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指示

・モータ、機械に近づかないこと

瞬時停電が発生し、一旦停止したモータ、機械が復電後(突然)始動します。

思わぬ怪我の原因になります。

・インバータ、モータ、機械に対し、瞬停再始動による注意書を貼付け、事故の未然防止の対策を図ってくだ さい。

・機能

瞬時停電時フリーラン中のモータの回転数と回転方向を検出し、復電後再起動をスムーズに行うことができま す(モータスピードサーチ機能)。また、商用運転からモータを止めることなくインバータ運転に切り換える ことができます。

動作中は“”が表示されます。

タイトル 機 能 調整範囲 標準出荷設定値



瞬停再始動制御選択

0:なし 1:瞬停再始動時 2:ST 端子入/切時

3:瞬停再始動時または ST 端子入/切時 4:始動時

*リトライから再始動した場合には、本パラメータによらず、この機能が動作します。

1)瞬停後の再始動(瞬停再始動機能)

入力電圧

モータ回転速度

運転信号(FまたはR) ON

OFF

=または:主回路電源が電圧不足を検出したあとの復電後に動作します。

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2)フリーラン中のモータの起動(モータスピードサーチ機能)

モータ回転速度

運転信号(FまたはR) ON

OFF

運転準備信号(ST) ON

OFF

=または:ST を開放し、再度短絡したときに動作します。

注)端子機能 ST は、いずれかの入力端子にパラメータ~にて割付ける必要があります。

3)始動時に行なう

=に設定すると、毎回始動時にモータスピードサーチを行ないます。

注意!!

・モータの残留電圧によりスピードサーチする機能のため、残留電圧が消滅した場合、正常に検出できないばあ いがあります。

・再始動時にモータの回転数を検出するため、300ms程度の時間がかかります。

このため、通常よりも始動時間が遅くなります。

・本機能は1台のインバータに1台のモータを接続して運転する場合に使用してください。

1台のインバータに複数台のモータを接続して運転するシステムでは正常に動作しない場合があります。

昇降用途への適用

運転開始指令が入力されてから、起動するまでの待ち時間に荷が下降する可能性があ

ります。昇降機へインバータを適用する場合は、瞬停再始動をなし(f301=0)と

してください。また、リトライ機能も使用しないでください。

F-32

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6.13.2 瞬停ノンストップ/瞬停時減速停止選択

 :瞬停ノンストップ(停電時減速停止選択)

・機能

1)瞬停ノンストップ:瞬時停電が発生した場合、モータからの回生エネルギーを利用して運転を継続させ る機能です。

2)瞬停時減速停止 :運転中に瞬時停電が発生した場合、モータからの回生エネルギーを利用して強制停止 します。(減速時間は制御により変化します。)停止中は、パネルに “

stop”表示

されます。(交互点滅)

強制停止後は、運転指令を一旦OFFするまで停止状態を持続します。

[パラメータ設定]

タイトル 機 能 調整範囲 標準出荷設定値



瞬停ノンストップ

(停電時減速停止選択)

0:なし 1:あり

2:あり(減速停止)

0 注)本パラメータを設定しても負荷条件によってモータがフリーランとなる場合があります。

この場合には(瞬停再始動機能)を併用してください。

[電源が遮断された場合]

出力周波数

約100ms

入力電圧 ★機械の慣性や負荷状態により、運転を継続できる時間が異

なります。この機能を使用する場合は、確認試験を行って ください。

[瞬時停電が発生した場合]

出力周波数 入力電圧

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6.13.3 リトライ機能

 :リトライ選択(回数)

注 意

指示

・モータ、機械に近づかないこと

リトライ機能を選択すると、アラーム発生後一旦停止したモータ、機械が選定した時間経過後(突然)始動 します。思わぬ怪我の原因になります。

・インバータ、モータ、機械に対し、リトライ機能付きによる注意書を貼付け、事故の未然防止の対策を図っ てください。

・機能

インバータにアラームが発生した場合に、インバータを自動的にリセットします。リトライ中はモータスピー ドサーチが必要に応じて自動的に作動し、モータのスムーズな立ち上げが可能になります。

[パラメータ設定]

タイトル 機 能 調整範囲 標準出荷設定値



リトライ選択(回数) 0:なし,1~10 回 0 トリップ原因とリトライプロセスを示します。

トリップ原因 リトライプロセス 停止条件

瞬時停電 過電流 過電圧 過負荷 過熱

連続10回までリトライ

1回目:トリップ発生より約1秒後 2回目:トリップ発生より約2秒後 3回目:トリップ発生より約3秒後

10回目:トリップ発生より約10秒後

リトライ中に瞬時停電や過電流、

過電圧、過負荷以外のトリップが 発生した場合。

設定回数でリトライできなかった 場合。

★以下のトリップ発生時にはリトライは行ないません。

, , , , , , , , , , , , , , ,

, , , , , , , , , 

★リトライ中は、保護動作検出リレー(FLA,B,C端子)は出力されません。(標準出荷設定)

★リトライ中にも、保護動作検出リレー(FLA,B,C端子)を出力させたい場合には、に機能番号 36 または 37 を割付けてください。

★過負荷(,,)トリップの場合、仮想冷却時間を設けています。

この時のリトライ動作は(仮想冷却時間+リトライ時間)後となります。

★過電圧(~)トリップの場合、直流部電圧が低下するまで、リトライ動作を待ちます。

★過熱()トリップの場合、インバータ内部が運転可能な温度に低下するまで、リトライ動作を待ちます。

★トリップ保持選択(=)を設定した場合は、を設定してもリトライ動作を行なわないので、ご注 意ください。

★リトライ中は、表示と状態モニタ表示選択で設定されたモニタとの交互点滅となります。

★リトライ回数のカウントは、リトライ成功後、一定期間トリップが発生しなければ、クリア(リトライ回数 0 回)

