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9.1.2 EMC対策について

EMCについての具体的な対策を示します。

(1)インバータの入力側にEMCフィルタを挿入ください。伝導ノイズおよび入力配線からの放射ノイズを減衰させる 効果があります。

ノイズフィルタは第2表に示す推奨品をご使用ください。伝導ノイズの適合性の評価はこの組み合わせで行ってい ます。また、国内での使用においては、NFシリーズをお奨めいたします。

第2表にインバータに対する推奨フィルタ形式を示します。

第3表 インバータとEMCフィルタの組み合わせ 3相200Vクラス

インバータとフィルタの組合わせ

インバータ形式 伝導ノイズ

IEC61800-3 カテゴリ C2

(EN55011 クラスA グループ1)

(モータ配線電線長 5m 以下)

伝導ノイズ IE61800-3 カテゴリ C1

(EN55011 クラスB グループ1)

(モータ配線電線長 1m 以下)

VFS11-2002PM EMFS11-2007AZ VFS11-2004PM EMFS11-2007AZ VFS11-2007PM EMFS11-2007AZ VFS11-2015PM EMFS11-4015BZ VFS11-2022PM EMFS11-4015BZ VFS11-2037PM EMFS11-4025CZ VFS11-2055PM EMFS11-4047DZ VFS11-2075PM EMFS11-4047DZ VFS11-2110PM EMFS11-2083EZ VFS11-2150PM EMFS11-2083EZ

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3相400Vクラス

インバータとフィルタの組合わせ インバータ形式 伝導ノイズ

IEC61800-3 C2 (EN55011 クラスA

グループ1)

(モータ配線電線長 5m 以下)

伝道ノイズ IEC61800-3 C3 (EN55011 クラスA

グループ2)

(モータ配線電線長 5m以下)

伝導ノイズ IEC61800-3 C1 (EN55011 クラスB

グループ1)

(モータ配線電線長 20m 以下)

伝導ノイズ IEC61800-3 C2

(EN55011 クラスA グループ1)

(モータ配線電線長 50m 以下)

VFS11-4004PL 本体内蔵 ― EMFS11-4015BZ VFS11-4007PL 本体内蔵 ― EMFS11-4015BZ VFS11-4015PL 本体内蔵 ― EMFS11-4015BZ VFS11-4022PL 本体内蔵 ― EMFS11-4025CZ VFS11-4037PL 本体内蔵 ― EMFS11-4025CZ VFS11-4055PL ― 本体内蔵 EMFS11-4047DZ VFS11-4075PL ― 本体内蔵 EMFS11-4047DZ VFS11-4110PL ― 本体内蔵 EMFS11-4049EZ VFS11-4150PL ― 本体内蔵 EMFS11-4049EZ 単相200Vクラス

インバータとフィルタの組合わせ インバータ形式 伝導ノイズ

IEC61800-3 C2 (EN55011 クラスA

グループ1)

(モータ配線電線長 5m 以下)

伝道ノイズ IEC61800-3 C3 (EN55011 クラスA

グループ2)

(モータ配線電線長 5m以下)

伝導ノイズ IEC61800-3 C1 (EN55011 クラスB

グループ1)

(モータ配線電線長 20m 以下)

伝導ノイズ IEC61800-3 C2

(EN55011 クラスA グループ1)

(モータ配線電線長 50m 以下)

VFS11S-2002PL 本体内蔵 ― EMFS11S-2009AZ VFS11S-2004PL 本体内蔵 ― EMFS11S-2009AZ VFS11S-2007PL 本体内蔵 ― EMFS11S-2009AZ VFS11S-2015PL 本体内蔵 ― EMFS11S-2016BZ VFS11S-2022PL ― 本体内蔵 EMFS11S-2022CZ

(2)インバータ出力線などの動力線や制御信号線はシールドします。その際、配線長はできるだけ短くします。また、

動力線と制御信号線、動力線の入力と出力はできるだけ離し、並行配線や束ね配線をしないでください。やむを得 ない場合は、交差させてください。

(3)フィルタ及びインバータは同一金属板上に設置してください。インバータを密閉された金属の制御盤内に設置して いただくと、いっそう放射ノイズを抑制することができます。また、金属板および制御盤本体はできるだけ太く短 い電線で動力線から離して、確実に接地してください。

