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F家族は、デイケア、地

ドキュメント内 学位の分野 社会福祉学 (ページ 109-117)

第 4 章 ACT の家族支援における経年的効果

A、 F家族は、デイケア、地

活のスタッフと繋がり、

相談出来る関係。

J、L

支えとなったワーカー なしとスタッフの支え でサービス量が変 わった。

J、L 何でも相談出来る

ので助かり、心強 い。

A、B、C、D、

E、F

何でも相談出来し、当 事者、家族の生活変 わる。

B、C、D、E

 ACTを利用しない家族 ACT利用家族

104 5)家族と当事者の関係

家族と当事者の関係について表4-1-5と表4-2-5を再掲すると表4-3-6ようになる。

表4-3-6 家族と当事者の関係

<変化の違い>

ACTを利用していない家族は夫婦で協力して当事者のケアを行ってきたが、高齢化と病気 等で当事者のケアが困難になってきていた。2名の引きこもりの状況は変らず、そのうちの 1名は通院の時のバスの中や診察時に最低限の親子の会話が可能となった程度であった。

一方、ACTを利用している家族の当事者は2回目では、6名中5名が家族と決めたルール を守り、信頼関係を築き、家族とのコミュニケーションが可能となる。引きこもりの2名 中1名は外出、買い物が可能になり、家族と約束を守り、コミュニケーションも可能とな っていた。1名のみは、大きな変化が見られず、親亡き後を不安がっていた。

以上、ACTを利用していない家族では高齢化や病気のために当事者支援が困難になってい たり、その不安が高まっているのに対し、ACTを利用している家族では、6名中5名に当事 者と心を開き話せる関係ができており、当事者は家族と決めたルールを守るなど信頼関係 が生まれていた。こうした関係は、ACT利用期間が長くなるにつれて顕著になる傾向が認め られた。

第1回インタビュー 第2回インタビュー 第1回インタビュー 第2回インタビュー

焦点的コード 焦点的コード 焦点的コード 焦点的コード

親亡き後の不安が強 い。

E 当事者が自立的生活

に移行、普通の会話 が可能になる。

A、B、C、F

心を開き話せる関係、

約束を守り信頼の関係 が生まれる。

A、B、C、D、F

当事者、親へ抵抗あり と医師に伝える。  家 族とメモで意思確認。

K

会話はあるが、引きこ もり状態は変らない。

D、E 夫婦で役割分担、当

事者に寄り添う。当事 者と家族のコミュケー ションは良く撮れてい る。

J、L、M

 ACTを利用しない家族 ACT利用家族

高齢化で夫婦両方で のケアは無理。当事者 の生活支援困難。

J、L、M

通院同行で母親と最 低限の会話可能に。

K

105 6)家族の社会との繋がり

家族の社会との繋がりについて表4-1-6と表4-2-6を再掲すると表4-3-7ようになる。

表4-3-7 家族と社会との繋がり

<変化の違い>

ACTを利用していない家族は、もともと家族会に参加し、趣味や人との交流等で社会参加 を行いケアの気分転換、息抜きを行ってきた人たちであった。同じ病を持つ家族同士の交 流は心の支えになっていたが、家族の高齢化や夫婦のどちらかが亡くなるなどで社会参加 の機会が、急激に減少し、当事者へのケアにも支障が出てきていた。一方、ACTを利用して いる家族6名全員が信仰、趣味、人との交流、家族会そして、仕事等で社会参加し、ケア の気分転換や息抜きを行うことができていた。その中で、趣味の時間が取れなくなってい たのは、当事者が腎不全になり、自宅に戻った1名のみであった。

ACTを利用している家族は、当事者のケアの負担が軽減され、家族に物理的精神的余裕が 生まれたため、信仰、趣味、人々との交流、家族会への参加等が可能になり、継続してい る可能性が高いと考えられたのに対して、ACTを利用しない家族は、急激に社会参加が低下 していたがその原因は、家族の高齢化、夫婦どちらかが亡くなること等で家族の介護力の 低下が主なものであった。このようなことから今後ACTが親なき後の問題を解消する役割 を果たすことが期待される。

第1回インタビュー 第2回インタビュー 第1回インタビュー 第2回インタビュー

焦点的コード 焦点的コード 焦点的コード 焦点的コード

当事者のケアに時間に 追われ、趣味の時間取 れず。

趣味を広げ、ストレス解 消。

信仰、趣味、人々との 交流が継続、安定して 精神的支えになってい る。

B、C、E

仕事が家族の生活の 多くの時間を占める。

D、F

仕事が生活の励みと同 時に気分転換となる。

D、F ACT利用家族

家族会への参加や趣 味や仲間との交流で、

ケアの息抜き。

J、K、L、M

高齢化や夫婦どちらか が亡くなり趣味や社会 参加が困難。

J、L、M

信仰、趣味、近所の 人々との交流、家族 会の参加で気分転 換。

A、B、C、E ACTを利用しない家族

106 7)家族の心的態度

家族の心的態度について表4-1-7と表4-2-7を再掲すると表4-3-8ようになる。

表4-3-8 家族の心的態度

<変化の違い>

ACTを利用していない家族は、親亡き後について、当事者の生活の見通しが立たず、当事

者の将来を哀れに思いながら、不安で希望が見えないと心境を語っていたが、2回目の時点 では、半ば諦めの心境(J、L、M)に至っている人が少なくなかった。

一方、ACTを利用している家族は、ACTを利用することで、「逃げ道ができた」「気が楽 になり、安心、助かる」と語っていたが、2回目の時点ではさらに時間の経過する中で不安 が軽減し、安心感が高まった人が多かった。腎不全になった当事者や希死念慮に囚われて いる当事者を抱えている2名は、大変な状況ながらもACTに支えられて当事者を受容でき ていた。ACTを利用しない家族とACTを利用している家族の間で、家族の心境には大きな違 いがあることが確認された。

