2015年 Q3(7月〜9月)生産レポート
出所 : Glencore, Corporate update and Third Quarter 2015 Production Report (2015/11/04発表)
JOGMEC からのコメント
この第3四半期生産レポートは他者に比べ一ヶ月も 遅 れ 発 表 は11月 に ず れ 込 ん だ。 フィリ ピ ン
(Tampakan = 売 却 完 了)や 豪 州(Cobar)、 南 米
(Lomas Bayas)などの銅・金のアセットの処分から、
聖域であった当期末および来期の配当までも見送ると
いう英断も急速でとまらぬ価格低下の前にはあまり効 果はでておらず、引き続き資源株のなかで最も軟調な 動きをみせている。同社の株価は、他の資源メジャー と違い「トレーダー」に源流をもつことから引き起こ される負のイメージも作用しているように思われる。
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レポート
資源メジャーの最新生産動向︵2015年7〜9月︶2016.1 金属資源レポート 28
ߥ 原 油 の 生 産 量 は57% 増 の8.0 Mbbl と なった が、
これにはチャドの Badila および Mangara での増 産が影響している。掘削計画は、短期的な現金支 出を削減しつつ長期的な価値の維持を目的に、当 初より大幅に修正された。
Pasar(フィリピン)の銅の製錬所には新規設備 が投入され、約330,000t への生産拡大に向けて現 在ランプアップ中である。
銅減産方針について
ߥ Katanga 及び Mopani(いずれも銅)のプラントの 停止と再開が完了した。
ߥ 現在進行中の Katanga オペレーションは、公表が なされた9月7日の後に停止され、今後2015年と 2016年のうちに追加的な銅生産は見込まれない だろう。本計画のもとでは、2017年の半期中に 段階的に再開とランプアップをする。
ߥ Mopani では最適化に関する調査が終了し、スメ ルターは通常よりも低い水準で、あるいは外部と の長期精鉱契約に沿って運転する。最大生産能力 をもって運転するために、主に Synclinorium と Mopani Deeps プロジェクトからの自社生産を行 う。2017に予定していた新しいコンセントレー ターへの投資は延期するが、先のプロジェクトが 完了した後2018年度に再開する。
ߥ 9月7日に述べたように、こうした変更は当初の 計画に比べ、18か月にわたって約400,000t の銅生 産の減少が見込まれるであろう。Katanga の段階 的な再開と Mopani の延期により、2017年末まで に は455,000t の 見 積 も り と す る。 し た がって、
2015年度の予想銅生産は減少する。
亜鉛減産方針について
ߥ 亜鉛と鉛の価格下落に伴い、Glencore の収益価 値を安定させるため、価格値が正常に戻るまで 500,000t/ 年の亜鉛及び100,000t/ 年の鉛生産を削 減することにした。
10月9日に公表があったとおり、この方針により 2015年度の亜鉛生産及び鉛の生産量を、それぞ れ100,000t と50,000t に減らす予定。
財務ハイライト
ߥ Glencore の債務削減計画(9月7日公表)、及び資 金調達(10月6日の報告書より)に加え、我々は 2016年度末までに少なくとも約20BUS$ の債務を 削減する方策を以下に記す。
・ 9月16日に株式による資金調達から2.5BUS$ 。 ・ 2015年の最終配当及び2016年の中間配当の取
りやめにより、2.4BUS$。
・ 貴金属のストリーミング取引(現物後渡し契 約)により、0.9BUS$。追加のストリーミング 取引も現在進行中であり、年末に向けて公表 予定である。
・ 農業事業においては少数株主に対する売却を 開始しており、Lomas Bayas と Cobar の銅事 業に関しても同様である。
・ ワーキ ン グ キャピ タ ル、 長 期 借 入 と 先 払 い、
そして設備投資の削減に取り組んでいる。
ߥ 9月30日時点での資金調達枠は13.9BUS$ に増加 した(6月30日時点では13.8BUS$)。純資産の増 大(株式資産の発行、及び中間配当の削減)に加 え、当期に亘って現行事業と在庫引き出しが順調 であったことによる。
・ 資 金 調 達 及 び 債 務 は そ れ ぞ れ、 年 末 ま で に 40BUS$ と25BUS$ を目標にしており、2015年 6月30日及び2014年12月31日の数値と比較し、
約15% から20%減少している。
ߥ 2015年9月30日の報告より
・ 1.95BUS$ 相当の3種類の社債が償還された。
・ 400MUS$ 相当の社債(2016年と2017年の満期 で)が発行された。
ߥ 我々は2015年を通して、EBIT の方針を2.5BUS$
から2.6BUS$ へ調整してきた。マーケティングは 順調であり、特に金属、鉱物、農業製品の分野に 強く貢献した。
ߥ 投資家向けの総会は2015年12月10日に開催する 予定であり、2016年から2018に向けた当グルー プの事業や CAPEX、コストについて最新のコメ ントがなされる。詳細は近日中に公開予定。
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資源メジャーの最新生産動向︵2015年7〜9月︶2016.1 金属資源レポート 29 銅
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以 前 公 表 さ れ た と お り、 当 社 は2015年9月 に Katanga での生産を停止した。Mopani は外部からの 長期の購入契約のもとで今後も操業予定である。ま た、最大生産レベルで操業するために、Synclinorium と Mopani Deeps 計画による自社銅精鉱のいくつかも 生産・投入される。Katanaga 及び Mopani のアップグ レード計画は、それぞれのプラントの再開・ランプ アップの後、2017年早期まで続行する見込みである。
銅 の 自 社 生 産 量 は1,127,500t で あ り、 前 年 同 期 比 21,000t(2%)の減少となった。主に Alumbrera(マイ ンライフ終了間近)からの生産量が減少したことと、
Katanga プ ラ ン ト の 停 止 が 原 因 だ が、 一 部 は Antapaccay のランプアップによって相殺できた。
