4. サーバ仮想化環境対応型 In Band レプリケーション制御方式: REMDY-NG
4.6 実験結果と考察
4.6.2 REMDY-NG の追加機能の影響
次に、REMDY-NG追加機能の影響を見るため、REMDY-NGで追加した3機能(Non
Genボリューム検出、Non Genボリューム構成のロード、Non Genボリュームのレプ リケーション制御)の処理時間を含めた実行時間を測定した。具体的には、レプリケー ションペア数400、Non Genボリューム比率50%時のボリューム検出からレプリケー ション制御(レプリケーションの状態取得)までに要した時間を測定した。この時間を 全体処理時間とよぶことにする。
図 39に測定結果を示す。測定結果はREMDYの測定時間を1に正規化している。
0 50 100 150 200 250 300 350 400
4 40 400 4000
正規化時間
ペア数
0%
25%
50%
75%
REMDY REMDY-NG
- 115 -
結果を見ると、REMDY-NGはREMDYに比べ全体の処理時間が21%増加している。
内訳ではREMDY-NGはレプリケーション制御時間がREMDYの30%に短縮できてい
る以外、Non Genボリューム構成のロード、および、Non Genボリューム検出の時間
とも増大している。すなわち、REMDY-NGでは機能追加の時間も含めて考えると、そ の影響が大きいことになる。
図 39 REMDY-NGがNon Genボリューム検出とロード処理に要する時間
(レプリケーションペア数400、Non Gen比率50%のREMDY測定時間で正規化)
次に、Non Genボリュームの比率を変化させた場合の、REMDY-NG追加機能の影
響を見るため、Non Gen比率を変化させ、両方式の全体処理時間を測定した。
測定結果を図 40 から図 43 に示す。図の違いはレプリケーションペア数の違いで、
具体的には、レプリケーションペア数を4、40、400、4000の場合の測定結果 である。
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4
REMDY REMDY-NG
正規化時間
レプリケーション制御 ロード
Non Gen検出
- 116 -
結果を見ると、全体を通して、Non Genの比率によるREMDY-NGの全体処理時間 の変化はほぼ見られない。一方、レプリケーションペア数が増加すると、REMDY-NG、
REMDY共に、全体処理時間におけるレプリケーション制御時間の割合が増大する。た
だし、レプリケーションペア数の増加に対するレプリケーション制御時間の増加の割合
はREMDY-NGの方が低く、レプリケーションペア数が4000の場合、REMDY-NG
の全体処理時間がREMDYよりも下回る。
図 40 Non Genボリューム比率が変化したときの全体処理時間
(ペア数4の場合(ペア数4のREMDY全体処理時間で正規化))
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4
REMDY Non
Gen0% Non
Gen25% Non
Gen50% Non Gen75%
正規化時間
ペア数4の場合
レプリケーション制御 ロード
Non Gen検出
REMDY-NG
- 117 -
図 41 Non Genボリューム比率が変化したときの全体処理時間
(ペア数40の場合(ペア数4のREMDY全体処理時間で正規化))
図 42 Non Genボリューム比率が変化したときの全体処理時間
(ペア数400の場合(ペア数4のREMDY全体処理時間で正規化))
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2
REMDY Non
Gen0% Non
Gen25% Non
Gen50% Non Gen75%
正規化時間
ペア数40の場合
レプリケーション制御 ロード
Non Gen検出
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8
REMDY Non
Gen0% Non
Gen25% Non
Gen50% Non Gen75%
正規化時間
ペア数400の場合
レプリケーション制御 ロード
Non Gen検出
REMDY-NG REMDY-NG
- 118 -
図 43 Non Genボリューム比率が変化したときの全体処理時間
(ペア数4000の場合(ペア数4のREMDY全体処理時間で正規化))
