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JI プロジェクト集計

ドキュメント内 第1章 2010年度のCDM運営動向 (ページ 152-162)

第 4 章 CDM/JI 事業実施者に向けた情報提供体制の構築および運営

3. JI プロジェクト集計

ここでは、JIプロジェクトの情報をトラック1、トラック2ごとに集計した14。ただし、

UNFCCCホームページにJIプロジェクトとして公開された情報に基づく集計であり、公開

されていないプロジェクトは集計の対象とはしていない。

(1). トラック1

図1にホスト国別のトラック1プロジェクト数とERUクレジット発行見込み量を示す。

2013年末の時点で548件のプロジェクトがJIトラック1プロジェクトとして登録されて おり、ERUクレジット発行見込み量は9億2,097万CO2換算トンとなる。ホスト国では、

プロジェクト件数ではウクライナが最多の210件となっており、ロシアの92件、チェコの 85件と続いている。ただし、チェコはクレジットの発行見込み量は小さい。クレジット発 行見込み量が最も多いのはウクライナで、5億5,865万CO2換算トンのクレジットが発行 される見込みとなっており、トラック 1 プロジェクト合計のクレジット発行見込み量の約 60%近くを占める。東欧の国々がホスト国である場合が多い理由は、効率改善などによる 排出削減ポテンシャルが大きいためである。

次に、投資国が公表されているトラック1プロジェクトは387件、クレジット発行見込

み量は8億2,977万CO2換算トンとなっている。図2に示すように、投資国別にみたプロ

ジェクト件数は、オランダが101件、次いでスイスの99件となっており、ラトビアの34 件、ドイツの26件と続く。クレジット発行見込み量が最も多いのは、プロジェクト件数と 同様にスイスの2億8,275万CO2換算トンである。

そして、セクトラルスコープ別のトラック1 プロジェクトを図3に示す。プロジェクト 件数では、スコープ1(エネルギー産業)が157件と最も多く、1億1,940 万CO2換算ト ンのクレジット発行が見込まれる。一方で、スコープ 8(鉱業・鉱物生産業)やスコープ 9

(金属生産)、スコープ10(燃料からの漏出)は、プロジェクト件数が少ない一方で、多く のクレジット発行をうける見込みとなっている。特に、スコープ 8 は最も多くのクレジッ ト発行を見込まれており、2億2,129万CO2換算トンのクレジットが発行される。

図4には、国別のERU発行量を示す。2013年のERU発行量が最も多いのは、ウクラ イナの1億4,409万CO2換算トンであり、次いでロシアの2,447万CO2換算トンである。

累計の ERU 発行量でも、ウクライナとロシアの発行量は多く、それぞれ、4 億 8,018 万 CO2換算トンと2億6,290万CO2換算トンである。ウクライナとロシアのERU発行量は、

全体の発行量の約90%を占めている。大量のERUを発行したロシアについては、2011年

14 ここでの集計には、以下のUNFCCCHPに掲載されている20131231日までのプロジェクト の一覧を用いた。HPアクセス日2014310日)

http://ji.unfccc.int/index.html

まで、国内手続きの整備が遅れJIプロジェクトの承認が、ほとんどなされていなかったが、

2011年以降、国内手続きが整備されJIプロジェクトの承認がなされるようになり、大量の ERUを発行するに至った。また、2013年以降、JI プロジェクトがどのような取扱いとな るのか不透明であったことから、2012年まで出来るだけ大量の ERUを発行しようとする 動きにつながったものと思われる。

図1 ホスト国別トラック1プロジェクト

図 2 投資国別トラック1プロジェクト

図 3 セクトラルスコープ別トラック1プロジェクト 157

41 68

23 39

0 2

86

35 63

1 0

24 2 11

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15

CO2換算トン

セクトラルスコープ クレジット規模 プロジェクト数

図 4 国別トラック1ERU発行量

999 4539

27873

14410 2377

21045

2447

12 0

10000 20000 30000 40000 50000 60000

2008 2009 2010 2011 2012 2013

ラトビア ベルギー スペイン フィンランド エストニア ニュージーランド チェコ

ルーマニア ハンガリー ブルガリア フランス ドイツ ポーランド ロシア ウクライナ

(2). トラック2

UNFCCCホームページに公開されたJIトラック2プロジェクトの情報を集計した。図5

は、トラック2プロジェクトのホスト国別の件数である。2013年の間に4件が新たに追加 され、累計で 333 件となった。国別でみると、累計ではロシアでのプロジェクト件数が多 いが、図5からわかるように、2011年と2012年ではウクライナのプロジェクト件数がロ シアのプロジェクト件数を上回っており、ウクライナでのプロジェクトが増加した。2013 年においては、ロシアでのプロジェクトの追加はなくウクライナ2件、ギリシャ2件の計4 件の追加に留まった。

