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実践1における研修資料

実践2にあたっての案内文

実践2における研修資料

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1.実践1における研修資料

心理劇的アプローチによる臨床訓練

      兵庫教育大学大学院       生徒指導講座夏野研究室       稲垣真介

1.心理劇とは

   心理劇は集団心理療法の!っの技法であり,非言語的,特にアクションを介在しているとこ   ろにその特徴を有する。すなわち,即興的なドラマ表現を媒介として個人に自己理解(時には   他者との相互理解),あるいは自己洞察をもたらすことを期待した心理療法である。

   心理劇は1951年,外林大作・松村康平がモレノ(Moreno,J』L.1889・1974)によって創始さ   れたサイコドラマを日本に紹介し,1956年には「心理劇研究会」が発足した。その後,外林は   学校での生活指導,日常生活の中での心理劇の活用に向かって,また,松村は国際的な心理劇   活動と関係学の実践論の確立へと歩み,古典的サイコドラマ(主役の内面を深く掘り下げてド   ラマを進めていく)として,増野,高良,前田,佐藤,そして磯田夫妻らがその後を継いでい

  る。

   教育方面では,その後,心理劇やロールプレイングを用いた実践報告を宮本(1961),笛木

  (1965),石井・時田(1974),北原(1983),台(1986),金子(1992),江橋(1996),石渡・武藤(1998),

  西村(1999)らがしている。

   また,精神療法として活用された報告にも,増野(1990),台(1984)などが,そして最近では   島谷(1996),小笠原(1996),平田ら(1998)など数多くのものがある。

   シュツェンベルガー(1970)は「心理劇とは,自己自身を縛るものから逃れ出た自由な人間が,

 やはり自己自身から逃れ出て自由になった観客の中で演じる演劇であり,全員が自分自身から  逃れ出て自己の生活をいきぬき,舞台のうえに再発見する劇である。」と述べている。普段の生  活の中で,知らず知らずのうちにとっていた(とってしまっていた,あるいはとらされていた)

 役割を舞台の上で演じてみることによって,客観的に見つめることができる。そして,なぜそ  のような役割を取っていたのかということに気づき,劇を続けることによって,次第に新たな  視点からの役割を演ずることができるようになる。すなわち,日常生活で演じているの役割か   ら自らを解き放ち,劇を通して自己の再発見をすることは,人間のあり方を変化させ得る心理  臨床的方法と位置付けられるものである。

2.心理劇の要素

  構成要素として,「監督」,中心的役割を取る「主演者」,相手役としての「補助自我」,ドラ マを周囲で見ている「観客」,そして,演じられる場としての「舞台」の5つが存在する。(しか

 し,5つが全て揃わなければ成り立たないというわけではない)

3.使用される技法

   実際のセッションで使用される具体的な技法は大きく3っ挙げられる。

 ①役割交換法

   例えば,即興のドラマにおいて,母親と娘が対話している場面で,それまで母親を演じてい  た者が換わって言下を,それまでの娘役は母親役をとるというように役割の交換という方法であ  る。これによって,他者の立場から自分を見つめるということを可能にする。また,他者の現実  を内側から知る手がかりを得ることになり,有効に参加者の洞察を促すことができる。

 ②二重自我法

   主役である演者に,「もう一人の自分を参加者の中から選んでもらい,その自分役の他者と  相互的な交流をするという方法である。この場合,「もう一人の自分」の役割を「ダブル」と呼  ぶ。この役は重要で,主役自身が自らを理解するための援助を行うため,補助自我の1つでも  ある。

③鏡映法

   自己の役割を自分ではない他者に演じてもらうことによって,あたかも,鏡を見るかのよう  に自分を観察することを可能にするという方法である。離れ、た立場で客観的に観察できるため,

 自己への新たな気づきを獲得することが可能になる。

4.セッションの流れ

   1セッションは「ウォーミングアップ」「ドラマ」「シェアリング(話し合い)」の3段階か  ら成立している。「ウォーミングアップ」は,集団全体の緊張感を軽減させるための段階で,軽  い体操やゲーム,声を出すなど様々な緊張緩和のための方法が考案されている。また,同時に  日常生活空間からドラマ世界への橋渡しの意味も有している。そして,第2段階の「ドラマ」

 へと移行していく。第3段階の「シェアリング」は,参加者各自がドラマを見て感じたこと,

 自分自身の体験の中で思い出したことなどを表明する。

5.心理劇の臨床訓練への活用にあたって

 心理劇は創始者であるモレノによると,ドラマ的方法でく真実〉を探求する科学であると定義   づけられている。

 台によると,以下の3点に集約できると考えられる。

①遊戯性と創造性

  芝居を人前でするということを考えると,恥ずかしさが先行し,うまくできないのではない  かと抵抗を覚えるかもしれない。しかし,心理劇は演ずること自体が焦点なのであって,見せ  ること,そのためにうまく演ずることが不可欠なのではない。むしろ,自然の遊戯に近いもの  と考えられ,遊びの自由と開放性を備えたものであると捉えられる。希望や理想などのように,

