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2.2 製品の機能

ここで示す機能の一部は、ネットワーク要素でその機能が使用可能でも Cisco Edge Craft にしか適 用しません。以降では、Cisco Edge Craft を「システム」と呼びます。

2.2.1 ネットワーク要素へのアクセス

システムは、組み込み SNMP エージェントを介してネットワーク要素と通信します。通信回線を確 立するには、ネットワーク要素に IP アドレスが割り当てられている必要があります。割り当てら れていない場合は、シリアル ポート上の別の通信回線を使用して、IP アドレスや他の関連パラメー タの割り当てを行います。

2.2.2  情報モデル

システムには、ネットワーク要素の独自の内部表現(情報モデル)があります。これはオブジェク ト指向モデルで、Cisco ファミリのすべての製品で使用されている情報モデルと同一です。

2.2.3  単一ユーザ

一度にシステムにログインできるのは、1 ユーザだけです。

2.2.4  単一ネットワーク要素

システムが一度に通信できるネットワーク要素は 1 つだけです。ユーザは、ネットワーク要素との 通信を終了してから、新しいネットワーク要素に接続します。

2.2.5  グラフィカル ユーザ インターフェイスのタイプ

GUI には、情報モデルに応じてネットワーク要素が表示され、組み込みエージェントが使用する SNMP MIB は認識しません。

ユーザは GUI をカスタマイズできません。

システムには、2 つのタイプのグラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)があります。

2.2.5.1 ネットワーク要素トポロジ ブラウザ(NETB)

ネットワーク要素内の管理対象オブジェクトを階層的に表示します。

2.2.5.2  特定のシステム機能をサポートするカスタム GUI

特定のタスク/機能をサポートするために開発された GUI です。

2.2.6  持続性なし

システムには、運用および通知のための持続的なストレージはありません。

2章 ソフトウェアの説明 2.2  製品の機能

2.2.7  ネットワーク要素の IP アドレスの一覧

システムには、アクセス済みのネットワーク要素の IP アドレスが保存されます。オペレータは、シ ステムの起動ウィンドウで現行のネットワーク要素の IP アドレスを選択できます。

2.2.8 設定のダウンロードおよびアップロード

システムは、ネットワーク要素からその設定全体をアップロードして、設定をローカルまたはリ モートコンピュータに保存できます。リモートコンピュータは、その IP アドレスで識別されます。

また、設定全体をローカルまたはリモートコンピュータからネットワーク要素へダウンロードでき ます。リモートコンピュータは、その IP アドレスで識別されます。

アップロードされた設定は編集できません。

2.2.9  ソフトウェアおよびファームウェアのダウンロード

システムは、ソフトウェアおよびファームウェアをネットワーク要素へダウンロードできます。ソ フトウェアおよびファームウェアが格納されている場所は、システムが動作している同一のコン ユータでもリモート コンピュータでも構いません。リモート コンピュータはその IP アドレスで識 別され、ローカルおよびリモート コンピュータは両方とも TFTP サーバでなければなりません。

新たにダウンロードされたソフトウェア/ファームウェアを使用する機器の再起動をスケジュール できます。

2.2.10  ユーザ アクセス

システムは、ユーザ ID (コミュニティ ストリング)を使用してユーザ認証をサポートします。

ネットワーク要素の初期アクセスは、パブリック アクセスで行なわれます。

2.2.11  アラームおよびイベント通知の表示

システムは、ユーザがシステムにログインしているときに生成されたすべてのアラームおよびイベ ントを表示します。アラームは表形式で表示されます。ネットワーク要素から受信したトラップを アラームまたはイベントにマップできない場合でも、そのトラップはオペレータに表示されます。

ネットワーク要素に保存されているアラーム履歴が表示されます。アラーム履歴は表形式で表示さ れます。

2.2.12  性能データの表示

システムは、性能管理データを解析しません。

ユーザは、ネットワーク要素上の現在登録されている性能データを読み取って、GUI で表示したり、

ファイルにコピーしたりできます。ファイルはすべてのツール(たとえば、Microsoft Excel)で読 み取りまたは編集できます。

サポートされる性能データは、G.826、MIB-II (RFC1213)、および RMON カウンタです。

2章 ソフトウェアの説明

2.2  製品の機能

2.2.13  管理設定

システムは、DCN 管理トラフィック設定値の設定をサポートします。

2.2.14  物理インベントリ

物理インベントリによって、ネットワーク要素に物理的に設置されたパーツおよび現在実行中のソ フトウェアまたはファームウェアの概要が分かります。ダウンロードされただけでまだアクティブ になっていないソフトウェアおよびファームウェアパッケージも表示されます。

