2. ParagraphのSpeechにおける位置づけ
図で表すとこのようになります。speechはparagraphの塊であり、paragraphはsentence(文)の 塊ということです。この一つ一つのparagraphがintroductionやbody, conclusionの役割を果たしてい るのです。
※ここでの”conclusion”は③のconcluding sentenceとは違う、speech全体の結論であるendingのこ とを指します。
2. 各ParagraphのSpeech内での役割
※詳細はorganizationを参考にしてください。
さて、上記でも触れましたが、speechを構成するparagraphにはどのような働きや役割があるのでしょうか。
Introduction:自分が話すことへの導入部分
今からaudienceに自分の話を聞いてもらうための準備をします。聴衆の関心を自分に向ける
(attention getting)ためのparagraphということになります。また、自分がこれから話す内容を簡潔 に示し、最も主張したいこと(main claim)や目指す理想状態(Ideal Situation)を述べる部分でもあり ます。
Body:main claimをサポートするために…
Supporting Sentence
Paragraph
Topic Sentence Supporting Sentence
Concluding Sentence
問題を提起(problem)して、弊害を示し(harm)、原因を分析して(cause)、解決策を打ち出す
(solution)などの、本論に当たる部分です。Logic Chartで書いた部分が当てはまる箇所が多いところ
になります。
Conclusion (Ending):結論。スピーチを締めくくる。
最後に、今まで述べてきたことを簡潔に整理(summarize)して、最初に触れたmain claimをもう 一度、形を変えて伝える。audienceの印象に残るような締めをする。
見ていて感じた方も多いと思いますが、これも、「①私は○○だと思います。→②というのもこういう理由 とそれを示すデータがあるからです。→③だからやはり○○だと言えます。」というparagraphの構成と同 じだということがわかります。
Paragraph=topic sentence + supporting sentences + concluding sentence
SPEECH
Introduction paragraph
topic sentence + supporting sentences + concluding sentence
Body
Paragraph=topic sentence + supporting sentences + concluding sentence
Paragraph=topic sentence + supporting sentences + concluding sentence
Paragraph=topic sentence + supporting sentences + concluding sentence
Paragraph=topic sentence + supporting sentences + concluding sentence
Paragraph=topic sentence + supporting sentences + concluding sentence
Concluding paragraph (Ending)
topic sentence + supporting sentences + concluding sentence PHCSはここ
にあたる
ただし、introduction/conclusionは①②③のような構成ではうまく伝わらない場合もあるので 、 audienceが理解しやすいようなparagraph構成を行ってくださいね☆
3. Paragraph Writingをする際に気をつけたいこと
長すぎず短すぎず
Paragraphはあくまで、一つのことを主張するためのものです。特別な使い方をしない限り一文で
終わることもないし、長すぎてぐだってしまって結局このパラは何が言いたかったのかというような状 況になってもいけません。”speech to persuade”ですから、わかりやすいように簡潔に書きましょう。
各Paragraphの役割を明確に
「このパラはintroで、このパラはproblemで、このパラは…」のようにparagraphの役割を明 確にしましょう。Flow Chartをこまめにcheckしながら書くと良いでしょう。
接続詞の使い方に注意しよう
各sentenceの間の接続詞(because/for example/according to/however/so/In other
words/ like thisなど)の扱いに注意しましょう。接続詞を使う場合、前の文と後の文との関係(Ex,
主張に対する理由、理由を補強するための実例)が何かを考えながら適切な接続詞を使うと、内容の理 解により効果的です。またそれらの接続詞を聞くことで、audienceには「ここは理解するのに重要だか ら集中しなくちゃ!」という姿勢ができます。
全体の流れも把握しよう
Flow Chartを参考にしながら、paragraphの配置が正しいかcheckしましょう。paragraphの つながりを意識することが大切です。各paragraphのtopic sentenceだけをつなげて意味が通るよ うになっていることが理想です。接続詞(for example/ furthermore/ however/nonetheless/ next など)を効果的に使ってparagraphにつながりを持たせることも効果的です。
One paragraph has one meaning
これだけは常に意識して書きましょう。意外と忘れてしまってジャッジさんに「このparagraph は何が言いたいの?」と言及される人はたくさんいます。paragraph writingにおいてこれは最重要項
目です。audienceやjudgeさんに自分の主張を伝えるためにも、これだけは絶対に!おさえておきま
しょう。
4. Vocabulary-choice of
words- スピーチのライティングでもう一つ重要になってくるのは、“Choice of words”です。自分の伝え たいニュアンスの言葉を捜す為に『英英辞典』を引きましょう。例えば、同じ「傷」でも
Injury:harm done to a person’s or an animal’s body, for example in an accident. Wound:
an injury to part of the body, especially one in which a hole is made in the skin using a weapon.
