治験の標題:
男性1型糖尿病患者を対象とした単回投与後及び定常状態でのinsulin 454の薬力学的特徴の検討:1施設、
非盲検、反復投与試験 治験責任医師名:
治験実施施設:
, Germany.
公表文献(引用文献):
なし 治験期間:
2006年9月22日~2007年1月4日
開発のフェーズ:
第1相 目的:
主要目的:
Part 1(insulin 454 1200 nmol/mL製剤、1日1回投与)
1型糖尿病患者を対象として、insulin 454 1200 nmol/mL製剤1日1回投与における、単回投与後及び定常
状態のinsulin 454の薬力学的作用を比較する。
Part 2(insulin 454 1200 nmol/mL製剤、1日2回投与)
1型糖尿病患者を対象として、insulin 454 1200 nmol/mL製剤1日2回投与における、単回投与後及び定常
状態のinsulin 454の薬力学的作用を比較する。
Part 3(insulin 454 600 nmol/mL製剤、1日1回投与)
1型糖尿病患者を対象として、insulin 454 600 nmol/mL製剤1日1回投与における、単回投与後及び定常
状態のinsulin 454の薬力学的作用を比較する。
副次的目的:
1型糖尿病患者を対象として、単回投与後及び定常状態のinsulin 454の薬物動態を比較する。
1型糖尿病患者を対象として、insulin 454投与後の抗体産生を評価する。
1型糖尿病患者を対象として、単回投与後及び定常状態の安全性プロファイルを評価する。
治験方法:
本治験は、男性1型糖尿病患者を対象とした、1施設、非盲検試験であった。本治験は3つのPartから構 成され、各Partそれぞれ12例の被験者の組み入れが計画された。被験者に対し、6日間、insulin 454 1200 nmol/mL製剤を1日1回(Part 1)又は1日2回(Part 2)皮下投与した。Part 3では、insulin 454 600 nmol/mL製剤を1日1回皮下投与した。なお、Part 3の投与量は、Part 1及びPart 2の安全性、薬物動態及 び薬力学的作用の結果に基づき決定した。
本治験はスクリーニング来院(来院1)、投与来院(来院2)及び事後調査来院(最終投与来院より起算 して2週間以内)(来院3)から構成された。来院2では、被験者に対し2回の24時間グルコースクラ ンプを実施した〔1回目:day 1(20:00~)の1回目のinsulin 454投与直後、2回目:day 6(~20:00ま で)の6回目のinsulin 454投与直後(Part 1及びPart 3)又は11回目のinsulin 454投与直後(Part 2)よ り開始〕。スクリーニング来院から来院2の期間、被験者は治験参加前と同様の治療を継続した。
Part 1及びPart 3では、投与1日目及び6日目のグルコースクランプ実施中、以下の時点でinsulin 454濃 度測定のための採血を行った:投与開始前(0時間)、投与後0.5、1、1.5、2、2.5、3、4、5、6、7、8、
10、12、14、16、18、20、22及び24時間。2回目のクランプでは、さらに投与後30、36、48及び96時 間にも採血を行った。また、投与3、4及び5日目の夕方、治験薬投与直前にトラフ濃度測定のための採 血を実施した。
Part 2では、投与1日目及び6日目のグルコースクランプ実施中、以下の時点でinsulin 454濃度測定のた
めの採血を行った:各日1回目の投与より起算して、投与開始前(0時間)、投与後0.5、1、1.5、2、
2.5、3、4、5、6、7、8、10、12、12.5、13、13.5、14、14.5、15、16、17、18、19、20、22及び24時 間。2回目のクランプでは、さらに、各日1回目の投与より起算して、投与後30、36、48及び96時間に も採血を行った。また、投与3~6日目の朝及び投与3~5日目の夕方の治験薬投与直前にトラフ濃度測 定のための採血を実施した。
計画及び解析された被験者数:
Subjects Subjects Subjects Subjects Enrolled Exposed to Completed Dropped Out of in Trial Trial Drug the Trial the Trial Part (N) (N) (N) (N)
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PART 1 13 12 12 1 PART 2 12 12 12 0 PART 3 12 12 12 0
診断及び主要な組入れ基準:
治験に関連する何らかの手順を開始する前に、治験への参加について文書による同意が得られている被 験者(「治験に関連する手順」とは、被験者の通常の管理においては実施されないと考えられる手順を 示す)
年齢18歳以上70歳以下
