65. Textile yarn, fabrics, etc excl. clothing
415 8,248
434 9,023
426 9,605
406 9,370
475 10,112
478 10,540
(小計/織物) (8,663) (9,457) (10,031) (9,776) (10,597) (11,018) 84. Clothing=衣料 (15,767) (17,681) (19,013) (19,715) (21,199) (21,652) 合 計 24,430 27,138 29,044 29,491 31,796 32,670 出所:Utrikeshandel
繊維品輸入は約3分の1が糸、及び織物で、3分の2を衣料品が占めている。ともに、増加を 続けているが、伸び率は衣料品がはるかに大きい。
② 地域・国別繊維品輸入実績
表8.国別実績
(百万SEK)
2000年 2001年 ± %
65. 糸・織物 10,112 10,540 +4.2%
84. 衣料品 21,199 21,652 +2.1%
繊維品 計 31,311 32,192 +2.8%
地域・国別 内訳
1. EU 16,310 16,571 +2.8%
2. 中国 3,370 3,590 +6.5%
3. 中欧及び東欧 2,893 3,247 +12.3%
4. アジア4ヶ国 2,178 1,766 -18.9%
5. トルコ 1,106 1,321 +19.4%
6. EFTA 552 585 +6.1%
7. USA 390 360 -7.8%
8. ロシア 126 148 +17.8%
9. その他 4,386 4,604 +5.0%
出所:Euratex
(注1) 「EUからの輸入」には、原産国がEU域外で一旦他のEU国内に輸入された後、再輸出されて スウェーデンが輸入した商品を含む
(注2) 「EU域外からの輸入相手国」とは、実際のその商品の原産地をいう。
(注3) 「中欧及び東欧」:ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、チェコ、エストニア、
ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マケドニア、ポーランド、ルーマニア、
スロバキア、スロベニア、ユーゴスラビア
「アジア4ヶ国」:香港、韓国、シンガポール、台湾
③ 衣料品輸入
・次に、アパレル製品の輸入実態を、製品種類別、相手国別、年代順に分析してみる。
表9.アパレル製品輸入実績
(単位:百万ユーロ)
1997 1998 1999 2000 2001
62. Woven Apparel 977 1,003 1,060 1,170 1,116
61. Knit Apparel 746 790 843 954 881
( 計 ) 1,723 1,793 1,903 2,124 1,997
(百万SEKに換算) (17,746) (18,467) (19,600) (21,877) (20,569) 1ユーロ=1ドル=10.3SEKとして、換算
出所:Eura
2001年 衣料品輸入 21,652(百万SEK)
と94.9%
て、 統計における衣料と、他の統計
tex
・
アパレル輸入 20,569(百万SEK)
従っ スウェーデンにおける輸入実績において、一つの におけるアパレル製品はほぼ等しいと見ても良い。
・アパレル輸入上位5ヶ国<2001年>
表10.上位5ヶ国
(単位:百万ユーロ)
金 額 シェアー 金 額 シェアー
1. 中国 153.9 13.7% 1. 中国 144.2 16.3%
2. デンマーク 135.6 12.1% 2. デンマーク 133.1 15.1%
3. 香港 76.6 6.8% 3. トルコ 73.2 8.3%
4. ポルトガル 66.6 5.9% 4. バングラデッシュ 54.8 6.2%
5. イタリー 64.0 5.7% 5. イタリー 50.7 5.1%
ベスト5集計 496.7 44.5% ベスト5集計 456.2 51.7%
62. Woven Apparel 61. Knit Apparel
出所:Euratex
・直接輸入の相手国としては、布帛・ニット共に中国がトップで、以下香港、バングラデシュが 続いている。イタリーからはファッション商品やブランド商品の輸入が行われており、一方、
トルコ・ポルトガル等からは低価格衣料品が輸入されている。
Ⅱ.スウェーデンの衣料品小売概況
1. 小売の形態別市場規模
(1) アパレル製品(靴及びアクセサリーを含む)の市場規模は約1兆円と推定され、衣類への国民1 人当りの年間平均消費金額は9万円とされている。
(2) 衣料品の輸出に対して輸入は3.5倍。
(3) スウェーデン国内のアパレル企業の上位50社が、約1,300 の店を所有して、市場の45%のシェ アを占めている。一方で、中・小アパレル企業は、約5,560の店を所有して、全体の35%のシェ アを占めている。
その他の販路は、スポーツ用品・スポーツウェア店、通信販売、百貨店及びショッピングモール である。
2. 小売の商品別傾向
(1) 個人消費の拡大は継続しており、衣料品市場にも好影響を与えている。
(2) 繊維製品の小売金額は第一四半期に上昇した。
(3) 衣料市場の要求水準は高い ――近年の特徴は、より良い品質と高級衣料――値段は高くとも品 質の良い物。
ヤング層は、ブランド志向が強いので、特にスポーツウェアにおいては、ノン・ブランド商品に は競争力はない。中年層が購買力を実際に持っているが、天然繊維への志向が強く、傾向として はカジュアル志向である。
婦人服は、最も強いゾーンであるが、ヤングの男性の一部には、女性と同様の衣料品消費額のも のもある。
(4) スポーツウェアの分野が最も輸入品とブランドに浸透されている。スポーツ・アパレル分野の衣 料品の伸びが顕著で、スポーツ用品店が、衣料品の450億円を売上ている。Adidas、Nike、Reebok のようなブランドが高級スポーツウェアの店頭を占拠し、国内アパレルは「ニッチ」をねらう方 向に転換した。規制緩和の影響で国内生産は縮小の一途。
(5) インテリア生地の市場規模は、55億SEK(660億円)
IKEA、Ahlens(百貨店)、Hemtex(小売りチェーン店)が、インテリア生地・製品の販売の超大 手で、いずれも、低コスト国からの輸入品がメインになっている。
中・高級品インテリア用品は専門店で幅広く扱われており、カーテン・椅子張り、壁紙、ギフト アイテムetcと用途は広い。
従来の家庭用縫製用生地のビジネスは、低価格な輸入製品に押されて縮小している。