第4章 利用機能別に必要な設定
4.1 各機能で必要な設定
4.1.7 待機系を監視する場合
クラスタシステム上で運用管理サーバを運用する場合、プライマリノードで トラブル発生時には、自動切り換えされ、継続して運用できます。しかし、セ カンダリノードでトラブルが発生した場合、トラブル発生時にノードやサービ スの自動切り換えが正しく行われず、重要な業務の監視や管理の引き継ぎが行 われない可能性があります。そこで、本機能ではクラスタ構成にある運用管理 サーバで、プライマリノードからセカンダリノードの監視(イベントログを監 視)を実現し、継続された管理システムの運用を可能にします。
待機系を監視するには、以下の手順を実施します。
1. 監視対象待機系の定義 2. クラスタサービスの再起動
監視対象の待機系の定義
監視対象の待機系の定義では、監視対象とする待機系のホスト名の情報を定 義します。
プライマリノード、セカンダリノードの両方で、クラスタ関係にある互いの ノードを定義してください。
クラスタノード定義ファイルに、待機系のホスト名の情報を定義する手順を 以下に示します。
1. 以下のクラスタノード定義ファイルをエディタで開きます。
Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ
\mpwalker.dm\mpopagt\etc\opaclshosts
2. クラスタノード定義ファイルに以下の定義を追加します。
NodeName SwHostName - NodeName
監視する待機系ノードのコンピュータ名を128バイト以内で指 定します。
- SwHostName
監視する待機系ノードの通信環境定義で指定した自ホスト名を 128バイト以内で指定します。
第4章 利用機能別に必要な設定
‐ “DNS”を選択している場合
ドメインに登録してある場合は、ドメイン名も記述します。
‐ “ホスト名”を選択している場合 ホスト名を記述します。
‐ “ユーザ指定”を選択している場合
ここに指定してある名前をそのまま記述します。
自ホスト名
自ホスト名については、“付録C.4 通信環境定義の「自ホスト名」の 定義を変更する”を参照してください。
定義できる待機系は、1台です。
NodeNameとSwHostNameの間に、半角で空白またはタブを入力します。
定義は1行で記述します。SwHostNameの後ろは、「改行」を設定します。
行の先頭に“#”記号がある場合は、“#”記号から「改行」までがコメ ントになります。
1行の定義は512byte以内で記述します。
本定義ファイルに設定がない場合は、待機系監視機能は動作しません。
本定義ファイルにはデフォルト値の設定はありません。
本定義ファイルは、同一システムへのリストアの場合だけバックアップ /リストアの対象です。
定義例
以下のクラスタシステムの定義方法を示します。
ノードのコンピュータ名:NodeA、NodeB
通信環境定義の自ホスト名:“ホスト名”(NodeA、NodeB)
4.1 各機能で必要な設定
47 NodeAのクラスタノード定義ファイル
NodeB NodeB
これによって、NodeAが運用系で動作中の場合、待機中のNodeBから転 送されてくるメッセージを監視できます。
NodeBのクラスタノード定義ファイル NodeA NodeA
これによって、NodeBが運用系で動作中の場合、待機中のNodeAから転 送されてくるメッセージを監視できます。
クラスタサービスの再起動
定義した内容を有効にするために、クラスタサービスを再起動します。再起 動方法は、各クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
注意事項
待機系から転送されるメッセージは運用系で設定されたイベント監視 の条件定義に従って監視されます。ホスト名で条件を特定する場合は クラスタノード定義ファイルのSwHostNameとして定義したホスト名を 使用します。クラスタノード定義ファイルの詳細は、“監視対象の待機 系の定義”を参照してください。
プライマリノード-セカンダリノード間のLANが切断中に、発生したメ ッセージの転送は、リカバリ後、待機系のイベントログに格納されてい る範囲で監視ができます。
プライマリノード-セカンダリノード間の通信状態は、インテ リジェントサービスのノード状態の監視スクリプトを使用する ことにより監視ができます。
運用系の電源が切断されている間、待機系からメッセージの転送は、リ カバリ後、待機系のイベントログに格納されている範囲で監視ができま す。
待機系に対して、運用系からリモートコマンドなどの操作はできません。
操作は、待機系のSystemwalkerコンソールから操作してください。
待機系でブート時に発生するメッセージは、イベントログに通知される 範囲で監視ができます。
クラスタ関係にある両ノードに導入するソフトウェアは、同一にしてく ださい。
- 待機系にだけインストールされているアプリケーションが出力 するイベントは、運用系で正しく表示できません。
- 運用系と待機系でイベントログの種類および数が異なる場合、待 機系の監視はできません。
第4章 利用機能別に必要な設定
イベントログの数が、運用系より待機系の方が少ない場合、1 つのイベントで複数行のイベントが表示される可能性がありま す。イベントログの数が、運用系より待機系の方が多い場合は、
運用系に存在するイベントログだけ監視できます。
待機系監視を行っているシステムのコンピュータ名を運用中に変更し た場合、以下の期間に発生したメッセージは監視できません。
- コンピュータ名を変更する前に、Systemwalkerで監視した最後の メッセージの次に発生したメッセージから、コンピュータ名を変 更したあとに、Systemwalkerが最初に起動するまで
運用形態を「待機系監視を行わない」から「待機系監視を行う」に変更 した場合、および「待機系監視を行う」から「待機系監視を行わない」
に変更した場合、以下の期間に発生したメッセージは監視できません。
- 運用形態を変更する前に、Systemwalkerで監視した最後のメッセ ージの次に発生したメッセージから、運用形態を変更したあとに、
Systemwalkerが最初に起動するまで
opfmt(メッセージ出力コマンド)は待機系監視環境の接続確認には使 用できません。
待機系監視の定義は、Systemwalkerのデータベースにプライマリノード、
セカンダリノードの両方が登録されている状態で行ってください。