実験群 対照群
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元前後のT得点化したピボット動作得点から単元後の得点の伸びを算出したものとの差を出 し,シュートカのみの得点を算出したものである.
第3章で明らかにしたように,ピボットシュートの正確性にはピボット技術の巧拙が関係 する.そこで,シュートの正確性の向上に対するピボット動作の学習による改善の影響を 取り除き,シュートの正確性の学習成果の伸びを明らかにしょうとした.
実験群では,6年B学級,5年の2クラスが0.24点,0.16点の向上が見ちれ,6年A学級のみ に低下が見られた.対照群では,6年,5年ともに低下(一〇.12点,一〇.02点)が見られた.
すなわち,向上した実験群の2クラスは,シュート力自体も上手になっていることが認め
ちれた.
図4−7は,単元前・後のピボットシュートの正確性の変動係数を示したものである.
対照群では38.8±8.8かち40.2±9.2に変動係数が増加し,シュートの正確性の安定度の 低くなっていることが認められた.一方,実験群では,37.6±9.7から35.0±9.0に減少し 安定度の向上が有意なものではないが認められた.
図4−8は,単元前・後の各クラスのピボットシュートの正確性の変動係数を示したもので
ある.
対照群では,6年は変動係数が増加(38.3±8.0→41.4±8.7)し安定度が低くなった.5年 は減少(39.5±9.7→38.6±9.6)し安定度が高くなった.しかし,いずれも有意なものでは なかった.一方,実験群では,いずれの学級も変動係数が減少し安定度が高くなり,5年生 のそれは有意なものであった.(6年A:37.5±5.0→35.8±5.0,B:31.5±9.8→29.7±9.9,
5年:45.2±8.1→40.5±7.7:p<0.05)
3.パスの正確性
図4−9は,4種類のピボットパスの正確性を示したものである.
実験群では単元前の2.58±1.21点から単元後の2.10±0.99点(伸び三一18.6%,P<0.0〔)1)
に,同様に,対照群では単元前の2.11±1.00点から2.10±0.99点(伸び二一〇.5%)に変化し,
平均値で見る限り両三ともにパスの正確性には低下が見ちれた.
しかし,各クラスごとの単元前・後の4種類のピボットパスの正確性(図4−9)で見ると,
実験群6年Bでは向上(単元前:1.67±0.85点→単元後:1.92±0.94点)がみられ,実験群6年A ならびに5年では低下が見られた.
同様に対照群においても,6年では単元前の2.20±1.Ol点から単元後の2.27±0.99点(伸 び率+3.2%,NS)に平均値には増加が見られたが,5年では低下(伸び率一一7.0%)が認めらた.
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図4−10は,単元前・後の4種類のピボットパスのパス時間を示したものである.
対照群では,単元前の1.31±0.82秒から単元後の1.34±0.54秒に,実験群では,
1.18±0.6秒から1.30±0.38秒に変化し,平均値で見る限り山群ともにパス時間には増加が 見られた.
また,各クラスの単元前後の4種類のピボットパスのパス時間を見ると,実験群では,2 クラスともに単元後増加(1.08±0.52秒→1.23±0.33秒,1.29±0.66秒→L38±0.41秒)が 見られた.対照群では,5年は単元後増加(1.28±0.93秒→1. 53±0.66秒)したが,6年は単 元後有意な減少(1.34±0.71秒→1.19±0.34秒:p〈0.05)が見られた.
図4−11は,単元前・後の4種類のピボットパスの正確性の変動係数を示したものである.
両群ともに変動係数は,単元後増加(実験群40.9±23.5→48.6±20.4,対照群43.1±24.
8→46.7±24.6)し,パスの正確性の安定度は低下した.
さちに,各クラスの4種類のピボットパスの正確性の変動係数(図4−12)を見ると,対照群 では,2クラスともに単元後増加(6年51.3±14.3→54.6±14.4,5年54.6±13.7→
59.4±10.3)し安定度の低下が認めちれた.一方,実験群では,6年B学級のみ単元後減少が 認めちれ(59.8±12.3→53.9±13.7),パスの正確性の安定度の向上が見ちれた.しかし,
6年A学級(34.1±13.9→51.4±10.6>,5年(54.0±11.8→55.7±17.2>では安定度が低下した.
実験群でパス技能に低下の見ちれたクラスを指導した教師は同一人物で,対照群の1クラ スは女性教師であった.すなわち,学習によるパスの正確性に,一定の結果が得られなか ったことには,学習過程よりも教師の条件に関わる要因の影響が推察された.
4.ゲーム様相
図4−13は,単元前・後の各10試合の同一カードのゲーム様相を「攻撃完了率」,「二間 との関わり率」,「パスからのシューート率」,「ボール保有時間率」の面かち捉え,示し たものである.さちに,学年別の成績を図4−14(6年),図4−15(5年)に示した.
(1)攻撃完了率について
攻撃完了率は,実験群では単元前の54.8±25.4%から単元後の59.1±15.4%(伸び率 7.8%)に,対照群では単元前の49.1±25.4回忌ち単元後の50.8±18.7%(伸び率3.5%)に向 上させることができたが,いずれも有意なものではなかった.しかし,実験群は対照群よ
りも伸び率が大きく,また,いずれの時期においても対照群より高値を示した.このこと は,実験群の方が集団的技術を駆使.してシュートまで攻撃を成功させていることを示唆し
ている.
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