(4)EMIフィルタの入力線、出力線は極力離して配線してください。

(5)ケーブルからの放射ノイズを抑えるために、シールドケーブルをノイズカットプレートに接地してください。

シールド接地はインバータ側、操作盤側、フィルタ側のそれぞれ近くで(10cm以内)で接地するのが有効です。

また、シールドケーブルにフェライトコアを挿入しますと、いっそう放射ノイズを抑制することができます。

(6)インバータの出力線に零相リアクトル、また金属板および制御盤の接地線にフェライトコアを挿入しますと、いっ そう放射ノイズを抑制することができます。

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【設置例】

(注1)

シールドケーブルは下図に示すように加工し接地してください。

ケーブルの表面を剥ぎ、シールド部を市販の電気 工事用金属サドル相当品で金属板に固定します。

シールドケーブル

9.1.3 低電圧指令について

低電圧指令は機械・装置の安全性についての指令です。弊社インバータは低電圧指令規格として EN50178 に 基づきインバータにCEマークを貼りつけています。お客様の機械に組み込んで、安心してヨーロッパへ輸出する ことができます。

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適合規格 :EN50178

電力設備に使用される電子機器

Electronic equipment for use in power installations 汚染度 :2(5.2.15.2)

過電圧カテゴリ:3 200V クラス 3.0mm(5.2.16.1) 400V クラス 5.5mm(5.2.16.1)

EN50178 は主に電力設備において使用される電子機器について規定した規格です。またその目的は電子機器の 設計および製造に関して感電を防ぐ保護・試験について、および電力設備システムへの組み込みについての取り決 めをすることです。

9.1.4 低電圧指令対策について

お客様で弊社インバータを機械・装置に組み込んで御使用になる場合は、低電圧指令に適合するために下記対策 を行ってください。

(1)インバータは盤内収納とし、筐体接地を行なってください。またメンテナンスを行なう際、インバータの機種・容 量によっては配線口より充電部へ指などが触れることがありますので、ご注意ください。

(2)インバータ主回路端子のアース端子には、2本以上の配線は行わないでください。この場合、2本以降のアース配 線はインバータを取り付けてある金属板上にアース端子を設け接続するか、ノイズカットプレートをインバータに 取付け、ノイズカットプレートのアース端子に接続して下さい。接地用電線サイズは10.1項の表を参考して選定 ください。

(3)インバータの入力側にはノーヒューズしゃ断器またはヒューズを設置してください。

9.2 UL 規格および CSA 規格への対応について

VF-S11ではUL/CSA規格を取得しており、取得したインバータについては、定格銘板にUL/CSAマ ークが貼付けてあります。

9.2.1 据付けについての注意

本インバータは盤内に収納することを前提にUL規格を取得しています。このため、盤内に収納し、インバータ の周囲温度(収納盤内部の温度)を仕様温度範囲内となるようにしてください。

1.4.4 項を参照してください。

9.2.2 配線についての注意

インバータの入力端子(R/L1,S/L2,T/L3)および出力端子(U/T1,V/T2,W/T3)に 接続する配線にはUL認定(導体最高許容温度75℃以上の銅電線)の電線に丸形圧着端子を取付けて使用してく ださい。推奨電線サイズについては、9.2.3項の表をご参照ください。

アメリカ合衆国内に設置する場合は分岐線の保護は、National Electrical Code 及び現地の規格に従って実施して ください。カナダ国内に設置する場合は分岐線の保護は、Canadian Electrical Code 及び現地の規格に従って実 施してください。

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9.2.3 周辺機器についての注意

インバータの入力側にヒューズを設置してください。ヒューズはUL認定品を使用してください。

また、本インバータは電源しゃ断電流(電源短絡が発生した場合に流れる電流)条件にてUL試験を実施してい ます。機種により電源しゃ断電流、ヒューズ電流値が異なりますので、次ページの表をご参照ください。