Scar:a mark that is left on the skin after a wound has healed.
…等、意味・ニュアンスが異なります。さらに使えるのが、『類語辞典』です。これにより同じ単語の繰り返
しなどのマンネリズムから開放されることができます。もし辞典でもよい表現が見つからない場合は、自分 が伝えたいニュアンスを持った単語を組み合わせて表現を作り出してみましょう。スピーチは生き物です。
それを殺さないためにもしっかりと“Choice of Words”には気を使ってくださいね!
5. Title
案外スピーチにおいておろそかにされがちなのがタイトルです。タイトルはスピーチの発表前に
audienceに提示される唯一の情報なので気合をいれてつけましょう。というのも、普通オープン大会の予
選原稿の提出や、ジョイント大会の事前原稿の提出では、提出した後にTitleの変更を認めないということ がほとんどです。つまり、一度提出したら二度と変えられません。
Titleはスピーチの内容を一言で表現したものや、過去の偉人の名言を用いたものなど様々なものがあり
ます。しかし、スピーチの内容に全く関係のないものや、逆によく表わし過ぎているもの、長すぎるのもはあ まり好ましくありません。また一言といってもTitleが一単語というのはお勧めしません(場合にもよりま すが・・・)。
○いいTitle:スピーチの内容を適度に含んだ(内容と関連性が強い)もの、audienceに興味を抱かせ
るもの、偉人の名言、ことわざなど。ジャッジによっては前向きな表現を好む場合がある。
×よくないTitle:問題や解決策を直接表現しているもの、一単語、タイトルが長すぎるもの(一文くら
い)。
またひとつの表現方法としてスピーチ中にTitleを何度か登場させることにより、それ自体が一つの言い 回しになってTitleや内容をaudienceに印象付けることができます。
タイトルとは、よく「自分のスピーチの窓となるもの」と言われます。自分のスピーチに相応しいタイトル をよく考えて、そして後悔しないようなかっこいいTitleをつけましょう☆
6. English (Grammar) Check
さらにwritingにおいて重要なことがあります。それは文法と内容のチェックです。ネイティヴスピーカ ーの人や、帰国子女の人や、先輩、大学の先生など、とにかく捕まえて自分のスピーチのチェックを頼みまし ょう。自分で完璧だと思っていた文章でも、間違っているところがあるものです。またGrammar Checkは 大会に応募するときの最低限のマナーでもあります。文法添削をしていないスピーチはjudgeさんにもす ぐにわかるらしいので、これをしているとしていないとでは大会に通れるか否かも大きく変わってきます。
ですので「締め切りが近いから添削はいいや~」とあきらめないで、必ずGrammar Checkは時間に余裕を 持って受けましょう!
