ドウェル時間を実行するのに以下の 2 つのパターンがあります。
3.5 主軸機能( S 機能)
3.5.1 主軸指令(S5 桁指令)
• S5 桁指令の出力に関しては,PLC が実施する制御機能を NC が追加できます。
この場合,マシン操作パネルのロータリスイッチで,S 指令で指定された速度 に主軸速度を手動で合わせることができます。詳しくは工作機械メーカが発行 するマニュアルを参照してください。
• S 指令はモーダルなので,一旦指定されると,別の S 指令が与えられるまでは
有効のままとなります。M05 の実行で主軸が停止した場合でも,S 指令値はそ のまま有効です。したがって,同じブロック中で
S指令なしで
M03または
M04 が指定された場合,以前に指定された S 指令値で主軸をスタートさせることができます。
• S 指令の下限(S0 または S0 に近い S 指令)は主軸の駆動モータと駆動系で決定
され,マシンごとで異なります。S 指令には負の値を使用しないでください。
詳しくは工作機械メーカが発行するマニュアルを参照してください。
• 指定された S コードについて主軸速度オーバライドが可能です。
• M コードを指定することでギアレンジを変更できるキアボックスを備えたマシ
ンについては,M コードで適切なギアレンジを選択してから S コードを指定し
てください。ギアレンジの数と,個々のギアレンジでの主軸速度範囲について
は工作機械メーカが発行するマニュアルを参照してください。
3.5.2 周速一定制御 (G96, G97)
表
3.11に示されている G コードは定表面速度制御機能用に使用できます。G96 と
G97は
02グループのモーダル
Gコードです。
周速一定制御オン(G96)
"G96 S ・・(M03) ;" 指令により,ワーク周速度をアドレス S に続けた最大 5 桁の数
字で指定します。速度を指定するときの単位を表
3.12に示します。
周速一定制御モードでは,NC は X 軸の現在値をワークの直径と見なして 32 msec ごとに主軸速度を計算することで指定された周速度を維持します。指定された周速 度は,以降のブロックで必要とされる
Sコードを指定することで変更可能です。
主軸ギアレンジ選択
M コードを指定することでギアレンジを変更できるギアボックスを備えるマシンに
ついては,
G96を指定する前に,
Mコードを指定して適切なギアレンジを選択して ください。詳しくは工作機械メーカが発行するマニュアルを参照してください。
表 3.9
定表面速度制御用の G コード
G コード 機能 グループ
G96 定表面速度制御オン 02
G97 定表面速度制御キャンセル 02
表 3.10
表面速度指定単位
単位mm m/min
inch ft/min
プログラミング例 ・ ・ ・ N8 M□□; N9 G96 S100 M03 ; ・
・ ・
ギアレンジ選択用の M コード
(例:ギアレンジ No. 4)
3.5.2 周速一定制御 (G96, G97)
図 3.19 定表面速度
周速一定制御のキャンセル (G97)
指令 "G97 S ・・・(M03) ;" を使用して,アドレス S に続けて最大 5 桁の数字で主軸 速度 (r/min) を指定します。周速一定制御がキャンセルされ,主軸は指定された主 軸速度で回転します。
周速一定制御指令の補足
• 周速一定制御を実行するには,主軸のセンタラインの X 座標値が「0」となる
ように
G92 座標系またはワーク座標系を設定してからこの座標系でプログラムします。これでプログラム中の
X座標値はワークの直径を正確に表します。
G00 G01 X
X1 Z
N4 G92 S1500 ; N6 G96 S150 M03 ; N7 G00 X40. Z5. ; N8 G01 Z0 F0.15 ; N9 X80. Z--30. ; N10 W--10. ;
N11 G2 X120. W--20. R20.
;
N12 G01 U10. ; N13 G97 S500 ; ...
G00 モードオペレーションの開始時に,主軸速度が 位置決め終点用に計算され設定されます。
位置決めブロック用の主軸速度を計算 するために使用される X 座標値
主軸速度クランプ値 表面速度を 150 m/min に指定
周速一定制御モード
周速一定制御キャンセル
R20.
+Z +X
5.
φ120.
φ80.
φ40.
20. 10. 30. 5.
3.5.3 回転工具主軸選択機能
*** 制作中***