他方、野神では、 7 月 ~9 月初旬の夏に祭日が集中する。ササゲを神棋として供えるの
が佐久良川流域に分布する。日野川本流では、米を供えたり、団子にして供えるなど、農 業生産的な色彩の強い食物が優勢である。海産魚では、日頃はあまり食ペないトビウオが 蒲 生 町 の 平 野 部 で 見 ら れ る 。 [ 野 間 ] 置参考文献
園田悦子「山の神信仰、野神信仰の地域的分布に関する一考察
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(滋賀大学教育学部地理 学演習1 9 9 2
年度レポート)\m~仇
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⑦ササギ(ササゲ)
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蒲生町岡本の山の神の神僕イワシ、餅、ミカン、干し柿、アズキ、酒、洗米、ササゲなどを供える。
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奈佐芳寺子、<TJ主也主或佐主工 1 . 1
壬主匡ヨ <TJ 奈佐芳ぎ、実頁主型ヵ、らè7ß-ヌ三諒玄室~<TJ 奈佐芳電子、正月の雑煮は、本来、神の食事のお下がりを人聞が食パるものである。正月は、かつて 庶民にとって日常食パられなかった米を、祝いの餅雑煮として食べられる機会であり、
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年で最も重要なハレであった。雑煮の昧つけや餅の形には地域性があり、紀伊半島南部を除いた近畿地方、それに香川
・徳島・福井は味噌雑煮で、餅は丸餅が基本である。その外側には、切餅を中心としたす まし雑煮地帯が東西に広がる。ただ、出雲・鳥取地方は小豆雑煮(ぜんざい)である。
分布図が語る鮮やかな地域性は、都市でも農村でも、なお、伝統的食物の保守性・根強 さを示唆している。嫁入りして、実家と嫁ぎ先のどちらの流儀の雑煮にするかで、ギャッ プを覚えた主婦も多いことだろう。
滋賀県はこの白味噌圏に大部分が含まれるが、彦根から長浜にかけての地域では、丸餅 で あ り な が ら 、 す ま し を 用 い 、 両 者 の 漸 移 帯 と な っ て い る と 推 定 で き る 。 [ 野 間
1
・参考文献
全国友の会『伝えておきたい家庭の郷土郷土料理集第
1
集』婦人の友社、1 9 8 0
野間晴雄「食文化要素からみた近江・伊賀・伊勢三国国境地帯の意義 一淡水魚貝類摂取 と正月の行事食を指標にして一」、滋賀大学教育学部紀要(人文科学・社会科学・教 育科学)
4 1
、1 9 9 1
図
1 1 . 1 . 1
全国の雑煮昧つけの類型すまし 白味噌 赤味噌 白・赤合わせ味噌 小豆汁
(全国友の会:
1 9 8 0
の資料を野聞が図化)7 0
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o::>東西の食文化の移行地帯での雑煮のタイプを
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の分布図よりもスケールの大きな、 b、
いかえるなら、 より細かな地形的な障害や旧国境などの人為的な境界によってどう移り変 その実験の場として、滋賀県甲賀郡の一部(旧近江国)、鈴鹿峠を越 わるのであろうか。
とに、図化したものである。
の国境地帯の
3 6
集落、144
世帯に直接聴き取りした資料をも えた三重県(伊賀国と伊勢国)1
集落4
軒からの結果を小円内の割合として示した。この地域は大きくは白昧噌圏の東端といえるが、かなり移行地帯的性格を帯びている。
近江の範囲では若干のすまし仕立が混在するものの、ほぽ味噌圏である。ただ、伊勢側の そのほか関・
3
扶 . 謡 製 な ど も 、 昧 鈴鹿峠下の宿場町ある坂下は完全な白味噌圏であり、といわれる伊賀地域では、 ほぽ全域
噌・すましとどちらも作る場合や、すましのみという家も多い。大和や大阪の影響が強い
がすまし圏となっている。国境によ る食文化要素が現在もなおはっきり している事例であろう。
また、 白昧噌雑煮が旧東海道(現 在の国道
1
号線)に沿って列状に分布し、その周囲は、味噌圏でありなが ら赤味噌、 あるいは自家製味噌(そ の多くは赤味噌系)である。京都か らの白昧噌雑煮文化の流入が、近江 の周縁部では、面ではなく、街道と いう線として拡散していった様子が わかる。一種の交通による「接触効 果」である。
餅の形状では、伊勢はすべて切餅、
近江は丸餅が多数を占めるが伊賀と の境から伊賀やの彫響が及ぶ甲南町 の山間部では、花びら餅といわれる 丸餅を平たくした変形の餅が雑煮に 用いられている。 [野間]
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