上述の通り、測定結果の全体傾向として、REMDY-NGは機能追加の時間も含めると、
レ プ リ ケ ー シ ョ ン 制 御 時 間 短 縮 の 効 果 が 十 分 と 言 え な か っ た 。 し か し な が ら 、
REMDY-NGにおける、これら追加機能の処理は通常1回実施するのみで、以降のレプ
リケーション制御では上記処理は必要とならない。そこで、複数回レプリケーション制 御を実施する場合における両方式の全体処理時間を測定した。具体的には、レプリケー ションペア数400、Non Genボリューム比率50%時のレプリケーション状態取得を複 数回実施した測定した。
結果を図 44に示す。結果を見ると、レプリケーション制御回数が3で、REMDY-NG の全体処理時間が REMDY を下回っていることがわかる。また、両方式の時間差はレ プリケーション制御の実施回数が増大するに従い開く。
0 1 2 3 4 5 6
REMDY Non
Gen0% Non
Gen25% Non
Gen50% Non Gen75%
正規化時間
ペア数4000の場合
レプリケーション制御 ロード
Non Gen検出
REMDY-NG
- 119 -
図 44 複数回レプリケーション制御を実施する場合の所要時間
(1回目のREMDY測定時間で正規化)
次に、Non Genボリューム比率の違いによる、複数回レプリケーション制御実施時
の両方式の変化を測定した。
測定結果を図 45から図 48に示す。図の違いはレプリケーションペア数の違いで、
具体的には、レプリケーションペア数を4、40、400、4000の場合のそれぞれ の測定結果である。
結果を見ると、Non Genの比率によるREMDY-NGの性能差はほぼないことがわか る。また、レプリケーションペア数が4を除いて、少ないレプリケーション制御回数で
REMDY-NGの全体処理時間は REMDYを下回る。レプリケーションペア数が増加す
るほど、REMDY-NGの全体処理時間の影響は小さくなる。特に、レプリケーションペ
ア数4000の場合、1回目のレプリケーション制御時で全体処理時間はREMDY-NG
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8
1 2 3 4
正規化時間
レプリケーション制御の回数
REMDY REMDY-NG
- 120 -
が REMDY を下回る。ただし、レプリケーションペア数が少数の場合は REMDY-NG
の追加機能の影響が大きく、十分な効果が得られない。
通常レプリケーション制御は大量のボリュームが対象となり、さらに、複数回実施す る。例えば、レプリケーショングループの状態取得は災害時のデータ損失を可能な限り 回避するため、数分に1回程度実施される。このことから、レプリケーション制御にお
けるREMDY-NGの機能追加による実質的な影響は小さいものと考える。
図 45 Non Gen比率別、複数回レプリケーション制御を実施する場合の所要時間
(ペア数4の場合(ペア数4のREMDY測定時間で正規化))
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4
1 2 3 4
正規化時間
レプリケーション制御の回数 ペア数4の場合
REMDY 0%
25%
50%
75%
REMDY-NG
- 121 -
図 46 Non Gen比率別、複数回レプリケーション制御を実施する場合の所要時間
(ペア数40の場合(ペア数4のREMDY測定時間で正規化))
図 47 Non Gen比率別、複数回レプリケーション制御を実施する場合の所要時間
(ペア数400の場合((ペア数4のREMDY測定時間で正規化))
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8
1 2 3 4
正規化時間
レプリケーション制御の回数 ペア数40の場合
REMDY 0%
25%
50%
75%
REMDY-NG
0 0.5 1 1.5 2 2.5
1 2 3 4
正規化時間
レプリケーション制御の回数 ペア数400の場合
REMDY 0%
25%
50%
75%
REMDY-- 122 REMDY--
図 48 Non Gen比率別、複数回レプリケーション制御を実施する場合の所要時間
(ペア数4000の場合(ペア数4のREMDY測定時間で正規化))
0 2 4 6 8 10 12 14 16
1 2 3 4
正規化時間
レプリケーション制御の回数 ペア数4000の場合
REMDY 0%
25%
50%
75%
REMDY-NG
- 123 -