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第 3 章 では座標系と切削工具制御プログラミングの設定と選択の手順 を説明します。

以下の 2 つの方法を使用してワーク座標系を設定することができます。

2. プログラム指令 G10 または G92 により変更する。

図 3.3 ISO Gコード座標系

プログラムフレーム  G52 NV

$P_BFRAME     G51 スケール

調整可能フレーム G54 - G59 NV

$P_UIFR     G54 P1…100 NV チャンネル別基本フレーム

$P_CHBFRAME[3]    G68 3DRot

$P_CHBFRAME[2]    G68 2DRot / 3DRot

$P_CHBFRAME[1]   G51.1 プログラムした軸にあるミラー画像

$P_CHBFRAME[0]   G92 設定値

$P_CHBFRAME[0]   EXOFS

3.1.4 ワーク座標系の変更方法

方法

G10 により変更 G10 L2 Pp X... Z... ;

p=0:

外部ワーク原点補正値(EXOFS)

p=1 ~ 6

ワーク原点補正値は,ワーク座標系 G54 ~ G59 に対応。

X,Z:

アブソリュート指令(G90)の場合,それぞれの軸用 ワーク原点補正。

インクリメンタル指令(

G91

)の場合,それぞれの軸用 ワーク原点補正を設定するために追加された値(合計が 新しい補正として設定されます)。

G10 L20 Pp X... Z...;

p=1 ~ 100:

ワーク原点補正値は,追加ワーク座標系 G54 P1...P100

に対応。

IP:

アブソリュート指令(G90)の場合,それぞれの軸用 ワーク原点補正。

インクリメンタル指令(G91)の場合,それぞれの軸用 ワーク原点補正を設定するために追加された値(合計が 新しい補正として設定されます)。

G92 により変更 G92 X... Z... ;

説明

G10 を使用してワーク座標系を変更

それぞれのワーク座標系は,

G10

指令を使用して別々に変更することができます。

G92 を使用してワーク座標系を変更

G92 X... Z... を指定して,ワーク座標系(G54 ~ G59 までのコードおよびG54

P{1...100} のコードで選択した)をシフトして新しいワーク原点補正を設定します。

このようにして,現在の工具位置を指定された座標に一致させます。

X,Z がインクリメンタル指令値である場合,ワーク座標系が定義されて,現在の

工具位置は,その前の工具位置の座標に指定されたインクリメンタル指令値を追加

した結果と一致します(座標系シフト)。引き続いて,座標系シフトの値はそれぞ

れ個々のワーク原点補正値に追加されます。つまり,すべてのワーク座標系は同じ

値の分ずつ系統だってシフトします。

図 3.4 インクリメンタル値を使った座標系の設定例(G コードシステム A)

(注) 当社のフレームおよび ISO Gコードワーク座標系は,一般的な 保存エリアを使用します。言い換えれば,DIN規格言語モード のフレームを変更すると,ISO Gコードモードで使用される関 連ワーク座標系に影響を与えることになります。

ISO Gコードモード DIN規格言語モード

G54 G54

G55 G55

G56 G56

G57 G57

G58 G505

G59 G506

G54 P1 ... 48 G507 ... G554 G54 P49 ...100 G ...

G92 基本フレーム

190 100

90 150 90

60 A

X G55 ワーク座標系

工具位置 X

Z

Z

新しいワーク座標系

元のワーク座標系

3.2.1 アブソリュート/インクリメンタル指令

3.2 座標値入力モードの決定

本セクションでは座標値を入力するための指令を説明します。

3.2.1 アブソリュート/インクリメンタル指令

軸アドレスに続けて指定された軸移動データが,インクリメンタル値かアブソ リュート値で表された軸移動距離を決定します。

アドレス X,Z,C,Y,U,W,H,および V を使用することで,インクリメンタ ル値とアブソリュート値の両方を使用できます。

指令方法

アブソリュート指令

アブソリュート値で軸移動距離を指定するには,軸アドレス

X

Z

,および

C

を使用します。

: X

・・・

Z

・・・

C

・・・

;

インクリメンタル指令

インクリメンタル値で軸移動距離を指定するには,軸アドレス

U

W

,および

H を使用します。

: U

・・・

W

・・・

H

・・・

;

同一ブロック中でのインクリメンタル値とアブソリュート値の使用

同一ブロック中にインクリメンタル値とアブソリュート値を混在させることが できます。

: X

・・・

W

・・・

; U ・・・Z ・・・;

次のように同じ軸を表すアドレスが同一ブロック中に指定された場合

"X ・・・U ・・・;", 後で指定されたアドレスが有効になります。

これらの G コードは,軸アドレスに続く寸法値がアブソリュート値かインク リメンタル値のいずれで表されているかを指定します。

表 3.1

アブソリュート指令とインクリメンタル指令およびそれらの意味

アドレス 指令値 意味(説明)

X アブソリュート 直径値 X 軸方向の位置

Z - Z 軸方向の位置

C - C 軸方向の位置

Y - Y 軸方向の位置

アドレス

X

U

については直径値が指定されるので,軸の実際の移動距離は指定