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SL(2, R) の Unitary 表現と SL(2, R)/U (1) coset 模型

ドキュメント内 1 Introduction (ページ 67-71)

察することにする。このとき、

Q|j, l > = [J0+J0−J3(J031)]|j, l >

= −l(l−1)|j, l > (4.84)

となるため、 l=j+ 1となっている。また、m <0 のときはJ0+|j, l >= 0 となるとすると Q|j, l > = [J0+J0−J3(J03+ 1)]|j, l >

= −l(l+ 1)|j, l > (4.85)

となるため、 l=−j−1 となっている。

次にm >0 としたとき、 状態|j, m >J0 をかけていったときに、zero になる状態がない 場合を考えてみる。このとき、0 ≤m0 <1 としたとき、J0|j, m0 >が positive norm になるこ とが言えれば、先程の議論より、正負すべての m に対して positive norm になることが言える。

したがって、次のような量を計算することにする。

||J0|j, m0>||2 = < j, m0|J0+J0|j, m0 >

= < j, m0|Q+J03(J031)|j, m0 >

= [−j(j+ 1) +m0(m01)]< j, m0|j, m0> (4.86) この量が正であるためには、

−j(j+ 1)> m0(1−m0) (4.87) を満たしている必要がある。

以上の条件をもとにして、SL(2, R) のunitary 表現を分類することができる。

1. identity表現 I : |0,0>

QJ03両方についての固有値が 0となるような状態。

2. discrete series (lowest weight )D+ : |j, m >

j≥ −1

2 で、m=j+k k= 1,2,· · ·の状態。J0|j, j+ 1>= 0となっている。

3. discrete series (highest weight )D : |j, m >

j≥ −1

2 で、m=−j−k k= 1,2,· · ·の状態。J0+|j,−j−1>= 0となっている。

4. principal continuous series C : |j, m >

j=1

2 + ν >0 で、m=k+m0 k∈Zの状態。

5. complementary series : |j, m >

max{−m0, m01}> j ≥ −1

2で、m=k+m0 k∈Zの状態。

次にdescendantも含めた場合について考慮することにする。すぐに分かるようにJ3n|ψ > の ような状態はSL(2, R) の計量に負計量が含まれていることから、negative norm の状態になる。

したがって、J3n に対応するU(1)のcurrentで割ったSL(2, R)/U(1) coset 模型を考えることに する。具体的には状態をU(1) current のhighest state だけに制限することに対応している。式 で表すと、

Jn3|ψ >= 0, n≥0 (4.88)

となる。ここでは primary state のとる表現を discrete series D+ にする。後で分かるように discrete series D+ を選んだときに、時空の共形場理論の状態に対応する worldsheet 上の演算子 を作ることができる。このとき、current 代数の levelをk としたときに、j に制限をつけ、

0< j+ 1< k

2, k >2 (4.89)

とした時に状態|ψ >がpositive normのみとなることを示すことができる。su(2)のcurrent 代 数の場合にはlevelk が量子数j によって制限されることが知られていて、sl(2, R) のcurrent 代 数の場合にはその逆の状況が起こっている。

以下で証明を与える。状態|ψ >を持ってきて、J03 の固有値をm とし、L0 のprimary state 以外からの寄与をgradeと呼んだとき、 gradeが N であるとする。このとき、

< ψ|L0|ψ >=

(

−j(j+ 1) k−2 +N

)

< ψ|ψ > (4.90) となることから、式(4.78)の具体的な表式をもちいることによって、

< ψ|ψ >= < ψ|[J0+J0+p1(J+pJp+JpJp+2J3pJp3)]|ψ >

[(k2)N +m(m−1)−j(j+ 1)] (4.91) と書き直せる。

まず、式(4.91)の分母が正であることを示す。N = 0、m > j + 1のときには仮定からもとも との norm は正となっている。k > 2 、m > j+ 1 のときは正になっていることがすぐに分か る。いま、descendant も含めているので、m < j+ 1 の状態も含まれている。primary state は m > j+ 1 の状態になっているが、その状態から Jn を作用することによって、m の固有値を 一つ下げることができる。ただし、このとき同時にgrade をnだけ上げる。したがって、いつも j+ 1−m≤N が成り立っていることが分かる。このとき、ρ=j+ 1−mとするとこの量はいつ も正なので、式(4.91)の分母を書き直した式

[(k2)(N −ρ) +ρ(ρ−1) + (k2j2)ρ] (4.92)

から k >2より分母は正になっていることが分かる。

次に式(4.91)の分子が正であることを示す。|ψ >U(1) currentに対して highest stateとし たことに注意すると、式(4.91)の分子を次のように書き換えることができる。

< ψ|(

p0

J+pJp+

p1

JpJp+)|ψ > (4.93)

U(1) currentのhighest state への射影演算子をP で定義した時、identityを 1=P+

n>0

(

2 kn

)

J3nPJn3+ 1 2!

n1n2>0

(

2 kn1

) (

2 kn2

)

J3n1J3n2PJn32Jn31 +· · · (4.94) とすることができる。式(4.93)にidentityを 挿入することで、次のように書き直すことができる。

m0

< ψ|

p0

J+p 1 m!

(

2 k

)m 1

n1· · ·nmJ3n1 · · ·J3nmPJn3m· · ·Jn31Jp +

p1

Jp 1 m!

(

2 k

)m 1 n1· · ·nm

J3n1 · · ·J3nmPJn3m· · ·Jn31Jp+|ψ > (4.95) J3nを移動させて|ψ >で消すことによって式を簡単にできる。さらに

Fp

(2 k

)

=

p q=0

fq

(2 k

)

(4.96)

fq (2

k )

=

m0

(2 k

)m m!

ni>0

1

n1· · ·nmδ(n1+· · ·+nm−q) (4.97) という関数を定義することによって、

< ψ|

p0

Fp (2

k )

J+pPJp+

p1

Fp−1 (2

k )

J+p|ψ > (4.98)

とまとめることができる。

以下Fp(2/k)が正であることを示すことによって、< ψ|ψ >が正になることをいう。fq

(2 k

) は 母関数が

fq (2

k, z )

=

q=0

fq (2

k )

zq =

q=0

(2 k

)m

m! (ln(1−z))m

= (1−z)2k (4.99)

となることから逆に求め直すことができて次のようになる。

fq

(2 k

)

=1 q

(2 k

) ( 1 2

k ) (

1 2 2k

)

· · · (

1 2

(q1)k )

(4.100) これを用いて Fp

(2 k

)

を求めることができ、

Fp (2

k )

= (

12 k

) ( 1 2

2k )

· · · (

1 2 pk

)

(4.101) となる。いまk >2なのでFp(2/k)>0 が言えた。このことから、< ψ|ψ >が正になることが言 える。したがって、式(4.89)の条件の元では、今定義したcoset模型はpositive normの状態しか ないことが言えた。

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