治験担当医師の判断により、糖尿病の基礎疾患及び併発疾患(コントロール可能な高血圧及び異脂肪血 症等)を除き、既往歴、身体所見及び臨床検査から全般的に健康と判断される男性被験者
1型糖尿病患者と診断され、インスリン治療期間が12ヵ月以上
BMI(kg/m2)18.0以上27.0以下
HbA1c10%以下(中央測定機関による測定)
1日のBasalインスリン投与量が0.2単位/kg/日超、0.8単位/kg/日未満であり、1日総インスリン投与量が
1.2単位/kg/日未満
空腹時Cペプチド0.3 nmol/L未満
治験薬の影響を受けた精子による妊娠を避けるため、生殖能力があり不妊手術を受けていない被験者に ついては、治験期間中及び治験終了後1ヵ月まで、適切な避妊法(コンドームの使用、パートナーの女 性による避妊又は性的禁欲)実施の受け入れが可能な被験者。また、パートナーの女性に対しては効果 の高い避妊(パール指数が1%未満の避妊法)の実施が強く推奨される。
被験薬、用量及び投与方法、ロット番号:
各Partのinsulin 454の用量は以下のとおりした。
Part 1:SIBA B(1200 nmol/mL)、2.5 nmol/kg/日の治験薬を皮下投与した。ロット番号:SLDP002
Part 2:SIBA B(1200 nmol/mL)、5.0 nmol/kg/日の治験薬を皮下投与した。ロット番号:SLDP002
Part 3:SIBA C(600 nmol/mL)、5.0 nmol/kg/日の治験薬を皮下投与した。ロット番号:SLDP004 投与期間:
Part 1:1日1回、6日間投与
Part 2:1日2回、6日間投与
Part 3:1日1回、6日間投与
対照薬、用量及び投与方法、ロット番号:
該当なし
評価基準:有効性
プライマリーエンドポイント(Part 1及びPart 3)
投与後0~24時間におけるGIR推移曲線下面積:AUCGIR,0-24h
プライマリーエンドポイント(Part 2)
投与後0~12時間におけるGIR推移曲線下面積:AUCGIR,0-12h
薬力学的作用に関するセカンダリーエンドポイント(Part 1、Part 2及びPart 3共通)
投与開始時のグルコース注入速度(GIR):GIR0h
投与後12時間のGIR:GIR12h
投与後24時間のGIR:GIR24h
投与後0~6時間におけるGIR推移曲線下面積:AUCGIR,0-6h
投与後0~12時間におけるGIR推移曲線下面積:AUCGIR,0-12h
投与後0~24時間におけるGIR推移曲線下面積:AUCGIR,0-24h
投与後12~24時間と投与後0~24時間のGIR推移曲線下面積の比:AUCGIR,12-24h/AUCGIR,0-24h
AUCGIR, 0-24hの75%に到達する時間:t75%,AUCGIR,0-24h
AUCGIR, 0-24hの50%に到達する時間:t50%,AUCGIR,0-24h
AUCGIR, 0-24hの25%に到達する時間:t25%,AUCGIR,0-24h
AUCGIR, 0-24hの25%からAUCGIR, 0-24hの75%に到達するまでに要した時間:t75%,AUCGIR,0-24h- t25%,AUCGIR,0-24h
スムージング化されたGIR推移プロファイルで1 mg/kg/分を超えた時間の合計:tGIR>1 mg/kg/min
スムージング化されたGIR推移プロファイルで2 mg/kg/分を超えた時間の合計:tGIR>2 mg/kg/min
薬力学的作用に関するセカンダリーエンドポイント(Part 1及びPart 3のみ)
投与後0~24時間における最大GIR:GIRmax,0-24h
GIRmax,0-24h到達時間:time to GIRmax,0-24h
スムージング化されたGIR推移プロファイルでGIRmax,0-24hの50%を超えた時間の合計:tGIR>50% GIRmax,0-24h
投与後24時間と投与開始時のGIRの差:Delta(GIR0h,GIR24h)
GIRmax,0-24hと最低GIRの差:Range(GIR,0-24h)
GIRmax,0-24hを平均AUCGIR,0-24h(GIRmax,0-24h/1440)で除した値:GIRmax,0-24h/average(GIR,0-24h)
Range(GIR,0-24h)を平均AUCGIR,0-24hで除した値:Peak-to-trough(GIR,0-24h)変化率 薬力学的作用に関するセカンダリーエンドポイント(Part 2のみ)
投与後0~12時間における最大GIR:GIRmax,0-12h
投与後12~24時間における最大GIR:GIRmax,12-24h
GIRmax,0-12h到達時間:time to GIRmax,0-12h
GIRmax,12-24h到達時間:time to GIRmax,12-24h
スムージング化されたGIR推移プロファイルでGIRmax,0-12hの50%を超えた時間の合計:tGIR>50% GIRmax,0-12h