  頭で考えていることを,身体で表現してみると,想像していたのとは著しく異なる場合がある。

  これらの体験は,やり直し可能な仮想の場面で練り直されるであろう。吟,ここで」考えなが   ら話し,話しながら演じ,演じながら考える。全てを即興的に演じていくものである。それは,

  観念にとらわれていたことへの反省にもなるし,演じた結果に開けてくる新しい場面に対する   新しい創意にもつながるものである。

 ②カタルシス効果と共感性

   心理劇は,身体表現を伴うだけに,適切な状況において,これまで抱えていたことを表現す   ることによって,一層強くカタルシスがおこなわれる。また,こうしたカタルシスは,同時に   観客にも影響を与え,他人に対する固定的な観方の転換をもたらすような洞察をしばしば伴っ   てくる。演者のとる(あるいは過去にとってきた)行動に対して,理解や共感をおぼえること   ができると考える。すなわち,個々の心の成長と,演じたり,見たりする人々相互の間柄の発   展とを同時に果たすような仕組みになっている。

 ③自発性

  参加者は,まず観客として,見るものとしては最低の自発性の段階にある。つぎには観客席  から立ち上がって発言することで,一歩,自発性を高める。そして最後に,観客席を離れて舞  台に上がり,身体を動かして演ずる者になることで,最高の段階に至る。希望して特定の役割  を演ずる場合のみでなく,与えられた場面の中で図らずもとった役割によって自発性が高めら  れることもある。自発1生は役割行為とともに発現することが前提であり,単に役割をとること  から,自発的に個性的に演ずることへ,さらに新しい役割を創造することへと,自発性の度合  いは段階的に高まってくる。

〈実施内容> 1セソション90分

セッション1 セッション2 セッション3 セッション4

①5因子性格検査 ①ウオーミングアップ ①ウォーミングアツプ ①ウオーミングアップ

②他己紹介 ジェスチャーゲー プレゼントあげる スポーツ教室

③心理劇にっいて ②ドラマ ②ドラマ

②劇化表現 困った場面への対 悩んでいること

心のものさし ③振り返り票

③振り返り票 ③振り返り票

2.実践2にあたっての案内文

      主催:兵庫教育大学心理臨床研究会       世話人:夏野研究室院生M2 稲垣真介

      心理劇的アプローチによるカウンセリング研修

 学校の中で,教師は当然のことながら,児童との関係において教師役割を演じ続けていかなけれ ばならない。教師と児童の関係で,常に教師は教え授けるという役割を演じ,児童は教わるという 役割だけを演じているとすると,魅力のある人間関係は作りえないものである。魅力ある学校生活 を創造するのは教師集団の責任であるといっても過言ではないであろう。創造的な人間関係を形成 するためには,教師自身がとっている役割行動を客観的にみる目を養い,児童のニーズに合わせた 役割の変革が必要とされるはずです。そのために,自己を探求でき,他者の立場を理解しながら創 造していく心理劇を教師自身が体験することは有効な手段であると考えられます。

本研究会は心理劇的体験を通して,臨床的視野を身につけようとするものです。心理劇はモレノ

(Moreno,J」L.1998−1974)によって創始されたサイコドラマを外林大作・松村康平によって,日本に 紹介したものです。集団心理療法の1つの技法で,式言語的,特にアクションを介在しているとこ ろにその特徴があり,即興的なドラマ表現を媒介として個人に自己理解(時には他者との相互理解),

あるいは自己洞察をもたらすことを期待した心理療法であるとされています。

 芝居を人前でするということを考えると,恥ずかしさが先行し,うまくできないのではないかと 抵抗を覚えるかもしれません。しかし,心理劇は演ずること自体が焦点であって,見せること,そ のためにうまく演ずることが不可欠なのではありません。むしろ,自然の遊戯に近いものと考えら れ,遊びの自由と開放性を備えたものであると思われます。

みんなで一緒に,少しだけ心理劇の世界をのぞいてみませんか?

       記

  1.対象 B大学大学院生(現職教員)

  2.場所 B大学集会室(第2食堂の横)

  3.日時と内容

オリエンテーション セッション1 セッション2 セッション3 7/17(月) 7/17(月) 7/19(水) 7/24(月)

17:00〜18:00 18:00〜19:30 18:00〜19:30 18:00〜19:30

①5因子性格検査 ①ウォーミングアップ ①ウォーミングアップ ①ウオーミングアップ

②心理劇について ジェスチャーゲーム プレゼントあげる 準備体操

(説明) ②劇化表現 ②ドラマ ②ドラマ

心のものさし ③振り返り票 ③振り返り票

③振り返り票

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