自国等の市場に既に上場している外国会社が東証に上場する場合は重複上場となり、単独上場の 場合と一部審査基準が異なります。各市場における重複上場の際の形式基準と実質基準の内容は以 下のとおりです。
なお、上場有価証券の発行者等が外国又は外国法人である場合の当該外国又は外国法人に対する 当取引所の規則の適用にあたっては、当該外国又は外国法人の本国等における法制度、実務慣行等 を勘案して行われます。
【上場規程第7条】
(1)本則市場(東証市場第一部・第二部)(重複上場)
a.形式基準
単独上場で求められる形式基準と多くの部分が重複していますが、以下の基準については異なっ ています。なお、単独上場の形式基準は4(1)aをご参照ください。
項 目 基 準 の 内 容 (重 複 上 場)
市場第一部 市場第二部
外国株券等の分布状況6
【上場規程第206条②(1)】
特定の株主又は外国株預託証券等の所有者に著しく多数の株式が所有 されていると認められないこと
流通株式7
(上場時見込み)
【上場規程第206条②(2)】
【上場規程第205条(2)a】
【上場規程第210条②】
【上場規程第210条①(2)a】
流通株式数2万単位以上 流通株式数 4,000単位以上
6 重複上場の場合に限り、求められる基準。
7 単独上場の場合求められる、「流通株式時価総額」、「流通株式数(比率)」の基準は重複上場の場合は 求められない。
b.実質基準及び重複上場外国会社の特例
単独上場と同じ実質基準が適用されます。実質基準の内容については4(1)bをご参照くださ い。
ただし、新規上場申請者が外国会社である場合に、当該新規上場申請者の発行する外国株券等が、
当取引所以外を主たる市場とするものであって、当該主たる市場における有価証券の上場、上場有 価証券の発行者の適時開示、上場廃止その他上場有価証券に関する法制度及び規則の整備及び運営 の状況等から東証が適当と認める場合には、審査の全部又は一部に適合するものとして取り扱われ ます。
【上審ガイドラインⅡ12】
なお、重複上場会社の特例は本則市場(東証第一部・第二部)に設けられている制度であり、マ ザーズ市場、JASDAQ市場には設けられていません。
c.提出書類
単独上場の提出書類と同様です。詳しくは4(1)cをご参照ください。
(2)マザーズ市場(重複上場)
a.形式基準
単独上場で求められる形式基準と多くの部分が重複していますが、以下の基準については異なっ ています。なお、単独上場の形式基準は4(2)aをご参照ください。
項 目 基 準 の 内 容 流通株式8
(上場時見込み)
【上場規程第213条②(2)】
【上場規程第212条(2)a】
流通株式数 2,000単位以上
b.実質基準
単独上場と同じ実質基準が適用されます。実質基準の内容については4(2)bをご参照くださ い。
c.提出書類
単独上場の提出書類と同様です。詳しくは4(2)cをご参照ください。
8 単独上場の場合求められる、「流通株式時価総額」、「流通株式数(比率)」の基準は重複上場の場合は 求められない。
(3)JASDAQ市場(重複上場)
a.形式基準(スタンダード及びグロース)
単独上場で求められる形式基準と多くの部分が重複していますが、以下の基準については異なっ ています。なお、単独上場の形式基準は4(3)aをご参照ください。
項 目 重複上場の場合
(スタンダード及びグロース) 単独上場の場合
公募又は売出しの実施
【上場規程第216条の4(1)a】
― 上場申請日から上場日の前日までの期間に、
下記区分に定める株式数又は上場時において 見込まれる上場株式の10%のいずれか多い 株式数以上の株券の公募又は売出しを行うこ と
(a)売買単位1,000株とする銘柄:100万株
(b)売買単位500株とする銘柄:50万株
(c)売買単位100株とする銘柄:10万株
(d)売買単位50株とする銘柄:5万株
(e)売買単位10株とする銘柄:1万株
(f)売買単位1株とする銘柄:1,000株
b.実質基準(スタンダード及びグロース)
単独上場と同じ実質基準が適用されます。実質基準の内容については4(3)b及び4(3)c をご参照ください。
c.提出書類
単独上場の提出書類と同様です。詳しくは4(3)dをご参照ください。
(4)上場審査スケジュール
外国会社の上場審査スケジュールは、設立根拠法・会計基準等によって異なります。外国会社の 上場スケジュールについては、4(4)をご参照ください。