4.2 民間団体による取組み
4.2.3 CommerceNet
設立は1994年。97年4月から自己資金によってのみ運営している。メンバーは世 界 20 カ国の 600 以上の企業・団体である。コマースネット・コンソーシアムとして、世界 各地にオフィスを持つ。
4.2.3.2 設立の目的
コマースネット設立の目的は、グローバルなECマーケットを可能とすることであり、
世界各国との連携を考慮して活動を行っている。
4.2.3.3 同組織の主な活動
コマースネットの活動は大きく分けて、研究や啓蒙活動と、今後のビジネスを目指すプ ロジェクトからなる。
(1) 研究・啓蒙活動
• 各種研究活動
• パイロット・プログラムや、テストベッドの提供
• 米国政府や、EU、アジア太平洋諸国へ提言、働きかけ
• 会員に対するフォーラムやセミナーの開催 (2) プロジェクト
• 南カリフォルニアのパイロットモデル
州の助成金を受けた中小企業のECコミュニティの研究
• カタログインターオペラビリティプロジェクト 政府のカタログの書式統一を目指す
• GIDEON:Gateway to Internet Demographics Online ニールセンに委託しているインターネット統計調査
• RosettaNet Project
XMLを利用した情報のオープン化による、サプライチェーンに関するプロジェ クト
• EDI & Network Services 各種EDIの相互運用性調査
• スパムメール対策
スパムメールに関するワーキングを現在立ち上げ中
• eRegistry Program
XMLをベースにした、公開登録に関する研究
4.2.3.4 運営費用
コマースネットの事業の運営費用は、約 70%がメンバーからの会費であり、残りの 約 30%がプロジェクトからのものである。
4.2.3.5 同社の課題
(1) 消費者に直結しているエンドユーザー
大きな会社がエンドユーザーを対象にビジネスを始めており、また中小企業をEC に引き込んでいってビジネスを大きくしていこうとしている。これらの動きをいかに 取りまとめられるかが、大きな課題となっている。
4.2.3.6 ECのマーケットトレンド
マーケットのトレンドとしては、年代毎に以下のようになってきている。
1993〜 概念
1995〜 アプリケーション
1998〜 地域別、業界別のマーケット
2000〜 世界的、産業横断的なマーケット(iMarkets)
ECが実ビジネスとして、すぐに実現するのは難しく、実際には2015年頃までかか る。理由としては、技術がまだそれに至っていないことや、法律的な問題、関税等が整備 されていないことなどがあげられる。また標準化(Standard)も進んでいない。
4.2.3.7 ECのモデルと事例
ECのモデルおよび事例として、主なものを以下にあげる。
(1) Early Successful Business Models
インターネットならではの企業である。人々がそのサイトに目的を持って訪れるよ うにならないといけない。一番良い例が Amazon.com である。彼らは読書好きな人たち のコミュニティーを形成した。すなわち、コミュニティーを形成することが一番大変 でありかつ重要である。
(2) Emerging Business Models
すでに名前の通った会社によるECの展開である。例えば、Gateway2000、FedEx、
Cisco Systems 等があげられる。
(3) More Emerging Business Models(BtoB)
会社自体の 5%程度の経費削減を可能とすることが出来、これだけで大きな成功で ある。サプライチェーンやプロセスマネジメントの導入によるコストの削減、垂直マ ーケットなどがこの中に入れられる。
4.2.3.8 ECの今後の発展
ECの今後の発展については、以下のようにまとめることができる。
• アメリカ以外の会社はアメリカの会社より 1 年位遅れている
• 中小企業はアメリカの国内外を問わず 2 年位遅れている
• フレームワークやテストプログラムが必要である
4.2.3.9 コマースネットのソリューション
今後のECに対するコマースネットのソリューションは、大きく以下の 3 つを考えてい る。
(1) eCoシステム
• オープンプラットフォーム
• XMLを利用
従来のHTMLはEYEBALLの為のもの(つまり目玉で見るだけのもの)。
XMLで企業情報や価格、商品情報が統一され、機械同士でやりとりできるよう になる。
(2) オープンなコミュニティーの形成
1 つのことや、固定概念にとらわれない様、オープンなコミュニティの形成に注力 していく。
(3) GECB:Global Electronic Commerce Board
法律など、国際的なECの問題について取り上げる会議を積極的に運営する。
4.2.3.10 同組織のと質疑応答
Q:バーチカル・マーケットとは何か?
A:たとえば石油、ガス、建築など、ひとつの業界だけのマーケット
Q:2000年以降発生するというマルチインダストリーのマーケットのイメージ はどのようなものか?
A:ひとつのトランザクションからどんどん広がっていくもの。たとえば、メタル
(金属)の取引から金融や貿易の業界、保険会社などへのトランザクションの 流れの広がり。
Q:High Community Affinity をうまくやっている例は?
A:「ebey」:古本、コイン、プレミアムのついた野球のカードなどのフリー マーケットタイプのオークション。ポータルサイトは限られた価値しかない。
価値のあるのは、Destination であり、Destination のまわりにコミュニティー が出来る。今はあまり儲かっていないが、ブランドを作る為に一生懸命金をつ ぎ込んでいる。小さなものはどんどんつぶれていくだろう。なぜなら、だれで も安く売れる。どういう負荷価値をつけるか。コミュニティーを作れるかが問 題。
Q:南カリフォルニアの中小企業のパイロットプロジェクトとは?
A:カリフォルニア州から資金が出ている。映画業界の 16 社の中小企業が参画して バーチャルインダストリーを形成している。
4.2.4 韓国CALS/ EC協議会