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3. 仮想レプリケーション制御方式

3.3 概要と実現方式

仮想レプリケーション制御方式では、差分蓄積処理を以下のように位置づける。

“レプリケーションボリュームの全複製を実施しない、デルタリモート レプリケーションにおける仮想的な初期レプリケーション処理”

そのために、仮想レプリケーション制御方式では差分蓄積処理を同期リモートレプリ ケーションの拡張処理ではなく、デルタリモートレプリケーションの処理として実現す る。

これにより、差分蓄積処理の開始時には、デルタリモートレプリケーションのレプリ ケーション元である近郊ストレージが制御コマンドを受け付けることになり、結果、近 郊ストレージが当該制御コマンドの構成情報を用いてデルタリモートレプリケーショ ン構築可否の確認が可能となる。この差分蓄積処理をデルタリモートレプリケーション の仮想再構築とよぶことにする。

さらに、差分蓄積処理と差分同期処理が一連のデルタリモートレプリケーション関連 処理として扱うことができるため、システム使用者が管理プログラムに指示するコマン ドラインやGUIによる制御対象もデルタリモートレプリケーションに共通化できる。

これは、システム使用者のユーザビリティが向上すると著者らは考える。表 4 に、シ ステム使用者によるシステム構築(同期、非同期リモートレプリケーションの構築開始 から差分蓄積処理開始まで)時の CLI によるレプリケーション操作手順を示す。表を 見ると、方式適用後の差分蓄積処理と差分再同期処理の双方で、CLIで指定する対象レ プリケーションがデルタリモートレプリケーションであることがわかる。

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仮想レプリケーション制御方式を実現するために、著者らは以下の処理を3DC-DDR に追加した。

図 24に仮想レプリケーション制御方式適用後の3DC-DDRを示す。

 制御コマンド事前受け付け処理:

制御コマンド事前受け付け処理は近郊ストレージでデルタリモートレプリケーシ ョン向けの制御コマンドを引き継ぎ処理前に受け付ける処理である。

 仮想レプリケーションステータス生成処理:

仮想レプリケーションステータス生成処理は差分蓄積処理における近郊、遠隔スト レージの両バッファに蓄積されるデータ差分の状態を、仮想的なデルタリモートレ プリケーションの処理状態として変換する処理である。これにより、管理プログラ ムは差分蓄積処理から再同期処理への移行可否の判定を、同期、非同期リモートレ プリケーションの処理状態の把握と同様に、近郊ストレージにデルタリモートレプ リケーションの状態取得のための制御コマンドを発行することで可能となる。

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近郊ホスト

制御装置

副1ボリューム 業務P

近郊ストレージ 近郊拠点

遠隔ホスト

制御装置

副2ボリューム 業務P 管理P

Data

遠隔ストレージ 遠隔拠点

Data8 Data 7 Data6 Data 5

Data

主ホスト

制御装置

主ボリューム 業務P 管理P

Data 6

主ストレージ data

主拠点

Data 7Data 8 Data5 Data4 Data3 Data2

事前受付処理 仮想 ステータス

仮想 ステータス 制御C

同期構成 Delta構成

非同期構成Delta構成

同期構成 非同期構成 事前受付処理

管理P

制御C (b)制御cmd

転送

制御C 差分蓄積処理 の開始指示

Data

Data 9 69 (a)確認 (c)確認

図 24 仮想レプリケーション制御方式適用後の3拠点ストレージDRシステム

表 4 システム使用者によるレプリケーション操作手順(CLIの場合)

# 方式適用なしの操作 方式適用ありの操作 操作手順

1 MAKE 同期レプリケーション MAKE 同期レプリケーション リモートレプリ

ケーション構築

2 MAKE 非同期レプリケーション MAKE 非同期レプリケーション

3 MAKE 同 期 レ プ リ ケ ー シ ョ ン DELTA

MAKE デ ル タ レ プ リ ケ ー シ ョ ン DELTA

差分蓄積処理

4 RESYNC デルタレプリケーション

DELTA

RESYNC デルタレプリケーション

DELTA

差分再同期処理

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