入力電圧クラス 適用モータ出力 電源しゃ断電流及び最大入力電圧

200V(単相) 2.2kW 以下 このインバータは、class-CC/J ヒューズ設定状態にて 1kArms 以下の正 弦波電流、最大 240V が供給可能な電源での使用に適合しています。

2.2kW 以下 このインバータは、class-CC/J ヒューズ設定状態にて 5kArms 以下の正 弦波電流、最大 240V が供給可能な電源での使用に適合しています。

3.7kW このインバータは、class-J ヒューズ設定状態にて 5kArms 以下の正弦波 電流、最大 240V が供給可能な電源での使用に適合しています。

200V(三相)

5.5kW 以上 このインバータは、class-J ヒューズ設置状態にて 22kArms 以下の正弦 波電流、最大 240V が供給可能な電源での使用に適合しています。

3.7kW 以下 このインバータは、class-CC/J ヒューズ設置状態にて 5kArms 以下の正 弦波電流、最大 500V が供給可能な電源での使用に適合しています。

5.5kW このインバータは、class-CC/J ヒューズ設置状態にて 22kArms 以下の 正弦波電流、最大 500V が供給可能な電源での使用に適合しています。

400V(三相)

7.5kW 以上 このインバータは、class-J ヒューズ設置状態にて 22kArms 以下の正弦 波電流、最大 500V が供給可能な電源での使用に適合しています。

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■電源しゃ断電流、ヒューズ電流および推奨電線サイズ 電圧クラス 適用モータ

(kW) インバータ形式 電源しゃ断電流

(A)AIC

ヒューズクラスと 電流値(A)

主回路電線サイズ AWG 0.2 VFS11S-2002PL AIC 1000A CC/J 6A max. AWG 14 0.4 VFS11S-2004PL AIC 1000A CC/J 10A max. AWG 14 0.75 VFS11S-2007PL AIC 1000A CC/J 15A max. AWG 14 1.5 VFS11S-2015PL AIC 1000A CC/J 20A max. AWG 12 単相 200V

クラス

2.2 VFS11S-2022PL AIC 1000A CC/J 30A max. AWG 10 0.2 VFS11-2002PM AIC 5000A CC/J 3A max. AWG 14 0.4 VFS11-2004PM AIC 5000A CC/J 6A max. AWG 14 0.75 VFS11-2007PM AIC 5000A CC/J 10A max. AWG 14 1.5 VFS11-2015PM AIC 5000A CC/J 15A max. AWG 14 2.2 VFS11-2022PM AIC 5000A CC/J 20A max. AWG 12 3.7 VFS11-2037PM AIC 5000A J 35A max. AWG 10 5.5 VFS11-2055PM AIC 22000A J 50A max. AWG 8 7.5 VFS11-2075PM AIC 22000A J 60A max. AWG 6 11 VFS11-2110PM AIC 22000A J 80A max. AWG 4 三相 200V

クラス

15 VFS11-2150PM AIC 22000A J 110A max. AWG 6x2 0.4 VFS11-4004PL AIC 5000A CC/J 3A max. AWG 14 0.75 VFS11-4007PL AIC 5000A CC/J 6A max. AWG 14 1.5 VFS11-4015PL AIC 5000A CC/J 10A max. AWG 14 2.2 VFS11-4022PL AIC 5000A CC/J 15A max. AWG 14 3.7 VFS11-4037PL AIC 5000A CC/J 20A max. AWG 12 5.5 VFS11-4055PL AIC 22000A CC/J 30A max. AWG 10 7.5 VFS11-4075PL AIC 22000A J 35A max. AWG 8 11 VFS11-4110PL AIC 22000A J 50A max. AWG 8 三相 400V

クラス

15 VFS11-4150PL AIC 22000A J 70A max. AWG 6

9.2.4 モータ過負荷保護

モータ過負荷保護として本インバータの電子サーマル機能を使用する場合は、適用するモータ仕様に合わせてパ ラメータ設定をしてください。(5.13 項参照)

複数台のモータを1台のインバータで運転する場合はモータごと個別に過負荷継電器を設置してください。

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