されます。

リトライ成功とは、インバータ出力周波数が、トリップすることなしに指令周波数に達することです。

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6.13.4 発電(回生)制動-急停止をする場合

 :発電制動選択

 :制動抵抗値

 :制動抵抗容量

・機能

本インバータは制動抵抗器を内蔵していません。以下のような場合、外付け制動抵抗器を接続して発電制動機 能を有効とします。

1)急な減速を行う場合、減速停止時に過電圧(OP)トリップする場合 2)昇降機械の下降、張力制御の巻出し等連続的に回生状態となる場合。

3)プレス機械など、定速運転中にも負荷が変動し回生状態となる場合。

[パラメータ設定]

タイトル 機 能 調整範囲 標準出荷設定値



発電制動選択 0:発電制動なし

1:発電制動あり、過負荷保護あり 0



制動抵抗値 1.0~3000(Ω)



制動抵抗容量 0.01~30.00(kW)

機種別 (11 章 K-15 頁参照)

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1)外付け制動抵抗器(オプション)を使用する場合

注1)TC(引出しコイル)は、MCの代わりにトリップコイル付のMCCBを使用する場合の接続です。

降圧トランスは、400Vクラスのインバータの場合に必要です。200Vクラスの場合には、必要ありません。

注2)最終段階で火災を予防するためにサーマルリレー(THR)を必ず設置してください。インバータ内部には、制 動抵抗器を保護するために過負荷や過電流の対策がされていますが、それらの保護動作が不能になったときに動 作させるものです。制動抵抗器の容量(ワット)に応じて適切なサーマルリレー(THR)を選定してください。

[パラメータ設定]

タイトル 機 能 設定値



発電制動選択 1



過電圧制限動作 1



制動抵抗値 任意設定



制動抵抗器容量 任意設定

☆発電制動抵抗器を使用する場合には(過電圧制限動作):1(なし)に設定してください。

☆昇降機の下降、プレスまたは張力制御等、連続的な回生状態になる用途および、負荷慣性モーメントの大きな機 械を減速停止させる場合は使用率に合わせて発電制動抵抗器の容量を大きくしてください。

☆外部接続する発電制動抵抗器は最小許容抵抗値より大きい抵抗値(合成抵抗値)の制動抵抗器を接続してくださ い。過負荷保護のために必ずとを設定してください。

なお、f309には次ページの表に記載の連続回生許容容量を設定してください。

☆温度ヒューズなしの制動抵抗器を使用する場合にはサーマルリレーを接続し、電源をしゃ断する操作回路として ください。

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2)発電制動抵抗器オプション

オプション制動抵抗器は下表の通りです。使用率は3%EDです。

制動抵抗器/制動ユニット インバータ形式

形 式 定 格 連続回生許容容量

(注 1) VFS11S-2002PL

~2007PL VFS11-2002PM ~2007PM

PBR-2007 120W-200Ω 90 W VFS11S-2015PL

~2022PL VFS11-2015PM ~2022PM

PBR-2022 120W- 75Ω 90 W VFS11-2037PM PBR-2037 120W- 40Ω 90 W VFS11-2055PM PBR3-2055 240W- 20Ω 96 W VFS11-2075PM PBR3-2075 440W- 15Ω 130 W VFS11-2110PM PBR3-2110 660W- 10Ω 200 W VFS11-2150PM PBR3-2150 880W- 7.5Ω 270 W VFS11-4004PL

~4022PL PBR-2007 120W-200Ω 90 W VFS11-4037PL PBR-4037 120W-160Ω 90 W VFS11-4055PL PBR3-4055 240W- 80Ω 96 W VFS11-4075PL PBR3-4075 440W- 60Ω 130 W VFS11-4110PL PBR3-4110 660W- 40Ω 190 W VFS11-4150PL PBR3-4150 880W- 30Ω 270 W 注 1)連続回生許容容量は、抵抗の耐量により定格容量、抵抗値毎に異なります。

注 2)別途、高頻度回生用の制動抵抗器を準備しています。お問い合せください。

注 3)形式が「PBR-」の場合、温度ヒューズ付の機種です。

「PBR3-」の場合、サーマルリレー付の機種です。

3)制動抵抗器の接続可能な最小抵抗値

外部に接続可能な制動抵抗器の最小許容抵抗値を下表に示します。

下表内の最小許容抵抗値より小さい抵抗値(合成抵抗値)の制動抵抗器は接続しないでください。

200Vクラス 400Vクラス

インバータ

定格出力容量 (kW) 標準オプション抵抗値 最小許容抵抗値 標準オプション抵抗値 最小許容抵抗値

0.2 200Ω 55Ω - -

0.4 200Ω 55Ω 200Ω 114Ω

0.75 200Ω 55Ω 200Ω 114Ω

1.5 75Ω 44Ω 200Ω 67Ω

2.2 75Ω 33Ω 200Ω 67Ω

3.7 40Ω 16Ω 160Ω 54Ω

5.5 20Ω 12Ω 80Ω 43Ω

7.5 15Ω 12Ω 60Ω 28Ω

11 10Ω 5Ω 40Ω 16Ω

15 7.5Ω 5Ω 30Ω 16Ω