平成23年3月31日生の現在4か月のお子さんです。
平成23 年8月 12日に BCG接種(集団接種)を行いました。そして、10日後に保 護者の方からご相談があった件です。接種した時点から針跡が全くなく、10 日経った 本日も全く跡がない。かかりつけ医に相談し1か月は様子見るように言われたが、上の 子の時はしっかり跡がついていたので、本当に抗体がついているかどうか心配。かかり つけの医は、やり直すことはできないと思うが一度町に確認をしてくださいと言われた。
このまま反応が出なかった時の検査費用や、その結果陰性で再接種になった場合の 費用について、実費では納得できないし、接種医の接種方法が悪かったのであれば、
医師への指導というだけで、こちらは運が悪かったと思うしかないのか、いっしょの日に 接種した人の統計をとってほしいとのことでした。
こちらとしては、接種直後の管針の円形の後は接種者全員確認しています。このよ うな場合の対応はどのようにしたらよろしいでしょうか。ツベルクリン反応を行うのであれ ばいつがよいのか、同じ日に行ったお子さんの様子を確認するのか。確認するのであ ればいつがよいのか?納得されない検査・再接種についてはどうすべきであるのか?
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BCG はもともと毒性が強く、皮下あるいは皮内注射で、1 か所に接種すると局所の 副反応が非常に強く出るために、わが国では現在の 18 か所に少量ずつ接種する管 針方法がとられるようになっています。また BCG は他の予防接種と違って、血液中の 抗体価を上昇させるのではなく、BCG の菌株に対するリンパ球の反応性(次に本当の 結核菌が体内侵入しようとしたら、リンパ球の記憶により菌を排除するように働くという 意味)=細胞性免疫を獲得させるための予防接種です。すなわち、発赤や瘢痕の数 や、体内に入ったBCG株の菌量でなく、菌が皮内に侵入して反応が起こっていれば、
自分自身のリンパ球は十分免疫メモリを獲得していると言えます。
教科書的には少なくとも9 か所の発赤あるいは瘢痕があれば免疫が十分できるとい う記載があるものもありますが、9 か所以下なら免疫が落ちるとか、18 か所に比べて 9 か所は半分の免疫しかつかないかという検討はなされていませんので、9 か所の科学 的根拠も怪しいものです。
ただし、今回のケースでは全く発赤や瘢痕がないとなると、若干心配ではあります。
接種手技に問題がなかった(ワクチン液を皮膚に付けるのを失念したなど)と自信を持 って言えればこれをミスととらえるのも早計でしょう。
そこで提案ですが、まずは1ヶ月後までよく経過観察し、その上で無反応であれば3
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カ月後にツベルクリン反応を実施して判定してはいかがでしょうか?もし結果的にツ反 応陰性であれば町の責任において、再接種を考慮すべきかもしれません。副反応の 面では問題ありませんので。その間に重要なワクチン接種(DPT,Hib,PCV-7,ポリオ)な どを進めて下さい(それらこそリスクが高い)。
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Q32 ツ反陰性学生の実施前 BCG の要否
19才 ♀ 医療関係の学生
来春より実習があるため学校より麻しんなどの抗体検査を受ける様に抗体がない場 合はワクチンを受ける様に指定され来院。ツ反が発赤のみ3×5mm(長径5mm)で陰性 でした。以上の患者にBCG接種は問題ないでしょうか?御指示(教示)下さい。
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これから結核病棟に努める、あるいは結核の喀痰細菌検査を多く手掛ける臨床検 査技師さん、または病理解剖担当者など、ごく一部の特殊な医療従事者を除き、通常 の臨床実習等でツ反応陰性者にすべて BCG を接種する意義についてのエビデンス はありません。
本学医学部医学科および看護学科学生の臨床実習に際しては、HBV、麻疹、水痘、
風疹、おたふくかぜのウイルス抗体レベルが不十分な者には実習前までにワクチン接 種を義務付けておりますが、ツ反はもちろん、BCG 接種も一切行っておりません。全 国の大学医学部も同様と思います。
ただし、このような意見を申し出ても、当該学校の規定でBCG接種しないと実習させ ていただけないようであれば(そういった誤った判断をしている学校は確かにあるとは 思います。)、接種することは構いません。本当にBCG接種まで課しているのか今一度 確かめた上で、接種希望されるようであれば皮膚瘢痕が残ることなど、通常通り十分説 明の上接種することは可能です。
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Q33 生後 6 か月を過ぎた者への BCG 接種の際
生後7か月の児に対するBCG接種について(それまでの接種歴なし)
生後6か月を過ぎ、他県より転入。すでにBCGの定期対象年齢は過ぎているため、
任意接種として接種する予定。
生後6か月を過ぎた者へのBCGの接種の際は、ツベルクリン反応検査の実施は必 須かどうか?
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結論から言いますと、ツベルクリン反応は不要です。
理由は6か月以内の定期接種の時期にツベルクリン反応が廃止になった理由と同じ です。そもそも6か月の科学的根拠は乏しく、なるべく早期に接種しましょうということで 6 か月という期限を設定していること、結核感染者数の減少によって我が国のツベルク リン反応による乳幼児結核の発見率は極めて低いこと、乳児のツベルクリン反応は技 術的にかなり難しく、偽陽性も多いこと、結核既感染で起こるコッホ現象は速やかに治 癒すること、結核(菌)既感染者に BCG 接種をしても発病を促進したり、病状を悪化さ せたりすることがないことなどがあげられます。
今回の対象児の家族に活動性結核患者がいる場合は別として、そうでなければ6か 月を過ぎたらツベルクリン反応を実施して接種対象かどうか判定するのは、6か月以内 と同様ナンセンスと考えてください。BCG 接種は早めに接種するべきですが、おおむ ね4歳以下であれば接種対象として考慮してあげてよろしいと思います。
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5.肺炎球菌
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