スムージング化されたGIR推移プロファイルでGIRmax,12-24hの50%を超えた時間の合計:tGIR>50%
GIRmax,12- 24h投与後12時間と投与開始時のGIRの差:Delta(GIR0h,GIR12h)
投与後24時間と投与後12時間のGIRの差:Delta(GIR12h,GIR24h)
GIRmax,0-12hと最低GIRの差:Range(GIR,0-12h)
GIRmax,12-24hと最低GIRの差:Range(GIR,12-24h)
GIRmax,0-12hを平均GIR0-12h(GIRmax,0-12h/720)で除した値:GIRmax,0-12h/average(GIR,0-12h)
Range(GIR,0-12h)を平均GIR0-12hで除した値:Peak-to-trough(GIR,0-12h)変化率
Range(GIR,12-24h)を平均GIR12-24hで除した値:Peak-to-trough(GIR,12-24h)変化率 薬物動態に関するセカンダリーエンドポイント(Part 1、Part 2及びPart 3共通)
投与後0~24時間における血清中insulin 454濃度推移曲線下面積:AUCins,0-24h
投与後0~12時間における血清中insulin 454濃度推移曲線下面積:AUCins,0-12h
投与後0~6時間における血清中insulin 454濃度推移曲線下面積:AUCins,0-6h
投与後12~24時間における血清中insulin 454濃度推移曲線下面積:AUCins,12-24h
投与後12~24時間と投与後0~24時間の血清中insulin 454濃度推移曲線下面積の比:
AUCins,12-24h/AUCins,0-24h
Insulin 454の消失半減期:t1/2
Insulin 454の見かけのクリアランス:CL/F
Insulin 454の終末相の速度定数:z
薬物動態に関するセカンダリーエンドポイント(Part 1及びPart 3のみ)
投与後0~24時間における最高血清中insulin 454濃度:Cmax,0-24h
Cmax,0-24h到達時間:time to Cmax,0-24h
投与後24時間と投与開始時の血清中insulin 454濃度の差:Delta(ins0h,ins24h)
Cmax,0-24hと最低血清中insulin 454濃度の差:Range(ins,0-24h)
Range(ins,0-24h)を投与後0~24時間における平均血清中insulin 454濃度で除した値:Peak-to-trough(ins,0-24h) 変化率
薬物動態に関するセカンダリーエンドポイント(Part 2のみ)
投与後0~12時間における最高血清中insulin 454濃度:Cmax,0-12h
投与後12~24時間における最高血清中insulin 454濃度:Cmax,12-24h
Cmax,0-12h到達時間:time to Cmax,0-12h
Cmax,12-24h到達時間:time to Cmax,12-24h
投与後12時間と投与開始時の血清中insulin 454濃度の差:Delta(ins0h,ins12h)
投与後24時間と投与後12時間の血清中insulin 454濃度の差:Delta(ins12h,ins24h)
Cmax,0-12hと最低血清中insulin 454濃度の差:Range(ins,0-12h)
Cmax,12-24hと最低血清中insulin 454濃度の差:Range(ins,12-24h)
Range(ins,0-12h)を投与後0~12時間における平均血清中insulin 454濃度で除した値:Peak-to-trough(ins,0-12h) 変化率
Range(ins,12-24h)を投与後12~24時間における平均血清中insulin 454濃度で除した値:Peak-to-trough(ins
,12-24h)変化率
評価基準:安全性
有害事象、安全性に関する臨床検査項目、身体所見、バイタルサイン、心電図、注射部位の局所忍容性、
血糖値、低血糖及びinsulin 454抗体 統計手法:
AUCGIRのエンドポイントはスムージング化されたGIR推移プロファイルより台形法を用いて算出した。単 回投与後及び定常状態における薬力学的作用プロファイルは、対数変換後のAUCGIRを従属変数、時期(単 回投与後及び定常状態)を固定効果、被験者内相関を考慮し、被験者を変量効果として含めた混合効果モ デルを用い、Partごとに評価した。解析に用いたモデルは以下のとおりである。
Yij= + j+ Ui+ ij
ここで、
Yij:被験者iの時期jの対数変換後のAUCGIR
:総平均
j:時期jの主効果
Ui:被験者iの変量効果
ij:被験者iの時期jの残差
である。変量効果Uiは独立に同一の正規分布N(0, ω2)、残差ijは互いに独立に同一の正規分布N(0, σ2)に従 い、変量効果Uiと残差jは独立であると仮定した。