2.2.15 論理インベントリ

論理インベントリによって、ネットワーク要素を構成する管理対象エンティティの概要が分かりま す。論理エンティティは、物理パーツと一致することがありますが、必ずしも一致する必要はあり ません。

2.2.16  グローバル設定

ネットワーク要素には、ネットワーク要素のユーザトラフィックと関係のない設定がいくつかあり ます。これらは、場所、オーナー、タイムサーバ、LED 設定値、電源モジュールなどのパラメータです。

2.2.17  ネットワーク要素上のアラームおよびイベント フィルタの設定

ネットワーク要素上の一部の管理対象エンティティからのアラーム報告は、フィルタで除外できま す。

2.2.18 SDH ポートの設定

システムは、SDH ポートの設定をサポートします。SDH ポートには、2 つのメイン設定エリアがあ ります。

ポートのプロパティ。プロパティは、表示および編集できます。

ポートの構造

2.2.19   PDH ポートの設定

システムは、PDH ポートのプロパティの設定をサポートします。プロパティは、表示および編集で きます。

2.2.20 MSP および SNCP の設定

システムは、MSP および SNCP セットアップの設定をサポートします。MSP および SNCP の表示、

作成、変更、および削除ができます。

2章 ソフトウェアの説明 2.2  製品の機能

2.2.21   SDH の同期設定

ネットワーク要素は、SDH トラフィックに対して複数の同期ソースを使用することができます。

ソースには優先順位を付けます。システムは、ユーザがこれらの規則をセットアップするのを支援 します。

2.2.22   LAN ポートの設定

システムは、LAN ポートのプロパティの設定をサポートします。プロパティは、表示および編集で きます。

2.2.23 WAN ポートの設定

システムは、WAN ポートのプロパティの設定をサポートします。プロパティは、表示および編集 できます。また、WAN 帯域幅の設定もサポートします。

2.2.24  テスト ループの設定

システムは、テストループの設定をサポートします。

2.2.25 相互接続(XC)の設定

システムは、SDH ポートの相互接続管理をサポートします。XC の設定、削除、および更新ができ ます。次の 2 つの XC がサポートされます。

ポイントツーポイント

WAN と SDH のマッピング

2.2.26  ブリッジの設定

システムはブリッジのセットアップをサポートします。

2.2.27   VLAN の設定

システムは VLAN の設定をサポートします。VLAN の作成、削除、および更新ができます。

2.2.28  セキュリティ

Cisco Edge Craft のセキュリティは SNMP バージョン 1 のセキュリティ(コミュニティストリング)

に基づきます。

2.2.29  データ通信

Cisco Edge Craft は、次の方法でネットワーク要素と通信できます。

管理ポート上で直接通信する

管理ポートを VLAN に接続して通信する

2章 ソフトウェアの説明

2.2  製品の機能

インバンド DCC を使用して通信する

2.2.30  信頼性

ここでは、信頼性の要件とシステムの既知のバグを示します。

冗長性

ネットワーク要素が LAN に接続されている場合、1 人または複数の Cisco Edge Craft ユーザは同時 に同じネットワーク要素に接続できますが、お互いは認識できません。

バグ

既知のバグは、回避策とともにリリース ノートに記載されています。

2.2.31  メンテナンス

デバッグおよびシステム ログは、log4j オープン ソース コードを使用します。

デバッグ

システムのコンポーネントにはすべて、デバッグ インターフェイスがあります。

コンポーネントは、デバッグ レベルに応じて異なる情報をログに記録できます。

各コンポーネントには 1 つのデバッグ レベルがあります。

システム ログ

システム エラーはすべてログに記録されます。

システム エラー メッセージには、エラーのテキスト記述、オペレーティング システムのエラー コード(適用可能な場合)、エラーを検出したモジュール、およびタイム スタンプが含まれて います。

設定すると、システム エラーはすべてエラー ログ データベースに保持されます。

新規のリリースおよびパッチ

新規のリリースおよびパッチは、次のサポート サイトからダウンロードして入手できます。

http://www.cisco.com