第1回インタビュー 第2回インタビュー 第1回インタビュー 第2回インタビュー

焦点的コード 焦点的コード 焦点的コード 焦点的コード

普通の生活を心がけ る。夫婦で協力してケ ア。ストレス発散も工 夫し、ケアを行なう。

K

私の支えは家族会、

趣味、主人の協力に 感謝。

ACTを利用しない家族

ACTに出会い逃げ道 が出来た。気が楽に なり、安心、助かる。

A、B、C、D、E、F

ACT利用家族

親亡き後、当事者の 生活の見通し立たな い不安。希望見えず。

J、L、M

親の気持ちは変わっ た。 不安な気持は無 くなり、前向きになっ た。      B、C、

D、F

当事者低位に安定、

だが、家族はACTに 支えられ本人を受 容。

A、E 家族は自己限界で半

ば諦め。親亡き後の 当事者の生活の不安 は消えず。  J、L、M

107

8)大カテゴリー別のACT利用しない家族とACT利用家族の変化の比較

以上の結果をまとめると表4-3-9のようになる。

表4-3-9 大カテゴリー ACTを利用しない家族とACTを利用している家族の比較

J = A - J + A + J = A +

L + B + L - B + L + B +

M = C + M = C + M = C +

K = D + K = D + K = D +

E - E + E +

F + F + F +

悪化 0 悪化 2/6, 悪化 1/4 悪化 0 悪化 0 悪化 0

改善 1/4 改善 4/6, 改善 1/4 改善 6/6, 改善 1/4 改善 6/6,

不変 3/4, 不変 0 不変 0 不変 0 不変 3/4, 不変 0

J - A + J - A - J - A =

L - B + L - B + L - B +

M - C + M - C + M - C +

K + D + K + D + K = D +

E - E + E =

F + F + F +

悪化 3/4 悪化 1/6 悪化 3/4 悪化 1/6 悪化 3/4 悪化 0 改善 1/4 改善 5/6 改善 1/4 改善 5/6 改善 0 改善 4/6,

不変 0 不変 0 不変 0 不変 0 不変 1/4, 不変 2/6,

1.当事者の生活 2.当事者と医療者(ACT)の関係 3.家 族 と サ ー ビ ス 機 関 (ACT) と の 関 係 ACT利用なし家族 ACT利用家族 ACT利用なし家族 ACT利用家族 ACT利用なし家族 ACT利用家族

〇ACT利用していない当事者-通所して いる2名のうち1名はプログラムに参加。引 きこもりの2名の1名は病院に繋がる。多少 変化があるが幅が小さく、基本 変わらず。

〇ACT利用している当事者-一人暮らし 実現の3名中2名は就労。1名身体疾患 悪化で自宅に戻る。引きこもり3名中2名 は外出、既存サービス利用可能。1名引 きこもり変わらず。結果、6名中4名は自立 的生活に向っている。

〇ACT利用していない当事者- 医療 に繋がっている3名のうち1名(J)のみ が、関係良好で、後は医師と信頼関係 はない。医療拒否している1名は、ピア サポーター以外には人との交流なし。

〇ACT利用している当事者-ACTとの 関係、全員良好。 ACTの訪問を楽し みにして、ACTと良く対話し、当事者に 変化が見られる。

〇ACT利用していない家族-親身になっ て相談できる関係は1名。他、支えとなっ たワーカーなし。 1名は訪看利用開始。

〇ACT利用している家族-全員が相談で きる関係から、当事者、家族の生活が 変った4名と後2名はスタッフが当事者をよ く知っているので、すぐに相談できる関係 に変化している。

4.家族と当事者の関係 5.家族の社会との繋がり 6.家族の心的態度 ACT利用なし家族 ACT利用なし家族 ACT利用なし家族

〇ACT利用していない家族-家族は夫婦 で協力してきたが、高齢化と病気で当事 者のケアが困難になってきている。1名

(K)診察の時に通院同行し、会話が可能 になる

〇ACT利用している家族-6名中5名が家 族との決めたルールを守り、信頼関係出 来る。1名は変わらず親亡き後不安がる。

〇ACT利用していない家族-全員が趣 味や人との交流で社会参加してきた が、1名(K)以外は、高齢化と家族力の 低下で急激に社会参加できなくなる。

〇ACT利用している家族-ACTと役割 分担ができ、5名が社会参加は継続し ている。1名は当事者が身体疾患となっ たためそのケアで畑作業での交流減 少。

〇ACT利用していない家族-3名のうち4 名は親身に相談出来る関係もなく半ば諦 めの心境。1名は夫と協力、障害者の妹 のケアも加わるが淡々とこなす。

〇ACT利用している家族-6名中4名が親 の不安は無くなった。ACTの支えがあれ ば何とかやっていけると答えている。2名 は当事者がひきこもり状態と身体疾患で ケアに追われているが、ACTに支えられ 当事者を受容している。

ACT利用家族 ACT利用家族 ACT利用家族

ドキュメント内 学位の分野 社会福祉学 (ページ 109-117)