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資源メジャーの最新生産動向︵2015年7〜9月︶2016.1 金属資源レポート 31 African copper
Katanga の自社生産量は113,700t となり、前年同期 と同量であった。今年度始めの増産分は9月中の操業 停止により相殺された。
Mutanda では161,000t となり、一年を通して好調で あったために前年同期比10,400t(7%)の増加となっ た。
Mopani の自社生産量は79,300t となり、前年同期と 同量であった。
コバルト生産は14,1000t となり、Katanga での回収 率が向上したため、前年同期比1,000t(8%)増となっ た。
Collahuasi
グループ持分の生産量は138,000t であり、前年同期 比15,600t(10%)減となった。これは2月のミルの定 期保守点検と、当期における粉砕工程の停止によるも のであるが、一部はパフォーマンスと品位の向上によ り相殺された。
Antamina
グループ持分の生産量は93,200t であり、前年同期 比5,100t(6%)増となった。銅の生産量の増加は、主 に本プラントにおいてボトルネッキング解消を行い、
品位と回収率が向上した結果、年間を通して高い生産 率 を 維 持 し て き た こ と に よ る。 亜 鉛 の 生 産 量 は 59,700t であり、前年同期比7,900t(15%)増となった。
その他の南米事業
銅の生産量は246,000t であり、前年同期比12,100t
(5%)減となった。予想どおり Alumbrera が操業終了 間近であり(33,600t の減少)、低品位、また多様な品 位の生産が見込まれる。一部 Antapaccay(23,000t の 増加)での生産に相殺されたが、当該プラントでは Tintaya が5月の再開後に最大生産能力で操業してい ることなどが影響している。
Australia
自社生産量は187,700t であり、前年同期と同量であ る。外部生産を含めた総生産量は253,000t であり、前 年同期並みである。
産金量は66,000oz となり、Emest Henry 鉱山の品 位向上により前年同期比20,000oz(41%)増となった。
カスタム・スメルター
銅カソード生産量は、前年同期と変わらず312,000t となった。2014年には Pasar 製錬所が台風 Haiyan の 影響で一時生産を中止していた。当期には Pasar の定 期ターンオーバーが行われ、製錬所を約330,000t/ 年 の生産能力にするランプラップに順次取り組んでい る。
銅 ア ノード 生 産 量 は380,000t と な り、2014年 に Altonorte で行われた定期保守点検のため、前年同期 比12,700t(3%)増となった。
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亜鉛・鉛
亜鉛の自社生産量は1,127,100t であり、前年同期比 129,400t(13%)増であった。これは Mount Isa 及び McArthur River の拡大計画に影響を受けたものであ る。しかし先日公表したとおり、当社は Mount Isa の George Fisher と Lady Loretta(年間245,000t の影響)
の 生 産 削 減・ 停 止、 及 び McArthur River(年 間
135,000t の影響)の生産削減を決定した。同時に、ペ ルーの Iscaycruz に お け る 生 産 は 停 止 さ れ(年 間 80,000t の影響)、またカザフスタンのいくつかの鉱山 に お い て は、 生 産 レ ベ ル を 低 下 す る 予 定(年 間 40,000t の影響)。
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資源メジャーの最新生産動向︵2015年7〜9月︶2016.1 金属資源レポート 33 鉛の自社総生産量は228,500t であり、前年同期比
2% 増となった。これは回収率や品位の低下に影響を 受けていた南アメリカ及びアフリカの生産量を、豪州 での生産量が相殺する形となったためである。
Kazzinc
亜鉛の自社生産量は142,000t となり、前年同期比 5,000t(3%)減となった。買鉱分を含めた総生産量は 227,000t であり、前年同期並みとなった。自社生産率 が低い理由としては、主に Maleevsky 鉱山での低品 位が挙げられる。
鉛の自社生産量は18,200t となり、前年同期並みで あった。 買 鉱 分 を 含 め た 総 生 産 量 は9,300t か ら 85,200t(10% 減)にまで減少し、炉の定期保守点検の 影響を受けた。
銅 の 自 社 生 産 量 は37,300t と な り、 前 年 同 期 比 2,800t(8%)増となったが、これは定期保守点検が減 少した結果である。総生産量は2,500t から44,600t へ 増加した。
自 社 産 金 量 は382,000oz と な り、 総 産 金 量 は 485,000oz であった。産金量はいずれも前年同期並み。
豪州
亜 鉛 の 生 産 量 は600,600t と な り、 前 年 同 期 比 140,000t(30%)増 と なった。 公 表 し て い た George Fisher 及び Lady Loretta での生産削減・停止、そし て McArthur River における生産削減は、現在の生産 レベルが低い水準にあることを示している。しかしな が ら、 現 在 ま で の ラ ン プ アップ は Mount Isa 及 び McArthur River での好調な生産状況を反映するもの であり、また市況によっては生産量を回復できるもの となるだろう。 鉛の生産量は前年同期比7% 増の 169,200t となり、McArthur River でのランプアップ を反映するものとなった。
北米
亜 鉛 の 生 産 量 は 前 年 同 期 比15,300t(15%)減 の 86,000t となり、Matagami での平均品位の低下に影響 を受けた。銅の生産量は前年同期比2,600t(7%)減の 33,700t となり、上記 Matagami の影響による。
その他
グ ループ 持 分 の 亜 鉛 の 生 産 量 は 前 年 同 期 並 み の
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