7. Rewrite
Rewriteとは、English Check やContents Check、ジャッジさんや先輩に見てもらって、もらった意見 を参考にスピーチの原稿を書き直す作業のことです。ときにはFlow Chartから見直す必要があったり、一 文だけ変えることがあったり、人によって様々です。
一つだけ言うことがあるならば、それは「リライトに終わりはない」ということです。オープン大会で優勝 するようなスピーチは、30回以上もリライトしました、なんてことはざらにあります。みなさんも一度ス ピーチが書けたことに満足しないで、何度も何度もリライトしていいスピーチを作っていきましょうね。そ のたびにあなたのスピーチは日々素晴らしいものになっていきますよ(^^)/☆
8. 最後に…
何でもそうですが、Writingにおいても正解はありません。もう試行錯誤して自分に合った構成方法や表
現、Titleを探していくしかありません。そのためにリライトを何度もします。時には過去スピーチからいい
表現を拾ってきたり、みんなでスピーチのおかしなところをお互いに指摘し合ったりして、自分のスピーチ を磨いていきます。その終わりのない地道な作業の先に、みなさんにしか書けない素敵なスピーチの形が見 つかることを全力で祈っております♪
文責:佐野宏実 (千葉大学)
*はじめに*
スピーチをより効果的に見せる技法として、Rhetoric(レトリック)というものがあります。メリットとしてはス ピーチが面白くなり、Deliveryが付け易くなります★!(*´∀`*) レトリックは使ったら格好良いのは理解して いるけれども、なかなか思いつかない…そんな経験は誰しもある筈!しかし、どうやって考えればレトリックがつ くれるかが一度わかれば、その後は案外すんなりと思いついてしまうものです♪レトリックを考えるのが楽しく なれば良いなと思いますヽ(*´∀`)ノ
1. Metaphor (隠喩、暗喩 = like, as を用いない比喩)
以下のような手順でMetaphorを考えられます。
Aを何かに例えたい
1. Aの性質を考える
2. その性質を持ったものBを考える
3. AはBである
例:人生を何かに例えたい 1. 人生の性質を考える。
人生の性質 = 将来何が起きるか解らない。どこに道のりが続いているか解らない。
2. その性質を持ったものBを考える
前が見えない・闇が続いているものを考える。
例えば、トンネル。
3. 人生はトンネルである。一寸先は闇だ。(これで出来上がり)
例1:
Imagine there is a peaceful ocean spreading out before us. The sun is shining above and its light reflects beautifully on the water. Then, please look at the very bottom of the ocean. Deep down below, there are plenty of people drowning. No matter how hard their screams are, their voices cannot reach us because we only pay attention to the surface. Ironically, their countless tears make the beautiful ocean. This is the present situation in Japan. (“Auschwitz in the 21st Century”
神戸学院大学長杯にて)
【和訳】
私達の目の前に海が広がっていると想像してみて下さい。太陽が上に輝き、その光が水面に美しく反射されてい ます。では、海の底を見てください。奥深くには沢山の人々が溺れています。どんなに彼らが叫んでも、彼らの声 は私たちには届きません。私たちが水面にばかり見ているからです。皮肉にも、彼らの数え切れない涙が綺麗な海 を作り上げているのです。これが日本の現状です。
【解説】
このスピーチは私が日本にいる難民について書いた時にエンディングで使った一部分ですが、「日本は平和だ」と 言われるが果たして本当なのだろうか、「平和」という言葉の裏側には苦しんでいる人々が沢山いる事を伝えたく レトリックを使ってインパクトを出しました。
・「平和な日本」を綺麗な海に例えて、表面上でしかない事をアピール
・難民の届かない苦しみや声を海の底で溺れていると表現
・難民の悲しみの深さをアピールする為に、彼らの流した数え切れない涙は海程であるとアピール
例2:
You cannot cut down trees just because their leaves and trunks have different shapes or colors.
However different they look, they grow on the same soil, providing oxygen and comfortable shades for the society as other trees do. (“Stranded Between the Boundaries of Blood”大木杯にて)
【和訳】
葉や幹の形や色が違うだけで木を切り落とす事はしませんよね。どんなに見た目が違っていても、彼らは同じ土 壌で育ち、他の木と同じ様に酸素と気持ちの良い木陰を社会に与えているのです。
【解説】
アイデンテティーについてスピーチをした時のエンディングの一部分です。日本で生まれた外国人の子供は日本