(2)JDRの発行スキーム
JDR の発行スキームの例は以下の図に記載したとおりであり、概要以下のような行為が想定され ます。
①外国会社は、その株式(原株式)を委託者である証券会社(第一種金融商品取引業者)に割り当 てる
②委託者である証券会社は当該原株式を受託者である信託銀行に信託譲渡する
③受託者である信託銀行は当該原株式の保管を外国金融機関(カストディ)に委託する
④受託者である信託銀行はJDRを委託者に対して発行する
⑤・⑥委託者である証券会社はJDRのIPOを行い、投資者はその代金を払い込む
⑦JDRが東証市場に上場された後、投資者は東証市場でJDRを売買する JDRの発行スキーム(例)9
9 基本的なスキームを記したものであり、この他のスキームを排除するものではありません。
(3)JDRによる上場
JDR の形式で上場する場合も、金商法上の法定開示(8参照)、上場制度における取扱いは、株式
(原株式)を直接上場する場合と基本的に同様であり、外国会社が発行者として法定開示を行うと ともに、上場申請者として上場申請を行うことになります。
(4)形式基準上のDRの取扱い
JDRの他にも、ADRおよび GDRを用いた上場も可能です。DRを用いた重複上場における形式基 準については、DR のみならず預託された株式も考慮し基準を判断するものと、DR のみを対象とし て基準を判断するものがあります。関係する形式基準の抜粋は以下のとおりです。
参考として表には、本則市場(東証第一部・第二部)への重複上場の場合の形式基準を示してい ますが、マザーズ市場、JASDAQ市場についても同様の扱いとなります。
DRの取り扱い
(JDR/ADR/GDR/etc.)
参考:本則市場上場審査基準(重複上場)
東証第一部 東証第二部 株主数
(上場時見込み)
DR保有者数
(全世界ベース)
※JASDAQのみ本邦内
2,200人以上 800人以上
流通株式
(上場時見込み)
特定の株主又は外国株預託証券等の所有者に 著しく多数の株式が所有されていない
(1)流通株式数 DRの発行数
(全世界ベース) 20,000単位以上 4,000単位以上
(2)流通株式時価総額 DRの発行数
(全世界ベース) ―
(3)流通株式比率 DRの発行数
(全世界ベース) ―
時価総額
(上場時見込み)
全上場株式・DRの時価総額
(他の種類の上場有価証券 の時価総額を合算)
250億円以上 20億円以上
(参考)預託契約等 ― 外国株預託証券等の場合には、
預託契約等が締結済み