28 自動ねじ切りサイクルの切削パス
図 4.29 ねじ切りの切込み
工具の先
方法
G76 P... (m,r,a) Q... R... ; P:
m: 仕上げの切削回数。
この値はモーダルで,GUD7,
_ZSFI[24] を使ってプリセットすることができます。ここで設定した値は NC プログラム指令で上書きすることができます。
r: ねじのエンドにおける面取りのサイズです(1/10 * スレッドピッチ)。
この値はモーダルで,GUD7,
_ZSFI[26] を使ってプリセットすることができます。ここで設定した値は NC プログラム指令で上書きすることができます。
a:
工具切削エッジの角度
この値はモーダルで,GUD7,
_ZSFI[25] を使ってプリセットすることができます。ここで設定した値は
NCプログラム指令で上書きすることができます。
上記のパラメータはすべてアドレス P で同時に指定します。
アドレス P の例:
G76 P012055 Q4 R0.5
Q: 切込みの最低限の深さ(Δdmin)
,半径値
1 つのサイクル動作の切削の深さ(Δd - Δd-1)がこのリミットよりも少なくなる
と,切削の深さはアドレス Q で指定した値でクランプされます。この値はモーダ
ルで,
GUD7,
_ZSFI[27]を使ってプリセットすることができます。ここで設定した
値は
NCプログラム指令で上書きすることができます。
R: 仕上げの許容差(d)。
この値はモーダルで,GUD7,
_ZSFI[28] を使ってプリセットすることができます。ここで設定した値は NC プログラム指令で上書きすることができます。
P=012055
工具切削エッジの角度 = 55 度
ねじのエンドにおける面取り = 2.0 × ピッチ
仕上げ切削 1
4.1.2 複合形固定サイクル
(注)
1. X (U) および X (W) が現れると,アドレス P,Q,および R で指定さ
れたデータの意味が決まります。
2.