第 4 章 ACT の家族支援における経年的効果
C、 E と
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【家族の社会との繋がり】
家族と社会との繋がりについて、1回目と2回目を比較すると以下のようであった。
表4-2-6 家族の社会との繋がり
1)1回目インタビューと2回目インタビューの時点での状態と変化
6人を焦点コードで見ると1回目時点と2回目の時点では以下のように分かれた。
AとBとCとEの4人は、
1回目時点 [信仰、趣味、近所の人々との交流、家族会の参加で気分転換]
↓
2回目時点 [信仰、趣味、人々との交流が継続、安定して精神的支えになっている]のB、
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2回目時点 [仕事が生活の励みと同時に気分転換となる]となった。
○A、B、C、Eの4人の状態の説明
Aは1回目時点で「近所とのコミュケーションは大切。家庭菜園で、お喋りして気分転換 になる」と述べた。当時は、息子がACTの支援で1人暮らしを始めた頃で家族として気持 ちは前向きであった。「近所の人の精神病の相談に乗る」余裕も出て来た。2回目時点では、
息子は腎不全で自宅に戻り療養生活を送っていた。Aに取っては、意外な展開だったのでは ないだろうか。そんななかAは「最近、畑をサボっている。」と述べ、息子のケアに時間 も取られ、家庭菜園も行く余裕はないようであった。近所との繋がりは1回目より弱くな っているようであった。
Bは「悩み事、牧師に相談、信仰の友もいる。家族会に3ヶ月1回、医師、看護師、区の 担当者も来る。」と広く繋がりを持っていることを述べていた。2回目時点では、「信仰の 体験が私の大きな支え。宣教師とは親子の代まで知っている。次男夫婦も教会に通ってい る」と述べ、繋がりは継続していた。
Cの妻は「趣味の仲間の絆は強い。気持ちの支え。病気でなければ、私は出歩いていた。
夫は畑やっているからいいけどね」と述べている。2回目時点では、妻の膝の状態は改善せ ず、外出は困難であった。息子の1人暮らしが安定しており、その中で以前、住んでいた 所の習字の仲間との交流は継続していた。Eは、職人の夫が突然、病で倒れ職を失い、母親 は、アルバイトをして生活を切り詰め、一家を支えていた。そうした状況で俳句教室の看 板を見て何気なく趣味で俳句を始めた。2回目時点では、母親は俳句を続けており、「趣味、
下手ながらも何かをやっていることが良かった」と述べた。ACTの支援を受け、一家で生活 保護を受け生活も安定してきた。
○DとFの2人の状態の説明
DとFの特徴は、仕事が生活の中心になっていることであった。Dの両親はともに70代 で、母親は専門職、父親も会社の役員として働いてきた。普段は日中、2人はほとんど家に いない。当事者の息子は1人自室で過ごし、ACTを利用して外出するようになった。2回目 時点でも、両親は引き続き仕事を続けていた。息子の今後のことは口出しせず、基本的に ACTスタッフにお任せしていた。「精神的には、仕事の方が大変」と時間的には夫婦ともに 仕事中心に動いていた。最近、新店開設のため忙しかったがそれも「山を超えたのであと 残すこない」とホッとトしているようであった。
Fの仕事は飲食店関係で「仕事は午後から夜遅くまで」ある。当事者であるFの母親は、
薬も飲まず引きこもり状態だった。ACTに繋がったきっかけは、近所の人が大声を上げるF
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の母親を見て地域包括支援センターに連絡したことであった。Fは「近くの地域包括支援セ ンターの方が結構助けてくれた。助かる」と述べている。2回目時点では、Fは週1の休み
だが、「結構休みの日も用事が多い。私自身もいろんな病院へ行く」と述べた。
2)1回目と2回目の差異
AとBとCとEの4人の1回目時点の焦点コードは [信仰、趣味、近所の人々との交流、
家族会の参加で気分転換]である。2回目時点ではAを除いて、3人の焦点コードは引き続 き「信仰、趣味、近所の人々との交流が継続し、安定して精神的支えになっている」であ り、社会との繋がりは変わらず、継続していた。しかし、Aは息子が腎不全となり、1人暮 らしから自宅に戻り、療養生活を送っているため、息子の1日置きの通院同行に対応して いた。そのため、時間的余裕がなく、家庭菜園は「最近、畑サボっている」と述べるなど 外との接触は弱くなっていた。DとFは1回目時点では、焦点的コードが[仕事が家族の生 活の多くの時間を占める]状態であった。2回目時点でも[仕事が生活の励みと同時に気分転 換となる]で基本は変わっていない。ACTが当事者と家族に繋がることで、ほとんどの家族 の社会との繋がりは維持されていた。
以上のことから、家族と社会との繋がりについては、Aのみ、息子の介護のため、畑での 仲間との交流が減っていたことを除き、6人中5人の多くの人が趣味や人との交流が安定し て継続していたといえる。
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【家族の心的態度】
家族の心的態度について、1回目と2回目を比較すると以下のようであった。
表4-2-7 家族の心的態度
1)1回目インタビューと2回目インタビューの時点での状態と変化