例:
4.3 自動化サポート機能
4.3.1 スキップ機能 (G31)
"G31 X(U)
・・・
Z(W)・・・
F・・・
;"と指定すると特殊な直線補間が実行されま す。直線補間の実行中にスキップ信号が入ると,直線補間は中断され,プログラム は残っている直線補間を実行することなく次のブロックに進みます。
スキップ機能は,加工の終わりがプログラムされていなくてマシンからの信号で加 工で終了させる場合に使用されます。スキップ機能はワークの寸法を測定するとき にも使用されます。この機能の使い方の詳細については,工作機械メーカが提供す るマニュアルを参照してください。
G31 X… Z… F…;
G31: ワンショット G コード(指定されたブロック中でのみ有効)
スキップ信号が ON した場合
スキップ信号が入ると,スキップ信号が入った点の座標値が自動的にパラメータに 保存されます。このため,スキップ点の座標値をマクロプログラム中の座標データ として使用できます。
スキップ信号が ON しない場合
G31 で指定された指令の実行中にスキップ信号が ON にならなければ,これらの指
令が完了した時点で動作が停止しアラームがでます。
G31は非モーダル
Gコードで あることに注意してください。
スキップ信号が
ONの状態で
G31が実行されるとアラーム
21700が発生します。
$AA_IM [X] X 軸座標値の保存
$AA_IM [Z] Z
軸座標値の保存
4.3.1 スキップ機能 (G31)
スキップ信号が ON してからの動作
スキップ信号を ON にした場合に軸がどのように動くかは,次に実行されるブロッ クで指定される指令によります。
次のブロック中の軸移動指令がインクリメンタル指令の場合
スキップ信号がオンになった位置が,次のブロック中のインクリメンタル指令を実 行するときの基準点になります。
図 4.40
次のブロック中の軸移動指令がアブソリュート指令の場合(1 軸)
次のブロック中で指定された軸が指定された位置に移動し,残りの軸はスキップ信 号がオンになった位置に留まります。
図 4.41
Z X
実際の動き
プログラム で指定された
動き 50.
120.
スキップ信号オン
プログラミング例 G91
G31 Z120.;
G01 X100.;
Z X
実際の動き
プログラム で指定された 動き
φ100.
120.
スキップ信号オン
プログラミング例 G90
G30 Z400.;
G01 X100.;
400.
次のブロック中の軸移動指令がアブソリュート指令の場合(2 軸)
スキップ信号がオンになったときに,軸が指定された位置に移動します。
(注)
G31 を指定する前に,G40 を指定することで刃先 R オフセットをキャンセルしてください。刃先
Rオフセットをキャンセル せずに G31 を指定するとアラームがでます。
Z X
100.
スキップ信号オン
プログラミング例 G90
G31 Z100.;
G01 X300. Z200.;
φ300.
200.
4.3.2 多段スキップ (G31, P1~P2)
4.3.2 多段スキップ (G31, P1 ~ P2)
G31 の後に P1 ~ P2 を指定しているブロック中では,スキップ信号がオンになる
と,多段スキップ機能が座標をマクロ変数中に保存します。
2つの
Pnを別々に使 用するためには,2 つのスキップ信号は別々にオンするようにします。
方法
移動指令
G31 X... Z... F... P... ; X,Z : 終点 F: 送り量 P: P1 - P2
説明
多段スキップは,G31 ブロックで P1 もしくは P2 を指定すると起動します。アドレ ス
P1および
P2に割当てられているデジタル入力は以下のマシンデータを使用しま す:
P1: $MN_EXTERN_MEAS_G31_P_SIGNAL[0]
P2: $MN_EXTERN_MEAS_G31_P_SIGNAL[1]