次に、公表されている投資国別でみると、2013年においてはスイス2件、オランダ1件、

ポーランド1件の計4件が追加となった。累計ではオランダが最大である。

トラック 2 プロジェクトによるクレジット発行見込み量を、ホスト国別及び投資国別に 集計したものを図7と図8に示す。2013年は、2012年に引き続きプロジェクト件数の多 いウクライナでのクレジット発行見込み量が最大となったが、対象国全体で見ると、2012 年における5,267 CO2換算トンから、2013年には638 CO2換算トンへと大きく減少した。

累計ではロシアの発行見込み量が最大である。

投資国別で見ると、2013年はオランダが最も大きな割合を占め、スイス、ポーランドが 続いている。累計では、オランダが最も大きな割合を占める

そして、有効化審査を行ったAIE 別、セクトラルスコープ別、方法論別に集計したもの をそれぞれ図9、図10、図11に示す。AIE別では、2012年と同様にBVC Holding SAS が大きな割合を占めている。セクトラルスコープ別では、2011年まではスコープ1の割合 が大きかったが、2012 年ではスコープ 9の割合が大きくなっている。2013 年には、スコ ープ13で2件、スコープ1、3、8でそれぞれ1件ずつとなっている。そして、方法論別で は、JI Specific Approachが累計で最も多い。

最後に、ホスト国別のERU発行量を集計したものを図12に示す。2013年のEUR発行 量が最大なのは、リトアニアの260万CO2換算トンであり、ウクライナ97万CO2換算ト ン、ロシア51万CO2換算トンとなっている。累計ではウクライナが最大のERU発行国で ある。

図 5 ホスト国別トラック2プロジェクト件数

図 6 投資国別トラック2プロジェクト件数 12

42 37

25

14 8 5

3

16

11

10

10

50

18 7

4

3

3

2 3

6

5

2

5

3 3

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

ラトビア チェコ スウェーデン スロバキア ハンガリー ギリシャ ドイツ ルーマニア エストニア ポーランド ブルガリア リトアニア ウクライナ ロシア

19

9 11 12

22

14

1 10

5

8

6

2 4

1

4

1

14

2

2 2

2

5

5

6

2 8

2

6

2

7

2

3

3

2

3

2 3

22

3 2

2

2

2

0 10 20 30 40 50 60 70

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

アイルランド ノルウェー ラトビア フランス エストニア ルクセンブルグ ベルギー ポーランド フィンランド スウェーデン スペイン オーストリア デンマーク 日本 ドイツ スイス 英国 オランダ

図 7 ホスト国別トラック2プロジェクトによるクレジット規模

図 8 投資国別トラック2プロジェクトによるクレジット規模 4844  4983 

9898 

3300 

2359 

1563 

376  414 

4501 

718 

455 

1122 

5158 

4874 

359  699 

864  396 

852  813 

358 

2000  4000  6000  8000  10000  12000  14000 

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

ラトビア スロバキア チェコ ハンガリー エストニア スウェーデン ギリシャ ドイツ ブルガリア リトアニア ルーマニア ポーランド ウクライナ ロシア

2500  2942 

808  602 

2115  1946  2430 

333  1978 

1552 

765  813 

2237  1818 

330 

467  461 

395  740 

806 

35  23 

1240 

469 

991 

832  735 

552 

302 

2000  4000  6000  8000  10000  12000 

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

エストニア ベルギー フィンランド アイルランド ポーランド オーストリア ルクセンブルグ スペイン スウェーデン ラトビア デンマーク ドイツ 日本 スイス 英国 オランダ

図 9 AIE別トラック2プロジェクト件数

図 10 セクトラルスコープ別トラック2プロジェクト件数

3 4

26 24

40

22

4 12

26

13

2

4 9

16

9

2

6 2

4

2 2

13

8

41

21

2

4

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

TÜV SÜD TÜV Rheinland TÜV NORD SQS AENOR SGS LRQA JQA JACO DNV BVCH

14

36

25 24

14 20

3 9

4

6 22

9

11

10

6

2 8

10

3

3 10

8

4 1

4

10

4

7 7

23

11

4

8

1 12

7 5

0 20 40 60 80 100 120

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

scope 15 scope 14 scope 13 scope 12 scope 11 scope 10 scope 9 scope 8 scope 7 scope 6 scope 5 scope 4 scope 3 scope 2 scope 1

図11 方法論別トラック2プロジェクト件数

図12 国別トラック2ERU発行量

13

48

24

33

24

49

24

2 7

5

5

2 9

4

4

2

3 6

3 5

4

4

6 32

2 11

12

2

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

その他 ACM0012 ACM0006 AMS-I.D.

AMS-II.J.

AM0023 ACM0009 AM0034 ACM0002 ACM0008 ACM0001 JI Specific Approach

0

125 130

295 338

98 0

163

164

235

260 220

247

0

84

50

0

52

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000

2008 2009 2010 2011 2012 2013

ブルガリア

ロシア

スウェーデン

ルーマニア

リトアニア

ウクライナ

4. 方法論リスト

注1:データは2013年12月31日までに登録されたプログラムを対象としている。

(データアクセス日:2014年2月6日)

注2:登録件数・予想削減量のいずれかが、全体の1%以上であるもの対象としている。

ドキュメント内 第1章 2010年度のCDM運営動向 (ページ 152-162)