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E は

ドキュメント内 学位の分野 社会福祉学 (ページ 90-93)

第 4 章 ACT の家族支援における経年的効果

D、 E は

1回目時点 [会話はあるが、引きこもり状態は変らない]から ↓

2回目時点 [心を開き話せる関係、約束を守り信頼の関係が生まれる]のDと

焦点的コード 定性的コード 焦点的コード 定性的コード

(A)・息子の1人ぐらし頭離れず。

・今は全て自分でする。責任感出 て、少し大人になった。

(A)・母親への依存強い。透析1日おき5 時間。看護師に迷惑かけず頑張る。母親 同行。

・1人暮らし経験後、家族への気遣いあり。

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(B)・1人くらしさせ、お金は週1回渡 す。

(B)・息子が父親に初めて迷惑かけたと謝 る。お互いを思いやり、心を開いて話せる ようになった。

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(C)・グループホームに入り、息子と 距離を持てるようになった。

(C)・1人暮し新しい気付きあり。 不安で 毎日電話あり。父と子間で距離を取り、感 情的抑制を学ぶ。

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(F)・普通の会話が可能。

・母は気にかけ、職場に電話をよこ す。

(F)・親孝行ができ、逆にこうなって良かっ たのかもしれない。

・母が自分でできる事は自分でやらせる。

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(D)・息子は外出しない(母親Dに は、一番気になっていた)。

・食事は自室で1人食べる。Dが弁 当を買って日付順に冷蔵庫に入れ ておく。

(D)・1人外出可能になる。父親と約束文 書確認し、本人従うようになる。

・外出する。家事労働に家族が対価払う。

・テレビを破壊する。本人の貯金で購入。

・今も弁当、自室で1人食べる。

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(E)・父親から小遣いもらう。

・母親にCD購入依頼。退院後、病院 に戻った方が良いかと聞く。

親亡き後の不 安が強い。

(E)・親亡き後を不安がる。

・親に暴言、暴力はなく、一切反抗しな い。

24 会話はあるが、

引きこもり状態 は変らない。

コー ドNO

第1回インタビュー 第2回インタビュー

当事者が自立 的生活に移 行、普通の会 話が可能にな

る。 心を開き話せ

る関係、約束を 守り信頼の関 係が生まれる

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[親亡き後の不安が強い。]のEになった。

○AとBとCとFの状態の説明

1回目のAとBとCとFの焦点コードは[当事者が自立的生活に移行、普通の会話が可能 になる]であった。個別に見ていくとA、B、Cの当事者は当時、1人暮らしをしていた。

Aは「息子の1人暮らしが頭離れず」という。「今は全て自分でする。責任感が出て来て、

少し大人になった」。2回目時点では、体調を崩し自宅療養になっていた。透析1日置き5 時間、看護師に迷惑かけず頑張る。家に帰ってきたが、1人暮しを経験後は、人への気遣い が出来るようになったという。

B は1回目時点で「1人暮らしさせ、お金は週1回渡す」という状態であったが、2回目 時点では「息子が父親に初めて迷惑かけたと謝る。お互いを思いやり、心を開いて話せる ようになった」という。

Cは1回目時点で息子が「グループホームに入り、息子と距離を持てるようなった」、2 回目時点は「1人暮し新しい気付きあり。不安で毎日、電話あり。父と子、距離を取り、感 情的抑制を学ぶ」と述べた。Fの当事者である母親はACTと出会い、医療に繋がることで薬 も飲むようになり、症状も安定した。その結果「普通の会話が可能」、「母は気にかけ、

職場に電話をよこす」ようになっていた。2回目時点で息子は、当事者の母親に対して「親 孝行ができ逆に、こうなってよかったのかも知れない」と述べ、一方、いろいろ支援が入 ると母親にも甘えが出ているので「自分できることは自分でやらせる」ようにしていると いう。

○DとEの状態の説明

Dの1回目時点での焦点的コードは[会話はあるが、引きこもり状態は変らない]であった が、[心を開き話せる関係、約束を守り信頼の関係が生まれる]となる。Dは「息子が外出 しないのが、一番引っ掛かる。食事は自室で1人食べる」と述べていた。

2回目時点では、「約束事、父親と文書確認し、本人が従うようになる」、「家事労働に 家族が対価を払う」、「テレビを破壊したので自分の貯金で購入」とACTスタッフの提案 で、約束したことを文書で確認すると息子は約束を守るようになったという。また家での 家事労働、風呂の掃除、部屋の掃除等に対して、金銭を払うことにした。その結果、両親 への対応も穏やかになった。さらにコンビニ程度ならば、一人で外出も可能となった。

Eも1回目時点の焦点的コードでは[会話はあるが、引きこもり状態は変らない]であった が、2回目時点での焦点コードは、[親亡き後の不安が強い]となった。母親は、父親の一

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家の大黒柱であることを認識させるために「父親から小遣いをあげる」行為を意図的に行 っている。

引きこもり状態なので「母親にCD購入依頼」してくる。さらに息子は母親に対して「退 院後病院に戻った方が良いかと聞く」という。2回目時点では息子の引きこもり状態は変わ ず。息子はしきりに「親亡き後を不安がる」。両親がいなくなると自分はもう生きけてい けないのでないので、一人にしないでくれといい、物にはあたるが両親への「暴力はなく、

一切反抗しない。」と述べた。

2)1回目と2回目の差異

1回目の時点で、家族と当事者の関係は6人中、引きこもりの2人を除いては、全員が一 人暮らしの実現や症状が安定し、家族と当事者で普通の会話が成立して意思疎通が可能と なるなど、好ましい変化が出ていた。2回目時点では、信頼は深まり、Bの息子から両親へ

「親父に迷惑をかけたな」と謝罪と感謝の言葉が述べられたことに象徴される好ましい変 化が生まれていた。

また、Fは1回目時点で、母親がACTに繋がり、症状が安定し日常会話も可能となった。

2回目時点ではヘルパーやデイケア等の既存のサービスに繋がる。小学校時代から母親が入 退院を繰り返し、ほとんど会話もなかったFは、こうした変化に対して、たとえ精神病に 罹ったとしても、支援が入ることで困難を乗り越え、母親との心の交流が可能になったこ とに感謝の気持ちを述べていた。

Eは引きこもりの状態は1回目、2日目とも基本的に変わらず、悪化もしていない。

以上のことから、家族と当事者の関係については、ACT利用後、1回目の時点ですでに4 人の当事者が普通の会話が可能な状態になっていたが、2回目時点では、6人のうち5人、

当事者が家族と心を開き話せる関係となり、信頼関係が深まり関係が改善されていると評 価された。ただ1人Eは、家族との会話は可能であるものの、親亡き後を不安がり、希死 念慮の思いが強く不安定な行動が続いていた。

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【家族の社会との繋がり】

家族と社会との繋がりについて、1回目と2回目を比較すると以下のようであった。

表4-2-6 家族の社会との繋がり

1)1回目インタビューと2回目インタビューの時点での状態と変化

6人を焦点コードで見ると1回目時点と2回目の時点では以下のように分かれた。

AとBとCとEの4人は、

1回目時点 [信仰、趣味、近所の人々との交流、家族会の参加で気分転換]

2回目時点 [信仰、趣味、人々との交流が継続、安定して精神的支えになっている]のB、

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