(注) この章の手順には、ONS 15302 と ONS 15305 の両方に共通するものがあります。ONS 15305 だけ に適用される手順の場合は、手順の見出しに明記してあります。
5.3.1 ONS 15305 SDH ポート構造の設定(チャネル化)
作成したばかりの SDH ポートは、デフォルトで構造化(またはチャネル化)されていません。SDH
ポート、rs、ms、および aug1 の管理対象オブジェクトだけが使用できます。この状態では、STM-N
フレーム内のパスは、終端することも、相互接続することもできませんが、SDH ポートは、MSP 保護スキームの保護ポートや同期ソース候補として使用できます。SDH ポートは、DCC チャネル で、DCN トラフィックも搬送できます。
SDH ポートを構造化するのは、STM-N フレーム内のパスを識別し、識別したパスを相互接続に使 用できるようにするためです。SDH ポートを構造化すると、管理ツリーで展開表示され、相互接続 に使用可能になった終端地点が表示されます。
5.3.1.1 SDH Structuring Wizard
このウィザードを使用すると、SDH オブジェクトの構造の変更が可能になります。必要とする構造 のタイプを設定するには、次の手順を実行します。
第5章 トラフィック ポート管理
5.3 SDH ポート
図5-1 SDH Structuring Wizard の開始
ステップ 1 設定する SDH ポートを選択します。
ステップ 2 右クリックしてから、Structure を選択します。
図5-2 SDH Structuring Wizard
Finish ボタンを押すまで変更は実行されません。ウィザードの実行は、Cancel ボタンを押して、い
つでも中止できます。
Structure Information:現在の SDH 構造が表示されます。この後設定する内容により、この構造が 変更されます。
Structure Type:設定するSDH 構造のタイプを選択します。
Completing the Structure SDH Structuring Wizard:Finish ボタン押したときに実行される変更の内 容をすべて表示します。
次の項で、管理ツリーを使用して構造化を実行する方法を示します。
第5章 トラフィック ポート管理 5.3 SDH ポート
5.3.1.2 相互接続の AU4 終端地点
ステップ 1 SDH ポートを選択します(図5-3 を参照)。
ステップ 2 SDH ポートが展開表示されたら、rs を選択してから、ms 管理対象オブジェクトを選択します。
ステップ 3 構造化する aug1 管理対象オブジェクトを選択します(STM-N ポートには、N 個の aug1 オブジェ クトが存在します)。
図5-3 Aug1 管理対象オブジェクトの選択
ステップ 4 Structure 属性に au4ToCrossConnect を設定します(図5-4 を参照)。
図5-4 Structure 属性の設定
ステップ 5 ツールバーの Save をクリックします。
ステップ 6 ポート上に au4ToCrossconnect として構造化する必要のある aug1 オブジェクトが他にもある場合 は、それらに対しても同じ手順を繰り返します。
5.3.1.3 XC の Tu3 終端地点
XC の Tu3 終端地点
ステップ 1 5.3.1.2 「相互接続の AU4 終端地点」(P.5-4)に説明されているステップ 1 からステップ 3 までを実 行します。
ステップ 2 Structure 属性に tug3x3 を設定します。
ステップ 3 au4、vc4 を選択してから、構造化する tug3 管理対象オブジェクトを選択します。
第5章 トラフィック ポート管理
5.3 SDH ポート
ステップ 4 Structure 属性に tu3ToCrossConnect を設定します。
ステップ 5 ツールバーの Save をクリックします。
ステップ 6 ポート上に tu3ToCrossconnect として構造化する必要のある tug3 オブジェクトが他にもある場合 は、それらに対しても同じ手順を繰り返します。
5.3.1.4 XC の Tu12 管理対象オブジェクト
XC の Tu12 管理対象オブジェクトステップ 1 5.3.1.2 「相互接続の AU4 終端地点」(P.5-4)に説明されているステップ 1 からステップ 3 までを実 行します。
ステップ 2 tug3 管理対象オブジェクトの Structure 属性に tu12x21 を設定します。
ステップ 3 ツールバーの Save をクリックします。
ステップ 4 ポート上に x21tu12 として構造化する必要のある tug3 オブジェクトが他にもある場合は、それらに 対しても同じ手順を繰り返します。
5.3.2 ONS 15305 SDH ポート構造の修正または削除
関係している終端地点が相互接続されていなければ、SDH ポートの構造は、修正、削除することも 可能です。
5.3.2.1 Tu12 オブジェクトと Tu3 オブジェクト間の修正
Tu12 オブジェクトと Tu3 オブジェクト間の修正
ステップ 1 修正対象の tug3 オブジェクトに属する tu12 終端地点または tu3 終端地点で終端する相互接続をす べて削除します。
ステップ 2 SDH ポートの tu3 終端地点または tu12 終端地点を相互接続用に使用可能にする場合は、5.3.1
「ONS 15305 SDH ポート構造の設定(チャネル化)」(P.5-2) のガイドラインに従います。
5.3.2.2 Au4 と Tu3 または Au4 と Tu12 の各オブジェクト間の修正
Au4 と Tu3 または Au4 と Tu12 の各オブジェクト間の修正方法ステップ 1 修正対象の aug1 オブジェクトに属する終端地点の au4、tu12、または tu3 で終端する相互接続をす べて削除します。