3.1 クレジットカード会社の取組み
3.1.2 Mastercard インターナショナル
3.1.2.1 インターネット上の市場規模とマスターカードの目標
(1) BtoCは、2002年には 400 億ドルを超し、ヴァーチャルショッピングでは カード決済が 88%を占める。
(2) BtoBは、2002年には 2,940 億ドルに到達する。
(3) 目標 ①ヴァーチャル/リアル共にECにおける支払手段のトップ
②電子決済のシェア向上
③デジタルな世界でのブランドステータスと価値の拡大
④ECのグローバルリーダー
3.1.2.2 Mastercard の戦略
Mastercard の戦略として、安全な決済手段であるSETをサポートする。
1) SETを展開する地域としては、表1−1からも分かるように、アジア、ヨーロ ッパでの割合が米国よりも多い。
地 域 検討中 サービス提供中
米国 9 4
カナダ 2 1
ラテンアメリカ 12 1
中東、アフリカ 5 2
アジア 21 5
ヨーロッパ 29 13
合計 78 26
2) ヨーロッパ、特にフランスで推奨されているChip−SETとの統合も視野に 入れている。これによりセキュリティーを向上させる。
3) Mastercard とVISAが協力し、SETCoを設立した。SETCoはSET関 連の仕様書を管理している。AMEXとJCBも今年度末までにに参加予定である。
3.1.2.3 EMVとSETの統合 (1) EMV準拠の効果
EMV準拠の効果として、以下が考えられる。
• 携帯ICカードの安全性向上
• 世界各国の加盟店で利用可能
• 既存システムとの共存
• 悪用防止/消費者保護 (2) EMVとSETの結合
ICカードの認証に優れているEMVをSETと統合させることで、お互いのセキ ュリティー上の長所を生かし、リスクを軽減できる。
表3−1 SETを展開する地域
1) マイクロソフトとネットスケープが、ヴァーチャルショッピングに必要なウォレ ットのソフトをブラウザーに組み込む作業をしている。
2) コンパック、IBM、デル、HP、東芝が協力。
3.1.2.5 ミーティングでの質疑応答
Q:SETCoの目的は、ある認証局やソフトウェア会社がSETに準拠しているか否 かを判断する企業のことではないのか。
A:それは機能の1つ。CAのアプリケーション等も作成している(完成済)。
Q:SETCoから認定されている企業数はどの位か。
A:全世界で20ほど。
Q:日本ではSETを使用したプロジェクトが数多く実施中。米国は如何に。
A:米国ではまだ行われていない。米国の銀行は合併等が多く、まだ着手出来ず。
Q:EMVとSETの融合はSETバージョン 2.0 からか。
A:違う。融合はSETバージョン 1.0 の拡張版である。
Q:ウォレットのソフトをブラウザーに組み込むのはマイクロソフトのみと聞いていた が、ネットスケープにも組み込まれているのか。
A:正確にはネットスケープは検討中。マイクロソフトは既にサービス開始。今後はユ ーザーが各自でインストールする手間が省ける。